何でもハピエンにするのは…





2024年12月11日
人外、ファンタジー共に苦手。何故か「それ、どういうこと?」これがひとつでも出てきたら一気に冷めるから。佐吉と紅のキャラは魅力的でした。群れからはみ出し孤独同士。雪、紅椿。和的な雰囲気好きですが、引き込まれたのは佐吉の慟哭まで。その後の展開はちょっとご都合主義だなー、と。佐吉への紅の感情が言葉を交わせないにしても解り辛かったかも(自由にされてから低木の根元で待ち続けたシーンは胸を打たれましたが)。慟哭後を描くならもっと丁寧にすべきだった。BL読者にはハピエンが受けるんでしょうが、中途半端に続けるくらいなら、失った小指の約束で終えたほうが美しかったのではと思う。例えば佐吉が天寿を全うしてこの世ではない何処かで2人が再会して…みたいな。せっかくの時代背景、設定が勿体なかった。

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たなこ さん
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