このレビューはネタバレを含みます▼
冒頭は、ブラック企業に勤めている主人公の暦が
今日も始まる社畜の一日、とでも言わんばかりの 重く暗い朝を迎え、
まるでホラーのような始まり方だったのですが(顔のクマも酷いし)
友人たちと神社に詣でてから一転、突然世界感が変わってキラキラで甘々な日々に!
三珠さんの美しさ、何百年も生きて来た眷属とは思えぬ純粋さ、そして何より暦に注ぐ無限大の愛。
一話の冒頭と三話の冒頭、同じ「朝 目覚めて起きる」という描写で その劇的な変化が分かります。
苦労して生きて来たとはいえ、暦に何の徳があってここまで幸せな日々をゲット出来るのか?と思っていたら、
最終話で明かされる、2人の本当の出会いのお話。
暦って、転職先の新しい職場でもすぐに女性にも男性にもファンが出来るほどの人物で、それって顔の良さとしごできだからだと思っていたけれど、
幼少期からとんでもねー性格の良い天使だったのですね。
もちろん、人生経験を積んで社会の表も裏も知って大人になっている暦だけれど、
本質的な優しい人柄というのは変わってないんだろうな。
三珠がこんなにも暦を溺愛することに、心底納得がいきました!
しかも暦ったら、友人が少なそうで そんなに女性経験も無さそうに見えるのに、相当なえっちだし…!!! 最高か。
後半はひたすら2人が思いやって、愛し合って、幸せな思い出を紡いでいく日々を見れます。
冒頭の雰囲気とは全く違います!
もし試し読みの暗い雰囲気に怯んだ方には、そこだけだよ!って声を大にして言いたい。
そして、デフォルメキャラがまじで可愛い。
前作のときも思いましたが、そのままキャラクターグッズにして販売してもらいたい可愛さ。
セリフやキャラの性格も、真面目だけど堅すぎず、過ぎずいい感じにポップで楽しくて可愛い子達!
皆様、是非!!