アディショナルデザイア
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アディショナルデザイア

谷崎泉/笠井あゆみ

教授が成長しているのを感じる一冊

ネタバレ
2024年12月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ シャワーを浴びたまま、考え込んでいる教授。朝目が覚めて、音喜多さんが声をかけたら警戒する教授。犯人が死んでも、いつか教授が昔のことを思い出して苦しむ可能性はいつまでも残されたままなんだよな、と感じる瞬間。死んでしまったからこそ、どこにも行き場がない思いというのも生まれるかもしれなくて、攻めはいつだって受けのこと考えているから、きっと大丈夫だとは思うけど、側にいて支えてあげて欲しいと思う。なんか、そんな時々不安が漂う2人です。本編は、汐月さんが教授の裸を見てしまい、その傷跡に若干引いている、見てはいけないもの見てしまった、イラストがすきです。教授が汐月さんのこと好きって思うのもわかるというか。本当は良い人なんでしょうね。二話目に出てきた柿山さんおもろ過ぎて吹きましたw只野さんに返事しろって合図するのとか、結局部屋に入られて落ち込んでるのとか、ダンゴムシの観察やら蟻男のあだ名やらツッコミ追いつかんしwあー面白かった。音喜多さん、ちょっと重い男かもしれないけど、本人に言わないであげてよ笑なんだかんだ池谷さん、2人の仲心配してくれて、惚気としか思えない恋愛相談も真面目にきいてくれて、ありがとう。2人で一緒に住む計画はまだまだ先ですが、いつかそうなったら良いなぁ。素敵な夢。三話目は谷崎先生の得意な感じの事件ものでしたね。結局、真相ははっきりしませんでした。もしかして、受けは初めて物事ハッキリさせること怖くなったのでは?前回の猫の誘拐事件はめちゃくちゃ犯人激ツメだったじゃないですか。人の気持ちわからないって言ってるけど、自分が仲良くなれそうだと思った人とは対立したくないだとか、人間らしい気持ちが受けも気づかないほど奥底深い場所で育っているのでは?なとど思ったり。誰しもが自然と抱く感情なのに、それを理解できないでいるのでは?とりあえず、攻めとの温泉は良かったです。その後の、かき氷のお話も好き。屈強な禿頭のレスラーに日傘差しかけられる華奢な男性とか面白すぎるから。マジでこの巻面白かった。新刊出るのゆっくりみたいだけど、いつまでも続くといいな〜音喜多さんともっとラブラブになるまで続きますように。
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