最果てに惑う
」のレビュー

最果てに惑う

モモヤマハト

第1巻の引きは良かったのだが…

ネタバレ
2024年12月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 妹(由里)が自死した原因を知り、復讐の為に妹をレ○プした塾講師を殺害して服役し、出所した主人公。
そんな主人公の動機にも凄く感情移入できたし、被害者である塾講師の残された家族は、レ○プ加害者の家族として、却って肩身の狭い思いをしているのかなぁ?等と考えながら読み進めた。
途中から追加される新キャラ達の意味深発言を始め、謎も深まって行き、作品に引き込まれて行くのを感じた。
また、登場人物の各々が堕ちて行く様に、気も重くなったりもした。
目が覚めたのはエピローグ前話。
スマホに録音された妹のヒロイン(椎花)に対する思いが、結果的にヒロインの心を救ったのだろうが…。
妹はヒロインに「絶対に言わない」と言った出来事の内容を遺書で暴露していて、支離滅裂だなぁと。
まぁ、その辺りの妹の心情や行動の移ろいはもう、想像するしかない訳だけど(何しろ『心の殺人』といわれるレ○プ被害に遭っているので、冷静で居られないとは思ったのたが)。
主人公である兄が報復殺人して、結果的に世間にバレている訳だし…。
兄に塾講師を殺害させるまでが、妹の計画だったのか?とも考えてしまった。
妹は塾講師に「西見先生」と言っていたが、遺書に残された塾講師の名前は『松本』………誤字という事で良いのかな?
とにかく、訳もなく感傷に浸って打ちひしがれたい方は、是非ドーゾくらいの読了感。
(文中の○で伏せた文字は、そのまま載せると不適切なワードとしてレビュー投稿できなんだ。不自由を感じますよ。シーモアさん)
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