スモークブルーの雨のち晴れ
」のレビュー

スモークブルーの雨のち晴れ

波真田かもめ

気づけば君がそこにいる

ネタバレ
2024年12月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 気になりつつも完結まで待とうと手を出さずにいたのに…
うっかり6巻は「久慈のターン」というレビューを目にしてしまい、いてもたってもいられず全巻購入。間違っていなかったですありがとうございます。
しかしなんて嬉しそうに肌を重ねる2人なんだろう。こんなにぬくもりのある幸せそうな営みを何度も何度も拝見でき、至極恐悦でございます。
覚悟のワンナイトを経て曖昧な関係の続いた久慈と吾妻ですが、巻を追うごとにどんどん距離が詰まっていき……いよいよ名前のない関係に名前がつきそうです。
こんなにもお互いの人生に踏み込んだ思い出を共有している2人の間には、もう誰も入り込めませんよ…
だからといって共依存というわけでもなく、人生をより豊かに生きるために互いを求める地味に貪欲な彼ら。そんなドラマに巻き込まれたわたしは、どこまで続こうと最後まで見届けるしかなくなりました。

巻末に毎回おまけもついていて、それが本編の立派な補足になっている。一巻一巻すっごく内容の濃いお得感。
めちゃおすすめです。
※個人的なベストオブ濡れ場は、二巻おまけの「琥珀色の日暮れ」。ウィスキーも滴る吾妻の痴態と貪る久慈がえっろいのなんの…
いいねしたユーザ10人
レビューをシェアしよう!