義妹にすべてを奪われたのに元婚約者(上司)が溺愛してきます。【電子単行本版/特典おまけ付き】
春咲ルネ/新奈シオ
このレビューはネタバレを含みます▼
なろう系で原作読了。なろう系でならこれでいいかな、と思っていました。コミカライズ化には少々ビックリ! 無料分を読みましたが、物語設定の致命的欠陥は改編されていませんでした。
それは物語冒頭で登場する『星の花嫁』の扱い方。国家に繁栄をもたらすとされる存在、その家門は国家の管理下におかれて然るべきでは?それが放置同然で後妻に仕切られ、義妹がヒロインの存在そのものを詐称、、、いくら異世界でも無茶無理すぎて違和感MAX。当然、物語は、、、崩壊します。
さらにヒロインの行動にも疑問満載。どうしてすぐにヒーローに窮状を訴えない?ヒーローには権力(軍事力)があるのですぐに対応したと思います。(ヒロインの弟も健全な判断力があれば自分の家族がどんな状態か判断できるはずですが、ほとんど登場しないので人物像不明。それなのにヒロインが脅される切札に使われる雑設定)。
ヒロインは頭のユルイ自己陶酔型ヒロインにしか見えません。
そしてラストのザマァ!国家の重職の詐称です!一貴族の家督問題ではありません。ほんとに軽い扱いで、、、!
作品のタイトルに明記されていますが、原作者の意図は溺愛物語のようで、ヒーローの甘々台詞の割合が興醒めする程高いです。(いくら溺愛メインでも基本設定に整合性が無いと溺愛シーンがバカップルにしか見えません。イチャついてる暇があれば一刻もはやく弟を保護すべき!)
作画も稚拙。デッサンが崩れている箇所がいくつもあります。
原作ラストでは、16歳の小娘(義妹)が国王の御前で堂々となりすましの嘘八百。、、この国、舐められてます(汗)。
さすがにこの入れ替わりだけは商業化作品では読者に通用しません。
厚顔無恥の義妹キャラだけが印象に残りました。商業化するなら大胆に改編をすべきでした。
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