夜に君を想う
」のレビュー

夜に君を想う

可南さらさ/高宮東

昼メロと昔の少女漫画を足して割ったような

ネタバレ
2024年12月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 私にとって可南先生の本はちょっとしたごほうびです。大好きな先生なんですが、あまり著作の多い先生ではない為、大切にちょっとずつ読んでいます。今作は実は兄弟モノというね…前に読んだやつも兄弟モノでめっちゃ切なかったんですけど、今作もヒヤヒヤハラハラという感じで。突然寮に引っ越していなくなるとか、母親の形見窓から投げ捨てて拾ってこれたらほだされてやってもいいよ、とかいう実は激情家な受けです。最初は2人が兄弟だなんて知りませんから、サヨコさんが現れるで難攻不落な受けだなぁくらいにしか思っていない読者ですが、急にハードルが上がります。個人的には兄が抱かれる作品だいすきなので、期待値爆上がりでした。受けが嫌がることはなにもしないから、ただそばに居させてほしいという、別荘で抱きしめてくるシーンめちゃくちゃ悶えましたね。それまでバーで会った時も、家で会った時もあんなに不遜な態度だった攻めが…。なんか受けが攻めに試練を与えるのも、突然感というか…本当に無理してやって、疎遠になるための口実を必死で作ってる感じが辛かったです。夏の間だけっていって関係を持っちゃう2人。別荘に瀬名と一緒に来たんじゃないかって思って、ズンズン向かってきた攻め、本当に瀬名いたら殴り潰されてそう。それぐらい怒りで頭いっぱい。最後には攻めは大学にも行ったみたいだし、サヨコさんにもちゃんと言い返してやったし、丸くおさまったんじゃないかな?受けがもっと攻めのこと甘やかして、好き好き〜ってしてるところみたいですけどね。もともと2人の父親からして間違っていたんですから、この2人が愛し合うことを誰も咎めないで欲しい。どうかお幸せに。。
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