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安っぽい令嬢ものとはちょっと違った！
2024年12月28日
令嬢ものが好きでたくさん読んできましたが、出だしから割りと地味な感じの婚約破棄、分かり易い理不尽さも意地悪も無く、ヒロインは淡々と追放され地味な第二の人生をスタートさせます。転生も、時の巻き戻しも無く、激しい復讐心も無い。派手な舞踏会も煌びやかなドレスも無くて、私の求める令嬢モノとは違うかなと読み進めていくうちに、ちょっとずつ伏線が回収されていき、どんどん先が気になり始めて2巻を買ってしまいました。何が他の令嬢ものと違うのか…それはキャラクターの人格や考え方がしっかりとあることかと。悪役は悪い考え方、味方は良い人、とかではなく、それぞれの人物がその境遇の中で自分の役目を果たそうとしているのに上手く噛み合わなかったり、空回りしたり…ちゃんとそこに生きている人間、世界、生活が感じられました。そのベースに曽祖父の残した謎や精霊の秘密という要素が加わって、物語に奥行きがあって、読み応えのある話で、ワクワクして先が楽しみです。
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