全部救ってやる
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全部救ってやる

常喜寝太郎

動物保護活動の裏側の凄み

ネタバレ
2024年12月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ 2巻表示折り返しカバーの常喜先生のメッセージ⇒「裏側知りたいけど見るのが怖い動物好きな人」自分のことだー!! これでも表現がライトでソフトなら現実はもっと壮絶なんだ…。
動物保護活動の裏側を通して人間のいいところと嫌なところがくっきりと描かれていてハッとする場面が沢山ありました。
リアルさを感じる要因は色々ありますがなんといっても常喜先生の画力の高さがですね…(語彙が思いつかない)
全体的に作画が凄いのですが、動物と暮らしたことがあると「こういう顔する!!するよね!!」と叫びたくなります(誰に?(-_-;))
特定の動物だけでなくどの種類の生き物も全部、的確な描写なのだろうなとひしひし感じるものがあり、自分はお話に没入してしまいました。
それで2巻ポンカンのお話は本当に涙が。。。(TOT)
作中の「目指すのは殺処分ゼロとその先にいる人間を変えること」は動物を救うならその向こう側にいる飼い主も救わないといけない、と解釈しました。久我さんの「変え方」はとても優しかったので(;_;)
動物保護活動とは一見関係なさそうな美容師さんの世界と絡めてるところと、星野さんが久我さんと関わるうちに自分のよりどころを見つけていく過程が良かったです。
そしてスズキ。不気味すぎる。(現実はもっと酷い人や団体が氷山の一角で、こういう人が最も多く潜伏してそうでリアル…)動物の世界に来ないで欲しいのにじわじわ浸透していて辛いです。今後どういう展開になっていくのか気になります。
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