狼は恋を知らねど
」のレビュー

狼は恋を知らねど

佐々ミノル/二駒レイム

初めての恋

2024年12月29日
薬師のセイジが狼の子を助けたことから運命の歯車が動き出す始まりです。薬師とし知識で様々な局面を乗り切っていくところが特に面白い。ツバルが純粋で真面目で強引なところも、今まで読んできた攻めとは一線を画しています。長いストーリーですがひとつひとつのエピソードが興味深く、あっという間に読み終わりました。ラストのS Sはコミカルで、本編のシリアス展開とはまた違った楽しさがあります。人狼が本当にどこかにいるような錯覚に陥る上質なファンタジーです。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!