レビュー
今月(4月1日~4月30日)
レビュー数8件
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シーモア島


投稿レビュー
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スタートは最悪・・・からの・・2025年4月27日絶対にくっつきそうにない2人の出会いでしたが、偶然が偶然を呼び、ルリちゃんというキューピッドもいるので大きな波乱もなく、安心して読める展開でした。神薙さんがもっと2人の恋路に絡んでくるのを期待しましたが、そうはならず残念。ジュエリーデザイナーとしての千尋が素敵すぎて(日常がダメダメなとこがまたいい)、ラブラドライトとか、画像検索してAmazonでポチりかけました。これで怜衣がもう少し自分の仕事に誇りをもっていたらパーフェクトなんだけどな・・。結局、指名客のおばあちゃんとかいるのに、仕事を辞めるってことになったんですね・・。全体的に面白いのに、ここだけはもったいないなー。
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ひたむきに恋をする2025年4月17日バスで出会った人をいいな、と思って、いろいろその人のことを知っていくうちにどんどん「好き」が積もっていって、最後にはその積もった「好き」に埋もれて窒息しそうになる、高校生の一吹がしたのは、そんな恋です。一吹の好きになった相手の賢司は30オーバーの身も心も大人な人で、その大人の弱さや狡さをカッコよさとして出すことができる人。こんな人に出会ったら「好き」が加速するのは当然で、一吹は賢司のことを好きになりすぎて、告白して玉砕するより年下の友人を演じ切って細く長くずっと賢司の側にいたいと願います。なのに気持ちがあふれて、自分の中の深くに沈ませた「好き」を取り出して、賢司に見せる場面が切なかったです。一吹にとって告白するという行為は、さよならを告げることと同じ。分かっていてもそうせずにはいられない一吹のまっすぐさがかなしい。人を恋するという苦しさが描かれている作品でした。
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さみしさを重ね合わせる2025年4月14日美しい情景描写、細やかな心情の綴り方、深みのある人物造形・・どれをとっても一流の作家さんですね。BLにこんな作品があることがうれしいです。キャラたちの口調はみんな軽くてアップテンポにストーリーが進みますが、ずっと静かなさみしさが背景に流れています。人って、生きていくって、さみしいことだったんだ、でもそれでいいんだ、と気付かされます。今の世の中はあまりにも幸せにならなければいけない、勝たなければならないという押せ押せの風潮が強くて、生きているだけで疲れるときがありますが、誰に向かって幸せをアピールしてたんだろうとはっとさせられました。別に周りに自分の幸せを認めてもらわなくてもいいんだよな・・と。慈雨と知明のふざけてるようなやり取りの中に見えるさみしさが、じんわりきます。幸せじゃない自分でも許せそうな、温かい物語でした。
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夫×夫の家族の日常風景2025年3月28日オメガバですが、攻めは文系の大人しめのタイプで、受けがガテン系の健康タイプです。もうこの時点で私の好みじゃないので、手にとってはいけなかったのです・・。日常が丁寧に綴られていて、どっちもくよくよとよく悩んでいます。周りの人に支えられ、その悩みが解消していく温かストーリーでした。私は、オメガバは典型的なアルファタイプとオメガタイプが好きなので、ガテンオメガやふんわりアルファにいまいちついていけず、まあ、いろいろな家族の形があるなーと、外野から見ている感じになりました。好みではなかったですが、みんなが一生懸命に生きている素敵な家族でした。
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脇から見ていたのに主役になっちゃう2025年3月21日腐女子がBLゲームの主役の弟に転生して、脇から兄のBLライフをおいしい位置から拝んで「尊いっっ」とか言ってるのが笑えます。このパッケージのラノベを買うということは、心に残るものを求めているわけではなくてとにかく楽しみたいはずなので、そういう意味では◎です。マンガを読んでいるかのように、サクサク読める。脇から兄のBLライフを楽しんで見ていた央が気づいたら主役になっているのですが、腐女子魂があるために、まあ鈍い、鈍い。恋愛はするものでなくて見るものという正に腐女子の鑑。攻略対象との駆け引きややり取りをもう少し丁寧に書いてくれたら、もっと楽しめたかな。
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仕事できる男たちのわちゃわちゃラブ2025年3月20日歯科医×歯科技工士という組み合わせが新鮮。歯科技工士西野も西野担当の歯科医の真北も、どちらも自分の仕事に誇りをもっていているしごできな人たちです。会うたびにキャンキャン吠えてる感じの西野ですが、段階を追って真北の誠実さに惹かれていくのが分かり、なのに今度は真北が頑なになってすれ違い、そのモダモダを楽しめました。ちょうどよくパスを出したり嫉妬させたりする南部もいいポジションにいます。どうでもいいですがみんな方角が名前に入っていて、北…クール、南…陽気、西…明るく前向き、みたいなイメージで読みました。エロい歯並びって言葉がエロですね
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副音声はうるさい十分に【単行本版(シーモア限定描き下ろし付き)】
斬新が過ぎる!2025年3月18日この設定で5巻まで続けるってエライことです。誤解に誤解を重ねる手法で途中やや飽きますが、副音声が声になってしまうところとか、ついに誤解が解けるところとか、「やっと!!」という万感の思いで噛み締めること必至です。あのコメディっぽい副音声のノリなのにエチシーンは結構ちゃんとあって、ツボは押さえられています。1巻最初では積極的に誘っている西田攻めだと思っていたので、実際には逆で違和感がありましたが、さすがに5巻まで読むと馴染んできました。落ち着いた大人の男、野崎が副音声ではテンパっているのが楽しい。副音声に自分の副音声が被るコマ割りが好きです。 -
パステルカラーな初恋の味2025年3月13日余裕のある大人な攻めも好きだけど、譲みたいに昔は太ってたボッチがエリートでイケメンに変身して、でも心は昔の冴えないときのまま亮介大好きワンコってのも萌えます。女の子に大人気なのに全然興味なくて周りの思惑に気づかず、ひたすら「亮介く〜ん」て、かわいいな。「いつも扉を開いてくれる」と言う譲に、「いや、トイレのドアだけどな」「風呂場のドア開けただけなんだけど」みたいな2人の言葉のラリーも、ゆるっとした空気になっていい。亮介が絆されていくのが手に取るように分かる〜。最初から最後まで亮介一択の、見た目イケメン、心はボッチな譲でした。サラッと楽しめます。
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仕事できる男たちのかっこよさ2025年3月11日保険の営業と調査員という、近くてでも相容れない立場から、じわじわと一歩ずつ恋愛に発展していきます。2人とも仕事にプライドをもっているし、押すところは誰がなんと言おうと押していき、間違いに気づけばすぐに引くという、試行錯誤しながらも真剣に仕事と向き合っている姿勢がかっこいいのです。過去の事件から必要以上に仕事に神経質になっている半井と、明るく柔軟性と骨のある高橋。半井はゲイですが、高橋はストレートです。いろいろと違う2人がマンションの隣同士として出会って、好感を持ち、接していく中で、もっと互いを知りたいと思うようになる過程が読ませます。高橋がストレートなのでどうやって仲が進展するのだろうと思いましたが、そこの展開はちょっと肩透かしでした。ストレートなのにそんな感じ?みたいな・・。最初から最後まで2人とも敬語なのが新鮮でした。
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好みが分かれる新設定2025年3月7日アルファでsub、オメガでdomというねじれのあるダイナミクスをもつ2人。設定は新しいけれど、好みかどうかで言えば、好みではありませんでした。これを読んで、私の好きな攻めはオスみが強い、ゴリゴリ攻めていくタイプだと再認識しました。このダイナミクスだと、オメガのdomがエチも含めてコントロールしていくので、許可がなければアルファでsubの方は触れることもできないという・・。攻めにはもっと強引で強気でいってほしい私としては、受けの許可制エチはちょっとないかな。自分に合うかどうかは、作品紹介やレビューを読めば解決することが読後に判明。レビューに全て書いてあったので、まずは先にレビューを読んでから購入するかどうかを決めることをおすすめします。私にはこの作品は、攻めが弱すぎてちょっと・・でした。
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チョロかわの極み2025年3月2日はあ〜、松田のダメさとチョロさと2人の関係のケンカップルなとこ、どれもいっこも好きじゃないのに、またしてもやられてしまった・・。里つばめ作品の「好きなとこあげられないのに好き、いやむしろ全部好き?」みたいな訳のわからんハマり方、クセになります。最初に読んだ時から再読の無限ループに入ってますが、ようやくレビューを書こうという気になるまで落ち着きました。チラ見くらいのちょいコマで出てくる梶さんにまで心をもっていかれる!気が抜けん。舐めるように作品を味わってしまった。梶たちに比べて、加藤×松田は仕事に全投入している感じじゃなく恋の比率多めです。ラストのコマ、悶えます!!!いかん。これはいかん。甘々じゃないか。欲にだらしない松田のチョロさも賛否両論あるとは思いますが、里さんにかかればすごい調味料が降りかかり、とんでもないご馳走に料理されるから不思議です。全然好みじゃない男が推しになる・・今回もやられました。
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静かに、じっくりと心が育っていく2025年2月28日家族から傷つけられた真知が、衝動のまま電車を乗り継ぎそこで出会ったのがおばあちゃんの八重。なし崩しにそのおばあちゃんの梅畑のお手伝いを住み込みでやり、クマさんや幸太、慎ちゃんとの触れ合いを通して傷ついた心が再生していく物語です。人との触れ合いだけではなく、梅の収穫という重労働を経験することで、少しずつ生きるということの真理の端っこを掴んでいきます。脇のキャラの慎ちゃんと幸太の関係では、家族をつくるときに大切なことについて考えさせられました。ラスト、クマさんとの恋がバタバタで進行していきますが、それをもってしてもなんだか児童文学を読んでいる気持ちになりました。おもしろかったのですが、BLとしては⭐︎3つかな。
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深く考えずに楽しむ本2025年2月26日囲い込みです。最初からモロ「恋人同士の朝」感が出ていて、読んでいるこっちが照れるわってなりました(#^.^#) 佐久田が生活力がないだけでなく、研究以外はアンテナが低い(むしろ折れてる?)ので、自分の恋心にも気づいていない人でした。紺野は、そんな研究一筋の佐久田に敬意を払ってるし、かわいく思ってもいるという関係です。同居まで力技で持ち込みましたね〜。佐久田の友人へ、紺野が牽制するのがすごくて笑っちゃいました。紺野は佐久田が好きすぎて、ちょっとヘタれる時もあり。佐久田の方はよく言えば素直、悪く言えば心の機微というものを理解していないので、エチシーンはまっっったくエロに傾きません。「もっと気持ち良くなってね。入れるよ」と、笑顔で元気に馬乗りになる子です。新手の爽やかとも言えるような??笑顔の裏の紺野の黒い部分が垣間見える部分は、なかなかの見応えがありました。
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人の強さとは2025年2月25日リラが天性の明るさで、黒獅子の呪いがかかったダルガードを始終照らしています。暗くなりがちな辛いストーリーなのに、リラにかかるとたいしたことじゃないと思えてくる。小人族で小さくてかわいいのに、凛として心も体も強さがあります。ダルガードの苦悩は深いけれど、リラという太陽を得たことでその世界が変わっていく様子が丁寧に描写されていて、無敵のカプです!主役の2人だけでなく、郭国皇帝といいゼグといい、魅力的なキャラばかり。義弟のガルグルのくだりには安易な終結の仕方で、ちょっと「え?簡単すぎない?」と思いましたが・・。ダルガードが呪いを解く選択をするのか解かない選択をするのかについては、私にとって意外な方の選択でしたが、それもありなのかな、とラストを読んで感じました。幸せなのに切なくなる、そんなお話でした。
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ゲームとしての恋愛から・・2025年2月19日どっちが早くノンケの男を落とせるかゲームでアイドル光流くんが目をつけた男は、地味メン定食屋バイトの遠藤。この始まりが全然すてきじゃないし、光流のビッ◯感が受け入れ難いしで「うーん」となりましたが、光流がゲイバレしてからのシリアス展開から俄然おもしろくなりました。軽い気持ちで始まったのに、会えなくなって自分の気持ちと向き合って、互いの想いを知って・・。恋愛ではゆるゆるな光流が、自分の仕事に真摯に向き合っているのもギャップがあってよかったです。自分たちの関係の不自由さを楽しむ余裕のある遠藤が、大学生とは思えない大人な感じで◎
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義弟が上司2025年2月15日嫌味で神経質な上司と義理の兄弟に・・。少女マンガの時代から、「ええー、親が再婚したら気に食わないアイツときょうだいになるなんて!しかも同居なんて冗談でしょー」という設定が大好きでした・・。そしてマイナスからスタートしてるので、あとは「え、割といいとこあるじゃん」と上がるしかない好感度。それは気づけば恋に発展しているのであった・・。いやー、王道ですね、いいですね。欲を言えば、一緒に住んでいるのだから、お風呂場で鉢合わせてドキッ、朝起こしに行って寝ぼけてベッドに引き込まれるなど、数多くある同居ゆえの王道ラッキースケベも少しは踏んでほしかったです。同居設定があまり甘い方向に活かされてなくて残念でした。秋がツンデレの振り幅が大きくて、デレのときがかわいかったです。
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かわいさが分かりにくい年上受けを溺愛2025年2月14日年の差じゅうよん!なかなかの差です。受けが年下だったら割とありかもだけど、受けの方が14上って辛いよね。恋人は若くてモッテモテだし。年下攻めというとすぐに「ワンコー」と出てきますが、今作の攻めの潤也にはワンコ要素は皆無で、わがままで子供っぽいところもある啓司を理解して許している度量の大きさがあります。啓司の方は、私には魅力があまり理解できないタイプの後ろ向きな思考回路で、潤也をあそこまで惚れさせるところがどこにあったのかちょっと不思議。啓司が、自分がモラハラ項目に全部当てはまっていると気づくシーンがそんなに重くなく描かれていて、直そうとがんばるところが健気。潤也は若いのにすぐにお仕置き系エチにいく子で、絵がきれいなのでエロく感じました。おじさん受けは苦手ですが、これは読んでいて楽しかったです。
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バイクと仕事と恋愛と2025年2月11日バイクには全く詳しくありませんが、主人公2人のバイク愛がひしひしと伝わってきました。カフェで出会ってそのままツーリングして、そのままキャンプして、キスして抜き合い・・。ん?キャンプまでは自然な流れだったけど、その次のやつからいったん思考が止まります。克実、ノンケなのに??でもお仕事トラブルとか家族のこととか、地に足のついたエピが基本にあって、その中で少しずつ恋愛が進んでいくので、いろいろなことが違和感なく収まっていきます。仕事の合間を縫うような逢瀬に、大人の恋愛ってそうなるよね、恋恋言ってられないよね、と共感しました。攻めの昌宗は、克実が困っているときに分かりやすく助けたりはしませんが、ここぞというときに欲しい言葉をくれる、そんな男前です。
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パンダさん!!(悶え)2025年2月1日添い寝のバイトって、女子マンガでもTLでもBLでもよくある設定ですが、これは、寝ている間にその人の1番幸福な記憶がみれるという不思議な力をもつ透里くんが浮世離れしていて惹かれました。透里の不思議な力はそれだけでなく、死者の思いや家の記憶をみることができるという、なかなかのシックスセンスっぷりです。でもオカルトな雰囲気は一切なく、浮世離れした透里に合っていて自然に「そういうことなんだ」と思える形でお話が進みます。そして何よりもお相手のパンダさん(本名出てきたけど覚えていない。ほぼ「パンダさん」と呼ばれていたので)の大人の余裕と大人のエチ。透里くん、最中も「パンダさん」を連呼して、悶えました。パンダとかけ離れたかっこいい男が、パンダと連呼されるギャップが・・。セジュンは何者?とか、イトコとのことはこれで終わり?とか、細かいところで気になるところはありますが、それを超えるおもしろさでした。
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うさぎちゃんがまるッと女子仕様でした2025年1月31日うさぎちゃんという呼び方、かわいいですね。それだけで先輩、うさぎちゃんに気があるんじゃない?とニヤニヤできます。内容は薄くて(すみません)、ほとんど印象に残るものはありませんでしたが・・。うさぎちゃんが先輩の裸を見て一目惚れ、家に泊まったときにノンケの先輩のを抜いてあげる、からの先輩がうさぎちゃんを意識する・・すべてのシーンが「そうきますか」くらいの感想しかもてませんでした。先輩が「付き合ってほしい」と言った後で、うさぎちゃんが速攻で断るコメディっぽいシーンだけが唯一印象に残りました。予定調和的なストーリーです。そういうのが好きな人は楽しめると思います。
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画力あり、あとはキャラづくり2025年1月27日絵が美しくて眼福シーン多いです。でも私にとっては、キャラが受け攻めともにイマイチ。攻めの浮津は無骨で心の機微というものを介さない人で、自分に思いを寄せる佐後から恋心を教えてもらおうとします。佐後は浮津一筋で乙女気質。よく泣き、悩み、明後日の方向の解決法を選択する幼い精神の持ち主。こんな2人なので会話が説明的で、変な解釈しちゃう佐後が両思いにもかかわらず去ろうとするシーンでも、浮津、見送る・・みたいな。見送るんかーい。そこは乙女な浮津を包容力で「わかってるよ、よしよし」的なやつで安心させてほしいんですけど。まあ、浮津は、たとえ彼が女性秘書だったとしても好きにはなれないタイプですが。でも絵が美しいので、次作も買うと思います。
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これこれ2025年1月23日御曹司シリーズと似たテイストの、ニューヨーク郊外を舞台にしたオメガバ仕様のお話でした。この作家さんの翻訳みたいな文章、好きです。黒髪のほっそりたおやか美人の千歳ですが、外見に反して結構ハキハキ物を言う子でした。アルファのレスターとは気の合わないスタートですが、お約束のアクシデントがあり、ヒートしてしまって身体の関係が先に来ます。途端に「結婚」と抜かす傲慢アルファにカチンとくる千歳。「これだからアルファってやつは」とか思っちゃうんです。でも惹かれる身体。いや、惹かれるのはもしかして心か?みたいな揺れがすごくよかったです。定番かもしれませんが、やっぱりこれです。おもしろいと分かって読む安心感。
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Mな女王様2025年1月21日まじめで努力家、時々S Mバーの女王様のバイトをしているネガティブ思考な由鶴と、なんでもできちゃうイケメン年下ワンコ城田のすれちがいラブです。冷静になるとS Mバーで女王様のバイトしてるような受けは好きじゃないんですが、なぜか共感してしまいました。由鶴があまりにも後ろ向きなくせして、無理して女王様がんばってるとこがかわいいのです。チワワっぽい。城田は割と簡単に同性を恋愛対象に選んだので、バイなんですかね?その辺のセクシャリティはあまりはっきりはしてないです。「え?抵抗なく男を好きになるの?」とは思いましたが、そこを深掘りする感じではなく、こういう世界観みたいです。全然女王様じゃない由鶴がよい。
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なんでこんなにおもしろいの2025年1月14日第二王子に婚約破棄されるスタート。婚約破棄されたユリウスは性格が悪くてみんなの嫌われ者。そこに突如降りてくる前世の記憶。うわ、俺って、なんて嫌なやつだったんだ!あんな行動とってた自分が恥ずかしい、ってなるやつ。はいはいはい、もー、お腹いっぱいになるほど読みました、こういうの。ってか、これ以外のスタートってないの?・・とか思いながら読んでいったのですが、どうしてこの作家さんの書くお話は他と違うのでしょうか。文章力ってやっぱりすごい。なろう系(これも嫌いじゃない)作家とは物語の構成力が違う。数多くの異世界ものを買っていますが、こういうのが読みたいんです。こういうのを書いてください、と全ての異世界ものを書く作家さんに言いたい。・・酷ですかね?ともあれ、義兄のラファエルとのやりとりとか、元婚約者のギュンターとのズレでいく会話とか、休みどころがなく一気読みでした。ただ、ユリウスがウブい子でなく、他の人と経験があるところだけが残念でした。発情期の発散相手はノーカンなんて、そんなことあります?その設定なくてもなんとかなるでしょー、と心で叫びながらも滝沢ワールドを堪能させていただきました。
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エンタメとしておもしろい2025年1月11日リンダのイン魔発動シーンがすごい。エロいと思えばエロい3Pです。でも私はエチのときに、受けが幼いアホ口調になるのは好みではないので、ちょっと流し読みになりました。エチのときに「いたらきまぁす」とか言う積極的な受けが好きではないと言うか。まあ、イン魔だから仕方ないですね。お兄ちゃんのファングの方は、冷静なのに真面目な顔でリンダを囲い込んでいくのがたまりません。こちらは超好みのムッツリぶりでした。それにがむしゃらにぶつかってくるカインが加わって、よいバランスの3Pでした。ハワードが気になる。魅力的なキャラがたくさんで、いろいろ書ける作家さんに脱帽です。
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愛され当主様に護衛2人2025年1月10日文章の稚拙さは否めませんが、ストーリーはおもしろかったです。複数シチュは嫌いでないのですが、いまいち色っぽくない。うーん、なんでだ。リュカがベッドでは女子よりな感じだからかなあ?とはいえ、一生懸命よき当主であろうと振る舞うリュカには好感がもてます。ヴァンは貴族出身で気位が高いのですが、リュカを好きなあまり暴走するのがいいですね。ピートはスラム出身でワイルド担当。ラストに S Sがありますが、私としてはピート目線のリュカとの出会いのシーンがほしかったです。かわいくて誠実で輝いていたリュカとの出会いの衝撃シーンが読みたい。2巻、3巻と続きますが、やはりダレてくるので、1巻完結の方がまとまりよく終わったような気がします。
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大好き!からの・・2025年1月8日昆虫と国吉が大好きすぎる朝陽ですが、感情を蝶に食われるというオカルト的な経験後、その「大好き」な気持ちがすっかりなくなってしまいます。・・からの、ぼんやり国吉が覚醒して、慌てて自分を好きだったことを思い出させたいと焦るところがこの話の核といえます。攻めザマァは好きですが、国吉のガツガツいけない、攻めとしてそれどーなの的なところや、朝陽のあまりにもあっけらかんと「国吉好きーっ」を宣言する子どもっぽいところが私の好みではなく、あまり身を入れて読むことができませんでした。気持ちの葛藤があるBLが好きなんです・・。お話としてはまとまっていて読みやすいです。
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ついに煌騎×天音!!2025年1月7日初めてオメガバという世界に触れるきっかけとなった「共鳴発情」、そのときからオメガバでこれを超えるカプには会えていません。続きください、と願いながら長い月日が経ちましたが、ようやく!番外編がきた!首藤三兄弟の中で圧倒的に好きなのは煌騎なので、そして受けでは天音が突き抜けて好きなので、一冊丸々煌騎×天音でいってほしかった。番外編、どんなに甘いかと期待してたら、やっぱり天音が塩っしおの対応で意地っ張りで、「家で飲むか」と天音に言われただけで「空耳?」とか思う煌騎が哀れでかわいすぎる。でも、このカプが好きすぎて、糖分が全然足りなかったです。もっとガツンとしたのお願いします!・・天音が相手だと甘々は無理なんでしょうか。イチャイチャの番外編が見たいです〜。
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参りました2025年1月3日ええ、もうどうすればいいの?片桐×長谷川、斉藤×矢島、梶×神谷、加藤×松田、誰も選べない。どれも最高すぎる。そして甘い甘い甘ーいっハァハァ(*´Д`*) どのカプも体温低めそうなのにデロ甘で執着癖すごいって、なんでこんなことになってるのー。このシリーズ、つくづく神だなあ。後半、このシリーズ以外の S Sが入っていて、それを読むとこのシリーズの神がかっているのがいっそう分かります。 S Sが面白くないってわけではないんですが、同じ漫画家さんが描いたのでも格が違う。もう一生このシリーズだけひたすら描いてほしい。それにしても、あのあっさりめのライン取りでこんなに色気ダダ漏れさせる絵に仕上げられるってのも、ただ者じゃないですね。このシリーズ、どれも心臓と精神に悪いので普段は再読できないのですが、時間のある休日に読み返したら、やっぱり休日の1日を無駄にすると思えるほど心臓を撃ち抜かれました。朝に読む本じゃないなー。
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静かに優しく進む2025年1月2日綾斗が恵まれない環境で育ったにも関わらず、人のことを思いやれるいい子でした。都倉は最初はロボットみたいな正しさと厳格さのあるお父さんキャラでしたが、綾斗と出会ってだんだん嬉しい気持ちや言葉に救われるということを知っていくのが良かったです。確かに「◯◯がかわいそう」という言葉は、一見その子の立場に立って考えてあげているようでいて、子育てをしている人を簡単に追い詰める刃となりますよね。気にしないようにしていてもボディーブローのように効いていくというか。そういう書き方がサラッとしているけれど、じわじわと心に落ちてきました。でも互いの想いを伝え合うシーンだけは、あまりにもあっけなくてちょっと拍子抜けしました。もう少し気持ちの攻防があるともっとおもしろいのに、と残念。全体的には丁寧に心情が描かれていて、「育む」という言葉が浮かぶような優しい恋がゆっくりと進んでいきます。
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まちがいない2024年12月24日有翼人種のお話には興味なかったのですが、作者買いです。そして作者買いをして間違いないクオリティ。攻めも受けもどちらもとても魅力的です。ゼインが最初からレフ狙いで一直線に攻めて攻めて攻めまくる。あんなに「好き」の連打を浴びたら落ちますよね。またレフが気が強いのに、すぐ落とされる結構チョロいところがあるタイプで、そこもまたいいんですよ。文章が整っているので、嫌味なく好感がもてるように書かれています。途中事件の要素を絡めつつ、男前で実力で奮闘するレフと、嫉妬すらかわいい美丈夫ゼインの掛け合いが最高でした。いろいろな作品が出ていますが、私はこれが一押しです。