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レビュー

今月(4月1日~4月30日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • 魔獣になった傭兵のおっさんが、憧れの騎士に拾われた話

    水瀬かずか/池玲文

    好みではないが勢いはある
    ネタバレ
    2025年4月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 予想以上にゲイ本ぽいシチュで、とりあえず私にとってはBLではなかったです。ロマンが皆無のエチシーンの連続で、読みたいのはこういうのじゃない的な・・・。受けのビジュアルが汚すぎて無理。モフモフのときはまだいけたんだけど、受けが人間に戻ってからは修行でした。フィクションくらいは夢を見せてと思ってる私のような人間には向かない本かと。猛者向けです。
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  • パパが好きな彼のこと

    川琴ゆい華/高崎ぼすこ

    スタートは最悪・・・からの・・
    2025年4月27日
    絶対にくっつきそうにない2人の出会いでしたが、偶然が偶然を呼び、ルリちゃんというキューピッドもいるので大きな波乱もなく、安心して読める展開でした。神薙さんがもっと2人の恋路に絡んでくるのを期待しましたが、そうはならず残念。ジュエリーデザイナーとしての千尋が素敵すぎて(日常がダメダメなとこがまたいい)、ラブラドライトとか、画像検索してAmazonでポチりかけました。これで怜衣がもう少し自分の仕事に誇りをもっていたらパーフェクトなんだけどな・・。結局、指名客のおばあちゃんとかいるのに、仕事を辞めるってことになったんですね・・。全体的に面白いのに、ここだけはもったいないなー。
  • 坂道のソラ【SS付電子限定版】【イラスト入り】

    朝丘戻

    ひたむきに恋をする
    2025年4月17日
    バスで出会った人をいいな、と思って、いろいろその人のことを知っていくうちにどんどん「好き」が積もっていって、最後にはその積もった「好き」に埋もれて窒息しそうになる、高校生の一吹がしたのは、そんな恋です。一吹の好きになった相手の賢司は30オーバーの身も心も大人な人で、その大人の弱さや狡さをカッコよさとして出すことができる人。こんな人に出会ったら「好き」が加速するのは当然で、一吹は賢司のことを好きになりすぎて、告白して玉砕するより年下の友人を演じ切って細く長くずっと賢司の側にいたいと願います。なのに気持ちがあふれて、自分の中の深くに沈ませた「好き」を取り出して、賢司に見せる場面が切なかったです。一吹にとって告白するという行為は、さよならを告げることと同じ。分かっていてもそうせずにはいられない一吹のまっすぐさがかなしい。人を恋するという苦しさが描かれている作品でした。
  • さみしさのレシピ

    一穂ミチ/北上れん

    さみしさを重ね合わせる
    2025年4月14日
    美しい情景描写、細やかな心情の綴り方、深みのある人物造形・・どれをとっても一流の作家さんですね。BLにこんな作品があることがうれしいです。キャラたちの口調はみんな軽くてアップテンポにストーリーが進みますが、ずっと静かなさみしさが背景に流れています。人って、生きていくって、さみしいことだったんだ、でもそれでいいんだ、と気付かされます。今の世の中はあまりにも幸せにならなければいけない、勝たなければならないという押せ押せの風潮が強くて、生きているだけで疲れるときがありますが、誰に向かって幸せをアピールしてたんだろうとはっとさせられました。別に周りに自分の幸せを認めてもらわなくてもいいんだよな・・と。慈雨と知明のふざけてるようなやり取りの中に見えるさみしさが、じんわりきます。幸せじゃない自分でも許せそうな、温かい物語でした。
  • もう好きって言っていい?【電子限定描き下ろしイラスト付き】

    伊達きよ/衣田ぬぬ

    青春だー!
    ネタバレ
    2025年4月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 普段はあまり高校生BLに惹かれないのですが、この作家さんの本ならば読まないわけにはいきません。もー、キュンとかモダモダとかいっぱい詰まってました。美しすぎて敬遠されている八重沼(受け)と、計算高くフワッと生きてる一軍男子二宮(攻め)の、甘酸っぱさ満点のやり取りがねー。参ります。攻め視点と受け視点が交互にくるのもよかったです。2人ともたくさんの人に注目されているけど1人・・みたいな共通項があります。自分の中身なんてダメダメじゃないか、とか感じてるところも似てるかな?青くてかたい、始まったばかりの恋。大学生編や大人編もみたいなー。ラストでエチはしてるんですが、高校生ゆえか、表面的な表現であっさりと描写されています。私には肩透かしでしたが、この本の雰囲気には合ってたかと思います。心情の描写が丁寧で、一緒に恋してるような気持ちになれました。
  • 敵国の王に求愛されています

    佐倉温/藤未都也

    うさぎさんがいい味出してる
    ネタバレ
    2025年4月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ノアが、攻めには貴様呼ばわりですが、無人島で会ったうさぎには「うさぎさん」と呼びかけるギャップがかわいかった。ケンカップルの要素がありつつ、よく見るとノアが一方的にリアムに突っかかってる感じでした。リアムは割と早い段階でノアに気持ちをもっていかれているので、どちらかと言うとケンカ腰なノアを「はいはい」といなしているみたいな。魔女が唐突に出てきて、これまた唐突に無人島に2人を送りこむところに違和感はあるものの、とても読みやすかったです。
  • スーパー秘書に休息はない

    甲山蓮子/小山田あみ

    流され社長
    2025年4月5日
    気持ちは優しい、でもアホ社長の博之を、スーパー秘書の神谷が育てていくマイフェアレディ物語です。一人前の社長への育成過程はなかなかおもしろかったのですが、エチは安易で安っぽい言葉のオンパレードで、読んでいると結構冷めました。でも、神谷が博之をこきおろしながら褒めるクセが楽しい。博之があっという間に神谷に気持ちをもっていかれるところは、呆気なさすぎて恋愛としてはあまり楽しめませんでした。
  • クリスタル

    榎田尤利

    通の人向け
    ネタバレ
    2025年4月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ BLに夢を見たい私には、花瓶に放尿は上級すぎました。エレベーターに閉じ込められてのソレって、臭うよね、臭うよー。それで夢は見られないさー。その後のアレを攻めに舐めさせるのも無理。攻め、うっとり舐めてるんじゃない、と盛大にツッコミましたよ。尿とかリアルはいらない。夢だけください・・。でも文書力はさすがで、短編ながら凝縮されています。
  • どうやら運命の恋人とすでに付き合っていたようです

    切江真琴/佐倉ハイジ

    タイトル通りの安定展開
    2025年3月30日
    セフ レという立ち位置で出てくる航と湊ですが、タイトルにより「このふたりが運命の人同士ってことね」と読者は分かりながら読む仕様です。なんだかんだあって航が運命の人なんだと気づくまでのお話で、意外性もキュンもなく、予想通りにストーリーが進みました。かわいいと言えばかわいいお話ですが、すでに出来上がっている関係の2人なので、エチも特にいつも通りというか・・。セフ レスタートで萌えるようにお話を作るのは難しいものだな、と感じた作品です。
  • 君の公式をください

    里つばめ

    体温低めのメンズ
    2025年3月29日
    GAPSやDOGSにあるような、言葉はないけどヒリヒリするような執着といったものは感じませんが、これはこれで読み応えがありました。体温低めな理系男子が繰り出す恋愛模様に萌える。私は黒崎よりも途中で出てきた当て馬ポジの宇佐美に魅力を感じましたが、白石は脇目もふらず一途ですね〜。宇佐美が辛過ぎる。宇佐美と違って黒崎だと「好き」の出し方が淡々とし過ぎて、なかなかDOGSのような神作とはならないなーと感じました。それでも一定のクオリティなのはさすがとしか言えません。
  • パパ×パパ~αとΩで夫夫やってます~

    近藤旭

    夫×夫の家族の日常風景
    2025年3月28日
    オメガバですが、攻めは文系の大人しめのタイプで、受けがガテン系の健康タイプです。もうこの時点で私の好みじゃないので、手にとってはいけなかったのです・・。日常が丁寧に綴られていて、どっちもくよくよとよく悩んでいます。周りの人に支えられ、その悩みが解消していく温かストーリーでした。私は、オメガバは典型的なアルファタイプとオメガタイプが好きなので、ガテンオメガやふんわりアルファにいまいちついていけず、まあ、いろいろな家族の形があるなーと、外野から見ている感じになりました。好みではなかったですが、みんなが一生懸命に生きている素敵な家族でした。
  • 猫のためいき。

    朝丘戻。/井上ナヲ

    つかめないタイプの2人
    2025年3月27日
    文章が独特のテンポで、軽快さの中に深刻で複雑な気持ちを織り込んでいます。志郎が過去の経験からとにかく恋愛に臆病で自信がなく、それを大学生の年下カレの雅が自然体で励ますのがデフォルトです。攻めのかっこよさは皆無ですが、性別やマイノリティについてなど、結構背後のテーマが重めでした。うまくいき過ぎる展開は気になるけれど、読んでいて温かい気持ちになりました。
  • 運命の比翼~片翼センチネルは一途なガイドの愛に囀る~

    村崎 樹/秋久テオ

    一途な健気攻め
    ネタバレ
    2025年3月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ イグナーツがシノブを好きすぎて、紳士だったりオオカミだったりで、シノブと一緒に翻弄されます。過去にガイドを危険に晒したことから、頑なに次のガイドをもつことを拒み、穢れを溜めているシノブ。イグナーツはそれを全部分かって、激しい拒絶も含めて「よしよし」って大きな愛でシノブを包みます。シノブは口が悪いのに、イグナーツへの呼称は「あなた」、自分の呼び方は「僕」というのもギャップがあってよかった。シノブがイグナーツを心身ともに受け入れてからは、最初の拒絶は何だったんだというくらいのデレが始まり、イグナーツも負けてないくらいの溺愛っぷりで、あっという間にバカップルが誕生してしまった・・。超シリアステイストに混じるデロ甘です。それにしてもシノブ、魔性系ですね。
  • 氷泥のユキ【電子限定版】【イラスト入り】

    朝丘戻/yoco

    セ フレから愛に着地
    ネタバレ
    2025年3月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 物語の初めはユキがセ・・・目的でネットの人に会いに行くシーンからのスタートで、純情受けが好きな私としてはかなり引きましたが、そのネットで知り合った相手、クマさんこと緑に再会する辺りからおもしろくなります。でもユキの話し方、「めちゃんこ」とか「オシャンティ」とか、今使わないよね、という言葉がたくさん出てきて引っかかりました・・。そんなユキは品はないけど、優しさと思いやりと配慮の塊です。緑と会うとき、いつも自分と会ったことで笑顔になってもらおうと考える子なのです。恋愛って自分の苦しさや思いを相手にぶつけるのが当然みたいなところが多かれ少なかれあるけど、ユキは緑が笑顔になるにはどういう話をしようかな、と常に考えていて、いやー、好きにならないわけないよ、こんな子。緑のお父さんがユキのどこが好きかと緑に聞くシーンで、「わがるべ」「んだな」の会話が好き。最初はとんだビ◯チ受けかと思っていたのですが、一途な健気子リスでした。好き、俺も、だけに終始せず、命の重さや同性を好きになる苦しさも書かれています。軽い文章と重いテーマがいいバランスで、長編を感じさせないお話でした。
  • GAPS

    里つばめ

    クズ王子にやられる
    ネタバレ
    2025年3月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 里つばめ作品にどハマりするきっかけになった本です。モラルも清潔感も優しさも遥か彼方に置いてきたクズ王子ですが、長谷川に対する異様な執着だけで5巻まで一気に読ませます。クズの執着の仕方はすごい。なかなかオチない長谷川が徐々に絆されていく過程も悶えます。クズ王子・片桐の二面性もGAPですが、常識人・長谷川との性格の違いもGAPです。5巻、クズ王子ゆえに堪え性がなく遠距離恋愛もできない片桐のために、海外赴任を断っちゃう長谷川の態度が、もう愛以外の何者でもない。ここまでくるの、長かった〜。仕事人間の長谷川が、仕事よりもクズ王子をとる・・。もっと見たい。もっと見せて。endの文字が辛過ぎる・・。
  • BLゲームの主人公の弟であることに気がつきました

    花果唯/しヴぇ

    脇から見ていたのに主役になっちゃう
    2025年3月21日
    腐女子がBLゲームの主役の弟に転生して、脇から兄のBLライフをおいしい位置から拝んで「尊いっっ」とか言ってるのが笑えます。このパッケージのラノベを買うということは、心に残るものを求めているわけではなくてとにかく楽しみたいはずなので、そういう意味では◎です。マンガを読んでいるかのように、サクサク読める。脇から兄のBLライフを楽しんで見ていた央が気づいたら主役になっているのですが、腐女子魂があるために、まあ鈍い、鈍い。恋愛はするものでなくて見るものという正に腐女子の鑑。攻略対象との駆け引きややり取りをもう少し丁寧に書いてくれたら、もっと楽しめたかな。
  • 転生したら竜族の王子に猛愛されてます【SS付】【イラスト付】【電子限定著者直筆サイン&コメント入り】

    今城けい/兼守美行

    タイトル通りの殿下、猛愛
    ネタバレ
    2025年3月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ヒナタを好きだと認めてからの殿下の執着がすごい。ヒナタがアワワしている間に完全包囲網を敷き、とりあえず閉じ込めとくか〜と真面目な顔でふわっと考えちゃうクール系変態で、たいへん好みの攻めでした。反面、ヒナタの方はそんなに魅力を感じませんでした。前の人生のヒナタ=ユリアンが殿下の恋人だったんだけど、ヒナタの遠慮しすぎで自分に自信のないところとか、優柔不断のところとか、ユリアンの生まれ変わりじゃなくてもアレクシスはヒナタを好きになったのかな?と思いました。まあ、健気といえば健気の塊みたいな子ですが。なんにしろ、殿下の変態執着攻めっぷりを堪能できました。
  • おまえと恋なんか絶対ない

    茶野まめこ

    仕事できる男たちのわちゃわちゃラブ
    2025年3月20日
    歯科医×歯科技工士という組み合わせが新鮮。歯科技工士西野も西野担当の歯科医の真北も、どちらも自分の仕事に誇りをもっていているしごできな人たちです。会うたびにキャンキャン吠えてる感じの西野ですが、段階を追って真北の誠実さに惹かれていくのが分かり、なのに今度は真北が頑なになってすれ違い、そのモダモダを楽しめました。ちょうどよくパスを出したり嫉妬させたりする南部もいいポジションにいます。どうでもいいですがみんな方角が名前に入っていて、北…クール、南…陽気、西…明るく前向き、みたいなイメージで読みました。エロい歯並びって言葉がエロですね
  • 性悪暴君騎手と流され戦馬

    坂島/成田のもと

    馬のち人間
    ネタバレ
    2025年3月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ チャレンジ設定ですね〜。馬のアレクセイがアホかわです。設定、詰め詰めで盛りだくさんでした。せっかくの獣人設定なので、人間になったりお馬になったりがあるとよかったと思うのですが、序盤のお馬シーンから人間になってからは、後はずっと人間のままでした。なのでそこからはごく普通のBLです。特に葛藤もなく、お互いに「好き」と言い合って簡単に致しています。絵がかわいい系なので、エロもエロくはありません。調教とか衝撃的ワードがある割に、肩透かし感は否めません。設定もエロもBLも、どれも中途半端で惜しい印象でした。
  • 副音声はうるさい十分に【単行本版(シーモア限定描き下ろし付き)】

    英子

    斬新が過ぎる!
    2025年3月18日
    この設定で5巻まで続けるってエライことです。誤解に誤解を重ねる手法で途中やや飽きますが、副音声が声になってしまうところとか、ついに誤解が解けるところとか、「やっと!!」という万感の思いで噛み締めること必至です。あのコメディっぽい副音声のノリなのにエチシーンは結構ちゃんとあって、ツボは押さえられています。1巻最初では積極的に誘っている西田攻めだと思っていたので、実際には逆で違和感がありましたが、さすがに5巻まで読むと馴染んできました。落ち着いた大人の男、野崎が副音声ではテンパっているのが楽しい。副音声に自分の副音声が被るコマ割りが好きです。
  • 恋は和菓子のように

    小宮山ゆき/花小蒔朔衣

    和菓子屋職人攻め×エリート会社員受け
    ネタバレ
    2025年3月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 冒頭の出だしは好き。職人気質の攻めの不器用さが逆にカッコいい感じです。でも一知也はなぜ大賀を好きになったのか、1番知りたいところが抜けてお話が進行します。大賀もストレートなはずなのに、自然と一知也に恋するのがいまいち理解できませんでした。同性の壁はどこで超えた??一知也に海外赴任のエリートコースの話が来たとき、大賀が身を引こうとする展開もあまり好きではない。最もよい着地点に着くにはどうしたらいいか考えず短絡的に相手のために身を引くって、海外赴任はそんな悲壮な事案じゃないと感じるんですが・・。大人としての終着点はそこじゃない的な。ラストはちょっと飛ばし読みになってしまいました。
  • アヒルの王子様

    風緒

    パステルカラーな初恋の味
    2025年3月13日
    余裕のある大人な攻めも好きだけど、譲みたいに昔は太ってたボッチがエリートでイケメンに変身して、でも心は昔の冴えないときのまま亮介大好きワンコってのも萌えます。女の子に大人気なのに全然興味なくて周りの思惑に気づかず、ひたすら「亮介く〜ん」て、かわいいな。「いつも扉を開いてくれる」と言う譲に、「いや、トイレのドアだけどな」「風呂場のドア開けただけなんだけど」みたいな2人の言葉のラリーも、ゆるっとした空気になっていい。亮介が絆されていくのが手に取るように分かる〜。最初から最後まで亮介一択の、見た目イケメン、心はボッチな譲でした。サラッと楽しめます。
  • ダブルセクション

    毬田ユズ

    仕事できる男たちのかっこよさ
    2025年3月11日
    保険の営業と調査員という、近くてでも相容れない立場から、じわじわと一歩ずつ恋愛に発展していきます。2人とも仕事にプライドをもっているし、押すところは誰がなんと言おうと押していき、間違いに気づけばすぐに引くという、試行錯誤しながらも真剣に仕事と向き合っている姿勢がかっこいいのです。過去の事件から必要以上に仕事に神経質になっている半井と、明るく柔軟性と骨のある高橋。半井はゲイですが、高橋はストレートです。いろいろと違う2人がマンションの隣同士として出会って、好感を持ち、接していく中で、もっと互いを知りたいと思うようになる過程が読ませます。高橋がストレートなのでどうやって仲が進展するのだろうと思いましたが、そこの展開はちょっと肩透かしでした。ストレートなのにそんな感じ?みたいな・・。最初から最後まで2人とも敬語なのが新鮮でした。
  • 恋になるまで暮らしませんか

    きたざわ尋子/古澤エノ

    同居もの、好き
    2025年3月10日
    BLに溢れている同居ものです、好きです!子どもを置いていく母親の行動と言い訳の全てに好感がもてませんが、核となっている子育て系のBLはいいです。ストーリーも面白いし、ちびっこは安定の可愛さだし楽しいんですが、「僕」の一人称の語り口があまり好きではありませんでした。「〜って言ってくれたんだ」みたいな感じがずっと続いていて、素人っぽくて気になります。「俺」で三人称の話だったらな〜。
  • 風待ち休暇

    里つばめ

    優しい風が吹いているお話
    2025年3月9日
    派手じゃないけど、しみじみよいと思うような良作の短編集の詰め合わせです。4編がどれも恋の初めのところで終わっています。その中でも「春を待たずに」は、短編でなく1冊の長さで読みたかったです。「告白まであと3日」で終わるなんて、殺生がすぎます〜。他の短編もどれもこんな感じで、「え?付き合うよね?付き合うんだよね?」とはっきりしません。が、それもまた作品の味わいとなっています。DOGSのようなヒリヒリするやり取りはありませんが、心穏やかに読める一品です。
  • 社長と溺愛子育て中

    松幸かほ/陵クミコ

    シッターから同居へ
    2025年3月8日
    BLでお馴染みの「仕事でマンションに来てたのに、いつの間にか同居することに」のパターンです。このパターンは、何度読んでも好き。欲を言えば槇がもっと料理上手で、久仁の心だけでなく胃袋もがっちりつかむようなキャラであってほしかったのですが、槇は料理はそこそこできるというレベルでした。残念。2人の間にいる祐輝とランディーが癒しです。久仁の告白が唐突すぎてびっくりでしたが、松幸さん得意の溺愛囲い込み系で、安定したおもしろさでした。読んでいる間中、自己肯定感の低い槇には目をつぶる必要がありますが・・。
  • Be a good boy, my dear dog

    くけこ

    好みが分かれる新設定
    2025年3月7日
    アルファでsub、オメガでdomというねじれのあるダイナミクスをもつ2人。設定は新しいけれど、好みかどうかで言えば、好みではありませんでした。これを読んで、私の好きな攻めはオスみが強い、ゴリゴリ攻めていくタイプだと再認識しました。このダイナミクスだと、オメガのdomがエチも含めてコントロールしていくので、許可がなければアルファでsubの方は触れることもできないという・・。攻めにはもっと強引で強気でいってほしい私としては、受けの許可制エチはちょっとないかな。自分に合うかどうかは、作品紹介やレビューを読めば解決することが読後に判明。レビューに全て書いてあったので、まずは先にレビューを読んでから購入するかどうかを決めることをおすすめします。私にはこの作品は、攻めが弱すぎてちょっと・・でした。
  • 溺愛スリーピングボイス

    茶野まめこ

    声から始まる
    2025年3月6日
    推し声の人と偶然同じマンションにいることが判明して、そこからドキドキうふふのハッピーライフ。なんとその推しも自分に気があるという夢のような展開でした。進藤が子どもっぽすぎていまいち萌えませんでしたが、Kは好きな人に甘くなる、そしてイケボも遺憾なく使っていく色気のある攻めです。でもネットの世界でモテる、インドア引きこもり系で、こちらもあまり好みのタイプではなかったなー。
  • 物言わずとも愛語る

    伊達きよ/北沢きょう

    チートなしでがんばるリオくん
    2025年3月5日
    言葉がわからない故に起こるすれ違いや誤解にハラハラしました。チートたっぷりの異世界転生ものも楽しいですが、全くチートなしで健気にがんばるのもいいですね。ただリオの性格があまりにも引っ込み思案というか後ろ向きに流れるので、途中から「ああもう、同じことの繰り返しだな」って飽きてしまう面もありました。「この世ならざる言葉」という感覚がとてもすてきです。それを魔法で瓶に詰めて奪うくだりは、派手な戦闘シーンよりも読み応えがありました。タイトル通りのすてきなストーリーでした。
  • 最強アルファは家政夫の歌に酔いしれる【電子限定特典付】

    榛名悠/小禄

    同居家政夫もの
    2025年3月4日
    やっぱり家政夫設定は、同居までの流れが自然にできていい。ちっちゃいのがキューピッド役をやるのも定番で、マナトくん、かわいかったー。晴輝の元アイドル設定が私的にはいらなかったんですが、獅子堂が作曲家だと、まあ元アイドルだと歌に関わるってことでストーリー運びがスムーズなんでしょうね。元アイドルの家政夫って、そこだけで座りが悪くて「んんん?」となります。これにオメガバまで加わって、設定としてはモリモリでした。これもおもしろかったんですが、やっぱり私は「普通の人」の家政夫ものが好きなんだなーとわかりました。
  • 素直になれないSubの騎士は執着Domに溺愛される

    天城/しお

    コマンドが甘い甘い甘いぞー
    2025年3月3日
    内容的には浅いです。でもコマンドの出し方がかなり好みで、世界観に入り込みました。犬猿の仲の2人かと思いきや、契約sub domになってからが甘ーいっ。ヴァルハルト、クリスティアンのこと大好きやんね、っていうのがヒシヒシと伝わります。good boyの頻度が半端ない。もう少し2人の関係性を書き込めれば文句なしのところですが、sub dom好きのツボはしっかり押さえていると思います。
  • 俺が好きなら跪け

    里つばめ

    チョロかわの極み
    2025年3月2日
    はあ〜、松田のダメさとチョロさと2人の関係のケンカップルなとこ、どれもいっこも好きじゃないのに、またしてもやられてしまった・・。里つばめ作品の「好きなとこあげられないのに好き、いやむしろ全部好き?」みたいな訳のわからんハマり方、クセになります。最初に読んだ時から再読の無限ループに入ってますが、ようやくレビューを書こうという気になるまで落ち着きました。チラ見くらいのちょいコマで出てくる梶さんにまで心をもっていかれる!気が抜けん。舐めるように作品を味わってしまった。梶たちに比べて、加藤×松田は仕事に全投入している感じじゃなく恋の比率多めです。ラストのコマ、悶えます!!!いかん。これはいかん。甘々じゃないか。欲にだらしない松田のチョロさも賛否両論あるとは思いますが、里さんにかかればすごい調味料が降りかかり、とんでもないご馳走に料理されるから不思議です。全然好みじゃない男が推しになる・・今回もやられました。
  • ポチ拾いました

    不住水まうす/hato

    不幸な男が忠犬ポチになるまで
    ネタバレ
    2025年3月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 骨髄ドナーになってやるからやらせろと、強カンしようとする鬼チクな受けの水月のよさがわかりませんでした。その強カンのときに、受けなのに入れようと試みるところも好みじゃない。初っ端で地雷のリバ?と焦りました(未遂でしたがそういう問題じゃない)。ポチの方はすごく興味深い攻めでした。不幸が当たり前で水月と出会ったことで人としての(犬としての?)感情の動きを知っていくので、水月に異常な執着をします。唯一無二のポチとして生きていく決意というか、手慣れた攻めもいいけど、この生まれたてのヒヨコ感もたまらん。でも、大きな問題だったはずの骨髄移植がどうなったのか立ち消えていて残念。物語の作りとしては物足りないところもありますが、ポチの成長譚で相殺されました。
  • 【電子限定】さみだるる[合冊版]

    高那シキ/町屋はとこ

    静かに、じっくりと心が育っていく
    2025年2月28日
    家族から傷つけられた真知が、衝動のまま電車を乗り継ぎそこで出会ったのがおばあちゃんの八重。なし崩しにそのおばあちゃんの梅畑のお手伝いを住み込みでやり、クマさんや幸太、慎ちゃんとの触れ合いを通して傷ついた心が再生していく物語です。人との触れ合いだけではなく、梅の収穫という重労働を経験することで、少しずつ生きるということの真理の端っこを掴んでいきます。脇のキャラの慎ちゃんと幸太の関係では、家族をつくるときに大切なことについて考えさせられました。ラスト、クマさんとの恋がバタバタで進行していきますが、それをもってしてもなんだか児童文学を読んでいる気持ちになりました。おもしろかったのですが、BLとしては⭐︎3つかな。
  • 君に恋するはずがない―トキメキ篇―

    須坂紫那

    少女マンガのBL版
    2025年2月27日
    絵がきれい!表情のひとつひとつが繊細ですてきでした。めでたく恋人になってからの、前作からの続きのお話です。心の揺れ動きや悩む内容などがまんま少女マンガな感じで、嫌いじゃないけどBLに求めるものはこれじゃない感も否めない印象でした。千景の元カレ近衛先輩出現で、ワタワタする北大路は、安定感はないけどかわいげのある攻めです。北大路のまっすぐな「好き」という気持ちが行動で伝わってきて、モテるのに一途ってよいですね。お互いにいろいろと悩むシーンがありますが、好きすぎてたいへん、という系の悩みでした。
  • 同居人の溺愛がすぎる

    鷹丘モトナリ

    深く考えずに楽しむ本
    2025年2月26日
    囲い込みです。最初からモロ「恋人同士の朝」感が出ていて、読んでいるこっちが照れるわってなりました(#^.^#) 佐久田が生活力がないだけでなく、研究以外はアンテナが低い(むしろ折れてる?)ので、自分の恋心にも気づいていない人でした。紺野は、そんな研究一筋の佐久田に敬意を払ってるし、かわいく思ってもいるという関係です。同居まで力技で持ち込みましたね〜。佐久田の友人へ、紺野が牽制するのがすごくて笑っちゃいました。紺野は佐久田が好きすぎて、ちょっとヘタれる時もあり。佐久田の方はよく言えば素直、悪く言えば心の機微というものを理解していないので、エチシーンはまっっったくエロに傾きません。「もっと気持ち良くなってね。入れるよ」と、笑顔で元気に馬乗りになる子です。新手の爽やかとも言えるような??笑顔の裏の紺野の黒い部分が垣間見える部分は、なかなかの見応えがありました。
  • 呪われた黒獅子王の小さな花嫁

    月東湊/円陣闇丸

    人の強さとは
    2025年2月25日
    リラが天性の明るさで、黒獅子の呪いがかかったダルガードを始終照らしています。暗くなりがちな辛いストーリーなのに、リラにかかるとたいしたことじゃないと思えてくる。小人族で小さくてかわいいのに、凛として心も体も強さがあります。ダルガードの苦悩は深いけれど、リラという太陽を得たことでその世界が変わっていく様子が丁寧に描写されていて、無敵のカプです!主役の2人だけでなく、郭国皇帝といいゼグといい、魅力的なキャラばかり。義弟のガルグルのくだりには安易な終結の仕方で、ちょっと「え?簡単すぎない?」と思いましたが・・。ダルガードが呪いを解く選択をするのか解かない選択をするのかについては、私にとって意外な方の選択でしたが、それもありなのかな、とラストを読んで感じました。幸せなのに切なくなる、そんなお話でした。
  • ラスボス予定の聖騎士に求婚されています

    村崎 樹/サマミヤアカザ

    平凡で優しいという武器
    2025年2月24日
    平凡コミュ障の織人くん奮闘記です。モブっぽくて突出しているところはありませんが、その平らかさ、普通さで悩める聖騎士シルヴィスを癒していきます。キラッキラのイケメンを理解するのは平凡なヒロインていう設定、昔から好きでした。正にそれ。異世界に行きっぱなしじゃなくて、元の世界に戻ってくるのには驚きましたが・・行ったり来たりできるんかーい。シルヴィスも織人も理解のある家族がいて、周りの人もいい人たちで、読後感がよかったです。
  • 見習いコンシェルジュは理想の上司をひとりじめしたい

    川琴ゆい華/たつもとみお

    「家に住め」と命令する上司
    ネタバレ
    2025年2月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ いゃ〜、同居ものスタートって最高ですよね。下心のない同居命令って、蓮条さん、罪作りな人です。広瀬は素直で突進型の受けで、どーんと当たって蓮条さんを翻弄していきます。蓮条さんは公私ともに仕事に生きるストイックさがあるんだけど、セ◯レを2人同時にもつようなクズいところもあって、ギャップがたまりません。広瀬は、経験不足のウブい子という王道な仕様になっています。そして、この作家さんの書くエチが本当に色っぽくて好き。全ての好みを押さえられた感じです。
  • 美しい私のイルカヤンヤ

    桐乃鈴/佐々木久美子

    韓ドラ並みのすれ違い
    ネタバレ
    2025年2月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 読者には、最初からオイはシャハンがずっと探していた正妃だと分かるようになっているのですが、肝心のシャハンも守りの者たちもオイの正体に気づかない時間が長く、焦らされました。蜥蜴族、オイからの搾取に次ぐ搾取の連続で、なかなかに苦しい場面が続きます。・・からの蜥蜴族の娘サファルリアへの報復的な仕打ちがすごい。あまり感情をこめない淡々とした文章がこの話にとても合っています。残念だったのは、なんとシャハンとの初めてのシーンがない!!というか閨のシーンがない。ええ、そこ、いるでしょ、普通に、とすごーくがっかりしました。ストーリーはとてもおもしろかったのですが、それだけが消化不良でした。
  • 推し配信者の密接ASMR

    加太ブリコ

    推しと恋をする
    2025年2月21日
    イケメンボイスの持ち主の推しと実際に会う展開に、ニヤニヤしてしまいました。蛍は割とテンパリ系な慌てんぼさんですが、一生懸命で優しい子です。アオイはなんでもできそうなのに機械音痴で、その部分を蛍に助けてもらううちに親しくなります。ただ1巻のアオイファンの女子集団いじめのくだりは、あんなに詳しく描写してほしくなかったかも。女子に暴行される男子っていうのがちょっと受け入れ難い。エチのとこはあまり萌えませんでしたが、アオイの執着ぶりの描写はとてもいいです。
  • 後輩が一途すぎる話

    ミキマキ

    あらゆるパターンのバカップル詰め合わせ
    2025年2月20日
    よくこんなに考えつくな、というくらいたくさんのかわいい笑いが詰まってます。絵もそんなに好みじゃないし、そもそも地雷のリバだし、と思っていても、読んでいるうちにどんどんハマっていきました。私的には先輩が絶対攻めなんですが、肝心の先輩が「俺ってどっち?」とグーラグラです。後輩くんがかわいくストレートにぐいぐいくるので、先輩が押されて気味でリバ要素増し増しでした。でも私のようにリバが地雷でも、ついつい読み込んじゃうような魅力があります(^◇^;)
  • アイドルだって振り向かせたい

    桜庭ちどり

    ゲームとしての恋愛から・・
    2025年2月19日
    どっちが早くノンケの男を落とせるかゲームでアイドル光流くんが目をつけた男は、地味メン定食屋バイトの遠藤。この始まりが全然すてきじゃないし、光流のビッ◯感が受け入れ難いしで「うーん」となりましたが、光流がゲイバレしてからのシリアス展開から俄然おもしろくなりました。軽い気持ちで始まったのに、会えなくなって自分の気持ちと向き合って、互いの想いを知って・・。恋愛ではゆるゆるな光流が、自分の仕事に真摯に向き合っているのもギャップがあってよかったです。自分たちの関係の不自由さを楽しむ余裕のある遠藤が、大学生とは思えない大人な感じで◎
  • ノーシークレット・マイブラザー

    じぃ

    ほんわか家族
    2025年2月18日
    子連れ同士の再婚家族で、高校生の子どもだけで同居生活というベタな設定ですが、美形義兄弟で眼福でした。でもオムライスに「ごめん」はちょっとないなーと感じました・・。キスだけでもドキドキのかわいいお話。なんでキスしたのかな?と延々と悩むのも醍醐味ですねー。大人の恋愛にはないピュアさが眩しかったです。好みとしては、表題作じゃない方のお話が好きかな。
  • あいのかさぶた

    綴屋めぐる

    1番大切な友達から恋人へ
    2025年2月17日
    尚人の父親は暴力を振るい、母親はそれを止められずという家庭環境が、結構キツイ。そんなときにそばにいて支えてくれた創のことを好きになるのは自然だよね、と納得できるストーリーでした。同居という設定も好き。お互いに子供っぽい部分があり、なかなかのすれ違いをします。その収束のさせ方もよかったです。でも惜しいのは、絵が好みでなく、そこだけは残念でした。ストーリーはゆっくりと進む展開がよかったです。
  • 偽りの花嫁と真実の恋

    月東湊/森原八鹿

    女装だけど凛々しい
    ネタバレ
    2025年2月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 女装しなければならない理由があって好きな人に告白されても思いを受け取れない、妃候補の試験を痛快にクリアしていく、玉璽を盗み出そうとするも見つかりそうになってハラハラ・・など、好きな設定てんこ盛りでした。男の体でどうやって初夜を乗り切るのかドキドキでしたが、そちらの解決の仕方は拍子抜けするほど簡単な感じだったので、それだけはがっかりしました。「煌、もう男だって言っちゃいなよー」と思いながら読んでいたので、1番盛り上がるところで攻めから「男なんだよな」みたいなことを言われてあっさり解決。なーんだ、あんなに悩んでいた煌がバカみたいじゃないのさー、と思ってしまいました。殿下、男でもよかったんですね、早く言ってくださいよ、てなもんです。ここ、もっと丁寧に書いてほしかったな。毒を見抜くシーンも某ラノベの猫猫みたいにかっこよかったので、もっと長く読みたかったです。全体的にはとても面白かったです。
  • Stepbrother

    榎田尤利

    義弟が上司
    2025年2月15日
    嫌味で神経質な上司と義理の兄弟に・・。少女マンガの時代から、「ええー、親が再婚したら気に食わないアイツときょうだいになるなんて!しかも同居なんて冗談でしょー」という設定が大好きでした・・。そしてマイナスからスタートしてるので、あとは「え、割といいとこあるじゃん」と上がるしかない好感度。それは気づけば恋に発展しているのであった・・。いやー、王道ですね、いいですね。欲を言えば、一緒に住んでいるのだから、お風呂場で鉢合わせてドキッ、朝起こしに行って寝ぼけてベッドに引き込まれるなど、数多くある同居ゆえの王道ラッキースケベも少しは踏んでほしかったです。同居設定があまり甘い方向に活かされてなくて残念でした。秋がツンデレの振り幅が大きくて、デレのときがかわいかったです。
  • としのさ夫夫

    たつもとみお

    かわいさが分かりにくい年上受けを溺愛
    2025年2月14日
    年の差じゅうよん!なかなかの差です。受けが年下だったら割とありかもだけど、受けの方が14上って辛いよね。恋人は若くてモッテモテだし。年下攻めというとすぐに「ワンコー」と出てきますが、今作の攻めの潤也にはワンコ要素は皆無で、わがままで子供っぽいところもある啓司を理解して許している度量の大きさがあります。啓司の方は、私には魅力があまり理解できないタイプの後ろ向きな思考回路で、潤也をあそこまで惚れさせるところがどこにあったのかちょっと不思議。啓司が、自分がモラハラ項目に全部当てはまっていると気づくシーンがそんなに重くなく描かれていて、直そうとがんばるところが健気。潤也は若いのにすぐにお仕置き系エチにいく子で、絵がきれいなのでエロく感じました。おじさん受けは苦手ですが、これは読んでいて楽しかったです。
  • 執着チョコレート

    葵居ゆゆ/カワイチハル

    執着はしてる、切なさは皆無
    2025年2月13日
    啓杜が記憶喪失だったのでもっと話が複雑に絡むと思ったのですが、記憶喪失の割にかなりスムーズに高宮の思いを受け入れてエロに突入しました。互いにものすごく執着しあっている感じはありますが、啓杜も高宮も私にとってはあまり魅力的なキャラでなく、「そんなにあっさりとお互いを受け入れちゃう?」という違和感の方が大きかったです。切なさというエッセンスがある執着ものが好きなので、そういう意味では萌えなかったです。
  • 敏腕社長の溺愛計画

    神香うらら/明神翼

    ラスト、どうした〜!?
    ネタバレ
    2025年2月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 容姿はいいのに地味感漂う日系人の玲と、大会社のイケメン社長クリフォードの、押したり引いたりの恋愛模様を堪能しました。玲が、真面目に丁寧に掃除しているところをクリフォードが見て好感を持つ始まりがいいですね。容姿だけでなく、中身も見ているよ、的な。あとは両片思いとも言えないような、互いに好感ダダ漏れの怒涛のラッキースケベっぽい展開が楽しいです。玲のアパートに泥棒が入って、心配したクリフォードが同居を申し込むとか、分かっているけどおいしすぎるぜ。なーのーに、ラスト、これから初エチという直前のシーンでエンドって、どゆこと!?朝チュンのお上品フランス映画か。いや、朝チュンまでもいってない。そこ、そこを見たいんです・・と興奮して心の中で立ち上がりましたよ。まあラストのがっかり感は否めませんが、規定の溺愛路線でした。
  • 名前も知らず恋に落ちた話

    水原とほる/yoco

    バイクと仕事と恋愛と
    2025年2月11日
    バイクには全く詳しくありませんが、主人公2人のバイク愛がひしひしと伝わってきました。カフェで出会ってそのままツーリングして、そのままキャンプして、キスして抜き合い・・。ん?キャンプまでは自然な流れだったけど、その次のやつからいったん思考が止まります。克実、ノンケなのに??でもお仕事トラブルとか家族のこととか、地に足のついたエピが基本にあって、その中で少しずつ恋愛が進んでいくので、いろいろなことが違和感なく収まっていきます。仕事の合間を縫うような逢瀬に、大人の恋愛ってそうなるよね、恋恋言ってられないよね、と共感しました。攻めの昌宗は、克実が困っているときに分かりやすく助けたりはしませんが、ここぞというときに欲しい言葉をくれる、そんな男前です。
  • 御曹司の身代わり恋人始めます

    伊郷ルウ/麻々原絵里依

    びっくりするほど残らない
    2025年2月10日
    偽物の恋人、女装で親と面会、御曹司の家に住み込みの家事バイト・・好きな設定なのに、おもしろいと思うシーンがひとつもない。一緒に暮らすというおいしいシチュでなぜ?受けにも攻めにも魅力を感じない。購入したので取りあえず文字を追ってラストまでたどり着いた感じです。この作家さんには、読者にどうキャラを見せていくかという視点がないように感じました。
  • 悪役令息ですが魔王の標的になりました【シーモア限定特別版】(イラスト付き)

    小中大豆/みずかねりょう

    入れ替わり令息
    ネタバレ
    2025年2月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 好きな作家さんの悪役令息ものが読めるなんて、うれしすぎる!テンプレ通りの王太子からの婚約破棄スタートでした。魔王イーヴァルは、さすがに魔王だけあって万能感ありますね。面倒なことが起こっても、イーヴァルの登場で全て解決します。魔獣のハナちゃんがかわいくて、主人公のジョシュアとイーヴァルとで、本当に家族のようなほっこり感。残念なのはジョシュアが転生前にタチとして経験があったことです。リバっぽい要素、好きじゃないんですよね・・。なぜ経験者にさせたのでしょう?しかもタチで。普通に恋愛から遠ざかっているDTで良かったような?それにしても元々のジョシュアも転生してるっていうダブル転生設定が効いてます。お互いの転生先で新しい幸せを見つけてよかった〜。
  • 溺愛スウィートホーム

    鳥谷しず/橋本あおい

    変態擬似家族ストーリー
    2025年2月8日
    初っ端からの変態ぶりで、今作は変態モードが早い!会ってすぐに発動する変態っぷりでした。一度だけの関係かと思いきや職場で再会して、遥の家のボヤ騒ぎで同居突入。ちびっこもいて擬似家族として過ごします。鷹遠が忙しい中での完璧家事育児。おいしい設定をいくつも踏んでいて楽しめます。ハッテン場での出会いスタートとか、遥の兄の二股結局してたんだねエピとか、興醒めするシーンがチラホラありますが、力技で最後まで引っ張られました。
  • 腹黒甘やかし王子は女装悪役令嬢を攻略中【シーモア限定特別版】(イラスト付き)

    切江真琴/林マキ

    女装男子!
    2025年2月7日
    特に深い意味のない(男子のままだと美しすぎるから・・というどうでもいい理由)女装で、かなりコメディ寄りの作品でした。女装男子がダメじゃないなら、楽しさ満載です!タイトル通りのアルの腹黒感があったらもっと良かったんだけれど、アルが全く腹黒くなく、ひたすら甘々一直線でした。クロード弟がもっとクロード大好きな感じを出してほしいとか、「尊い」連呼の娘っ子たちを喜ばせるエピがもっとほしいとか、妄想が広がります。安心して読めるテンプレストーリーです。
  • 愛ってどこにある?【イラスト入り】

    水原とほる/水名瀬雅良

    スローテンポ
    ネタバレ
    2025年2月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 情熱的なシーンとかはなく、この作家さんらしい淡々とした雰囲気でした。ノンケの攻めが、美貌だというだけで男に違和感なく欲望をもつ流れに、「んー?」となりました。そんな自然な感じにゲイになる?美貌の謎の受けは、実の生き残りでトラウマもち。臆病な受けを攻めの愛で受け止めるラスト。特に気持ちが揺れることもなく読了しました。
  • エブリデイ イズ ア グッドデイ

    西のえこ

    あっぴの心の叫びが声に
    ネタバレ
    2025年2月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 暁に長い片思いをしている千尋は、家事能力の高いナイスガイに成長して再び暁の前に。千尋は旭という緘黙の子どもを預かることになって、さあ大変・・というストーリーです。カプのどちらかが家事能力高いって、ポイント高いです。千尋に子育てを助けられているうちに、愛も育っていくのが自然な感じで、心にすんなりと落ちました。絵は好みではないのですが、ストーリー性はあります。ラストであっぴが「ときー」と叫ぶシーンがいい。ただ私には流れる雰囲気が穏やかすぎて、ちょっと物足りなく感じてしまいました。
  • ずるくてかわいい

    三木原針

    フワフワした空気
    2025年2月4日
    押し付けがましくなく暑苦しくない、ふわっと、ゆるっとしてる雰囲気の2人でした。情熱的とは言えないけれど、アンニュイな魅力がある大人な岸と、熱量低めながらイケメンパワーがある大学生の久住が、同じような空気感で恋愛していきます。静かな嫉妬があったりすれ違いがあったりで、短い中でよくまとまっているお話でした。
  • 明日、きみのものにして

    美山薫子

    少女マンガだった
    2025年2月3日
    キュンとします。ピュアです。小・中学生のときに読んだ少女マンガのテイストそのものでした。私のように「少女マンガをBLで読む意味あるかな?」と感じる人には向いていませんが、そこが気にならなければかなりおもしろいと思います。表情のひとつひとつがいい。初エチに至るまでのあれこれも、少女マンガのヒロインと同じ思考回路でした。「初めてだからお風呂に入りたかっただけなのにー」って、かわいいな、おい。全編「かわいい」がまぶされています。
  • 幼なじみがドMでツンデレなんですが

    野花さおり

    雀、奔放すぎる
    2025年2月2日
    雀の性のハンターぶりが絶対に好みじゃないんですが、モモが一途で可愛くて。ずーっと好きだったんだねぇ。雀もそんなモモの気持ちに気づいているのに、隣の家の壁越しにあの時の声を聞かせるって、鬼ですな。年下男の一途攻めは絆されます。頑なな雀もお情けデートなんかをしてるうちに絆されて、次のターンでは攻めザマァならぬ受けザマァ展開。・・と言っても、ゆるいですが。でもラストはやっぱり可愛いモモでした。絵がきれいだったので読みやすかったです。
  • 溺愛社長と添い寝じゃ終われない

    今城けい/六芦かえで

    パンダさん!!(悶え)
    2025年2月1日
    添い寝のバイトって、女子マンガでもTLでもBLでもよくある設定ですが、これは、寝ている間にその人の1番幸福な記憶がみれるという不思議な力をもつ透里くんが浮世離れしていて惹かれました。透里の不思議な力はそれだけでなく、死者の思いや家の記憶をみることができるという、なかなかのシックスセンスっぷりです。でもオカルトな雰囲気は一切なく、浮世離れした透里に合っていて自然に「そういうことなんだ」と思える形でお話が進みます。そして何よりもお相手のパンダさん(本名出てきたけど覚えていない。ほぼ「パンダさん」と呼ばれていたので)の大人の余裕と大人のエチ。透里くん、最中も「パンダさん」を連呼して、悶えました。パンダとかけ離れたかっこいい男が、パンダと連呼されるギャップが・・。セジュンは何者?とか、イトコとのことはこれで終わり?とか、細かいところで気になるところはありますが、それを超えるおもしろさでした。
  • 春待ちうさぎは発情期らしい

    黒岩チハヤ

    うさぎちゃんがまるッと女子仕様でした
    2025年1月31日
    うさぎちゃんという呼び方、かわいいですね。それだけで先輩、うさぎちゃんに気があるんじゃない?とニヤニヤできます。内容は薄くて(すみません)、ほとんど印象に残るものはありませんでしたが・・。うさぎちゃんが先輩の裸を見て一目惚れ、家に泊まったときにノンケの先輩のを抜いてあげる、からの先輩がうさぎちゃんを意識する・・すべてのシーンが「そうきますか」くらいの感想しかもてませんでした。先輩が「付き合ってほしい」と言った後で、うさぎちゃんが速攻で断るコメディっぽいシーンだけが唯一印象に残りました。予定調和的なストーリーです。そういうのが好きな人は楽しめると思います。
  • 騎士は身代わり王子に忠愛を捧ぐ

    櫛野ゆい/金ひかる

    伝えられない想い
    ネタバレ
    2025年1月30日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 入れ替わりって、もうこの設定だけで話がおもしろくなる予感しかしない。入れ替わりだから両思いなのに気持ちが伝えられないジレンマがあって、読みながら「好きって言っちゃいなよー」と何度も思いました。ダグラスが好きなのは王子としてのユリアンなのか、純粋なレニなのか・・このあたり、鈍感でウブいレニがダグラスの思惑に気づかなくて、かなーり焦らされました。レニが無自覚に誘うようなことを言ったシーンで、ダグラスが天を仰いで「天は俺を試しているのか?」とブツブツ言って惑うのがツボでした。両思いなのにくっつかず焦らされる展開は、何度読んでもハマります。
  • その好きほんと。

    たき猫背

    こじれた関係を修復する
    ネタバレ
    2025年1月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 高校の時の罰ゲーム告白から始まった関係で、その経緯を全て知っていて灘口は「いいよ」と、長谷の告白を受け入れる。で、結局疎遠になる。社会人になってから再会して、灘口から告白されるんだけど、長谷は「高校の時の腹いせか?」と疑心暗鬼に。後悔してもしきれない苦い過去ですね。ハピエンですが、読後に浮かんできた言葉は「若気の至り」、この一言に尽きます。
  • 愛に跪く時【イラスト入り】

    英田サキ/円陣闇丸

    愛を持続させる難しさ
    ネタバレ
    2025年1月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 前半はルキアノスとドミナトスの2人の想いを伝い合うまでの紆余曲折が描かれています。身分違い、体格差、意地っ張りと無骨者・・という設定と、古代ローマを彷彿とさせる時代背景とが相まって、わくわくしながら読み進めました。後半は想いを伝え合った2人が、誤解からすれ違うストーリー展開に。ルキアノスがドミナトスの過去の女性に嫉妬したり、互いの気持ちを誤解したり。これは恋人同士になってからの定番の悩みだけど、愛を同じ熱量で持ち続ける難しさを感じました。お尋ね者になったドミナトスの決着の付け方がどうなるか予想ができずハラハラしましたが、ヴァリウス様、すごいです。それにしても名前が覚えにくい。読んでいる最中は、主要人物名は◯◯スと、「ス」で終わってるしか覚えられず、レビューを書くためにしっかりと見てやっと認識しました・・。
  • 恋知らずの神様に捧ぐ

    滝端

    画力あり、あとはキャラづくり
    2025年1月27日
    絵が美しくて眼福シーン多いです。でも私にとっては、キャラが受け攻めともにイマイチ。攻めの浮津は無骨で心の機微というものを介さない人で、自分に思いを寄せる佐後から恋心を教えてもらおうとします。佐後は浮津一筋で乙女気質。よく泣き、悩み、明後日の方向の解決法を選択する幼い精神の持ち主。こんな2人なので会話が説明的で、変な解釈しちゃう佐後が両思いにもかかわらず去ろうとするシーンでも、浮津、見送る・・みたいな。見送るんかーい。そこは乙女な浮津を包容力で「わかってるよ、よしよし」的なやつで安心させてほしいんですけど。まあ、浮津は、たとえ彼が女性秘書だったとしても好きにはなれないタイプですが。でも絵が美しいので、次作も買うと思います。
  • 鬼上司は無能な部下にお仕置きされたい

    宝井さき

    す、好き!
    ネタバレ
    2025年1月26日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 冒頭数ページで、Domとしてプレイできないイライラが溜まって部下でDomの神崎に暴力&暴言をお見舞いする小鳥遊に、「ハイ、ムリムリムリ」となりましたが、神崎の逆襲グレアに当てられてSwitchしてからが素晴らしいのです。小鳥遊が、かっわいい。とんでもなくかわいい。神崎限定で、トロントロンになります。それを素直に認められず、常に口をとがらせて目をそらしてる感じがまた・・。Switchしたものの、小鳥遊はDomとしてもsubとしても自信がなくて恋愛に腰が引けてるんですが、神崎がこれでもかと甘やかして安心させてくれるんです。神崎は目立たないように仕事のできないフリをしてたんですが、後半はタイトルに偽りありの仕事ができる部下になって別の部署に引き抜かれたりしてます。158ページあたりでマンガ家さんの巻末のご挨拶があって「終わりか?」と思ってたら、1、2巻の合本版だったんですね。279ページあり、お得な感じでした。エチもしっかりエチでかわいくてコマンドも効いていて好みのやつでした。惜しいのは最初の暴力&暴言がなー。
  • 獣の呪いは恋で解く

    栗原カナ

    ほのぼの
    2025年1月25日
    魔法使いのイオリと人間と狼のハーフのハナオ。ほのぼのテイストでお互いを思いやりながらお話が進みます。思いやるあまりの別離があったりでハラハラする場面もあります。優しい雰囲気。が、私はあまり気持ちが入りませんでした。ストーリーがあまりおもしろいとは思えず・・。好みの問題です。
  • リモコン彼氏

    志々藤からり

    溝呂木の周りの人たちの民度が低すぎて
    2025年1月24日
    溝呂木がいるのは、平気で人を傷つけるセリフを普通に吐く人たちがいる工業高専でした。この雑音が所々出てくるので、主役の2人に集中できず。溝呂木の双子の片割れもかなーりこじらせ系で、本当は溝呂木の気を引きたいんだろうけど、それを暴言という形で出す小学生的存在です。受けの葵は男前でしたが、ストーリー全体に強い言葉が多く、また読みたい漫画ではありませんでした。
  • 御曹司アルファは契約婚をお望みです

    神香うらら/渋江ヨフネ

    これこれ
    2025年1月23日
    御曹司シリーズと似たテイストの、ニューヨーク郊外を舞台にしたオメガバ仕様のお話でした。この作家さんの翻訳みたいな文章、好きです。黒髪のほっそりたおやか美人の千歳ですが、外見に反して結構ハキハキ物を言う子でした。アルファのレスターとは気の合わないスタートですが、お約束のアクシデントがあり、ヒートしてしまって身体の関係が先に来ます。途端に「結婚」と抜かす傲慢アルファにカチンとくる千歳。「これだからアルファってやつは」とか思っちゃうんです。でも惹かれる身体。いや、惹かれるのはもしかして心か?みたいな揺れがすごくよかったです。定番かもしれませんが、やっぱりこれです。おもしろいと分かって読む安心感。
  • 花嫁と三人の偏愛アルファ【特別版】

    エナリユウ/YANAMi

    エロ重視型
    2025年1月22日
    晶がもう少し魅力的なキャラだったら、エロ特化小説として楽しめたと思います。でもこの小説のテーマは、人としての魅力とかそういうところにはない気がするので、こんなこと言うのもナンセンスですね。エロいのが読みたい、そんな読者向けです。エロい気分になるにはキャラの魅力が必要と思っている人には刺さりません。
  • 僕の犬のドSなご奉仕【電子限定版】【イラスト入り】

    葵居ゆゆ/いさか十五郎

    Mな女王様
    2025年1月21日
    まじめで努力家、時々S Mバーの女王様のバイトをしているネガティブ思考な由鶴と、なんでもできちゃうイケメン年下ワンコ城田のすれちがいラブです。冷静になるとS Mバーで女王様のバイトしてるような受けは好きじゃないんですが、なぜか共感してしまいました。由鶴があまりにも後ろ向きなくせして、無理して女王様がんばってるとこがかわいいのです。チワワっぽい。城田は割と簡単に同性を恋愛対象に選んだので、バイなんですかね?その辺のセクシャリティはあまりはっきりはしてないです。「え?抵抗なく男を好きになるの?」とは思いましたが、そこを深掘りする感じではなく、こういう世界観みたいです。全然女王様じゃない由鶴がよい。
  • 后と河

    山中ヒコ

    治水大事
    2025年1月20日
    初漫画家さん。壮大な中華ファンタジーの予感はします。でもあまりにも治水という社会の大事がクローズアップされていて、BL要素は二の次という感じです。ガッツリ恋愛が読みたい私には、ちょっと肩透かしでした。今後も民のための治水事業が展開されるドラマかと思われます。一巻で十分満足したので、続きは買わないかな。
  • 覇帝激愛【イラスト入り】

    遠野春日/稲荷家房之介

    「天の羽衣」中華版
    ネタバレ
    2025年1月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ かんざしを返してもらえず天に帰れない若蘭を、皇帝が強引に我が物にする始まりです。天界では性はないといいつつも、若蘭は男性体。皇帝が強引で自分勝手、その上すぐに閨のシーンになるので、皇帝のいいところなどは全くわからないまま終わりました。若蘭、どこで皇帝を好きになった?と首をかしげる両思いラストでした。若蘭もかなり弱々な子で、美しい以外の魅力がわかりませんでした。エロ特化、と割り切って読めば楽しめるかも。
  • 白百合の供物【SS付き電子限定版】

    宮緒葵/ミドリノエバ

    狂乱犬
    2025年1月18日
    すごいですねー。今回のお犬様は、完全に病んでいます。宮緒さんのお犬様はいつも病んでますが、いつもと違うのは全くどこにも共感する余地がないところでしょうか。でもおもしろい。分かっていたのにラストの「リヒト」のセリフに背筋が凍りました。番外編のS Sなんて、「リヒト」がもともと狂っていたことの証左でしかなかったし。今回はついていけないほど引きました。ヨエルのはいた下着と靴下を集める変態・・すごい絵です!!さすがです。
  • ランチボックスに恋を詰めよう ~ツンデレ俳優、唐揚げ最強伝説~

    綺月陣/みずかねりょう

    愛しかない
    ネタバレ
    2025年1月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ おいしすぎる唐揚げを作ったことからハウスキーパーにまでもっていかれて、演技の練習と称して押し倒されても騙されるってとんだ流され侍だな日向太、嫌いじゃないけど・・と思っていたら、最初からお見通しの流されたフリだったんですね。ポヤポヤしているようでその包容力もギャップ萌えな受けでした。攻めの一城は全身からスキスキオーラ全開の大型犬。両片思いともいえないような両思い状態なんだけど、なかなか恋人関係にならなくて焦らされました。最初からハピエン確定の安心溺愛でした。
    いいね
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  • 保育士は獅子親子に愛される

    滝沢晴/鈴倉温

    セレブ獅子獣人と保育士シッター
    2025年1月16日
    住み込みで家政夫とかシッターとかするって話が大好きです。住み込みゆえに、どんなに気が合わないスタートでも段々と互いを理解していく過程がいいんですよね。印象悪ければ悪いほど、「あれ?意外とかわいいところある?」「意外と優しい?」となる振り幅が大きくて、関係が進展していく様子にワクワクします。攻めが超セレブで、お金の使い方が飛んでるのに笑いました。真白くんがかわいくてかわいそうで、ぎゅーっとしたい子でした。強い印象ではありませんが、優しいお話です。
  • キス、禁止

    藤河るり

    短くてもラブ マシマシだった
    2025年1月15日
    マーキングオメガの番外編。この短さの中に、よくもまあこんなに甘味を詰め込みましたね!この漫画家さんの表情のひとつひとつがエロい。攻めも受けも色気垂れ流しで、これはもう18キン版でしょう。甘くてくどいのに、何度もリピできる。そしておかわりも欲しくなる。
    いいね
    0件
  • 婚約破棄された悪辣オメガは義兄公爵に執着される

    滝沢晴/奈良千春

    なんでこんなにおもしろいの
    2025年1月14日
    第二王子に婚約破棄されるスタート。婚約破棄されたユリウスは性格が悪くてみんなの嫌われ者。そこに突如降りてくる前世の記憶。うわ、俺って、なんて嫌なやつだったんだ!あんな行動とってた自分が恥ずかしい、ってなるやつ。はいはいはい、もー、お腹いっぱいになるほど読みました、こういうの。ってか、これ以外のスタートってないの?・・とか思いながら読んでいったのですが、どうしてこの作家さんの書くお話は他と違うのでしょうか。文章力ってやっぱりすごい。なろう系(これも嫌いじゃない)作家とは物語の構成力が違う。数多くの異世界ものを買っていますが、こういうのが読みたいんです。こういうのを書いてください、と全ての異世界ものを書く作家さんに言いたい。・・酷ですかね?ともあれ、義兄のラファエルとのやりとりとか、元婚約者のギュンターとのズレでいく会話とか、休みどころがなく一気読みでした。ただ、ユリウスがウブい子でなく、他の人と経験があるところだけが残念でした。発情期の発散相手はノーカンなんて、そんなことあります?その設定なくてもなんとかなるでしょー、と心で叫びながらも滝沢ワールドを堪能させていただきました。
  • 巻き添えで異世界召喚されたおれは、最強騎士団に拾われる

    滝こざかな/逆月酒乱

    溺愛シーンの連続
    ネタバレ
    2025年1月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 乙女ゲーム「竜の神子」で、神子として召喚されたタカトに、初っ端からおとずれた人さらいピンチを救ってくれたダラスティアとロイ。発情の呪いが発動して、人さらいからは救われたのに、この2人と早々に3Pをするシチュになります。その後も発情を治めるために3人で致して、4巻にいくまでに副団長のオウカも加わり、なかなかの総受けっぽいポジションが続くタカトです。・・の割にはそんなにエロくない。タカトファーストだからでしょうか。思いやりエチが好きな人向き。オメガバではないのですが、神竜の魂を体に同居させているので子どもも産めるという状況に。テンプレといえばテンプレですが、勢いがあるので4巻までサラサラーっと読めます。冒頭からとにかくタカトがかわいくて魅力的という怒濤の描写ですが、容姿以外の魅力はあまり伝わってきませんでした。タカトにもう少し人間的な魅力が付与されていればなー。
  • 夏祭りの夜に

    神香うらら/駒城ミチヲ

    高校生同士
    2025年1月12日
    この作家さんの本は、いつもアッパークラスのアメリカ人×ほっそりした日系美青年のカプのシリーズを読んでいるので、日本人高校生同士が新鮮でした。高校生なので、言葉が圧倒的に足りなくて、まず体から・・そして当然くる誤解・・「女の代わりだろう」のパターンでした。こじれまくった2人にお兄さんの仲介が入り、やっとカプになれたという感じです。人の力を借りてのカプ成立かぁ、と思ってしまいました。どちらかに余裕がないと、こうなるんですね。
  • アズラエル家の次男は半魔

    伊達きよ/しお

    エンタメとしておもしろい
    2025年1月11日
    リンダのイン魔発動シーンがすごい。エロいと思えばエロい3Pです。でも私はエチのときに、受けが幼いアホ口調になるのは好みではないので、ちょっと流し読みになりました。エチのときに「いたらきまぁす」とか言う積極的な受けが好きではないと言うか。まあ、イン魔だから仕方ないですね。お兄ちゃんのファングの方は、冷静なのに真面目な顔でリンダを囲い込んでいくのがたまりません。こちらは超好みのムッツリぶりでした。それにがむしゃらにぶつかってくるカインが加わって、よいバランスの3Pでした。ハワードが気になる。魅力的なキャラがたくさんで、いろいろ書ける作家さんに脱帽です。
  • モフモフ異世界のモブ当主になったら側近騎士からの愛がすごい

    柿家猫緒/LINO

    愛され当主様に護衛2人
    2025年1月10日
    文章の稚拙さは否めませんが、ストーリーはおもしろかったです。複数シチュは嫌いでないのですが、いまいち色っぽくない。うーん、なんでだ。リュカがベッドでは女子よりな感じだからかなあ?とはいえ、一生懸命よき当主であろうと振る舞うリュカには好感がもてます。ヴァンは貴族出身で気位が高いのですが、リュカを好きなあまり暴走するのがいいですね。ピートはスラム出身でワイルド担当。ラストに S Sがありますが、私としてはピート目線のリュカとの出会いのシーンがほしかったです。かわいくて誠実で輝いていたリュカとの出会いの衝撃シーンが読みたい。2巻、3巻と続きますが、やはりダレてくるので、1巻完結の方がまとまりよく終わったような気がします。
  • 微睡の月の皇子

    かわい有美子/カゼキショウ

    幻想的な神の恋の世界
    ネタバレ
    2025年1月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 月夜見の神としての気品と思慮深さ、夜刀の粗暴さと愛を知った後の想いの深さが相まって、奥行きのある神々の愛の形を作り出しています。月夜見が両性を有しているので、そこが地雷の方は注意が必要です。月夜見と夜刀、相反する二人が時間の経過とともに互いを思うようになる過程が、美しく格調高い筆致で描かれています。特に夜刀を失った後の月夜見の深い嘆きには、心を打たれるものがありました。その後愛する夜刀を取り戻し、再び愛を育んでいくストーリーが、静かに、でも情熱的に進んでいきます。うさぎの化身の因幡彦が主人の月夜見が好きすぎて、いちいち夜刀に対抗するのが微笑ましかったです。神の世界のBLで⭐︎5をつけるくらいおもしろいと思ったのは初めてです。
  • あやかし蝶と消えた初恋【イラストあり】

    海野幸/Ciel

    大好き!からの・・
    2025年1月8日
    昆虫と国吉が大好きすぎる朝陽ですが、感情を蝶に食われるというオカルト的な経験後、その「大好き」な気持ちがすっかりなくなってしまいます。・・からの、ぼんやり国吉が覚醒して、慌てて自分を好きだったことを思い出させたいと焦るところがこの話の核といえます。攻めザマァは好きですが、国吉のガツガツいけない、攻めとしてそれどーなの的なところや、朝陽のあまりにもあっけらかんと「国吉好きーっ」を宣言する子どもっぽいところが私の好みではなく、あまり身を入れて読むことができませんでした。気持ちの葛藤があるBLが好きなんです・・。お話としてはまとまっていて読みやすいです。
  • キス泥棒 共鳴シリーズノベルス

    岩本薫

    ついに煌騎×天音!!
    2025年1月7日
    初めてオメガバという世界に触れるきっかけとなった「共鳴発情」、そのときからオメガバでこれを超えるカプには会えていません。続きください、と願いながら長い月日が経ちましたが、ようやく!番外編がきた!首藤三兄弟の中で圧倒的に好きなのは煌騎なので、そして受けでは天音が突き抜けて好きなので、一冊丸々煌騎×天音でいってほしかった。番外編、どんなに甘いかと期待してたら、やっぱり天音が塩っしおの対応で意地っ張りで、「家で飲むか」と天音に言われただけで「空耳?」とか思う煌騎が哀れでかわいすぎる。でも、このカプが好きすぎて、糖分が全然足りなかったです。もっとガツンとしたのお願いします!・・天音が相手だと甘々は無理なんでしょうか。イチャイチャの番外編が見たいです〜。
  • 天才魔導士の過保護な溺愛

    佐竹笙/kivvi

    尊敬する師・・からの
    ネタバレ
    2025年1月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ファンタジーの世界観を構築するのが、相変わらずお上手です。エリオが突然特別な力を発動させることもなく、魔術の才能がない中で苦しみながら自分の適性を探していく成長譚が楽しめました。魔道具作りという自分の才能が発揮できるものを見つけたときには、それまでの苦しみがあった分、「良かったー」とヴァレンテと一緒に喜びました。自分の作った魔道具で愛する人の魔術を無敵なものにできるって最高ですね。ただ物語としてはおもしろかったのですが、BLとしての萌えはほとんどありませんでした。何に重きを置くかによって評価が分かれるかな、と思いました。
  • バカな犬ほど可愛くて

    英田サキ/麻生海

    勝手に遠回り
    ネタバレ
    2025年1月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ワンコ攻めは好きなんですが、こちらのワンコは押しが弱くてヘタレにもほどがある状態でした。エチの練習というたいへんおいしいシチュにも関わらず、練習ゆえに成瀬が刈谷に言葉でいちいち手順を教えていくので、なかなか気持ちを入れることができませんでした。そして結局、刈谷が本当に好きなのは成瀬で、エチを練習と偽って意識してもらう作戦だったという結末。うーん、どうなんでしょうそれ。それがわかったとき、成瀬が刈谷を思い切り殴る蹴るをするシーンがあって、そこは「だよね、そうなるよね、同じ気持ちだよ!」と激しく同意しました。弱気のあまり人の気持ちを弄ぶような行動に出るダメっぷりに、可愛さよりも呆れが先にきました。この作家さんの書くキャラにしては、浅い人物造形だったような・・。
  • ためしにコマンド言ってみた

    ゆくえ萌葱

    惜しい
    2025年1月4日
    設定は好みでしたが、マサのオスみ強すぎるっていうか、3人のsubと同時に付き合ってるってシチュ必要ですか?的な引っかかりがあったりで、期待とはズレた方向に話が展開しました。この世界はコマンドの見せ方が肝だと思うんですが、ものすごくエロくできる場面があったのに、「ええ、そこ、そんなにあっさりといきます?」とガッカリしました。私の妄想を超えてくれなかった・・。でもDomが出てくる話で「ストーリー重視だからエチはそんなにいりません」て思えないんですよね・・。
  • SWALLOW’S BOX 里つばめ作品集

    里つばめ

    参りました
    2025年1月3日
    ええ、もうどうすればいいの?片桐×長谷川、斉藤×矢島、梶×神谷、加藤×松田、誰も選べない。どれも最高すぎる。そして甘い甘い甘ーいっハァハァ(*´Д`*) どのカプも体温低めそうなのにデロ甘で執着癖すごいって、なんでこんなことになってるのー。このシリーズ、つくづく神だなあ。後半、このシリーズ以外の S Sが入っていて、それを読むとこのシリーズの神がかっているのがいっそう分かります。 S Sが面白くないってわけではないんですが、同じ漫画家さんが描いたのでも格が違う。もう一生このシリーズだけひたすら描いてほしい。それにしても、あのあっさりめのライン取りでこんなに色気ダダ漏れさせる絵に仕上げられるってのも、ただ者じゃないですね。このシリーズ、どれも心臓と精神に悪いので普段は再読できないのですが、時間のある休日に読み返したら、やっぱり休日の1日を無駄にすると思えるほど心臓を撃ち抜かれました。朝に読む本じゃないなー。
  • リトル・ホーリー・プレイス

    中庭みかな/八つ森佳

    静かに優しく進む
    2025年1月2日
    綾斗が恵まれない環境で育ったにも関わらず、人のことを思いやれるいい子でした。都倉は最初はロボットみたいな正しさと厳格さのあるお父さんキャラでしたが、綾斗と出会ってだんだん嬉しい気持ちや言葉に救われるということを知っていくのが良かったです。確かに「◯◯がかわいそう」という言葉は、一見その子の立場に立って考えてあげているようでいて、子育てをしている人を簡単に追い詰める刃となりますよね。気にしないようにしていてもボディーブローのように効いていくというか。そういう書き方がサラッとしているけれど、じわじわと心に落ちてきました。でも互いの想いを伝え合うシーンだけは、あまりにもあっけなくてちょっと拍子抜けしました。もう少し気持ちの攻防があるともっとおもしろいのに、と残念。全体的には丁寧に心情が描かれていて、「育む」という言葉が浮かぶような優しい恋がゆっくりと進んでいきます。
  • 若社長と純愛ごちそうキャンプ

    今城けい/駒城ミチヲ

    キャンプしたくなる
    2025年1月1日
    爽やか白玉くんと、頑な社長が徐々に心を開いていき恋を育てる物語です。ストーリーは素敵ですが、とにかく受けの名字「白玉」が出てくるたびに引っかかってしまいました。おいしそうで、シリアスなシーンには向かない名前ですね。かわいい名字ですが・・。社長はエロになると絶倫&ムッツリを発揮。爽やか白玉くんを、爽やかじゃない方向に翻弄します。元カレエピは「それ必要か?」という後味の悪さでしたが、社長と白玉くんの恋の進展にドキドキをもらいました。キャンプのことが詳しく描写されていて、私はインドア派ですが、アウトドアもいいなーと思いました。
  • ワケありギャルソンの手ほどき

    桜庭ちどり

    読みやすい
    2024年12月31日
    絵がきれい。両親の残してくれた洋食屋を必死に守ろうとしてるけどうまくいかない紘一の元に、突如現れたイケメン救世主の信明。この信明が実は御曹司で、紘一の作る料理に惚れて、そのまま本人にもベタ惚れに・・。最初はツンな紘一が、「え、こんなに簡単にキス?」「ほぼ葛藤なくエチ?」という展開です。ゆえにサラッとしていますが、絵がきれいなので楽しく最後まで読みました。深く考えるようなストーリーではないので、疲れているときなどに読みたい系のマンガですね。
  • 食べてもおいしくありません

    山田2丁目

    イチャイチャリピート
    2024年12月30日
    なんか同じことを繰り返しているだけの印象ですが、とにかくかわいいんです。受けがチョロいくせに、なかなか関係が進展しないもどかしさが楽しめました。カタツムリの歩みのごとく、ちょーっとずつ進んでいく2人の関係にジレジレしました。オニに人間が性的に食べられるって、よくそんなおいしい設定を考えたなー。受けの表情が豊かでかわいくて最高です。
  • 狼は恋を知らねど

    佐々ミノル/二駒レイム

    初めての恋
    2024年12月29日
    薬師のセイジが狼の子を助けたことから運命の歯車が動き出す始まりです。薬師とし知識で様々な局面を乗り切っていくところが特に面白い。ツバルが純粋で真面目で強引なところも、今まで読んできた攻めとは一線を画しています。長いストーリーですがひとつひとつのエピソードが興味深く、あっという間に読み終わりました。ラストのS Sはコミカルで、本編のシリアス展開とはまた違った楽しさがあります。人狼が本当にどこかにいるような錯覚に陥る上質なファンタジーです。
  • 天馬の貴公子の永遠の花嫁

    佐竹笙/新井テル子

    種が違う切なさ
    2024年12月28日
    天馬シリーズその1です。この作家さんの溺愛一途ワンコ攻めが大好きなので、このシリーズはその要素は薄くて残念。青流は天馬、志遠は天狼で、種が違う身分違い要素あり。青流がいつ志遠を好きになったのかわからず、いつのまにか離せなくなっていた感じでした。最初は志遠に対してツンツンでしたし・・。口輪をはめさせるとかないわー。オメガバ要素がありますが、種が違うので匂いは感じないという設定もあまり好きではなかったです。うーん、切なさはありましたが・・。でも文章はデビューのときから上手かったんですね。
  • 天馬の貴公子の箱入り花嫁

    佐竹笙/新井テル子

    男前で不器用な攻め
    2024年12月27日
    優飛の仕事に対する清廉潔白さや情熱が伝わってきました。仕事に夢中になれる男っていい。でも恋愛方面になると途端にダメで、素直になれなかったり変な牽制をしてみたり。そこもかわいいのですが、お相手の思雨があまりにもケンカ腰なので、2人して不器用な回り道をするパターンでした。思雨が初恋の人が大好きすぎて、優飛に対して本当にかわいくないんだな、これが。優飛は魅力的でしたが、今作は思雨の性格が全く好きになれずこの評価です。2人の「初めて」がアレというのもどうなんでしょうか。全体的に「うーん」と首をかしげるような場面が多かったです。
  • 竜騎士は最愛を捧げる

    佐竹笙/八千代ハル

    ふぁ・・
    2024年12月26日
    イケメン騎士時々ヘタレありのアルヴィンが、気を抜くとリクの匂いを嗅いでしまって「ふぁ」となるのがツボります!リクが好きすぎて、おかしな行動に出るアルヴィン、かわいい。かと思いきや、中盤で「君を好きだったことが恥ずかしいよ」的な衝撃シーンが来て、まさかの溺愛崩壊。飽きさせません。匂いでモテるってすごいですね。私もリクの匂い嗅ぎたい。そしてアルヴィンのように「ふぁ」となりたい。
  • 桃下の身代わり花嫁

    秋山みち花/かんべあきら

    エロ先行型・・が、萌えない
    2024年12月25日
    妹の代わりに嫁ぐ・・BLの黄金パターンのひとつですね。身代わり花嫁が本命になっていくやつ、大好物です。が、こちらの作品は心情の掘り下げもそこそこに、強引エロに突入。それも嫌いじゃないけど、そういうエロだとキュンはありませんね。受けがひたすら喘いでいて、読んでいて「はいはいはい」と、どんどん冷めていくパターンでした。読みたかったのは、そういうのじゃない・・。キュンのあるエロをください。
  • 有翼の騎士の一途な求愛

    佐竹笙/秋吉しま

    まちがいない
    2024年12月24日
    有翼人種のお話には興味なかったのですが、作者買いです。そして作者買いをして間違いないクオリティ。攻めも受けもどちらもとても魅力的です。ゼインが最初からレフ狙いで一直線に攻めて攻めて攻めまくる。あんなに「好き」の連打を浴びたら落ちますよね。またレフが気が強いのに、すぐ落とされる結構チョロいところがあるタイプで、そこもまたいいんですよ。文章が整っているので、嫌味なく好感がもてるように書かれています。途中事件の要素を絡めつつ、男前で実力で奮闘するレフと、嫉妬すらかわいい美丈夫ゼインの掛け合いが最高でした。いろいろな作品が出ていますが、私はこれが一押しです。
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