このレビューはネタバレを含みます▼
11年振りの再会を果たした青年・土岐×数学を愛する理学部助教授・鵜飼。昭和後期、研究に没頭する助教授の鵜飼は、他大学から来た文学部の院生・土岐と出会い一目惚れしてしまう。ある時男子生徒からのつきまといに遭っていたところを土岐に助けられるが、そこで土岐が11年前の夏に交流があった少年と同一人物だということを知る。かつての恋人を亡くしてから数学にすべての情熱を注いできた助教授と、11年前の眩しい思い出を胸に立派に成長した若者の一途でひたむきな恋。よかった…!鵜飼と亡き恋人・天方、11年前の鵜飼と土岐、そして今の二人のすべてが尊い。もう余韻がすごい、没頭しました。うまく言葉にできないというか、よかったとしか言えない…よかった、ほんとに。まだストーカーという言葉もないだろう時代、つきまといがめちゃくちゃ怖いな。土岐くんありがとう。