螺旋の花
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螺旋の花

沙野風結子/兼守美行

最後は俺と踊る運命、最後に勝つのは

ネタバレ
2025年1月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ NTRは本来すきじゃないのですが、沙野風結子先生の作品はどれも美味しくいただいております。境シュウジ(漢字むずい)=死神と捉えました。肉体として現世に生きている時は恒世が攻めで、死後輪廻する前などのif世界でなら境シュウジみたいな激ヤバキチ攻めに攻められたり、なじられてもいいな…。痛いのはイヤですが、ああいう研究者タイプの、人に興味なさそうな人間が受けに性的な関心を持って興奮している、ということに興奮した。研究への意欲と性的な興奮の高まりがリンクしている激ヤバ人間、沙野先生にはまた別の作品で書いて欲しいですね。妄想が長くなった。個人的には境兄もめちゃ良かったんですが、杜谷恒世がめっっってぃやくちゃタイプでもうもう激しく良かったです!!!!〜ここからは全部恒世と陽人の感想〜まず、出会いの時が止まったかのように感じるシーンが運命的な出会いを表していていいですね。BL好きは運命の2人というものに弱いので、こんなんすぐすきになりますよ。なんだか、この攻めよく涙を流している気がして、攻めの涙ってあまりないように思われ、それもグッときた。自分の運命について、螺旋階段のようにただグルグル回っているだけだ、と称する攻め。これまで辿ってきたたくさんの過去生。従兄でもあり、侯爵でもあり、帝でもあり、恒世でもある。帝と下級官吏だった頃の2人もっと見たいですわ!!!手籠にされてする度に粗相して真っ青になる受けとか、その時の感覚現世にも引き継いで粗相してしまう受けとか、粗相には慣れてるっていう攻めとか好きすぎる〜〜〜攻めの色んな顔が見れて最高。本編結構境シュウジに追い詰められて、これからどうする??みたいなシーンなんですけど、でも自分のこと思い出してくれて嬉しそうな攻め。切ない。今の受けが死んだら、また忘れてしまうかもしれないけど、きっとまた愛し合えるよね??今生はいつか振り返ったら2人にとっての、(いや4人にとっての?)キーとなる時代かもしれない。もう境兄は宇宙外生命体にいっぺん寄生されたことによって、2人にはしばらく絡んでこなくなるといいな、と思う。やっぱりこの2人にはどう足掻いても入り込む余地ないと思うので。(冒頭で熱く語ってたの何?)受けがしっかりと罪悪感と覚悟を持って恒世生き返らせた所もすきです。従兄としての攻め、まだ肉体は幼くてもしっかり受けのこと愛してるのめちゃくちゃ沸るよ〜この愛は永遠!
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