鬼恋クラッシング!【単行本版(限定描き下ろし付き)】
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鬼恋クラッシング!【単行本版(限定描き下ろし付き)】

多々野カツヲ

話はギリ星3、デジ本としての評価は星1

ネタバレ
2025年1月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 1%の鬼と、99%の人が暮らす世界で鬼は生きづらい面がありながらもふつうに共存しているお話。鬼は人間より寿命が長く、人間も条件次第で鬼になることができる。そんな中の人間✖鬼の二人の関係性の変化を追っていく流れではありますが、話の構成としては少々ご都合が過ぎる感じ。幼少期の思い出→成長してから「偶然」の再開→トラブルの場に「偶然」居合わせる→雇用主とバイトの関係性でのやりとり(「偶然」バイトを募集しようとしていた)→受けを探している最中その居場所をしっている友人(初対面)と「偶然」遭遇→実家に帰っているという情報でなぜか受けが見合いしてる場面にかけつける(見合いどっからきた?)→くっつく という流れですが、全部が用意された場所にただキャラを移動しているだけという感じ。なのでストーリーとしての崩壊はないけど面白みという点で良くて星3。

それ以上にひどいのが絵。画力の面ではなく、トーンの使い過ぎ!ここ、そこ、あそこ!みたいな感じで意味があるかもわからない画面のほとんどにデジタルトーンが使われていて、モアレがひどすぎてみるに堪えない。うちは解像度が違うパソコン2画面で最大化して見たりもしてみたけどどちらにしてもひどい。キャラの顔面までチェック柄。もはや、モアレなのか柄なのか判別できないくらい画面の大半が柄ってる。肌色シーンでは、髪から肌から服まで総チェック柄になってる。アナログ原稿をデジタルにするときのスキャンの画質が悪い本ていうのはあるけど、デジタルでここまで書いてるのにデジタルに配慮してない本ていうのはちょっとどうかと思います。モアレの出にくいトーンを使ってほしいです。
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