死んだ王妃は二度目の人生を楽しみます お飾りの王妃は必要ないのでしょう?
」のレビュー

死んだ王妃は二度目の人生を楽しみます お飾りの王妃は必要ないのでしょう?

なか/黒野ユウ

ヒロインに好感。

ネタバレ
2025年1月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 試し読みをして、他の皆さんの投稿を読んで「間違いないな」と思い購入しました。
いやぁ、ヒロイン・カーティアの、一度決めたらブレずに突き進む感じが、読んでいてスッキリ!好感が持てます。
内容全体としては、緊張感もありつつ、ホッコリや初々しいラブもあり、緩急ついていて読むのが楽しいです。
サクサク読める。
※ここからは少しネタバレです。
ヘタレ王と冷酷皇帝、他国の皇子が出てきますが、他国皇子、ヘタレ王、カーティアは、人生2回目。
他国皇子は回帰する魔法を使った代償として寿命を捧げたので余命が短くなり、カーティアも回帰前、毒で亡くなったので、今回も余命を悟る。そしてヘタレ王は回帰前、愚王として処刑されるから、コイツも余命わずかなはずなんだよね。
なのに、今回、ちゃっかり生き残って、静かな土地で余生を送る…なんて、許されるはずないし、処罰としては甘いよね。
…って、読んでてモヤり、こんなにサクサク進む話なのになんでココだけ…と思ってたら、最後「あー、やっぱり」というオチになった。
私が読みながら勝手に思っていたのが、回帰前の記憶を持っている3人は必ず亡くなる運命で、誰かが生き残るなら、誰かの寿命が縮まる…と考えていたので、案の定、ヘタレ王が生き残ったことで、カーティアの寿命が縮んだ。
ならば、逆もまた然り。
という私の勝手な想像通り、ヘタレ王の献身(と今は言っておこう)により、カーティアは一命を取り留めて、生き残った。
「この一連の中で一番腹黒いの、他国の皇子じゃね?」とヘタレ王感動よりカーティア復活より、そこに怖さを感じた。
皇帝とグラナード国での密会、それに向けてヘタレ王への手紙…すべてが自分ではなく、ヘタレ王を犠牲(ここではこっちの言い方を使う)にするための伏線やん。まあ、魔法使うから、皇子の寿命も危ないんだけどね。ヒルダといい皇子といい、魔法使い怖いわー。
ヘタレ王は亡くなったけど、皇子はどうなったんだろう?
生き残ったのかな?
私のグッときたポイントは、冷酷皇帝の涙と、カーティアがタンポポの綿毛を吹くところ。
ホッコリは、コッコちゃんと、グレインの間の悪さ…(笑)
「自分らしく生きる。好きなことを思いっきりやる」ということを伝えてくれたお話でした。
楽しかったー♪
いいねしたユーザ6人
レビューをシェアしよう!