ロングピリオド【単行本版】
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ロングピリオド【単行本版】

古矢渚

爽やかで繊細な切なさと清々しさがDKらしい

ネタバレ
2025年1月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 先生の映画を観ているような空気感とかコマの流し方が好きなので、今回の二人のような焦ったくて少し切ない関係にピッタリでした。実際には、早川のように何もかもを高いレベルで「持ってる」人はいないと思うんですけど、いくつかなら持ってる人はいると思います。大多数の持たざる側の人間として、脇キャラ達の気持ちには同調できても、持つ側の悩みや苦しみを過小評価していたところがあったので、完璧には分からないものの勉強になりました。
私のイメージですけど、先生の作品は「いたす描写はほとんどない」気がします。他に『君と夏の中』と『Sと N』を読んでいますが、どちらも似たような感じでした。なのでストーリー性重視の方にオススメです。あと、これは「いたしていない」ので関係ないかもしれませんが、「どっちがどっち」問題もあると思います。個人的に「どっちなのか」凄く気になりました。
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