ノっぴきならぬ
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ノっぴきならぬ

こふで

生涯最後の恋

ネタバレ
2025年1月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 時は江戸時代。現代のように医療や情報網が発達しているわけでもなく…
平均寿命は40歳前後、病に罹ればそれは死に直結し、食事を摂れなくなれば自然死を以て天寿を全うするのが当たり前のこの時代に、やむにやまれず7年もの長い間離ればなれだった八重辰と寅次。
この時代の7年が、想い続けた7年が、どれだけの重みを意味するのか………それはまさに命懸け、執念の成せるわざでしかない。
それでも、SNSもスマホもない、突然姿をくらました名も身分も知らない相手をどう探せっちゅうねんという絶望的な状況下でも寅次と八重辰は再会できてしまうんだから、これを運命と言わずしてなんと言う??
料亭の仲間が協力的であることがなによりも救い。
それに、娘の出生の秘密が知れた時、恋が明確に愛に変わったね。
猿の横槍とか後妻を迎えるとか細かいことはもういいから(作者さまに喧嘩を売るような暴言)、好いた相手と生涯幸せに暮らしてもらいたい。
短い分だけ、ぶっとくね!
続きも買います、見届けたい。
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