このレビューはネタバレを含みます▼
「お前の全てを奪うまで」→「王子の熱に溶けるまで」→「貴族の愛に堕ちるまで」→本作品。3と4作目はセット。3作目のアダムと和音CPの続き。前作では和音の性癖やアダムの境遇等が描かれ、それを乗り越えて二人が付き合うまでのドラマティックな過程が楽しめました。そして今作品では、そんな二人が恋人としてどう付き合っていくのか、がすごく面白い展開で描かれていました。作者さんの作品は、恋愛が描かれていて愛情にキュンとする展開があるのに、それ以外の事件性とか性癖とかその他の要素も沢山含まれていて、とても読み応えがあります。和音の、自分達を脅かす存在への制裁の仕方や振る舞いには、彼の頭の良さと精神の強さがふんだんに表れていて、彼のキャラが際立っていて面白かったです!そしてそんな彼の能力は全てアダムの安寧と喜びのためであると気づいて父親が二人の仲を認める件、かつての自分の姿も回想されて、そこがすごく良いシーンでした!際立ったキャラですが、そこにはバランスの取れた良いパートナー関係があり、愛情があり、見ていて面白くて楽しいです。シリーズの続きが楽しみです!