このレビューはネタバレを含みます▼
発売当時読んだものの、号泣で情緒が安定せずレビューが書けなかったです。今日久しぶりに読み返してやはりあとがきを読んでから涙腺崩壊。あとがきまでは泣かないのに、あとがきを読んだら涙が溢れます。
他の方のレビューに「人の死はそんなに軽いものじゃない」と書かれていましたが、山田先生は人の死を軽んじてません。わたしからみたこの漫画は、主人公2人は脇役でアキが主役のように感じました。
時間を止めてしまったアキだけど、アキが生きて感じたこと、行動したことが誰かの中で生きてる、今に繋がってるよって斉藤さんとタカヤくんの恋愛を通してアキに語りかけてるようで。
それはあとがきでも同じように、たくさんボツになってもたくさん考えてたらいつの間にかいい物が出来上がってるよ、というN先生の言葉が山田先生の中に生きていて、これまでもこれからもどんどん出来上がっていく山田先生の作品の一つ一つにN先生がいるんだなぁと感じました。
N先生がこの作品を読んでくれたらいいなぁ。
アイスを食べたら元気になるという言葉がアキから斉藤さんに、斉藤さんからタカヤくんに、タカヤくんから誰かに、そうやって時間を止めたアキが生きた時間は人によって繋がれていく。
生前のアキのことを考えるととっても胸が痛いですが、アキという存在に会えてよかったです。
素敵すぎる作品でした。