ホワイトライアー【単行本版】
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ホワイトライアー【単行本版】

芹澤知

何度も繰り返し読んで、浸りました

ネタバレ
2025年1月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 冒頭に「最後まで読んだら、また冒頭から読んでほしい。きっと味が変わる」という予言めいた言葉ありその言葉に押されるように読み始めました。何かネタバレなしに書けそうにないのでごめんなさい(ダメな人はUターンしてね)先輩俳優から注意されていたが、人気俳優の大河は役にハマリ過ぎて役からうまく抜けだせないことがあった。美容師の慧は、店がクローズ後に人気俳優の大河に指名されてカットを担当することになる。予約の日に現れた大河は、宣材で見た人物とは似ても似つかぬ髪の長いうっそりとした男だった。ところが髪を切ると、別人のよう爽やかな男になった。食事に誘われ焼肉屋に行くと、気持ちいいほどよく食べる。緊張しないように飲んだお酒のせいで、眠くなってしまった慧はついタメ口になってしまう。大河に恋人のことを訊かれてつい男が対象だと言ってしまい、今は恋愛に懲りて人間不信になっていることを打ち明けていた。店を出て、大河に誘われるままに自分の部屋に招きいれた慧は、大河と関係を持ってしまい、連絡先も交換する。しばらくして聯絡があり、今度は大河の部屋に行った慧はまた関係を持ってしまう。自分の中の大河の位置づけに戸惑いながら関係を続ける慧。突然来ては身体を繋げたがる大河に、ついちゃんとした恋愛をした方がいいと言ってしまう。ついにロケ先の島で大女優に見いだされた大河の俳優デビューに自分が新人メイクとして立ち会ったことを思い出す慧だった。大河が上京した時には、慧が訪ねて来るようにと渡した名刺の場所に慧はいなくて、それ以来大河はずっと慧を探していたのだ。大河にずっと好きだったと言われるが、嘘をつくのが仕事の俳優の言葉は信用できないと突っぱねる慧。その後、大河の原点とも言える島でのロケで島内を案内され、今見ている自分が本当の自分だと言う大河の渾身の演技を見て目が覚める思いをする慧。オールアップして海岸で互いの想いをぶつけ合う二人。やっと互いを本当に捕まえたことを理解した二人だった。あらすじだけを書き連ねたお粗末なレビューですいません。大好きな作品になりました。
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