限りなく危険な恋人(あいつ)
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限りなく危険な恋人(あいつ)

中原一也/緒田涼歌

ちょいワルオヤジみたいな年下攻め×警察官

ネタバレ
2025年1月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 中原先生だいすき!なんですが、正直この先生が書く脇役たちあまり魅力的に感じないことが多いです。今回もそんな感じで、オカマキャラな水島、動物のお医者さんな百目鬼、家出少女ありさ。うーん、全員イマイチでした。この先生の書く脇キャラってすごいテンプレ感強いんだよね。魔王とヤクザな受け作品にちょっと似た感じのメンツです。しかも、百目鬼さん受けにちょっかいかけてきて、この後なんかそういう展開もあるのかと思ったら本当に受けの気持ち試してみただけみたいです。残念。攻めのヤキモチとかそういう話かと思って期待してしまいました。最初受けに冷たくしたのに、なあなあでみんな仲間になって、みたいなくだりも微妙です。しかも、事件の解決もめちゃくちゃグダって、攻めたちそんな行き当たりばったりでこれまで来たの!?えー…みたいな。全然闇のヒーローって感じじゃなくて草。ありさの前でヤッちゃうのもなんかただ受け可哀想な感じであのえっちシーンは好みでないかな。なんか、ただ可哀想だった。そんな感じでいろんなことがちょっとずつ合わなかった。全体的には普通に面白かったんだけど、この先生は、受けと攻めのやり取りだけで十分面白いもの書けること知っているので、この作品は一段評価が落ちるかな。背伸びしてたオヤジくさい攻めとか、自分もう飽きられちゃった?信用されてない?な受けとかめちゃくちゃよかったのに、そこの掘り下げが攻めの乱暴と怪我によって、さらっと受け仲間になっておしまいにされたのも勿体無いです。なんか1番やってほしいこと描かれていなかったような…最後には受けがすごい積極的に迫ってきて、攻めも赤面みたいなのはよかったんだけど…。そういえばこの作品は攻めがバーテンダーですね!中原先生といえばバーテンダー受け作品でいいものが物凄くたくさんありますから、そこは新鮮だった。攻めに会いたくてお店に顔出しちゃう受けとかめちゃくちゃ可愛くて、そういうのもっと読みたかったヨ!
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