このレビューはネタバレを含みます▼
1巻286ページ。
寄宿舎を舞台にした群像劇。BLジャンルではありますが、ラブメインではない、主役交代型の連作です。
著者作品としてはシリアス分量が多めなので、私好みです。思考にも真剣さがあって良い。……でもちょいちょいギャグテイストは入る。個人的には、耽美は耽美で突っ走って欲しい……耽美さを嗤って見てる人をもいつの間にか耽美世界に引き摺り込んで欲しい派なので、星5つに届きません。
けどこれはかなり良い!
半ズボンにリボンタイ、ソックガーター、トドメにパフスリーブの制服。いわくありの少年達。「七宝国」というファンタジーな世界観。そして寄宿舎。寄宿舎ですわよ。
各話タイトルに内容を表す四字熟語が配されており、それもまた厨二ゴコロをくすぐられますね!難しいのでググりました!
まだ連載は続いていますが、連作形式なので1巻だけの購入でも続きが気になるタイプのもどかしさはありません。興味を持った方はぜひどうぞ。
1巻では第五話の『不易流行』がスパッとしていて好きです。
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「でも少し…この風…泣いてます」って言いたくなった人は私と握手!