このレビューはネタバレを含みます▼
表題作は中世ヨーロッパ的なお話。両親を亡くしたルイスはエドワード王子のお世話係としてお城に引き取られます。その日からルイスは、いつも明るく太陽のようなエドワードの側で過ごし、いつのまにかルイスの気持ちは主人への側近の気持ちを遥かに越えるものとなっていました。エドワードの気持ちも自分に向いているように感じていたルイスですが、婚期を控えたエドワードは妻を娶らねばならず、隣国の皇女の肖像画を見た途端エドワードの態度が一変してしまうのでした。ストーリー的には特に目新しくなく、結末も予想通りですが、すっきりした絵柄が世界観にピッタリで、幼い二人がとても愛らしいです。『ラヴモーションをもう一度』大学卒業前の最後の飲み会で、イケイケの松山は地味系の高村から「好き」と言われて嬉しくなります。元々ビ◯チ傾向にあった松山は飲み過ぎもあってそのまま帰りに高村とワンナイトしますが、あっさりさよならしてしまいます。そして10年後、同級生の結婚式で再会するのでした。「人の好意をファストフードのように貪る」という表現が秀逸で、その通りなのに憎めない松山が愉快なラブコメです。再会した高村のワイルドなイケオジっぷりと一途さとのギャップも良きでした。