エロ漫画家とアシくん
」のレビュー

エロ漫画家とアシくん

博士

漫画の中に沢山の優しい気持ちが詰まってる

ネタバレ
2025年1月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 正直、試し読みだけではそんなに当たりを引けた感じはしなかったんですけど、その後の小冊子のお試しを読んでピンと来ました。その時には絶対に私好みだろう自信がありましたし、レビュー評価の高さにも後押しされて購入後、即読み…凄く良かったです。
加賀の何とも言えないヘタレ具合?ダメっぷり?が見え隠れする中(いや隠れてないかもだけど)、芯の部分にある素直で真っ直ぐで、ある意味欲望に忠実な所が犬っぽくて可愛かったです。そういう意味では文月くんは、庇護欲をそそるような加賀とは違った可愛さがありました。犬で言ったらチワワみたいで、大きなウルウルした瞳で見つめられたら…そりゃ加賀でなくても何でもしてあげたくなるのが分かりすぎて共感しかなかったです。大型犬と小型犬が仲良く戯れ合う光景を見ているようで和みました。
ただ可愛いだけではなくて、二人の間にある隠れた関係を掘り起こす展開もストーリーの軸を強固なものしていたと思いました。何より、漫画家を主人公にする事で、今までも私なりに理解していた「業界の仕組み」みたいなものを、数字や金額などで示されたことで、作家さん達の苦労や努力を具体的に知れたのが良かったです。より一層、作品や作家さんをリスペクトする気持ちが強くなりました。
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