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今月(4月1日~4月30日)
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シーモア島


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ギャップが楽しいコンビニ店員達の恋模様2025年4月26日中田アキラ先生といえば、私の中では『恋する鉄面皮』が不動の一番ですけど、こちらも良かったです。コンビニの関係者達…店長と店員・本社SVと店員の2CPと、店員と大学の後輩(並びは順不同)の3CPの話が一冊に詰まっていて、かなり読み応えがありました。
私が特に好きなのは、最初のCPの東野です。あの、意味も理由もある(実は心優しき)ツンが堪りません。でもツンデレとは少し違うんですよね。イメージは同じ猫なんですけど、デレはない気がします。ツンが解けて心を開いていくのぎ分かるシーンが良かったです。「誰にも懐かない猫が自分にだけ懐く」みたいな優越感含みの感動がありました。
残りの2CPについても、年齢なり性格なりのギャップがあって、そこから始まる恋模様が楽しめました。あと、何気に普段何も考えず便利に利用するだけのコンビニに、煩雑な仕事が多いことに気付かされました。言われてみれば、店舗によって客層も混む時間帯も、取り扱い商品も違いますもんね。宅配だって送れるし、切手も買える…改めてコンビニの仕事を知るのも楽しかったです。
この後、シリーズ『SV、恋の進捗について。』があるので楽しみです。 -
くち嘘 Memories collection‐くちづけは嘘の味完結記念‐
子供時代の槙尾は一見の価値ありの可愛さ2025年4月25日179ページ中、作品関係以外の9ページを抜いた170ページ・38コンテンツ、ファンなら是非ともコレクションに迎えたい1冊です。
私は、子供の頃の槙尾が見られただけでも購入した甲斐があったと思っています。とにかくめちゃかわでした。小さくとも自分の置かれた境遇も、周りから向けられる視線の意味も理解していて、それでも自分を卑下したり腐ったりする様子はなくて、周りや社会を恨むでもない…ただ少し斜に構えた雰囲気があるだけで、基本的に大人の槙尾と変わらない、放っておけない可愛さがありました。
子供時代から若い時に側にいた杜江やママのように、人間的に愛のある人達に囲まれて、大人になってからも恋人(?)に恵まれて、幾つもあった中で一番の幸せを得られたのではないかなと私まで幸せな気持ちになりました。 -
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若々しい熱量を感じるのにどこか爽やかな獣2025年4月21日一冊に二作品入っていました。「獣」という文字の持つイメージから、何かこう…猛々しく荒々しいキャラとか雰囲気を想像していましたが、ちょっと違っていました。
獣と言っても大型犬(しかもレトリバーみたいな穏やかな感じ)が勢いよく戯れている…みたいな。でも「欲」ともあるので、そこは雄っぽい熱さはありました。あとDKとか学生の時の話が多くて、爽やかさや純情さ・可愛さもあって、それぞれのバランスが良かったです。
DKものは綺麗系・可愛い系が多い中で、表題の方は特に受けが男らしいタイプというのもポイントが高いと思います。 -
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頑張るアイドル達にエールを送りたい2025年4月17日『ピンクとまめしば』シリーズのスピンオフです。1巻が黒川の兄アツトと別のアイドルグループ・ユキの話で、3巻がアツトのグループメンバー京介とゆうの話、2巻が2CPミックスの話という構成です。
『ピンクと〜』のキャラも書き下ろしで出てきますし、黒川とアツトは兄弟なので登場回数も御子柴より多くあります。3巻を通してと、『ピンクと〜』との時系列が割と頻繁に前後するので、ゆっくり噛みしめながら読み進めました。
『ピンクと〜』と違って完全に業界の話だったので、下積みやデビュー前、デビュー後の複雑な胸の内などがリアルに思えました。なんだか…現実のアイドルの子達も含め、頑張る人達にエールを送りたくなるお話でした。いいね
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叔父CPと甥CPの二本立て銭湯物語2025年4月15日『ドメスティックビースト』シリーズが良くて、こちらも読んでみました。でも出版年がだいぶ違うから単純比較は難しいです。こちらは約15年前の作品なので、今とはBL界のルール(?)というか流れみたいなものが違っている印象でした。何となくのイメージですが、昔の作品は下手したら事件一歩手前の割と強引な攻めや自信満々なキャラが多い気がします。
それでも雰囲気作りが上手な先生なので、独特の空気感やセリフ・展開で読みやすかったです。内容としては、実家の銭湯を舞台にした叔父と甥CPの話で、表題作が叔父CP・スピンオフ的に甥CPの話が半々の割合でした。
大人の叔父CPとDK甥CPのコントラストも楽しくて、私は甥CPの方が好みでした。大人は今も昔も展開の早さややる事にそう変わりはないけど、今時のDKと比べて15年前のDKは何やるにも初々しさがあって可愛かったです。 -
ドラマCDも聴いてみたくなる可愛さでした2025年4月14日黒川と柴ちゃん、生徒と新任教師、学生と社会人のはずが…見た目や精神年齢なんかがスイッチしているみたいで(元々そんなに年は変わらないけど)目が離せない可愛さがありました。
この作品は、アイドルの弟で自身もデビューを考えていた程かっこいい黒川にキャッキャするのが正解な気がしますが、私には柴ちゃんの可愛さの方が魅力的でした。
この後スピンオフの『ハローモーニングスター』が続きますが、その1巻でドラマCDについて語られていて…柴ちゃん役が代永翼さんで黒川役が立花慎之介さんだそうで、どちらも馴染みのある声優さんで容易に声が想像できて、しかも素人ながら私でも「これ以上ないくらいハマってる」と思いました。いいね
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最高のハートフル・ヒューマン・ラブコメ2025年4月13日先生の作品は『騙されません、恋なんて』が大好きで、完結した時は凄くショックでした。そして今回…更に面白くてハートフルなラブコメを目一杯楽しませてもらいました。
『騙されません〜』はオメガバースだったので、明るい中にも独特の暗さがあった気がします。今回もタイトルに物騒な単語が並んでいることもあり暗さがないとは言えませんが、どちらかというと明るめだと思います。
全体的にラブコメ調で、食事が前面に出てきたり暁の状態などから、ハートフル・ヒューマンドラマ風な一面もありました。「匂いと記憶の関連性」はよく聞きますが、味覚も匂いを含むので同じように記憶を呼び覚ますのかなと思ったり。
ほっこりニコニコするようなシーンや会話がたくさんあって、絵は基本綺麗でデフォルメしたのは可愛くて読みやすかったです。あまりストーリーに関係ない所で…Tシャツの絵が、かなり個性的でだいぶ前の早い段階から気になっていて、後で話題になった時は笑ってしまいました。
二人の関係と暁の状態は大幅な進展があったと思いますが、その他にも面白そうな設定・キャラがいくつもあるので、是非とも続編を頂きたいです。 -
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待ってましたのスピンオフ…ハルミが主役2025年4月8日『Ω専用シリーズ』『Ωが欲を孕む時シリーズ』第三弾。待望のスピンオフです。私は『Ω専用〜』の二人が好きなので、そこによく出てきた(絡んできた?)ハルミのその後は気になっていました。
この作品は上下で一括りだと思うので、一気に読むことをおすすめします。上巻で点とハルミの距離が近づき、無自覚ながらも求め合い、相手をもっと知りたいと思うようになります。点がいけすかない奴認定していたハルミの、思いがけず優しげな笑顔や子煩悩な様子と裏腹に上巻ラストで、ハルミに重要な秘密がある事が分かり…
と、いい所(起承転結の転)で終わっても下巻をすぐに読める状態にあれば問題なし。いい流れのまま読み進められました。
『Ωが欲を〜』は旧版で読みましたので若干違うかもしれませんが、大きくは変わらないという前提で…前作読んだ感想では、『Ωが欲を〜』が一番重く、『Ω専用〜』はDKから始まるので明るくやや軽め、『嘘つきのmyα〜』が前二作のいいとこ取りした合いの子みたいな感じでした。
明暗・軽重・二人それぞれが抱える過去や現在の問題など、全てが程よく適量で家族関係ではヒューマンドラマのような温かさも見せてもらえて、シリーズ1の読み応えがありました。いいね
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脇のキャラまで皆が活きていて面白い2025年4月3日『複雑!△△関係』シリーズを読んでからこちらを読んだので、ちょっとしたカルチャーショックを受けました。純粋に出版年が違うから当たり前ですけど、こちらは今風で面白かったです。
前作でも設定に先生独自の工夫と意外性があって読み応えはありましたが、今回は更に磨きがかかっていたように思います。受け・攻めの過去と今の設定のアレコレは、一つ一つはよくあるものだと思うんです。でもそれを幾つか組み合わせてあると途端に珍しく、読者を惹きつける要素になると感じました。
2巻まで来ても、大志が煮え切らない何とも自己肯定感の低い子で…でも不思議と卑屈とは感じさせない人として可愛さのあるキャラで応援したくなりました。
あとは、当て馬が当て馬っぽくないというか、「いかにも」な演出ではなく、心情なり展開なりに自然と組み込まれているような流れが良かったです。
龍・伊沢・先生・同僚、倫太郎と主役以外のキャラが多く、それぞれに重要案件に絡んでくるのにごたつかず、ストーリーを面白くすることはあっても邪魔せず共存していたのも凄いと思うし読みやすかったです。いいね
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特別小冊子の二本立てがありそうで面白い2025年3月31日本編は甘々・溺愛・ロマンチックな内容で、それ故にやや現実感が薄い気もしました。幾つかの展開がソフトだけど強引な感じで、でも絵が綺麗でストーリーの運び方・キャラの描き方・見せ方が上手いので素直に読みかけて…片隅にいるBL脳ではない自分が「いやいや…普通はそんなハードル低くないんじゃない?」と、待ったを入れることがありました。それでも雰囲気に呑まれてしまえば、「BLはファンタジー」と良い方に捉えて楽しめました。
特別小冊子、こちらは凄く面白かったです。「もしもシリーズ」みたいな感じの短編二本立てが最高でした。どちらも見事にキャラがハマっていて「本当にありそう」で「そーなるよね」としか思えない、頷きまくりのストーリーに笑ってしまいました。 -
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どの子もみんな可愛くて幸せになってほしい2025年3月23日シリーズ三作目。基本パターンは同じ感じで登場人(猫)物は増えるので、連続で読んでいても時々「えーっと」てなりました。相関図が複雑なので、同世代なのに叔父・甥の関係に当たるとか、一度は理解したはずなのに違うCPの話を挟むとまたあやふやになる…とかもありました。
子世代の話は、見た目も性格も親の遺伝子を引き継いでいるのが見て取れて「蛙の子は蛙」とか「この親にしてこの子あり」の諺みたいで、ストーリーに輪をかけて面白くしていると思いました。今回は一作目の親世代のお話もあって、昔のままのラブラブっぷりが楽しかったです。
残すところあと一冊になりましたが、次はどのCPの話だろうと読むのは楽しみなのに、終わってしまうのは悲しいというジレンマに陥っています。 -
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綺麗で透明感のある絵とストーリーが素敵2025年3月18日先生の作品は『Powder Snow Melancholy』でストーリーの面白さと綺麗で透明感のある絵にハマり、二作品を残して作家さん買いする勢いで読んでいます。明るい作品と切なさ強めの作品がある気がしますが、今回は切なさ強めだと思います。
碧の抱える想いや過去は、結構キツイものがあると思うんですが、そこはDKの若さと強さで落ちきる事なく浮上できてた気がします。鳴海と碧、二人の時は無邪気なDKそのものなのに、碧の過去が絡むと途端に表情も空気も翳りを見せて、寂しげになるのが対象的で、明暗の見せ方が上手いなと思いました。
DKにしては大人というか精神年齢が高めな言動・行動が多くて、周りの大人達も(大人だから当然)理性的なので、どうしても全体的に綺麗にまとまっている(まとまり過ぎている?)感はありました。私はそういう映画みたいに綺麗な作りが好きなので良いなと思いましたけど、濃い味が好みの人には、あっさりめに感じるかもしれません。 -
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オメガバース×ヤク◯の新鮮な組み合わせ2025年3月16日オメガバース×ヤク◯ものって、珍しい組み合わせな気がします。しかも強面の若頭がオメガって…私が読んだ中では初めてだと思います。◯回目のプロポーズのようなギャグっぽい面も多少はあるけど、オメガバースにしてもヤク◯にしてもそれぞれの世界について真面目に語られていて満足度が高かったです。
まず初めに真と義治の関係を見たところで大体のストーリー展開を予想して、しかもその予想が正しいと思っていたところにドーンッと、真のバースを突きつけられて訳がわからなくなる…そこからが本当の楽しさの始まりです。
オメガバースとヤク◯、どっちの世界観も中途半端になることなく上手く噛み合っていて面白かったです。配信中となっているけど、内容的には完結している気がします。せっかくのオメガバースだし、番外編でもいいので二人の子供が見たいです。 -
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真逆な個性のスイッチングが魅力的な二人2025年3月14日シリーズのスピンオフの続き。
上巻で、雪矢は基本かっこ良くて…かっこいい人のかっこ悪い面って、逆説的に可愛いなと思います。奏真は基本が可愛いくて…可愛い子が意思を込めた目でキリッとした表情をするとかっこいい。二人の真逆な個性のスイッチングは見た目に楽しく、恋人として心理的に成長していく様子は微笑ましかったです。
下巻で、↑のように読者として上から愛でていたら、いきなりの男前な雪矢の宣戦布告(28ページ)にクラッときてしまいました。この場面を奏真が見ていていたら、ハートに一撃必殺のクリティカルヒット喰らっただろうなと、ニヤニヤ妄想してしまいました。
上下通して気になったのは、セリフの吹き出し周りの文字。これって業界の流行なのかな?もしくは先生のオリジナル?かどうか分かりませんが、面白いアレンジだなと思いました。シリーズを遡って調べてみたら、今までも時々同じ手法で書かれたシーンがありました。今回は頻出していたので目立っていたし、面白い趣向だなと思いました。 -
内容も構成も秀逸で繋がった時の感動が凄い2025年3月13日これは…言葉にならないくらいの感動を巻き起こす作品でした。世の中のありとあらゆる褒め言葉を並べたい衝動に駆られるくらいの。
まず構成。短編集かと思いきや、一冊が2組のCPから成る変則的な作りになっています。最後の書き下ろしで、分かりやすく時系列がまとめられているので、参考になりました。
ここで重要になってくるのが、タイトルのカンタータ(ちなみにイタリア語)です。調べてみると「カンタータとは、独唱・重唱・合唱および楽器伴奏から成る大規模な声楽曲。交声曲。」のことだそうで、なるほど…別々の話かと思いきや、最終的に(厳密には途中も)しっかり一つにまとまってるんですね。
構成も凄いものがありますが、それぞれのCPの展開も素晴らしくて、どちらか一方だけでも充分読み応えがあるのに合わせ技の相乗効果で何倍も楽しめました。細かい設定や伏線めいた会話や行動が、精密機器のような緻密さで組み立てられているようでした。諸々の事が最後に繋がった時の感動と快感が最高で、ぜひ皆さんにも味わってもらいたいです。 -
だから、悪役令息の腰巾着! 忌み嫌われた悪役は不器用に僕を囲い込み溺愛する
サモン頼みのフランの自由な行動が面白い2025年3月12日2巻まで読みました。配信中となってはいますが1巻だけでもふんわり終わってると思います。なので1巻で相性をみてから2巻という手もありかと思います。同じように2巻も一応の区切りはついています。
私は2巻の方が盛り上がりもあって面白いと感じました。2巻は、起こる事件も解決法も凝っていた気がするし、新キャラの役どころが未知数な感じで、色々と(当て馬?キーマン?普通に良い人?)などと考えて予想するのが楽しかったです。
フランの誰よりも高い治癒能力という設定が、それなりに本編でも活かされていましたが、どこよりも効果を発揮したのが番外編だった事に「いやいや…使い方」と、笑ってしまいました。フランに関しては、独り言なり行動パターンなりが独創的で、メリット・デメリットの計算も計画も杜撰だし、どうも最後はサモン頼みっぽい呑気な性格に笑わせてもらいました。
3巻以降も続くのであれば、プラウドとルイスのその後を読んでみたいです。 -
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世界観と綺麗な絵のマリアージュが素敵2025年3月7日1巻完結としては、ギリギリまで無駄を削ぎ落としながらもしっかりした世界観がありますし、絵の綺麗さも世界観にこれ以上なく合っていて引き込まれました。
ミカドとアロイの関係は、読み進めるごとに分かるような自然な流れがあって読みやすかったです。全体的に薄味なストーリーだと思いますが、二人の過去や現在までの関係・アロイの母の介入や彼女の葛藤など、所々に引き締め効果のある設定が入るので、あっさりしているのに満ち足りた気持ちになりました。
特にアロイの母の隠された(読者には明かされるけどアロイは知らないままの)事情は、私の中ではまぁまぁ強めのインパクトがありました。サラッと数コマで流されていましたけど、実は重要なピースではないか?と思っています。この彼女の葛藤があったらばこそ、ラストが引き締まった気がします。
ただ、やっぱりあっさり系ではあると思うので、濃いめのストーリーが好みの方には少し物足りないかもしれません。 -
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高純度キラキラ爽やかDKラブストーリー2025年3月5日3巻まで読みました。ダイヤモンドを太陽光に翳した時のあの七色の輝きに似た、キラキラ感いっぱいの作品で、DKならではの爽やかさ・可愛さ共に純度が高めで眩しいくらいでした。
タイトルから音楽関係と予想はつきますし、実際、音楽を介して二人の仲も深まりますが、意外に思ったのは「100dBは、ガード下で聞く電車の音と同程度の騒音」という事です。色々とあまりに爽やかだったので、勝手に「小鳥の囀り」とか「小川のせせらぎ」くらいを思い浮かべていました。でも、このギャップも作家さん的にきっと何か意図があるのでしょうから今後が楽しみです。 -
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ホラーが苦手な人でも大丈夫!!な面白さ2025年3月3日あらすじと試し読みを見て…「先生の作品は好きだし、出だしは面白そうだけど怖くないかな」と、少し不安でした。でも諦めきれなくて読んでみたら、ホラー関係は読むのも見るのも(屋敷類に)入るのも全くダメな私でも大丈夫だったし、凄く面白かったです。
先生もあとがきで「コ◯ンが読めて、アン◯チュラルが観れる方ならいける」と仰っていて、私が当にコレでした。特にコ◯ンは小学生でも観れると思うので、大抵の大人は大丈夫な気がします。
出だしから雰囲気のある夜泉との出会い、突然のイベント発生と能力開花、序章からアップテンポで引き込まれました。1巻を読み終わってもまだ夜泉の為人や役どころ、バックグラウンドなどに謎が多くて、今後の展開に期待しかありません。
それと陽名の抱える問題とが、どう関係してくるのか?も気になるところです。 -
何かと「新」が多くて明るい気持ちになれる2025年3月2日シリーズについては、詳しく順番などを書いて下さっているレビューがあるので省略して…ザッとの内容は、城崎家の話が3話分、アレックスと和久・黒崎と桐ヶ谷の話が1話ずつありました。
どのCPの話にも新たな展開があって…城崎家では、晶の弟くん(圭)が新たに加わりました。アレックスと和久にも新キャラ?登場の予感があり、黒崎と桐ヶ谷は、大きな進展はないけど心の距離が縮まって信頼関係が築けてきたような雰囲気がありました。
そして、お子ちゃま達が相変わらず可愛いのなんのって…イチオシの翔ちゃんは、やることなす事可愛い上に話す言葉まで可愛いし、双子の蒼汰・夏向は見ているだけで可愛くて、三兄弟の癒し効果は絶大でした。
毎回、何かしら問題らしき事柄が浮上するものの、考え方の切り替えや周りの手助けを力に上手いこと乗り越えていく姿に、元気をもらったり気付きを得たりしている大好きなシリーズです。 -
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ヒミツの社内恋愛が波乱なんですけど?【電子限定描き下ろし付き】
波乱の連続でラブコメ一歩手前の面白さ2025年2月27日『社内恋愛の相手は俺ですけど?』の続編です。2巻とせずに新しいタイトルを持たせる事で続編と気付かない人がいるかもしれませんが、こうして分けてもらえると1巻ずつレビュー評価できるので、私としては嬉しいです。
ゲイである事だったり社内恋愛だったり、一般的に大っぴらにしない事が多く、社内恋愛においては禁止する会社もあると聞きますから…その2つを秘密にする事でハラハラ感が生まれます。そして、表向きは犬猿の仲というプラス要素で、タイトル通りの波乱の予感…面白くなりそうな要素しかない感じで楽しめました。
二人の関係を追うだけでも盛り上がりそうな所へ、しっかりした仕事要素も絡ませて、ついでに当て馬役まで乗っけてあって盛りだくさんの内容でした。
芸能界のちょっとしたスキャンダルのシーンでの心理学を用いた情報撹乱の手法の説明や、綾川の掘り下げた自己分析には「へぇ」とか「なるほど」と、感心して頷きまくりでした。
色々な要素が、お互いに影響し合って良い効果を出しているようで楽しかったです。 -
珍しいタイプの逞しい不便受け設定が面白い2025年2月26日直近で読んだ先生の作品『アズラエル家の次男は半魔』が、コメディ風味で面白かったのに対して、こちらはコメディ要素はないけど、違う意味で面白く読み応えがありました。
主人公のシャニが、見た目は美人でも中身が大層男前で…境遇としては「不憫」であるのに、その性根の逞しさと賢さから単なる不憫受けに留まらないんです。それこそ両雄並び立つ勢いで長のニィルと双璧を成すのですから大したもので、その辺のアレコレが面白かったです。
不憫受けは好きで色々と読んでいますが、大体が可愛い系だったので、シャニのような見た目も性格もカッコいい系は珍しくて、でも守ってあげたくなるのは可愛い系と同じで、新鮮なキャラ設定でした。
完結とはなっていませんが、一応キリのいい所で1巻は終わっています。完結してから読みたい派の人でも(絶対とは言えないけど)たぶん大丈夫だと思います。何となく私の感覚では、設定・展開的に続編は厳しさを感じるので(ほぼ全ての伏線を回収済み)番外編が出るだけでも嬉しいな…といった感じでしょうか。 -
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勤労カメラマン高羽秋仁の充実なる主夫生活【ファインダーの熱情特別小冊子より】
名実共にファン必見のお宝小冊子の1冊め2025年2月20日お宝を発掘した気分です。本編は大ファンであるのに、これら(他に3冊あります)小冊子の存在には最近気づきました。内容は、総ページ20に対して、全くイラスト・漫画などがないページ(出版情報)は、たったの1ページだけでした。こんなに正味ページの多い小冊子は初めてで、名実共にお宝だと思います。
主夫…という事で、洗濯物を干すシーンがありますが、白?のブリーフは分かるとしても、あの柄の靴下は「ない」気がして可笑しかったです。どんなに頑張って想像しても麻見のものとは思えないので、あり得るとしたら秋仁のものかな…とか考えると楽しかったです。デフォルメした絵で小冊子の醍醐味を感じさせつつ、本編のハードボイルドな雰囲気も併せ持ったままページ数の何倍も楽しめるような内容でした。 -
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餌付け…じゃなくて食事って大事2025年2月16日タイトルの字面だけを見ると「なんか偉そう…」とか「なんで上から?」とか思っちゃったりしたけど、内容は全然そんな事なくてハートフルなお話でした。
主人公のチャラいというか軽いノリで、失礼なあだ名を付けて構ったり食事の世話を焼いているうちに恋が始まる…出だしが面白かったので読んでみました。ちょっとした推理小説みたいに、何も情報のない状態から少しずつ距離を縮めていく様も良かったし、受けの複雑な生い立ちや事件などを絡めて山場を幾つか作る展開も面白かったです。
それなりに重めの設定ではあるけど、全体的にホッと温かい気持ちになれるお話でした。いいね
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本当に…「永遠に」心に残る感動の作品です2025年2月15日シリーズ三作め。うっかりシリーズラストの四作め『円仁ちゃんのだいぼうけんまとめ〜』から入った(順番を間違えた)とは思えない、素晴らしく感動のラストでした。
あの愛しくて可愛い円仁ちゃんからは想像もできないラスト…でも、誰もが納得の、誰にとっても最上のラスト…ではないでしょうか。他の方も仰っていますが、涙なしには読めません。だけど、悲しみの中にも確かにある「生」の先への希望と喜び…現世が終わりではなくて、その先でも繋がっていられる幸せ…涙ながらにクスッと笑ってしまう、そんな感動を与えてくれる素敵なお話でした。
出会いを感謝するレベルの作品だと思います。ぜひ皆さんにも読んでもらいたいです。ただ一つ残念な事はといえば、完結していることでしょうか。できる事ならもっとずっと円仁ちゃんを見ていたい。番外編でも良いので、いつかまた書いて貰えたら嬉しいです。 -
円仁ちゃんの健気さが沁みるし泣ける2025年2月14日シリーズ二作め。思ったより早い段階で円仁ちゃんが出てきて嬉しくて興奮してしまいました。間違えて最新刊から読んでしまった私は、ニコニコ可愛い円仁ちゃんしか知らなかったので、初登場の時とのギャップに少しドキリとしましたが、程なく笑顔を見られるようになって安心しました。
円仁ちゃん…可愛いくて愛でるだけの存在かと思いきや、小さいながらも抱えてるものは重く大きくて、何度も泣いてしまいました。いい年して漫画を読んで泣くなんて…と思うけど、親になってから子育てものは沁みますね。単なる娯楽とは言えない、充分すぎる読み応えがありました。
何となくビジュアル的な観点から、坊主頭のお坊さんはどちらかと言うと苦手だった(同じお坊さんでも髪の毛があればいい)のですが、絵が綺麗可愛いしストーリー性が高いので、大好きまではいかないけど気にならないくらいにハマってしまいました。 -
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子育て(プラスオメガバ)好きな人にお勧め2025年2月12日ストーリーとしては、王道シンデレラストーリーだと思います。が、これにオメガバースとちびっ子子育て要素が入ると、夢みがちなものから現実的なお話になる気がします。とか言いつつ…オメガバースでも辛すぎるシーンはほとんどないし、子育てと言っても幸多は手がかからなくて可愛いしで、全体的に穏やかな気持ちで幸多くんを愛ながら読みました。
私が子育てものが好きな理由は二つあって、一つは親への共感、二つめは子供の可愛さで、特に二つめの子供の可愛さは購入の決め手になりがちです。今回も幸多くんが可愛かったです。他にもケイの控えめでチョロい性格と神門の飄々としているようで頼り甲斐のある所なども見所でした。
特に2巻の番外編集は、本編よりもずっと糖度が高くて楽しかったので、2巻だけでもお勧めしたいくらい良かったです。 -
『青と碧』シリーズ2・最強?最恐?な二人2025年2月11日ビックリしました。『青と碧』のスピンオフと知らずに読み始めて、人間関係図の所で初めてそうと分かりましたから。よくよく作品紹介を確認すれば、しっかり『シリーズ2』とありますけど、作家さん買いしてない人なんかは、結構知らない人がいるんじゃないかな?と思います。
内容は、『青と碧』を引き継ぎながらも、大人というかもう少しシリアスな印象でした。誰にでも何かしらあるような、心の葛藤とか枷とか傷みたいな、実態はないけど存在感だけはやたら大きい「何か」について突き詰めていくような、多少のヒリヒリ感はあった気がします。
それにしても…圧巻の読み応え・絶妙な心理描写・セリフがそこかしこに散りばめられていて、良い意味で盛大なブーメランが返ってくるシーンが何回もあって、その都度してやられてしまいました。
間接的に、でも直接と同じかそれ以上の強さと破壊力で、本人もそうと気づかないまま「好き」を伝える…その手法が素晴らしかったです。 -
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もふ可愛さと後半の流れ・展開が良かった2025年2月5日紫春の色恋沙汰に疎くて純粋な様子が可愛いかったです。キスを接吻なんて言われると…何だか読んでるこっちが恥ずかしくなってしまいました。世界観が中華だからキスと言えないのは分かるんですけど、そこは何とか口づけくらいの表現にしてくれたらなぁと、悶えてしまいました。
他にも、好意を伝える前にキスしてしまい、「順番を間違えた」とか言ってて…何ルールか分からないけど律儀に守ろうとしているのも可愛いです。
ストーリーとしては、起承転結の起で「お!!」と思わせて続きが気になる好スタートでした。ただ、続く承がちょっと長かったかなーと思いました。転から結まではリズム良く進んで凄く盛り上がったので、承でも軽くあと1・2件何かしらの動きを見せてもらえたら、より流れが良くなった気がしました。後半に重心がある作品だと思います。いいね
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頼りなさげだった翔の成長が見られて嬉しい2025年2月2日『春を抱いていた』のスピンオフで岩城の息子、翔の話です。今までも充分すぎるくらい綺麗な絵だなと思っていましたけど、更にパワーアップしていて眼福でした。特にフェイスラインと口元の線が絶妙で、見入ってしまうくらいでした。
翔の頑固な素直さ、堕ちても失う事のない純粋さ、脆そうで強靭な心など、多くの矛盾を抱えたアンバラスさが、本人は歯痒いでしょうけど、見てる側からすると眩しいくらいに魅力的に映りました。
自分が迂闊な質だと理解していて、でも「自覚がないから迂闊なんだ」と自己分析も出来て素直に認められるところが可愛い。いつも最適解を出すのに必死で、つけ込まれないように一生懸命だけど、詰めが甘いというか何というか…で、様々な窮地に陥ってしまうところも可愛いかったです。
でも、なんだかんだ最後は持ち前の人柄の良さで人脈を広げられたり地固めができたりで、しっかりと成長していく姿が見られて良かったです。窮地に立っても宗馬と二人で乗り越えていく姿は、香藤と岩城にも重なるところもありました。親子なので岩城と翔は、無尽蔵に人を惹きつけるホイホイ的な所が特に似ている気がしたけど、宗馬は血の繋がりがないから当たり前だけど誰にも似てなくて、全然違った行動や言動をすることで本編とは全く別のストーリーになっていて楽しめました。 -
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二人の壮絶な愛の軌跡を見たような超大作2025年1月31日最高で最幸な二人の愛の軌跡(奇跡)を見たかのような、人生のドキュメンタリーを観たような、数々の名場面に立ち会えた幸せを感謝したくなるような超大作でした。特に私は合本版で読んだので、物理的にもボリューム感に圧倒されました。読んでいる最中も読んだ後も、「感動」とか「感激」という表現では全然物足りないと思うような、凄まじい衝撃を受ける内容でした。
芸能界の、人生の煌めき、翳り、醜くも美しい創作の世界…虚構であると同時に、確かに存在する真実もある…何とも言えない感覚になりました。芸能界特有の浮き沈みや処世術、スクープにスキャンダル、どこまでも禍々しくドロドロとしているのに、二人が存在することにより何故か優しいものになる…それはまるで「毒も少量なら薬になる」ように、心や人間関係を腐らせて終わらせるのではなく、再生させるように不思議な力が働いているようでした。
合本版の3巻『ALIVE』、このラストは号泣必至、思いもかけない、本当に青天の霹靂のような展開で、胸が張り裂けそうになりました。何日か引き摺るでしょうし、なかなか消化できるものでもありませんが、それでも読むことをお勧めしたいです。漫画・小説に限らず、どんなジャンルにも「これだけは押さえておきたい」ものってあると思うんです。BL漫画でしたら、この作品がそれに当たる大作だと思います。 -
ファンには嬉しい一冊2025年1月30日58ページ中、正味48ページ・10作品ありました。相変わらず(と言っていいものか…でも私は好き)アキラがチョロ可愛くて楽しかったです。改めて考えてみると、パティシエと外科医って、どうやっても交わらないと言うか、そもそも出会うことさえない職種な気がして、そのマッチングが面白い作品だなと思いました。
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本編とスピンオフのテイストの違いも面白い2025年1月29日1・2巻と、それぞれに大きな事件(事故)があり、巻ごとに解決する事、作品全体で最終的に解決する事、諸々が上手く絡み合いストーリーが進みます。3巻だけは集大成という感じで、4割までで本編は完結します。残りはキースとユアンのスピンオフという構成でした。約半分ものページ数があり、ちょっとした事件も起こるので、かなりのボリューム感でした。ラストで、キースの身の上にヒヤッとする事が起こりますが、本編にはなかったようなファンタジー設定が効いていて面白かったです。
3巻の前半(本編)で、オリビエが「テオドールが過去に愛した人」の話をしていて、その時はピンとこなかったし、本筋に関係のない脇道の話だろうから気にしなくていいか…と(まさか伏線だとは思わずに)流していた、その答えが、後半のスピンオフに出てきました。勘の良い人なら本編のその場で答えが分かったでしょうけど、私は鈍い残念組で、いきなりの答え合わせにまんまと驚かされてしまいました。
表紙のカラーイラストを拡大して見ましたら、カイルの瞳の色が1〜3巻へ行くごとにどんどん赤くなっていて…何かしら作者さんの意図がある気がしました。適度に作り込まれた設定や世界観が上手く機能して、読み応えのある面白い作品になっていたと思います。配信中となっていますが、一応の完結はしている気がします。 -
映画化、ドラマ化してほしいような濃い内容2025年1月28日評価が高かったので気軽に購入したけれど…なんか色々壮絶で、振り切れていて、狂気と愛の狭間にいるような、深淵を覗き込むような、感動と衝撃でいっぱいの読後感でした。
1話から目まぐるしい展開で、ハラハラドキドキさせられっぱなしの病んだ空気に精神を削がれながら読みました。普段私が読む系統と乖離していたので…いや、だけど怖いもの見たさの加減が絶妙で、絶対に苦手なやつだと分かっていても読み進めてしまう「何か」が、確実にある作品でした。
2巻までで大門と小島の仄暗い過去が大筋で見えてきて、二人の闇(病み)にも慣れて、3巻でこのまま…と思いかけた所から4巻ラストまでの驚愕だらけの怒涛の展開が圧巻でした。上質なサスペンスドラマのような、難解な推理小説のような、人間の欲望と裏の顔をこれでもかと見せつけられ、誰も彼も真の姿が見えてこないような錯覚に陥るシーンの数々に圧倒されました。
4巻でのダメ押しのどんでん返しには驚きしかありませんでした。「海底が隆起してエベレストができた」と、信じられないような事実を目の前で見たような衝撃でした。
始めは、ちょっと変態ぽい構ってちゃん(小島)と面倒見がいい(大門)二人の秘密の社内恋愛の話…かと思ったし、病み(闇)系はそんなに…と思っていたので、作品チョイスを間違えたかもなんて考えちゃったけど、いやいや全然!!でした。
確かに人間の闇や裏の顔を晒す醜悪な面もありますが、読んでみると「愛についてとことん突き詰めた感動の話」でした。レビュー評価の高さも3・4巻まで読めば納得ですし、当たり前だと分かりました。これから読む人には、是非ともネタバレなしで読んでほしいです。 -
リンダの魔の設定が面白可愛いくて楽しめた2025年1月27日先生の作品は何冊か読んでいて、優しい話・切ない話・楽しい話と色々あって、どれも好きです。こちらも期待していましたが、期待を上回る面白さでした。雰囲気的には『幸せになりたいオメガ、騎士に嫁ぐ』に少し似ているかな?と思います。本人と関係者、それぞれに悩みなり考えなりあるにはあるんですけど、根本的に明るいんですよね。当事者たちは、常に本気だし一生懸命なんだろうけど、なんかちょっと…所々色々とズレてて面白いです。
勿論それだけではなくて、高位魔族の設定などはしっかり禍々しくて緊迫感のあるシーンもありました。だけど、リンダの半魔の性質が…◯魔ですから、そこはやっぱり怖さがないので、どうしても可愛いとか面白い雰囲気になっちゃうよね…という感じでした。
あとは、展開の予想というか希望というか…が、大きく外れない(極端な悲劇・苦しみ・悲しみはほぼない)ところに安心感があって楽しく読めました。ただ一つ、リンダの◯魔展開がやけに乗り気で、先生の筆乗りの良さを感じました。やたらエチくて、そこだけは想像以上でした。先生の既読作品の中では一番かなと思います。半魔は半魔でも、正直微妙と思っていた(すみません)◯魔要素…意外にも要所要所で効いていて面白かったです。 -
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ブサにゃんだからこその可愛さがある2025年1月24日ブサにゃん、可愛いかったです。猫好きで『白刃と黒牡丹』も好きで、この2つが合体したらそりゃもう最高だろうと読んでみましたら、想像以上でした。そして正味42ページという大容量で、お値段以上の満足感でした。
注意点(という程でもないけど私がそうだったので)としては、『白刃と黒牡丹』本編と時系列が多少前後するのと、ぶさにゃんが主人公の『おれはブサメンー猫つづりー』を読んでからの方がいいかもしれない(私はまだ未読です)点です。どちらにしても問題なく楽しめるとは思います『おれはブサメン〜」も読むつもりです。
ブサにゃんの可愛さに盛り上がってしまいましたが、黒井と白樺もしっかり出てきて、ブサにゃんを交えてのやり取りが面白かったです。 -
逃がしたくないあいつはキスも知らない【シーモア限定描き下ろし漫画付き】【コミックス版】
天然というか魔性というか…とにかく可愛い2025年1月22日これは…好みが分かれそうな作品です。攻めより受けのタイプが合うかどうかが大きい気がします。無自覚に可愛さを振りまき、純情で初心な行動・言動を前面に出して攻めを惑わす愛され受け…のようでいて、無意識に計算しているようなあざとさを感じなくもない…。星評価よりも高低のレビューを参考にするのがいいと思います。私は、天然系や無自覚・無意識に攻めを翻弄するキャラは嫌いじゃないので面白かったです。
あとは、所々シチュエーションが飛ぶというか、ん?と思うような流れがありましたけど、『俺のバージンは売ってない』にも似たような場面転換があった気がする(でも何度か読み返すとちゃんと繋がります)ので、作家さんの特徴かなと思います。 -
人も植物も愛情でもって育つのだなと思った2025年1月21日最近よく読む作家さんです。異世界・獣人ものが多く、どれも設定や展開が凝っているなと感じます。一冊にまとまっているのに読後感はそれ以上で、満足感が高いものが多い気がします。
今回の設定は、獣人と人間が混在する架空の現代です。主人公の新太郎は、植物にしか興味がなく、本物(貴族という意味)のスパダリを見ても1ミリも靡かないどころか、NOをハッキリ伝えられるし、嫌なら事をされたら一切の我慢も躊躇もなくぶん殴ってでも逃げる…全く保身に走らない真っ直ぐな性格が楽しかったです。それと、そんな新太郎にぞんざいな扱いを受けて呆然とするヒューゴが、滑稽で面白かったです。
一見、タイトルのガーデナーとストーリーと全然関係がないように思えるけど、発芽率と不登校を並べて考える発想が凄いし、子育てとの共通点みたいなものを感じさせられたりして、水面下で密接に絡み合ってるのが分かりました。理人の名前の由来や薔薇・宝石の名前など細かい設定まで考慮してあって、一つ一つがパズルのピースのように、小さいけど重要な役割を持っていたと思います。いいね
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