レビュー
今月(11月1日~11月30日)
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シーモア島
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投稿レビュー
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進化型ケンカップルみたいで面白い




2025年11月6日やっぱり大作家さんは違うなぁと…試し読みのたった3ページで掴まれました。のんびり普通の始まり方をしたと思ったのに、3ページの鮫島くんのセリフに「えぇ!?」となり、まんまと先を読まないではいられなくなり、購入に至りました。
先生の作品は『滅法矢鱈と弱気にキス』から入りましたけど、とにかく独特で無二の味があると思います。人によって意見が分かれそうなのが文字の多さで、普通のコミックの1.5〜2倍はあると思います。セリフも心情もどちらも多いので読むのに時間がかかります。でもその分読み応えは半端なくあるし、読者が知りたいと思う以上の心情の細かい変化まで分かるので、よりリアリティもあって実感が湧いてきます。
普通にしてればイケメンで通りそうな鮫島くんが、笹原くんを前にするとちょいキモくて若干変態寄りの挙動不審者になって、でも純粋に一途に(やや一方的に)気持ちをぶつけるシーンを繰り返すうちに、笹原くんと同様に私も可愛く見えてきました。
一方的といえば、好きを受け取る側の笹原くんもかなりのマイペースの持ち主だと思いました。そんな二人だから、会話もスキンシップもキャッチボールというよりボクシングみたいな打ち合い・取っ組み合いみたいで、ケンカップルとはひと味違う奥深さがあって楽しかったです。
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絶妙な「1時間」に二人の好きが詰まってる




2025年11月5日【first contact】と【Dating edition】どちらも表紙や文字情報だけのページを除いて、約29ページありました。
【first contact】は、1話めの椎目線の話がとても好みでした。先生から「本編を片手に読むと分かりやすい」とのアドバイスがありまして、電子だから見ながらはできなかったので一旦本編の該当箇所に目を通してから読むと、色々と感慨深いものがありました。私の予想では、皆さん「おぉ…」となるような裏話的なエピソードではないかと思います。
【Dating edition】は、【first contact】より純粋な番外編という感じで、時系列を気にせず楽しめました。個人的には、2冊を通して【Dating edition】にある「デート前の1時間」にそれぞれがしていた事が可愛くて微笑ましくていいなぁと思いました。長いとも短いともいえない絶妙なその「1時間」に二人それぞれの好きが詰まっているような、微笑ましいエピソードでした。 -
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絵もストーリーも独特の温かさがあっていい




2025年10月30日試し読みした出だしのインパクトが強烈で…読むのが楽しみで仕方なかった作品です。絵柄もキャラもとても味があって、そんなに表情は豊かでない(特にクロ)と思うのに、滲み出るというか醸し出る雰囲気に温かさを感じました。
漫画って、私はドラマと似たところがあると思っていて、学園ドラマ(DKもの)、洗練された恋愛ドラマ(イケメン&リーマンもの)、いくつかあるカテゴリの中のホームドラマ(子育てもの)のようなほっこりした気持ちになりました。
決してディスってるわけではなく間違いなく褒め言葉で…赤松のイケメンではないけど懐の深さとか、人をほっとさせる雑さ・おおらかさは男女問わず魅力的に思えるし、何気なく超ファインプレーを決めてきたり、常に疎外感を感じていたクロからしてみれば、泣けてくるような奇跡に近い感動があったと推察できました。包容力のあるいい男だなぁと思います。
後半にクロの先輩のスピンオフのような単話があって、こちらはちょっと擦れてクズっぽさがあるような気がしましたが、やっぱり味のあるお話でした。 -
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めっちゃ面白いから是非読んでほしい




2025年10月23日起承転結・メリハリがしっかりしていて凄く面白かったです。タイトルからもストーリーの流れからも大体の展開と結末は、たぶん誰にでも分かるし当たっていると思います。それでも面白いと感じるのは、常に予想の上を行かれるからなんです。良い意味で裏切られたような気持ちになり、ワクワクしながら先へ先へ読みたくなる楽しさでした。
一つ一つを取り上げて、あーだこーだと語りたいのは山々ですが、キリがないので止めておきます。絶対に面白いので、ぜひネタバレなしでお楽しみください!!
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長谷川先輩と橘くん 【シーモア&電子限定かきおろし漫画2P付】
独特な空気やノリが綺麗可愛い絵と合ってる



2025年10月22日私の感覚でだけかもしれませんが…最近はこういう長谷川先輩みたいな低体温男子(ローテンションでやや気だるげな感じの子)が流行ってるんですかね。私は、元気すぎてケンカっ早いヤンキータイプよりは大人しい子の方が好きですし、何とも言えないまったりした空気感を持ちつつなかなか的確なツッコミをする長谷川先輩タイプは、今どきな気がして良いと思います。
独特なテンションとノリな気もするので、もしかしたら好みが分かれるかもしれません。礼儀知らずな後輩の橘が実は一途で可愛いタイプで、その橘の直球アタックをのらりくらり躱す長谷川先輩の話術がキャバ嬢みたいで笑っちゃいました。相手の気分もその場の空気も悪くすることなく上手に誘いを躱すところに上級テクを見た気がしました。
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子パンダの姿形は最高に可愛く謎も面白い




2025年10月20日もふもふと聞くと…犬・猫・ライオンなどの猫科動物ものが多い中、みんな大好き絶対的可愛いの塊であるパンダを持ってくる斬新さが良かったです。パンダに合わせて?中華風の設定も雰囲気があって華やかで素敵でした。
中華風といえば、アニメ化もされた本場中国の作家さんが書いた超大作BLや、ひとりごとを言う薬師の作品などが思い浮かび…小物から役所名まで簡単に想像できました。もちろん奈良千春先生のイラスト効果も絶大でした。
今回はファンタジーですし、スー(子パンダ)関連の謎は面白かったです。ただ…人によるのかもしれませんけど、ルイの鈍感さをどう思うかで好みが分かれるかも?と思いました。
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ローテンションの北原がかっこよすぎて最高




2025年10月16日BL好きといってもそれなりに苦手分野はあって、私の場合はヤンキー(不良)はあんまりなのですが、何かの機会に試し読みをして、あまりの絵の綺麗さに見惚れて5巻まで購入してしまいました。
美澄の圧倒的な「動」に対して、北原は真反対の「静」という感じで、ちょいちょい出る決めポーズの美麗さに参ってしまいました。あの顔面で決めポーズ&決めゼリフを繰り出されたら100%落ちると思うし、半径何メートルにいる老若男女問わず影響を受けるのでは?と思うような破壊力でした。
ケンカのシーン以外では、今どき珍しいスローテンポの作品で、流れに乗るかのように低体温男子・ローテンションの北原のゆるりとした空気感が良かったです。
色々と正反対の美澄と北原の対比も面白くて、美澄の「放すな…っ」に答えて北原が言った「逃がすつもりない」というセリフは、大人しめな北原の執着を見た気がしてドキドキしました。
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ありふれた日常から始まる思いがけない恋




2025年10月15日表題作4話と前後編の別作品と二作ありました。表題作は、二人の人物像やバックグラウンドまで丁寧に描かれていて、仕事に絡めて近づいていく二人の気持ちがとても自然で読みやすかったです。その他の細かい設定やオチまで計算されていて面白おかしく読みました。
前後編の作品は、終わり方というか女の子達の本音の部分が少し意外でした。モテない者同士、ニコイチで行動していて…の流れでかと思いきやのラストで、予想は外れたけど楽しめました。
どちらも日常的にあり得る事で、そういうありふれたシーンから凝ったストーリーを創れる先生は凄いなと思いました。
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ようこそ、くまの森へ ~春夏秋冬総集編~ 【電子限定かきおろし小説付】
物語も季節毎のカラーイラストも本当に素敵



2025年10月14日3つのシリーズからキャラ達が登場するパラレルワールド&メルヘンな設定のお話でした。私は『龍と竜シリーズ』以外は怖そうで読んでいませんが、全く問題なく楽しめました。キャラ設定を本編から持ってきているだけなので、シリーズを知らなくても読める気がします。お伽話のような、古き良き日本の姿が目に浮かぶような優しい世界がありました。
本編では、タイトルにある通り龍一郎と竜城(+颯太)がメインキャラですけど、パラレルワールドということで?こちらは次郎の出番が圧倒的に多くて、龍一郎との絡みはほんの少しでした。なので、シリーズを読まなくても大丈夫だけど、龍一郎ファンの方の方には物足りないかもしれません。
どの章も心温まる良いお話でしたし、各章の始めにキャラのイラストとメニューのイラストがあって、メニューのイラストは読みながら何度も戻って見てしまうくらい細部までこだわりがあって素晴らしかったです。どれも美味しそうで目でも楽しめました。
キャラのイラストは、一見同じ配置・構図・表情と向きで、季節ごとに多少変わってるだけに見えますが、服装はもちろん、よく見ると次郎の持つダンボール箱の文字も季節ごとに変わっていて(秋はなす・冬はねぎ…)クスッと笑えました。2つのイラストはカラーなので、それだけでも見応えがあると思います。
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人の名前を聞いて吹き出したのは初めてかも




2025年10月11日シリーズ3作め。オヤジ妖精(◯魔)が、今度はどんな登場の仕方をするのだろうとワクワク読み始めましたが、いよいよという瞬間は意外にも普通〜でした。1作めはいきなり目の前にいて、2作めはとんでもない状態で帰って来て…の3作めだったので、どうしても期待が高まりますよね。なので多少拍子抜けした感はありました。
でも、当然ながら他でバッチリ楽しませてもらいました。2割くらい読んだところでオヤジの名前が判明しますが、後にも先にも人(人外だけど)の名前を聞いて吹き出したのは初めてです。名前で笑わせられるって、凄いなと感心してしまいました。
こんな感じで3〜4割まで読んで、小中の波はあるもののインパクトのある展開はないな…このまままったり終わるのか?と思い始めた半分手前で来たビッグウェーブがなかなかでした。「えっ…そっち?」と思いがけない方向に話が振られて、先生の意外性の引き出し方が素晴らしかったです。
今回も全体的に面白かったけど、細かいところで言うと87%のキスシーンのイラストですね、これが最高でした。キスしている当人たちもシュールですけど、それを見守るギャラリー二人の目つきが…拡大してまじまじ見てしまうくらい面白かったです。感動のシーンのはずなのに、そんな雰囲気を微塵も感じさせない最強のイラストでした。 -
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ドラマCD…イケボに脳内変換して読みたい




2025年10月8日シリーズ2作め。1作めのラストから時系列で繋がっているので、「で、あの後どうなった?」の疑問が溢れてきて、止まれないくらいワクワク読みました。そして判明した事実が、本人たちには災難でしょうけど、読んでる分には面白すぎて吹き出してしまうほどでした。…と、全体の1割を読まずしてこの調子だったので、絶対に人前で読むべからずと気を引き締めて読むようにしました。
笑いのセンスが独特で、個性的な文章表現もツボでした。「太巻きよりも図太く、厚揚げよりも厚かましい根性」とか「これはまずい〜賞味期限切れの牛乳よりまずい」とか、よりリアルに想像できて面白かったです。お腹が弱い私は、特に牛乳のヤバさに共感しちゃいました(笑)
楽しく読み終えて、あらすじを読んで驚きました。こちら、ドラマCD化されてるんですって…ワクワク調べてみましたら、声優さんは「美和=鳥海浩輔さん、渡瀬=羽多野渉さん」でした。どちらもよく知っているので、シリーズ3作めは脳内でお二人の声に吹き替えて楽しもうと思います。
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上品で優雅なDK学園もの…何もかもが素敵




2025年10月7日綺麗で色っぽい絵とパブリックスクールという特有の雰囲気との相乗効果で、現代ものとは思えない素敵な仕上がりにうっとりしながら読みました。
先生の作品は他に『ギリギリアウト!』を読みましたが、そちらもスパイものらしい独特の雰囲気が面白くて、雰囲気作りがおじょな作家さんという印象です。
イギリスのパブリックスクールには、良くも悪くも他国に類を見ない強烈なイメージがある気がします。いまだに王政が残っていて貴族が存在する国ですから…その子供が通うパブリックスクールだって階級社会の影響を受けて当たり前、親の地位や派閥・パワーバランス・立ち位置などを意識しながらの学園生活は大変だろうなと思いました。
生徒の中には、計算高く上手く立ち回れる子もいるでしょうけど、主役のノアもカイもそうじゃなく年相応に悩みなり不安や不満を抱えているようで、二人が少しずつ近づく様子が可愛いかったです。
なんというか…日本のDK学園ものをエレガントにした感じで、イケメン二人の可愛さにプラスして上品でロマンチックなお話でした。
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『腐揃いの教室』シリーズ作品です




2025年10月4日『腐揃いの教室』を先に読んでいて、こちらを見た時にタイトルに既視感があり、調べたらシリーズものだったので購入しました。表記はなくても前作のキャラが出てくるのでシリーズでいいと思います。
内容は、前回がコメディっぽかったのに対して、今回は多少ドタバタしつつも真面目なやり取りがほとんどだったと思います。相変わらずの絵の綺麗さと弓道という日本の伝統美(だと思う)の相乗効果で、綺麗めにまとまっていた気がします。
個人的には前回の方が、タイトルの「腐揃い」と「不揃い」がかかっていて、上手いこと言うなぁと思ったし学校という特有のわちゃわちゃ感が楽しくて好きでした。
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ヤク◯だけどコメディだから怖くなく面白い




2025年10月3日先生のヤク◯ものは荒々しい『龍と竜シリーズ』を読んでいて、そちらにもちびっ子は出てきましたけど、こちらは本当に同じ作家さんが買いてる?と思うくらいソフトな設定で楽しめました。
全体的にコメディなので、ヤク◯ってのは設定だけと思って大丈夫な気がします。やはり作家歴の長いベテラン先生なので読者を惹きつける力が強く、先へ先へ読み進めたくなる面白さでした。ずっと「ライが可愛い」とニコニコしてるか、鈍臭い会話に吹き出しながらニヤニヤするか、どちらにせよ締まりのない顔をしながら読みました。人前で読むにはある程度注意が必要な作品だと思います。いたすシーンのイラストもあるのでそちらの注意も要りそうです。
ほぼ子育てのお話でしたが、ちびっ子好きには最高の読みものでした。自分の子育てには間に合わなくても、孫ができたら活かせそうで、とっても勉強になりました。勉強といえば…作中の「幸福度は金銭ではなく、心の共鳴…琴線で量れ」の言葉も素晴らしいなと思いました。
裏話的に先生が「レーベル色」の話をなさっていましたが、こういう「ほのぼの・ほっこり・可愛い・優しい」感じの作品をもっともっと読みたいなと思いました。
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推しキャラや声優に対して妄想する事に共感




2025年10月2日ボイスシリーズ9作め。最初のシリーズが出たのが約10年前で、その頃と今の内容が、現実の声優さんの進化と重なって見えて楽しかったです。現実の声優さんの中には、歌って踊ってコンサートまでする人や、俳優業までこなす人、テレビ番組に出る人など多種多様で…そういう真新しさを感じる作品でした。
シチュエーションとしては、ありがちなパターンではあったけど黒沢の性格に難があったり、璃律の元カレの奇妙な関わりがあったりで、一風変わった展開になっていて面白かったです。
私も多少声優オタクなので、璃律の気持ちはすごくよく分かりました。家族の手前祭壇こそ持っていませんが、好きな声優さんのラジオ番組を聞いたり、出演するテレビ番組を録画したり、好きな漫画のアテレコ担当をしていると知ったら即買いしてみたり、当たり前にしてしまいます(笑)
そんな大好きなシリーズですけど、あとがきで先生が、ここで一度「まとまったお休みをとる」と仰っていました。お身体の具合が…とか、家庭の事情で…とかではないようなので安心しました。エネルギーチャージして戻って来られるのをお待ちしています。シリーズもまだまだ続くようなので楽しみです。次回作まで、勝手に新シリーズの『◯◯ボイス』の◯◯に入るワードを考えながら待ちたいと思います。 -
とても可愛くて優しくて、ほっこりするお話




2025年10月1日めっちゃ可愛いくて心温まるお話で、私の胸にはギューンッと刺さりました。ただ…「BLはファンタジー」というだけじゃなくてメルヘンっぽくもあるので、その辺で好みが分かれるかもしれません。
まず旭とひなたの親子としての成り立ちが、ちょっと切なくてでも良い話で、現実感はないはずなのに感動しました。そこへ真宙も交えてのアレコレが、擬似家族とはいえ三人の心に偽りがなく真実そのもののように私の目には映って、感情移入してしまいました。ちびっ子好きには堪らない、ほっこり優しい気持ちになれる素敵な作品です。
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映画を観ているような美しい絵と流れが圧巻




2025年9月28日社交ダンスの世界そのままに…優雅で美しく、それでいてパワフルでクイック・ターンと流れがあって、ずっと映画を観ているような気持ちで読みました。
浩介にとって思い出と共にトラウマのある場所で、色んな意味での再起に繋がる出会いがあり、淳にとっては青春の思い出が残る場所での(ある意味再会ともいえる)出会いがあって、お互いに止まっていた時が動き出すような素敵なストーリーでした。
絵もお話も素晴らしかったので他作品も読んでみようと思いましたが無くて、もしかしたらと思いつつ表紙裏の作者紹介を読みましたら、「初コミックス」ですって!!とてもとても初とは思えない程ほんとうに綺麗な絵でびっくりしました。才能あふれる作家さんと作品の誕生に嬉しくなりました。
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笑いあり涙ありの切な楽しい最高の作品




2025年9月24日久々に星・レビュー数ともに高い作品を読んで、評価通りの内容に大満足の作品で、めちゃくちゃ面白かったです。ソラの人間界に慣れてない様子が幼く見えて可愛いし、妙な庇護欲をそそって構いたくなるしで、愛すべきおバカさんという感じでした。
単純なドタバタコメディかと思いきや、リエルの設定が意外でした。ラスト付近の回想シーンではリエルの永い孤独と悲しみを思うと泣けてしまいました。ちょっと(いや、かなり?)違うかもしれませんが、思考・在り方みたいなものが吸血鬼と似てるなと思いました。
コメディ風で、面白さの中にも少しの切なさがある最高の作品でした。続きも楽しみです。
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色々と複雑で二転三転する展開が面白い




2025年9月23日色々と思ってたのと違う…ことが多くて楽しかったです。まず表紙と中表紙、どちらにもお子ちゃまがいたので、てっきり「子育てBL」かと思って読み始めたけど違いました。大翔は従兄弟で、親の叔父夫婦も健在で(つまり引き取ってうんぬんの話ではない)関わりはあっても親戚としてでした。
単純な年の差ラブかと思いきや…色々と複雑で、何度か「え、そっち?」という展開があった後に「で、実際どっち?」と思うシーンがあったり。何とも成幸の心が意味深で読みづらくて、でもそんな掴みどころのない漢字が面白かったです。大人の余裕と焦りがまだら模様のように広がって、深い味わいになっていたような気がします。
本編はほとんど保視点からの話なので、成幸の真意については本人の言動と行動を手がかりにするしかなく、かといって飄々として胡散臭さのある人なので保同様やきもきしました。でもそれが全然嫌じゃなくて、「思わせぶりな展開」にもっていくのがお上手だなと思いました。一冊でかなりの読み応えがありました。
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本編からあとがきまで余す所なく面白い!!




2025年9月22日最っ高〜!!でした。初っ端から「サドって…そっち?」多少の軌道修正が必要でしたけど楽しかったです。あの◯ムちゃんで有名な方言が、あそこの地域のだって知れたのも個人的に価値がありました。そして風太くんが可愛い〜!!ちびっ子好きには堪らないと思います。
そして、ヤマヲミ先生といえば面白くて有名なのが「あとがき」ですよね。今回もみっちり見開き2ページが文字で埋め尽くされていて、内容は…先生からしてみれば笑い事じゃないのでしょうけど、ごめんなさい、吹き出して笑ってしまいました。かなりおすすめです。
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限界突破に尽力するラヴの広く深い愛に感動




2025年9月20日シリーズ4作目。前回、起承転結でいうと1作めが起、2・3作めが承という感じと評価しましたが、我ながら上手く例えられたなと思いました。その流れでいうとこの4作目が「転」のようなお話でした。
シリーズものにありがちな、主人公を変えながら続いていくという面ももちろんありますが(というか読者もそれを求めてる)スケールとか世界観の広がりを見せることも出来ていたし、何よりもマッドクリークという町全体が分岐点に差しかかり、未来へ大きく舵をきったターニングポイントと言える巻だと思いました。
その一番の立役者であるラヴは、前作に出てきました。そんな引き継いだ流れ・前情報があるので、今までのクイックとつがった人間(ティム・マット)より断然飲み込みや理解力が高くて、かなり順応するのが早かった気がします。おかげで読者もその辺の「知らない」ことで起こるすれ違いにヤキモキしなくて済みました(笑)。それどころか、ラヴの一人犬種当てクイズ?に耽る様子が、哀愁を感じつつも可笑しくて笑ってしまいました。
あとは、犬から人になった「一代目」と言われるクイックの懸念事項について…少し考えれば思いつきそうな問題なのに、I〜3巻までまるで意識していなかったことが急浮上した瞬間はドキッとしました。その直後、サミーの事実が明かされた時はものすごくショックでした。
そんな重大な問題も種族の違いさえも乗り越える、ラヴの大きく深い愛に感嘆しかありません。その上、マッドクリークが抱えるコミュニティの限界にも身を挺して事に当たる姿勢に感動しました。
ラヴの崇高さ博愛・見識の広さとランスの為人が…対照的で、ちょっとアレでしたけど、最後には町を一番に考えて自分ともラヴとも折り合いをつける所は、やはり男前だなぁと思いました。次作で「結」となるか、まだまだ続くのか楽しみです。
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大人も子供も楽しめ、考えさせられる作品




2025年9月19日普段はBLばかり読んでいて他ジャンルの作品とは縁がないのですが、何かの時に6巻まで無料で読んだら止まらなくなり…一気に完結まで読み終えてしまいました。
レビューを書く段階になって初めてあらすじを読んで知りました…こちらは『黎明のアルカナ』の続編ではないけどシリーズで後発作品なのですね。知らなかったとはいえ、先に読んでしまっても問題なく楽しめました。
超個人的な感想というか見解なんですけど…前半と後半でストーリー展開のスピードが違った気がします。前半がゆっくりで後半が急ぎ足だったような。後半の方が複雑で濃い内容が多かった割にサラーッと流れるように過ぎていったので、欲を言えば一つ一つをもう少し噛み締めながら読みたかったかなぁと思いました。
ジャンルが少女漫画なので、お色気シーンも戦闘シーンも過不足がなくて、大人も子供も(と言っても中高校生くらい?)十分楽しめるような絶妙な作りになっていました。 -
攻めの愛が重いけど暗くなく面白いラブコメ




2025年9月18日試し読みした範囲でも、仮婚とか太一の職業がヒモとか(ヒモは職業ではない)コメディ系の雰囲気を醸し出してましたけど、そのままのノリでした。太一はともかく、涼介はシゴデキの社会人でモテる設定なんだけど…会話や行動なんかがDKみたいで楽しかったです。
涼介がやたら愛が重い発言をするのですが、どんなにストーカーっぽくてもどんなに執着が凄くても、病み(闇)要素が皆無だから明るいんです。ボケとツッコミみたいな感じで笑ってしまいました。あと、思い出で妄想することはあっても、ギリギリ変態臭がしない点も良かったと思います。家事が全然とかも、いまいちスパダリになりきれないダサさも逆に可愛かったです。
この作品、主人公は太一で彼の心情の変化を丁寧に拾いながら進んでいきますが、物語の中心は太一でも笑いの中心は断然涼介だと思いました。
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W購入もあり…数Pに一度吐き出す面白さ




2025年9月17日普段はBL沼の住人なので、先生の作品も何作も読み込んでいます(お気に入りは『スクランブルメソッドシリーズ』です)が、一般小説は初めて読みました。コメディということもあり、もの凄〜く面白かったです。数ページに一回吹き出してしまうくらいで…これは「決して何か食べながら・飲みながら読んではならない」作品だと思いました。あと人前で読むのも危険かもです。
BL小説は、イラストありのものは特に外出先では人目が気になって読みづらいので電子で家でしか読みませんが、一般小説なら大丈夫…ということで紙にしましたら、これがうっかりだった?かもしれません…電子なら特典のSSが付いています。
SS読みたさに電子も購入するつもりです。ちなみに…紙では約250ページありました。続編に超〜期待しています!! -
スピード感と交差の美しさに圧倒される




2025年9月16日先生の作品は、なぜか『四代目・大和辰之シリーズ』から読んでしまい…あまりの激しさに読みきれず『ジェラシー』を積んでいます。その後『保坂さんと三好くん』で、読み応えはあるのに辛くない作品に出会って印象がガラッと変わりました。こちらも凄く濃い内容で凝った展開が面白かったです。
おちゃらけたムードの中に人生観・仕事・家族・恋愛・アイデンティティなど盛りだくさんの要素が、全く渋滞することなく、それでいて複雑に絡み合う展開は素晴らしかったです。まるで某体育大学の「集団行◯」を見ているようなスピード感と交差の美しさに圧倒されました。
子供っぽいようでちゃんとした大人のけじめをつけられる大海。円熟した大人であらゆる面で先輩であるはずが、大海を手に入れる為なら我慢せず子供のように手を伸ばす志田。二人のコントラストも見どころでした。内容もですが、キャラたちが(同僚や姉さえも)誰も彼も魅力的で全てが極上の一冊でした。
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お互いで充電し合う様子が可愛い




2025年9月14日始まりかたが面白くて読み始めました。全体的に現実的な部分とお伽話のような部分とがいい具合に混ざり合った、不思議な雰囲気の作品だったと思います。カラスの心の空洞の話や学校生活のあれこれは現実的で、スズメのピュアさやほわほわ可愛い様子にメルヘンを感じました。
性格もキャラも正反対に思える二人が、お互いの良さを見つけて仲良く充電し合う関係が微笑ましい作品です。
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相手に対するリスペクトを忘れない姿が素敵




2025年9月13日表題作と短編が2作入っていました。表題作は、私史上2回目?くらいかなという珍しい設定でした。パターンとしては…少ないながらも「リバ」とか「攻め×攻め」パターンのどっちがどっちだ!?問題は割と読んだことありますが、「ネコ×ネコ」パターンは希少だと思います。
「攻め×攻め」パターンは、どちらが打ち負かすか…どうしたら優位に立てるか…などアイデンティティとか矜持とか、火花散る男のプライドをかけた戦いというイメージです。一方「ネコ×ネコ」パターンは、元が受け入れる側だからか相手にはもちろん、自分にも労りや思いやりの心を感じるし、何よりも相手に対するリスペクトが感じられるところが良いなと思いました。
それは別として、単純に学園もの・教師と生徒の話というだけでもわいわい楽しく読めました。
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短編だけど濃くインパクトのある内容に満足




2025年9月12日配信中となっていますが、お値段とページ数から察するに短編で完結なのでは?と思います。表紙などを除いて正味37ページ…短い中にも起承転結がしっかりありましたし、絵が綺麗なのもあり、転から結までの流れに多少思い切りが良すぎた感(ぶっちゃけ「そーはならんやろ」と思いました)が、ページ数を考えるとアリかなと。
匂いに敏感…という程ではないけど、例えば加齢臭や体臭って人によって全然違ってて、私の場合は男女問わず快・不快と好き・嫌いが一致しているので、馨くんの感覚は分かる気がしました。
初めての作家さんでしたが面白かったので、他の高評価の作品も何作か読んでみたくなりました。
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試し読みでクスッとした人全員におすすめ!




2025年9月11日100以上のレビューがあって星4.9って…ちょいモンスター級の高評価だと思います。内容は、人によっては「星5じゃ全然足りない」くらいだと思います。私もそうで、あのゆるゆるな空気感と二人の関係が大好きで、正直終わってほしくないくらいでした。
内容はとても面白いのですが、一冊がそれなりに高額で(単行本ではないから)普通の漫画とは違う(4コマ風)こともあり、合わないと厳しいかもしれません。なので試し読みをしてからの購入をおすすめします。この高評価は、作風とマッチして人が読んでのものだと思うので。ちなみに私は、読みにくさの問題もあり、紙で購入しています。
このあと楽しさはそのままに…数年後の二人『先生日誌』が続編であります。
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どこまでいってもグレーな大人のラブコメ




2025年9月10日いきなりセンセーショナルなシーンから始まるので、曲がったことが嫌いな私が、このまま読んでもいいのか一瞬迷いました…犯罪まがいの執着愛って苦手なので。だけど読んでみたら、限りなく黒(犯罪)に近いグレーのような?白(執着はあるけど純粋な愛)に近いグレーのような?不思議な感覚になるお話しでした。
恋とか愛って不思議なもので、見るだけでも好意がなければりっはなハラスメントになるのに、少しでも気持ちがあれば受け入れられるし許すことも許されることもできるし、その先の触れることをも欲してしまう。
三好くんの場合、保坂さんの天然キャラと海のように広い心・深い愛情に助けられてたように感じました。設定や展開が、かなり凝っていて楽しめました。
先生の作品は『四代目・大和辰之シリーズ』の前2作は読んだけど『ジェラシー』は怖すぎて読めていません。どんどん過激になる気がして読めずにいます。ですが、こちらは苦しさはなく楽しく読めました。保坂さんは天然だし、三好くんは子供っぽいし、歳の差もあるので様々な不安要素を撒き散らしながらも、秀逸なセリフや心理描写の掘り下げで大人のラブコメを楽しませてもらえました。
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あなたのお城の小人さん ~御飯下さい、働きますっ~(コミック)
健気で可愛いだけじゃない骨太のストーリー



2025年9月9日試し読みの段階で心を掴まれて、出たばかりの3巻まで一気に読んでしまいました。普段はBLばかり読んでいて、そちらでも子育てものは好んで読んでいますが…BLだからか(?)子供もほとんど9割がた男の子なんです。なので、女の子が主役というのは新鮮でした。
あまり詳しくないのですが、令嬢ものとか異世界転生ものとかの王道ストーリーかなと思います。私にとってはBL以外で初めてだったので既視感もなく楽しめました。
子供好きだったり子育て経験のある人だったら、始めの辺りで泣いてしまうのではないでしょうか。本来なら庇護されてしかるべき年齢(2〜3歳)にも関わらず、一人で生き抜かなければならない過酷な状況、その姿に健気さにほろりとしました。
読み進めていくと、裏に潜む謀略や国家機密などが明らかになって、最初に思っていたよりずっと細かく丁寧なプロットがあることに気付かされます。 -
最高のお仕事BL




2025年9月8日初めての作家さんでしたが、高評価に違わぬ面白さでした。お仕事BLでもあるので恋愛の割合は少し下がりますけど、どちらも丁寧な掘り下げで物足りなさは全くなかったです。二人の職業がホテルのコンシェルジュなので、おそらくはリアルに近い仕事内容と数字(1日の問い合わせ件数など)が知れて、ためにもなったし面白かったです。
あとは、先生独自のキャラ設定というかセリフまわしが、独特で楽しかったです。生まれも育ちも東京近辺と思える広瀬が、いっぱいいっぱいになると時々「…知らんけど」とか「知らんがな」とか関西弁になってて笑っちゃいました。
蓮条も「よくよく考えたら、俺に限って〜ヘマはあり得ない」の決めゼリフが、シゴデキ男の風格があってかっこ良かったです。…であるのに、恋愛感情に慣れていないのか鈍感なのか、好きの表現がなぜ「わずらわしい」になるのか、そしてそれをリピートする意外な姿にニヤついてしまいました。
BLとお仕事の他にも、コンシェルジュ関係でトラブルや緊急事態など様々なことご起こるのを、スマートかつエレガントに、時に荒々しく解決していく様子もハラハラ感があって楽しめました。
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正反対のようでお似合いの二人が可愛い




2025年9月6日『あっくんとまーくん』本編後のお付き合い編のお話です。本編では(こちらも最初の方は)デッサンのようなやや粗めの筆致が少し気になりましたけど、内容の面白さに相殺されて楽しく読めました。話が新しくなるほど絵も綺麗になっていったので読みやすかったです。耳と尻尾の生えた亜蘭やデフォルメされた絵は特に可愛いかったです。
あの荒くれ者の亜蘭が、まるで崇拝するように政宗のために動き回る姿に想いの強さとか本気度が感じられて…政宗は幸せ者だなと思ったし、二人でいれば最強であらゆる困難を乗り越えられるはずと信じられる気がしました。
犬(亜蘭)と飼い主(政宗)みたいな二人とくれば、大体駄犬がパターンですけど、亜蘭は賢くないだけで飼い主想いの忠犬みたいで可愛いかったです。ほのぼのともほっこりとも微妙に違う、現実的な面も見せられるけど、なんか優しい気持ちになれる作品です。 -
善悪を超越した先にある「生」について学ぶ




2025年9月5日英田せんかの一般小説カテゴリーの作品です。あれから一年…悲しみが薄れることはありませんが、ようやく読んでみようと思えるようになりました。
読んで字のごとく、「幽霊からの依頼を受ける探偵さん」とお手伝いをする女子高生の話ですが、職業とするからには「料金形態はどうなってるか?」とか「意思の疎通は?」とか疑問がありました。そんな中読み進めていくと、直ぐにお茶目な文章で面白おかしく説明されて…強烈に懐かしさを感じました。
主人公たちを取り巻く世界・現実は、主軸が幽霊であるが故に物悲しい気持ちになる話なのに、解決した時には彼等にとっても主人公たちにとっても救済になる…亡くなった者たちから生きる意味を教わるような深い話でした。
3巻めに入って気づきましたが、三崎坂の喫茶店「乱歩」やフロランタンの専門店、たい焼き屋など実際にある(またはあった)と知って、リアルで雰囲気を味わってみたいなぁと思いました。写真を見るだけでも不思議とノスタルジックな気持ちになって、それと共に「先生の作品は生き続けて、ずっと私たちの心に残り続けるのだな」と思えました。
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正反対に見える二人が本当はベストカップル




2025年9月4日始めは、見るからにヤンキーと見たまま優等生のミスマッチだけど、わちゃわちゃ可愛いギャグ寄りのDKものかと思っていました。そもそも正反対くらい違う二人がどうして一緒にいるのか分からないまま読み進めることになりますが、どんどん明かされるバックグラウンドが(特に政宗)結構DKには厳しく深刻で、そんな中言葉は少ないけど寄り添うように勇気を分け合う姿が良かったです。
1巻まで読みました。2巻は番外編集?のようなのでいずれ読みたいと思います。その前に続きのお付き合い編『あっくんと まーくんPINK』1〜4を読みたいと思います。 -
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攻め・受け「らしくない」所が面白い




2025年9月2日受けも攻めも、それぞれの家庭環境も何かと特殊だったりイレギュラーな感じで、単純そうに見えて意外と深かったりするので楽しめました。あとちびっ子が好きなので、軽く子育て要素があるのも良かったです。
まず受け、ちょっとおバカなお坊ちゃんですが、できないのは勉強だけで、人としてはその辺の大人よりしっかりしていて、頼もしい場面もありました。攻めは、文武両道で良いお兄ちゃんで優等生タイプですが、案外芯は受けより細いような気がしました。
対外的・肉体的に守っているのは攻めだけど、心理的・内面的に守っているのは受け…のように感じる特殊な構造で、なかなかない設定が深みを出していたように思います。 -
ラブコメ調のヒューマンドラマのよう




2025年9月1日分かりやすくチョロ可愛受け・年下攻めで、タイトルまんま初恋の相手となんちゃって家族を演じる、ドタバタ・ラブコメディかと思いきや、それだけではない面白さがありました。
手段はどうあれ…哉芽の真尋への想いは本物で、生来のしっかり者気質もあって、途中何度か保護者と子供の立ち位置が逆転しているようで楽しかったです。哉芽はヤク◯の坊ちゃんという立場を使って、真尋は大人として組員として相手を守る…どっちがどっちでも、親子でも夫夫でも家族として成り立っている二人ぎ幸せそうで良かったです。
ラストで、大人としてはやや頼りない感じだった真尋が働く姿を(読者にも哉芽にも)見せることで、作品が引き締まった気がします。しかもちょっとしたトラブルを簡単に(意外にも)スマートに解決してしまうから、かっこよかったです。
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可愛いく頑張り屋でちょっぴり強かな幼王子




2025年8月30日普段はどっぷりBL沼に浸かっているんですけど、何かの拍子にこの作品に出会いまして…リエトのあまりの可愛さに序章も序章の1巻が出たばかりなのに買ってしまいました。
正直…リエトのやることなすこと「自分が可愛いって分かっててやってるよね」と、確信犯めいたあざとさを感じないでもないのですが、それでも可愛いと思ってしまう自分に勝てませんでした(笑)
見た目5歳のリエトの中身が何歳なのか分かりませんが、どうやらリーマン世代みたいなので、とにかく大人ではある…中身(大人であること)をカモフラージュする為に殊更に子供っぽくしてたのかもしれません。
あざとかろうが何だろうが、とにかく可愛いし全てに偽りがなく相手を思う真心があるので、読者も兄王子達も絆されて愛おしく思うようになるのかなと思いました。
可愛く頑張り屋で、ちょっぴり強かなリエトを盛大に愛でるストーリーです。 -
秀逸なタイトルを裏切らない面白さに大笑い




2025年8月29日万人受けはしないかもしれませんが、好きな人にはハートに刺さりまくると思います。溺愛・甘々・ラブコメ・可愛い受けがお好きな方にお勧めします。
笙真の性格には読み始めて直ぐから気づいていたけど、軽いというか考えなしというか…チョロ過ぎて笑ってしまいました。笙真のそういうキャラから来るタイトルなんだなぁと。優先事項は恋で、御曹司(稼業?)はついでって…そういう意味だと分かると、タイトルの秀逸さが光っていると思いました。
御曹司をこなすにあたり、目標像と現実とのギャップとか、何のことはないミッションに対して難しく捉えて面白おかしい発言をするとかも笑えました。森下は森下で、見た目のクールさと心の声とがかけ離れていて、こちらも楽しかったです。父親の慎太郎も息子可愛さに頭がお花畑になっていて、ちょっと変態ぽくて…何だかんだ一番常識的なのは執事の花木しかいない感じで、ラストまで漕ぎ着けたのが不思議なくらいドタバタで面白かったです。
ラスト付近で気がつきましたが、笙真が母親のことは「母さん」と言うのに、父親のことは「お父さん」と呼んでいて、たった一文字の「お」に心理的距離ではなくて尊敬や敬愛の情を込めているようで素敵だなと思いました。
性根の良さと可愛い顔くるいしか取り柄がないような笙真だけど、己を正確に分析できている割に自己肯定感が高くて、幼いところはあるけれど物事の真理を突くような発言もあって、誰もに愛される理由が分かる良い子だなと思いました。 -
楽しくて癒される最高で最強のラブコメ




2025年8月28日本編もDKの世界観全開で良かったけど、こう易々と超えてこられるとは思っていなくて、あまりの面白さに感動しました。柿本が社会人に、ゆうやが大学生になり、会話のノリや思考回路はDK時代とあまり変わらないけど、二人の愛が強く大きなものになったと感じました。
ゆうやは相変わらず(?)空回ってる様子が回し車を回す小動物みたいで可愛いくて、柿本は社会に出たのもあって大人の余裕というか貫禄みたいなものが付いたように思いました。
恋愛ものなので喧嘩やすれ違いもあるんですけど、普通の展開や心情と全然違うというか…解決法がいつも斬新で好きが溢れてて、楽しいし癒されます。浮気や当て馬の入る余地がゼロで、お互いがお互いのことしか見えてないのが分かるのもいいなと思います。若干、頭がお花畑化してる様子の二人ですけど、全然嫌な感じはないし寧ろ誇って良いのでは?と思えてしまう清々しさがありました。
ラスト付近に二人を取り巻くキャラ達(ゆうや兄&母・高良)が出てきて盛り上がるシーンも楽しかったです。まだ二人の生活はスタートしたばかり…これからの展開にも期待しかないです。
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とある書店員達、それぞれのラブストーリー




2025年8月26日とある書店を舞台にした3CPのオムニバス形式のストーリー…これが一冊に纏まっているのでかなり読み応えがありました。どれも優しい雰囲気で、所々切なさはあるものの苦しさはなくて温かい気持ちになれました。
私は、やっぱり最初のCPが好きです。一番ページ数を取ってあって丁寧な心理描写の掘り下げがあるというのも大きいけど…一番は健太郎の可愛さにやられたからですかね。会話のテンポや内容は今どきだと思うんだけど、どことなく古風な雰囲気が初々しくて一生懸命なところもいい。
冷静に分析してみると、樽谷への近付き方(初動の演出)なんかは、かなり計算ずくというか強かさがある気がするんです。でも、実際は一所懸命で一途さしか感じない…不思議な魅力がありました。DKって、若いって、怖いもの知らずで繊細で強くて弱い、アンバランスでパワフルで、そりゃ迫られたらキュンとくるし、心も動くよなぁと思いました。
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机の下の秘密のやり取り「社長、会議に出てください!」番外編【電子限定版】
仕事も恋愛も真面目に取組む姿にホッとする



2025年8月25日BLなのに、分かっているのに、女性目線で重盛のことを「こういう人と結婚したら幸せになれそう」と思いました。見るからにイケメンでも、明らかにやり手のエリートでもないけれど、その他大勢の一般人にとって接しやすくて、目立たないけれど確かな実力がある…こういう人間力のある人に憧れます。
恋人である二人が、真面目さ故に二人だけしか居ない社内での距離感を計りかねて、そわそわ落ち着かない様子でいるのが楽しかったです。
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愛らしい二人に終始顔が緩みっぱなしでした




2025年8月21日読み始めてすぐから薄々「面白さの一番の要素はギャップかな」と思ってはいましたが、これが想像以上に激しくて笑ってしまいました。冷酷な王子のイメージとは反対に、やたら動揺しやすく素直な反応をするヒサギ…侍従のクサバにツッコミを入れられる度に「はっ」とか「む」とか、心の声がダダ漏れなのが楽しいです。
鈍感で一生懸命なカナンも可愛いくて、恋を現象だと思っている(つまり経験はおろか聞いたこともない感じ?の)初心さが堪らない。それなのに夜のテクニックは仕込まれているという妙な極端さも初々しくて愛らしにキュンとしました。
カナンの努力の方向性が…間違ってるわけではないんだけど、でも明らかに、そして大幅にズレていて、それもこれも下手したら「あざとさ」を感じそうなものだけど、そういう嫌な感情は1ミリも芽生えず、ただ応援したくなるような可愛さしかありませんでした。
誘い受けと襲い受けの両面がある、ニュータイプの受け(カナン)とヘタレ攻め(ヒサギ)の攻防がトンチンカンで、でも好きが溢れていて楽しいです。ヒサギとクサバの言動は、熟練のお笑いコンビみたいで面白かったです。全体的に外で読めないくらいにニヤニヤしながら読みましたけど、従者らしからぬクサバの受け答えには吹き出してしまったほどです。
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強面なのに愛情深い鮫島が犬みたいで可愛い




2025年8月20日内容が同じかは分かりませんが、1巻は【読み放題】の同人誌版を読んで、レビューもそちらにしました。単行本版は2巻からです。なので今回は2巻のレビューをします。
1巻が出会いからのDKものだとしたら、2巻は大学生編(ただし先輩・後輩なので桜木だけ)という内容でした。大学は、高校の延長線上にある「学校」なのに何もかもが違いすぎて、それが原因で起こるすれ違いなどがメインのお話でした。
その他に(性)生活の悩みなどもあり…桜木は真剣なんでしょうけど、何だか楽しかったです。相談に乗ってあげてる尾田っちの虚無顔などの百面相に笑ってしまいました。
すれ違い・修羅場・惚気・切なさ・ラブラブ…色々てんこ盛りで楽しめました。この後、同棲編が始まると聞いて読むのが楽しみです。
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芝居の幕間・小休止のような軽い内容




2025年8月19日タイトル通り…7CPそれぞれの「空」にまつわる短編集。短いながらもシチュエーションややり取りにCPごとの特色が出ていて、穏やかな気持ちで読み進められました。…が、最後の貴志×森住の話だけ、らしいと言えばらしいのかもしれませんが微妙で(内容があるのかないのかよく分からない上に短かった)軽くズッコケてしまいました。
どのCPも二人の絆とか育むものがあるのを感じられて、ほっこり読んでいたのですが、最後だけあまりロマンチックさがなかったのです。まぁ…そこが現実主義者らしい貴志っぽい気がしないでもなかったですけど。
シリーズの大ファンとか、推しCPが出てくる話は絶対に外せないとかでなければ、読まなくても今後のストーリー展開に影響はない気がします。芝居だったら幕間、いわゆる小休止のような軽い内容でした。
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弁護士もかたなし…バカップルぶりが楽しい




2025年8月16日シリーズを小説も漫画も読んでいたので、番外編が出て嬉しくて当然のように読んでみました。内容は、ライトなドタバタ・ラブコメでした。二人の関係については、色々と問題提起はあるものの…進展も解決もないまま終わります。唐突な終わりに唖然としましたけど、続きがあると思って楽しみに待ちたいと思います。
とあるシチュで、蜂谷が入江を「ムッツリスケベ」と言っていて、頷きつつも「いや、もっと上の段階へ行ってる『変態』なのでは?」と思ってしまいました。そんな変態ムッツリの入江が好きで、何だかんだ入江の口車に乗せられて、あれよあれよと流されて一緒になって変態プレイをしている蜂谷がちょろ可愛でした。
蜂谷のことになると馬鹿になる入江のポンコツぶりにも笑ってしまい、弁護士と言えども恋をすればただの人…しょーもないバカップルぶりが楽しかったです。
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やや不健全で屈折したキャラが多い気がする




2025年8月15日表題作と別作品が二作ありました。今回は、2作目以外は屈折したキャラが多かったように思います。特に1作目の攻め、3作目の受けが、病んでる…とは少し違う曲がり方をしている気がしました。そして、モテないだけで一見普通そうなお相手までもが染まっていって、結果CPで不健全さが強調されていたような…。
屈折した相手を好きで、受け入れて、ただ一人の相手と思うなら、ほとんど一心同体みたいなもので…飼い主が飼い犬に似てくるのに近いと思いました。特に表題作は、犯罪スレスレだと思うのに、好きな人にされるなら警察沙汰どころか嬉しいと思えるんだから、何事も気の持ちようというか、ものは言いようというか何なのか、イケメンなら何をしても許されるような空気の近さを感じました。
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表題作DKとすれ違い社会人CPの二作品




2025年8月13日表題作3話と前後編の別作品がありました。内容は、表題作がエキセントリックなDKの話、もう一方がトラウマ急に拗らせた社会人BLでした。
DKの話は、タイトル通りエキセントリックな趣味嗜好が共感はできないものの…そして可愛いさもあまり感じないながらも、大真面目に可笑しな事を言ったりやったりするのが面白かったです。
私は後半の話の方が好みで、何とも奇妙なすれ違い状態になっていたり、特に純の心の傷を思うと切なかったけど、大人の恋愛らしくて読み応えがありました。こういう「想い合っているのに心理的・物理的にすれ違う」ストーリーの組み立てが、抜群に上手な作家さんだなと感心しました。
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ヤンデレ受けを可愛いと思える日が来るとは




2025年8月10日表題作とシリーズとは別作品が半々くらいの割合で入っていました。『新妻くんと新夫くん』は、新妻のヤンデレ具合に磨きがかかりエスカレートしていて面白かったです。そして、前よりももっと可愛いと思いました。なんて言うんでしょうね…基本は新夫と同じで「怖い」とか「キモい」という表現が合うと思うんですけど、見た目と行動に反して(多少行き過ぎ感はあるものの)健気なんです。新夫の為に料理を頑張るとか、自分のことは何を言われても無頓着なのに新夫に対する評価には全身全霊を傾けるとか、単純さが忠犬みたいで可愛いくて愛おしく思えました。
新夫もそんな新妻に絆されたのか、新妻がどん底の時のサポートには愛があった…いえ、愛しかなかった気がします。まさか自分がヤンデレにハマって、しかも可愛いと思う日が来るなんて思いもしなくて、新鮮な出会いでした。 -
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対照的な2CPの話…シリーズ1作め




2025年8月8日表題作と『新妻くんと新夫くん』の二作が半々くらいの割合でした。私は『新妻くんと新夫くん』『〃おかわり』を読みたくて、シリーズ1作めのこちらから読みました。
そんな前置きがあり…表題作は、多少突飛な流れやセリフがあるものの、ほとんどが至って常識的で一般的な二人の恋愛と感じました。その反動もあり、『新妻くんと新夫くん』はなかなかに衝撃的で刺激的で楽しめました。
正直に言うと、ヤンデレ系は得意ではなくて分かっていれば避けることの方が多いので、新妻の性格・人格が判明してすぐに「選択をまちがえたか?」と思いました。でも、流石は続編が出るだけあって、あろうことか新妻を「可愛い」と思ってしまう自分がいて、軽い衝撃を受けました。苦手が逆転してハマってしまう未知の魅力がある作品だと思います。
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黒き獣と夜の花【シーモア限定描き下ろし付き】【コミックス版】
明るい陽だまりのような春樹に癒される



2025年8月7日タイトルは志賀(黒き獣)と春樹(夜の花)のことを表していると思いました。志賀は裏社会の人間という意味で黒、春樹は盲目というところから夜を連想しました。夜は暗いので、どちらも黒や暗いイメージがありますけど、読んでみると春樹が纏う空気とか印象は、断然「白」なんです。明るい陽だまりがとてもよく似合います。
ある一面では似たような(暗い)ところがあるけど、その実…正反対とも思える二人がとてもお似合いで、志賀の職業柄殺伐とした描写もあったのに、何度も春樹の微笑みに癒されました。
デビュー作?とは思えない完成度でした。 -
パステルカラーのように優しい癒しBL




2025年8月6日先生の作品は、全体的にゆったりした流れと優しい雰囲気で、切なさはあっても心が削がれるような致命的な悲しみはまずないので、穏やかな気持ちで読めて癒されます。そういう意味では、BL初心者の方におすすめです。逆に猛者の方には物足りないかもしれません。
表題作3話とスピンオフ2話、喫茶店を軸に2CPの話が入っています。私はどちらかと言うとスピンオフの倫太郎の話が好みでした。苦労者・見た目と中身のギャップがある二人のキャラ設定がツボでした。単純にケンカップルが好きというのもあるけど、ケンカまでじゃなく犬(ボーダーコリーとパピヨン)のじゃれ合いみたいで可愛かったです。
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絵もストーリーも芸術的に美しく素晴らしい




2025年8月5日ある意味、芸術的な作品だと思います。なんかこう…クラシックコンサートを聴いているような感覚になりました。そこに言葉はなく、音しかないはずなのに、物語が、世界が広がって見える…みたいな。もちろん漫画なので、言葉はあるんですけど、文字や音以外の何かが感覚的に伝わってくるようでした。
演技に対してかなり本格的に掘り下げてあって、素人にも「役者によって同じ作品が全く別ものになる」のが理解できましたし、そういう演技ができるが故の苦悩と恋愛を絡めたストーリー展開も素晴らしかったです。そして、芝居の世界・二人の世界に読者を惹きつける、圧倒的な絵の美しさ!!非の打ち所がない完成度でした。綺麗なだけじゃなく、可愛かったり儚げだったり優しい微笑みだったり、読み応えも見応えもありました。
真樹の役者魂と辰彦の脚本家魂が、求め合い刺激し合って作り出す芝居と、肩書き込みで惹かれ合う恋が織りなす世界観が、映画みたいに素敵でした。
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重くはないけど、切なく考えさせられました




2025年8月4日タイトルからは繋がりにくいですが…ざっくり言うと、家計簿をつけて節約生活(というか、もはや人生)を送る課長と、ある事をきっかけに共同生活をする事になった節約とは縁遠い部下のお話です。
周平の強迫観念にも似た節約思考に対して伏見が言った「楽しそうに節約する人はそれでいいと思うけど、課長はそうじゃないみたいに見えた」というセリフに、思いやりの心を見つけて感心しました。私だったら速攻で節約=ケチのレッテルを貼ってしまいそうです…。そういう色眼鏡で見ない所に人としての徳を感じました。
実際、無関係の読者である私から見たって伏見の買い物に「それは無駄使いでは?」と思うような出費もあった気がします。私が周平寄りの考え方をするというのもあるでしょうけど、伏見マジックというか、彼の言葉・考えを聞くと周平同様、妙に納得してしまう自分がいました。
そうやって、節約(家計簿)・お金・日記・王子と、タイトルから過去、考え方など様々な要素を上手く繋ぎ合わせてあったと思います。特に光るブレスレットの話はガツンと響きました。軽い気持ちで読み始めましたが、思いの外切なく考えさせられるお話でした。
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見た目はイケメン、中身は天然で面白い




2025年8月2日「イケメン」というワードが、これ程ネガティブに捉えられてるのに面白いってのが新鮮でした。イケメン周辺で起こりやすそうな困りごとから事件まで、あらすじにあるエピソードは普通かなと思います。でもそこで終わらないのが先生で、イケメンなのにどこかズレてる西園寺のキャラとか、ネガティブシンキング対策に向かった先が料理教室とか、小さな意外性が様々な面白味になって大きな楽しみに繋がっていくようで、とっても楽しかったです。
BLなので、料理教室の先生が男性なのは分かりますけど、出会って恋して(すれ違いもあるかもしれないけど)ハピエンでめでたしめでたし…ではなくて、昴先生の暗黒とも言える過去がなかなかの衝撃で笑えました。恋の駆け引きみたいな展開も工夫があって面白かったです。
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