官能小説家
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官能小説家

藤崎都/蓮川愛

いけません先生…ッ

ネタバレ
2025年1月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 藤崎都先生、10年くらい前(いや、もっと前?15年くらい前)まではよく名前も見かけたのですが、ここ最近、新刊本見ないですね。お元気でいらっしゃるんでしょうか。むかーし純情ロマンチカや世界一初恋にハマって、そのときノベライズ担当されていたのが藤崎先生だったので、関連本は全て購入してあったのでずが、いかんせんあのシリーズ長いですからね。趣味も変わって何年か前に手放してしまったのですが、いい加減あのシリーズも電子化してもらえないかなぁ(遠い目)また読みたいわ。そんな感じで、あのシリーズのノベライズ作品以外のもので、オリジナル作品ではあまり読んだことのある作品なかったのですが、結構面白かったです。すれ違いものですね。ちょっと、良くも悪くも分かりやすく書きすぎと言うか、平易な文章になりすぎているきらいはありますが、概ね面白かったです。先生に実はファンだってこと隠してたのは、ラストあたりまで引っ張って、そんなのとっくにわかってたっつーの、こんだけ一緒にいるんだから、それくらいわからぁ!くらいの方が個人的には好みです。いや、そこで白状しちゃうんかい、と思った。なんか、状況の説明とか、すれ違いの様子、わかりやすいのは良いんですけど、やや情緒にも欠けていたように思います。やりすぎると、中高生が読むような恋愛ライトノベルになってしまうような気がする。結局先生と一緒に執筆していた静華はどうなったの!?と、作中作品も少し気になりました。作中作品の文章すごく好きなので、こういう純文学寄りのBL書いて欲しい。待ってます!また2人で受けの旅館に行ってお泊まりとかもしてほしい。旅館でのシーンめちゃくちゃ良かったので、冒頭で引き込まれました。お兄さんの誓さん編もあったりしませんか???兄情報多くないけど、設定だけでめちゃくちゃたぎるんだが。事情持ちの弟、父死去、父から引き継いだ旅館のインテリ主人…めちゃくちゃ良くないですか!?そんな旅館に泊まってるスランプ中の作家大先生。攻めは強引なんだけど優しさも垣間見えて、なかなか素直に受けのこと好きだって口割らないし、あたしの大好きな攻めでしたね!なんか、さらっと最後に恋人なんだからプライベートで会えば良いだろって言ってましたけど、お前は受けに好きだとか愛してるだとかを言えーー!!!もしかして、口下手なのか?2人がくっつくまでを堪能させていただきありがとうございました
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