このレビューはネタバレを含みます▼
続編描いてくださって、ありがとうございます!大島先生の作品の中でも一番好きな今作。実は紙で買ったのですが、すぐに読めるように電子で買い直しです。いつでも読み返せる幸せ…。
【消防学校の同期でライバルな矢島と鳥飼。レスキュー隊研修でも同期になり、バチバチと火花を散らして訓練中。ある夜、鳥飼がゲイだと分かり、矢島と鳥飼は身体の関係を持ってしまう…】
大体ね、ライバルって関係が本当に好きなんですよね!対等な男同士、意地とプライド、想いと想いがぶつかり合う様!少年マンガの二次創作が多いのって、ライバル関係に萌えるからだと私は思うわけです。
さて、今作の二人はライバル関係からどうやって恋愛関係へと進んだのか?ここからはズバッとネタバレですが、鳥飼の矢島へのラブ…。いじらしいほどの片想いがそこにあったのです…!鳥飼の行動にニヤニヤが止まりません(笑)矢島のこと好きすぎるだろ…。
ある意味絆された矢島ですが、そこはそれ。結局は鳥飼の男としての、ライバルとしての魅力があるからなのでしょう。鳥飼が自分に負けない男であると認識しているから、人間として男に惚れる、性別を飛び越えた恋愛に繋がったのかと思います。だってそんな男が自分のことを好きなんて、自尊心も満たされちゃいますよねー。うんうん。読んでる側もノンケからの恋愛移行がスムーズで素晴らしい!
2巻では鳥飼の過去のトラウマから、自分が先にレスキュー隊配属になったことを言い出せず、それがバレてしまって2人に溝ができるのがメインの展開となります。それまでそれなりにラブラブなんですよね。だからこそ言い出せない鳥飼の気持ち…。矢島を傷付けたくなくて言えなかったのに、結果として矢島を傷付けてしまった臆病な鳥飼の心…。せ、切ない…!
矢島のプライドが金剛並みに硬くて良かった!あの、実際矢島のような自惚れ男が身近にいたら、私はちょっと嫌だなって思う方です(笑)こういう人には自分を好き好き大好き!って言ってくれる人がピッタリだと思っているので、そういう意味でも鳥飼がベストマッチだと感じるんですよね。自分にベタ惚れな上に仕事もできる人が恋人って、もうこの人しかいなくない?
2巻冒頭が番外編で、こちらはシリーズ外の単話売りを買っておりました。なので、読んだことあるぞこれ感が強かったのですが、結局何度読んでも美味しいので問題ありませんでした(笑)