このレビューはネタバレを含みます▼
出会い系で知り合い、セ○レ関係を続けている里谷と政田のお話。
お互いの名前を知らないので作中名前を呼び合うことはラストまでありません。
里谷視点で話が進むので、政田の名前は本当に最後まで分からず。
うーん。
かなり昔の作品。1冊目は2015年刊行。
当時の流行りなのか、この作者さんの作風なのかは不明ですが(2015年頃はBL読んでないのでよく分かりません)、無駄にオシャレというかカッコつけな感じがどうも苦手でした。
攻めがただただカッコいいです。
カッコいいけれど、それだけというか。
人物に厚みが無く、ペラペラしてます(物理に非ず)。
里谷が好きになってしまって葛藤するほどの魅力に私は気付けませんでした。
ラストもキスがバニラ味とか…冒頭と併せて上手いこと言ってるとは思いますが、響きませんでした。
エチも何度かしていますが微妙。
受けの表情がいつも同じ泣きそうな顔で、気持ちよさそうに見えません(笑)
そして続編は、前作から2年経過し里谷は大学生から社会人に。
時の経過が感じられない程常に新鮮なラブラブ状態でした。
いや、時が経過して熟成されたラブラブだったのかも。
ずっとラブラブで大きな事件などはほぼありません。
安心してみていられる反面、ちょっと飽きてしまいました。
とくに途中のおまけマンガ集的なページ。
最初数ページは楽しく読めていましたが、あまりに続くのでしょっちゅう残りページを確認してしまいました。
ラストは本人たちにとってこれ以上ないハッピーエンドで〆。
良かったねーとは思いましたが、ずっと同じテンションでラブラブしているので読んでいて疲れてしまいました。
周囲に恋人のことを隠していないのは良いのですが、惚気すぎでは?
2冊とも完成度的には高かったと思いますが、私にはちょっと合いませんでした。
残念。