さみしがりの抱き枕
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さみしがりの抱き枕

白松

低反発•高品質の最上抱き枕

ネタバレ
2025年2月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 大家族の長男として育った辺見千里は、一人暮らしの寂しさもあって彼氏に尽くし過ぎてはウザがられてフラれます。勤め先の飲食店で店長とバイトの壮吾に愚痴りながら『誰か俺と添い寝してよーっ!」と叫ぶと、客の青年が名乗りをあげます。宿無しだと言う陽人は、家に連れ帰っても反応が薄く、マジで添い寝だけかとガッカリする千里に陽人は「初めてで勝手がわからないから教えて欲しい」と言うのでした。卒なく終えた陽人の「初めて」はそれだけでなく、家事一切から電車やバスまで多岐に渡ります。さらに甲斐甲斐しい千里のお世話もさらりと受け入れる、なんたがとってもお世話されるのに慣れている不思議な人なのでした。いつもそばにいてくれる陽人に千里には今までになく惹かれてゆきますが、店のお客に尋ねられて、恋人じゃない抱き枕だと答えてしまいます。そして自分も添い寝して欲しいと言うお客に、陽人はいいよと一緒に行ってしまうのでした。おっとりのんびりしたスパダリ陽人の身元が気になります。初めてなのに落ち着いて受けを気遣う初々しさと育ちの良さは『不器用な白衣の脱がせ方』の和倉と共通するように思いました。『目が覚めたら抱きしめて』は、千里の働く店の店長•真也と真也の幼馴染で学生バイトと壮吾のお話。年上のお兄さんにずっと恋してきた少年の日の初恋が成就します。
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