このレビューはネタバレを含みます▼
二十歳になったらお酒飲めるけど、飲んだからって大人になったわけじゃない。酔って盛り上がって楽しいな〜って飲んでた自分をちょっと戒めたくなりました。味わって、産地や製法を調べて、料理との相性を楽しんで、熱いのも冷たいのも試して、たまに一匙アレンジ加えて、いろんな一面を知る。その積み重ねをエリート感覚にしていないところが、松子の素敵なところ。大人だなぁと思うし憧れます。お酒だけじゃなく人に対してもそうだから、たくさんの人を惹きつけるし愛されるんだな〜。 話は恋の方に移りますが、コミカルVSシニカルな掛け合いがちょっとずつちょっとずつシリアスの種を蒔いて、時にぽっと芽が出るような、インターバル長めのゆったりまったりじっくりそしてドッキリなのが堪りません!内言(モコモコの)吹き出しを松子以外の登場人物がほとんど出さず、表情とカメラワークで感情を描くので、次の展開を知るまで松子目線でじりじりさせられてしまうという。特に今泉くん、君だよ…。でもそんな君だから、言葉や行動にしたときの濃度がハンパないのよ…。気がついたら松子同様酔わされてしまうので、要注意です!悪酔いしないようにお腹に何か入れてから読みましょう笑