歴史に残る悪女になるぞ 悪役令嬢になるほど王子の溺愛は加速するようです!
保志あかり/大木戸いずみ/早瀬ジュン
このレビューはネタバレを含みます▼
歴史に残る悪女になりたくてもさ。主人公がお花畑頭の聖女を正したり成長させるために幼い少女時代からここまで嫌われ役やってるのを読むのがだんだん耐えられなくなってきそう…。題材は好きなんだけど見せ方と話のもっていき方がどんどん好みではない方へいってしまったようで。父親も国王もよくアリシアにこんな役目を押し付けたよ。いくらアリシア本人がちょっとアレな子で本人が望んでるからといっても国の大事を内密でこんな少女に預けるみたいな感じじゃん。周囲に隠してるからホントにとんでもない悪女扱いされて、事情を知らない兄からも早々に嫌われまくってる状況を父親として大人として心が引き裂かれそうにはならないのかい。止めても無理とかじゃないよー。芯が強くて努力する女の子は好きだけど。ほらー、片目失うとかー。青年漫画みたいでやり過ぎ…。学園で孤立ばかりしてるのも読んでるこちらが辛い。内情知ってる味方が従者の男の子とか対外的に弱い立ち場だったりで庇ってくれる人いないしさ。味方のお兄さんもいるけどさ、強くは庇わないじゃん…。まぁ味方はだんだん増えてくるんだろうけど少数だろうし、それまでが辛い。聖女側の取り巻きのお兄さん達がアリシアのことボロクソ言ってるのも多くて読んでて腹が立つ。アリシア本人が望んでやってることだといってもさー。父親も国王もよくお芝居とはいえ知らんぷりできるな、とムカついてくる。王子との仲もなかなか進まないしさー。アリシア恋愛面では絶対お子様だと思うし。やっと聖女も純粋だけではないような感じがでてきたけど、アリシアの酷い扱いはまだまだ続きそう。アリシアは望んでなくても読んでるこちらは胸が痛いし、聖女側と国と父親にムカムカするので、早く周囲にアリシアのことを分かってもらえて大逆転してほしくなる…。
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