海賊王子と初恋花嫁
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海賊王子と初恋花嫁

須王あや/テクノサマタ

イシュルは救われて良かったと…

ネタバレ
2025年2月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 何せ子ども時代にまともに人との係わりやら、精神的に病んでいたお母様に愛情を注がれていたとは言え、結局は普通の愛情を受けて育って来なかった子、イシュル。
17番目の皇子様と言うのに、踊り子だった母親を無理矢理側妃にして自分に靡かなかったからと親子共々冷遇…していたルティシアの皇帝。
最低ですが、特に興味ない子どもなので綺麗なショタ好きのリアンの枢機卿の元へやる辺り…そしてやっぱり全く最後まで関心無かったので、もっと早く捨てて良かったのになぁと思ってしまいました。
情緒の形成がカイと再会してから、猛スピードで成長して良かったな…と思うばかりでした。
そしてカイと出会えたことは正にイシュルの半神と出会ったと言うことなのでしょうね…。

前半のイシュルの心の内がゆっくりゆっくり描かれていて少しもどかしいくらいでしたが、上記を踏まえるとそんなもんかもしれないなと思いました。

それだけにドーリア枢機卿の捕り物があった後…駆け足で勿体なかったなぁと。
それこそ救出した子どもたちの事や、臨んでレンティアに行った後のイシュルのこと、指環を授けたラウラ婆のこと…などなど、そっちももう少しお話あったら良かったなぁと思います。
…まぁ、結構な頁数なので仕方なかったのかなぁと思いますが…。
1つ気になったのはイシュルの回想の中での会話が丸カッコに綴られてしるのが少し読みづらかったですね。
お話は概ね良かったです。
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