このレビューはネタバレを含みます▼
読めば読むほど味わい深い作品でした。二度三度と読み直して、読むたびに胸がきゅんきゅんしました。一緒に過ごして10年半、ながく過ごしたからこそ言葉にしなくても通じる思いもあれば、言葉にしないと伝わらない思いもある、そして言葉にできなくなってしまった思いもある。相手を思いやってるつもりがお互いに空回りしている。なんというか身につまされたなぁ。不器用なりに圭太を思いやってきた桔平も理解できるし、自分の思いに蓋をしてしまう圭太が切なくて愛しくて、胸がきゅんきゅんしました。お互い想い合ってるのにね。ちょっとずつ歯車が噛み合わなくて10年半。ついにカップは割れてしまったけれど、ヒビ割れながらも修復されて、新たに関係を築いていける2人が強く、逞しく、感動しました。付き合いのながいカップルのあるあるな現実に、漫画ならではのタイムスリップという非現実な現象、2人の関係を示唆するカップの使い方、とってもストーリーがお上手で味わい深い作品でした！最後はにっこにこ笑顔の圭太が見れて良かった！桔平に頑張ったねって褒めてやりたい。
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