あずきとすきはバカに煮らせろ【単行本版(シーモア限定描き下ろし付)】
あたる
このレビューはネタバレを含みます▼
40歳の阿部たかおは、慣れないロードバイクで走っていてエネルギー切れを起こし倒れてしまいます。たまたま後ろを車で走っていた製餡所の若き後継者•25歳の百井総一が阿部さんを拾って介抱してくれます。それがきっかけで、総一は祖父の経営する大正時代創業の小さな製餡所をなんとか今の世の中に広めたいと、PR会社のコンサルタントである阿部さんに仕事を依頼するのでした。町の美味しい餡子屋さんの真面目な青年と気のいい仕事仲間たち、仕事のできる癒し系のおじさん達が落ち着いた絵柄で描かれます。総一の大型ワンコ感に加えて、読み進むにつれて阿部さんのおじさんならではの可愛さがマシマシになってゆきます。和菓子ならではのほっこりじんわり甘い空気は、洋菓子のキラキラ感はありませんが、胃もたれもしつこくもなく腹持ちは抜群です。たわしちゃんの関西弁のアテレコも楽しかったです。
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