このレビューはネタバレを含みます▼
酔っ払った挙げ句にゲイバーでゲイを挑発するような言動をとった大学生の瀬野敦は、その場にいた見知らぬイケメンにキスされてその後めちゃくちゃにイかされてしまいます。その後、敦は学生証を返してもらうこと、撮られた動画を消してもらうことを目的にその男•日高を探し当て訪ねて行きます。綺麗な顔立ちのせいで周囲の男友達に「抱ける」と言われてきた敦は、そのストレスをあの場で八つ当たり的にぶつけてしまったのだと日高に謝罪するのでした。そんな敦のチョロさと真面目さを見抜いた日高は敦にセ◯レにならないかと持ちかけます。敦の幼さを手のひらで転がす日高の底知れなさが、切れ長の三白眼と相俟ってなんとも怪しくて素敵です。得体の知れない日高とそれに翻弄される敦、エロもガッツリの270頁越えです。ゲイバーの取り巻きたちとも一線を引いている日高については、謎めいたまま終わっているので、続編が気になります。日高については圧倒的な雄みの強さながら『手中に落としていいですか』の巳鹿島さんとちょっと共通する部分があるように思いました。