25時、赤坂で
」のレビュー

25時、赤坂で

夏野寛子

最高に美しい

ネタバレ
2025年2月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 素晴らしすぎて、何度も読み返しました。
一話目の冒頭が、由岐視点で描かれているのに、読み進めると麻水さん視点での角度が描かれ、立体的に見えたときの感動ったら、震えてしまいました!
それが二度に渡って丁寧に描かれ、少しずつ戻っていく心憎い演出。
五巻まで読んでもまだまだ読後感の余韻にどっぷり浸かっていて、続編ないのかなぁって、名残惜しさでいっぱいでした。
実写化もされたそうで、検索して拝見しましたが、先生の作品の完成度が高すぎて、もう漫画の中で登場人物が動いていて生きていて、香水の香りも、コートのたなびく空気感も、二人が近づく息づかいも、すでに全て漫画の上で実写を見せていただいていたので、他の役者さんにはもう私の中で生まれ変わることは難しかったです。
それほどまでに完成された美しさ。
麻水さんが微笑むと、ゆったりとした空気が流れ、由岐をみつめる瞳が優しくて、本当にひとつひとつの表情が繊細に伝わって来ました。
大好きです。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!