ハネチンとブッキーのお子さま診療録
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ハネチンとブッキーのお子さま診療録

佐原ミズ/北岡寛己

出会いに感謝するレベルの素晴らしい作品

ネタバレ
2025年2月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 青年マンガは、電子漫画大賞など何らかのキャンペーンでもない事には全く無縁のジャンルでしたが、ご縁があって本当に良かったです。始めは分冊で無料で読んで終わりかと思いきやハマってしまい、読んだ分も含めて再読する自信があったので単行本で2巻まで購入しました。ちなみに、子供にも読ませようと(反抗期で憎たらしいから親の気持ちを分からせたいという下心満載で)紙にしました。
内容は、ざっくり言うと子育てものですが、それだけではなくてヒューマンドラマ×医療×社会問題と、扱うジャンルは幅広く、でも表面をサラーッと撫でるだけで終わらずにしっかり掘り下げてあって読み応えがありました。
普通の子育てものにあるような、心に訴えかけるような展開に涙したり癒されたり感動したりする事にプラス、医療という論理的な角度からの見解があるから、普段と違ったテイストを味わえました。更に、どこまで踏み込んで良いのか分からない事が多い社会問題についても、医療(人命救助)の観点から切り込んであって奥深い内容でした。
面白いし泣けるし、不安になったり癒されたり、人の温かさ冷たさに嬉しくなったり悲しくなったり、とにかく色々な感情が揺さぶられました。出会いに感謝するレベルの作品だと思います。
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