3月22日、花束を捧げよ
」のレビュー

3月22日、花束を捧げよ

小中大豆/笠井あゆみ

恋愛以外がしんどくて色々考えさせられた

ネタバレ
2025年2月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ エロの内訳→上巻はえっちなし。下巻の半分よりちょい手前くらいでキス一回、後半にしっかりえっち一回です。感想→まあ、長いです。上巻はタイムリープものという目新しさもあり、わくわくして読みましたが、ホワイト蓮になってからのこれまでのおさらい的流れがちょっとめんどくさくなってしまいました。個人的には受けが強風の日に足がもつれて光一のお母さんに轢かれかけるのとか、何もないところ(これカラオケ店だっけ?)でコケて蓮に気をつけろよって言われるのも、実は光一助かると受けが死んじゃうんじゃないの?という伏線かと思っていたのですが、この辺の言及はありませんでした。どれも死神のターゲットとして受けがロックオンされる前の出来事だと思うのですが、あれはただの受けの不注意なのか、これ以上邪魔するなという死神からの警告なのか、説明欲しかったですな。落語の死神はたまたま内容を知っていたので、ハーンそう来たか〜という感じでしたね。実際の落語死神はオチが演者によってやや異なります。蓮が落語好きというのも、ちゃんと意味のある事柄だったんだなと思いました。2人の恋愛について言うと、上巻の約5〜6年にわたるタイムリープの中で攻めと受けの関係が全く進展しなかった、蓮が何もかも自分で解決しようとして受けは最終的に不登校になり、大学も受験しなかったというのがまず悲しいね…バッドエンドじゃん…て感じ。攻めは本当はこういう人だったんだ〜というのは、全部下巻で明かされます。あんなにも長い時を一緒に過ごしたのに、あの6年間はあまりにも長すぎたと思います。学校生活に関しては、なんか陰キャ陽キャを小説でしっかり説明されるのしんどいなぁ〜という感じでしたね。まあ学校てそういうもんだし、多少そういうところあるよ?でも、基本的にみんな結構仲良い学校に通ってたし、グループもあるけど、そんな線引きされた空間ではなかったので、受けがわざわざ隣のクラス行ってお昼食べてるのとかも寂しい感じしたな。まあ、いいんだけどな、誰と飯食ってもさ。それも含めての青春だし。蓮を取り巻くグループ環境も結構最悪で学校行きたくなくなるわ…なんかこの2人が通ってる学校が好きじゃなかったかな。光一のお母さんももっと詳しく描写されてたら、多分マイルドな毒親だと思うし、1番最初のドラスト事故の時に蓮のこと責め立てたの忘れてねーからなこっちは。光一に依存してる母親しんどいね
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