三十代で再召喚されたが、誰も神子だと気付かない
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三十代で再召喚されたが、誰も神子だと気付かない

司馬犬/高山しのぶ

貴方を愛するが故に

ネタバレ
2025年2月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 1巻目まで読んだので、感想を書き書き。
孤独な化身公爵攻・セルデア×再召喚神子受・イクマ(サワジマ)
神話の時代、神と人は愛しあい神の特徴を持つ"化身"と呼ばれる貴き人が出現するが、体を蝕み"神墜ち"させ厄災となる瘴気を浄化する唯一の存在である異世界の神子を召喚している世界。当時中学生だった受が神子に選ばれるも自分を蔑む攻に耐えきれなくなり帰還。三十代になり巻き込まれる形で再召喚されるが、時間の経過が違う両世界で受は先代と思われず一年後の帰還まで攻の屋敷に居候する事に。瘴気に蝕まれた攻に襲われるハプニングに見舞われるも前回と違い穏やかな毎日を過ごすうちに攻の見た目と内面のギャップに戸惑いつつ惹かれ合う両者だったが、そんな日常に攻を"神墜ち"させようとする魔の手が!その正体は死んだ愛する人と引き裂かれ憎悪に身をやつし世界を滅亡させたい瘴気の元凶である元神であり、その恋人の魂の欠片を身に纏い命を削って浄化するのが神子の役目であるという。両親から愛されない幼少期の孤独から神子に憧れ中学生だった受を愛してしまった攻は死の結末から守る為に苦渋の選択で帰還するよう仕向けていた。そんな元神の策略に嵌まり魔獣に襲われる受と"神墜ち"し竜になってしまう攻だったが、受の「愛してる」の言葉とマックスな浄化能力のおかげで無事生還。長い年月で力を失いつつあった憐れな元神は受の言葉で昇天し、浄化能力を失ったが代わりに愛が重い化身である攻の愛情を身体いっぱいに受け、確執があった攻の両親との決別を経て一件落着した…な1巻。そんな感じなので、エッチは心を通わせたラスト一回だけです。なくても話的に面白かった!途中、いつの間に受は攻を好きになったの?と思いはすれどそれがないとジエンドだったので、必要不可欠という事で。あと、イラストの攻がイケメンなので、作中何度も悪役顔と明記されるんですが、いまいちピンとこなかったです。伏線の振り方も回収の仕方も良かったので最後すっきり!2巻は力を失った状態で諸国訪問するらしいので、どんな展開が待っているのか続きが気になりました。
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