このレビューはネタバレを含みます▼
闘いを描いた作品のテーマが「非戦」であったりするように、男娼を描いたこの作品も、唯一無二の愛を描いてる、
と途中から確信してすごく感動したし、救われました。
つらかったけど、その分読んで本当に良かった!泣!!!!
圧倒的な世界感に惹き込まれながらも、冒頭のフィーは節操ない男娼にしか見えず、アポロの離婚話も辛すぎて。
楽園に戸惑う真面目な優しい男アポロの、一人の人に自分を独占させる価値観に、興味をもち、考え、だんだんその意味が分かっていくフィー。
アポロが共有されることへの嫌悪、フィー以外の男娼は生理的にNGって知ったフィーの喜びよう。「嫁さんに触るように触って」って。手は正直だもんねえ、うう、素敵だ。あああーーーーー。アポロ、こんなの困っちゃうよね!禁を守るべきと思いながら、フィーへの想いは募り、客の元へ行くな、と遂に言ってしまう。覚悟がなくじゃないよ、いいよ!いいよ!アポロナイス!!もう、プロポーズまでしちゃえ!(つっぱしりグセすまんわさ)
二人の気持ちの変遷、その表現の数々、アポロの優しい愛撫、もーもーもーもー書ききれん!
圧巻の背景。緻密で陰影があり、二人の不安、苦しみ、戸惑い、高揚、怒り、切なさなどを演出し、人物の美しさも引き立たたせ、島の湿気や空気までも感じさせる。お陰で読者も楽園にいる気分に。
人物描写も、はい、神。物憂げだったり、セクシーだったり、小悪魔っぽい仕草、体、最高。アポロ、鍛えた高身長ガチ肉体に、性格は朴訥。時々しか脱がないけど、脱ぐ時はセクシーに濡れてるか、男らしくバサっと硬そうな筋肉を晒す。あーぐっさぐっさに刺さりまくり、こちとら常に血まみれですわ〜⤴
フィーやっぱ楽園でしか生きていけない?仲間殺し?ストーカー?シャングリラ営業規制?アポロの裁判⤵これからの展開に目が離せない。
アポロとフィー、二人でなら生きていけるのではないかなって、ちょーっと希望が見えてきた、と思いたいんです。どうか、どうか、どうか、どうかハッピーエンドお願いいたします、うう、そんな簡単じゃないか💦 あっ!でも終わってほしくもないっ!
誠に僭越ながら激推しいたします!!!!!!
あっ、わかりましたコヨーテも読みます!