このレビューはネタバレを含みます▼
7巻まで読んだときは、天才に挑む努力家がいかにどうこうして倒すという王道パターンで、これから細かく練りますよって解釈したのですが11巻の時点で視点が変わってきます。
まさにそうきたか!です。
いのりちゃんと司コーチ、というダブル主人公ですが、周りのキャラクターもいい味出してます。
個人的にはハーネスの使い方を伝授する先生の描写がコアすぎて感動しました。
この漫画はフィギュアをいつ観たか?の年代によって意見が分かれると思います。特に「天才」の描写。
女子シングルは特に、2007年からの数年は観ていて辛くなるほど、審判が公正ではなかった。この漫画では審判はあくまでも中立に徹するよう描写されていて良かったです。
それだけで、こんなに面白くなる。これでいいんですよ!
メダリストのタイトルですが、「金」メダリストではないのがみそなんでしょうか。
当時の世界最高峰レベルにいた男子ですら畏怖し、演技が終わるころには観客が我先にと立ち上がり拍手を贈ったほどの天才ジャンパーが五輪銀メダルだったからでしょうか・・