ナヴィガトリア
」のレビュー

ナヴィガトリア

押石和佳

ストーリーは最高!面白い!けど絵が…

2025年3月2日
地球が第一次宇宙大戦で活躍し初の植民星を手に入れる。各国が推薦する若者の中からそこの指導者が選ばれるとあって、各国は星がある意味自国の領土となるので獲得に躍起になります。とある独裁国家で優秀な成績を収める主人公も選ばれますが彼は自分の自由を手に入れるために指導者になる事を選択。指導者を選ぶための学校に入り、成績を競い、各国を背負う若者たちと触れ合うことにより彼も考えが変わっていき…という話。出てくるキャラクターたちの背景が現代にも通じることろがあって皮肉めいて面白いです。侵略され荒廃した国の若者と侵略した国の若者とか。侵略された側は今でも侵略した国が放った核爆弾により汚染され苦しんでいるのに、侵略側は昔のことで今の自分がしたことではないよね(核戦争の事は知らない)?的なスタンスだとか。植民星の若者代表も参加しているのですが、彼女も星の人々の尊厳を背負ってその場に立っていますが地球人から差別を受けているとか…。この話の希望は彼らが若者たちであり、思考が柔軟なため、各国友和の道筋もあるというところでしょうか。後半話が急展開していきますがそこは掲載誌の都合上なんだろうなぁと。ギャグとかアクションなら絵に難点あってもコマ割り、アングルの工夫等で魅せることもできるのですがこの話は心象がメインなので絵そのものの良しあしが話を印象づけるといっても過言ではなく、残念な事にこの漫画はそこが足を引っ張ってるとしか思えません。話は本当に面白いのに。
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