有賀リエ連作集 工場夜景
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有賀リエ連作集 工場夜景

有賀リエ

難しいテーマですが

ネタバレ
2025年3月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 有賀先生は人の繊細な感情を作品にするのが上手いと感じてましたが、この作品は加害者家族、被害者家族それぞれの苦悩が凄く伝わってきました。碧ちゃんが良い子過ぎてもう…自分自身の行為ではないのに罪の意識を持ち続けて息を潜めながら生きる中でも、家族を思いやりつつ英語の勉強を続けていたエピソードとか泣きます。加害者家族が直接関係のないはずの周囲の人々の無責任な言動でささやかな日常を送ることさえも難しくなること、特にSNSの何気ない言葉の攻撃力の高さなど、色々と考えさせられます。希望がある感じのラストだったのが救いです。2人が幸せであると良いな
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