このレビューはネタバレを含みます▼
岩井さんがそこまで言うならと気になって読んでみました。名作なんです、本当に名作だと思うんです。でもしんどい。淀井の狂気を孕んだ危うさと早く大人にならざるを得なかった環境に目を背けたくなったけど、彼の優しさと芯の強さがこの作品をとおしてずっと感じられて切なくて涙腺崩壊しました。そしてPTSDを抱えながら一生懸命大好きな淀井のために頑張ろうとする村瀬にも、淀井や村瀬の理解者である飯田君にもそれぞれに感情移入してしまい・・・あ~しまったこのまま寝たら明日の目が土偶やん、絶対寝る前読んだらあかんやつやんってなりました。すごく心情描写が鮮やかで1本の深い映画を見たような後読感です。