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レビュー

今月(10月1日~10月31日)

レビュー数18

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シーモア島
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投稿レビュー
  • 愛され慣れてない穂高を愛し尽くす本。

    あゆ河

    ありがとうございます!
    ネタバレ
    2025年10月26日
    このレビューはネタバレを含みます▼ あれ?こんな話あったっけ?と思って遡ってチェックしたけど未発表の2人の過去編みたいな立ち位置。
    でも本編がまだSNSやシブなどで進行中なので諸々レビューしにくいのですが・・

    以下多分微ネタバレになってるのでこれから全体をチェックしようとされる方は是非そちらを先に。

    穂高が幸せを感じてると読んでるこっちも幸せだな・・
    とはいえここから現在に至る経緯は読みたいような読みたくないような。
    でも2人の関係がどういう状態でもずっとハスミンが穂高にむける色褪せない特大ラブ&穂高の愛おしさがこの作品全体の偏愛ポイントですよね・・まさに今回のタイトルそのもの。いつか全部まとめていただけると嬉しいです。

    美しくて色っぽい絵と影のあるしっとりしたあゆ河ワールドの空気感が好き。復縁も好き。
    先生の作品読むと絶対フォローしてしまうのわかります。たまに趣味であげられるキャラの吸引力すごいです。
    穂高が絶対に幸せになれる未来を期待して今後も楽しみに追っていきます!
  • 贋 まがいもの

    黒川裕美

    息遣いと緊張感。とても熱量の高い作品
    ネタバレ
    2025年10月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ これはちょっとすごい熱量の本。
    画力はもちろんのこと、ストーリーも素晴らしくて没頭しました。
    読んでる間ずっと歯を食いしばってたんじゃないかと思うくらいこちらも力が入ってしまった。

    以下盛大にネタバレしています。

    模写の天才。でもこんなのもうオリジナルを制作するよりもずっと苦しいじゃないかって思えて、とてもじゃないけど『まがいもの』なんて言えない。もちろん贋作は犯罪で、他人の仮面を被った絵に価値はないけど、じゃあ内海が描いた絵そのものに価値がないかと言われると…倫理の向こう側に純粋で本物の世界があるからこそ苦しいです。内海の一流の才能が内海のものとして評価されない現実が悔しいなぁと思ってしまいます。
    そしてその内海自身の才能を理解し評価してるのがクロサギができるほどの詐欺師の能力を持つ男、蜂谷。そんな彼もまた一流の審美眼を持つ男だというのがたまらない。

    画商や画壇、昭和初期の美術界。才能や派閥、玉石混ざり合う世界からはみだした一流の才能たちの目にはそれらがどう映っていたのだろうか?幽霊絵いいのになぁ・・内海の才で描かれたものなら時代が違えば評価されてただろうに、と思ってしまう。

    切実に生きているからこそ贋作に手を染めた内海の生き様が胸に迫ります。
    それを幼いながら肌で感じ協力する撫子と杏子の聡さがまた素晴らしくて。
    このストーリーの行方も想像つかなくて、ドキドキハラハラこの3人に幸せになってほしいと願うばかり。絶対に最終巻まで読み切りたい作品です!
  • お前のほうからキスしてくれよ

    やまやで

    待って、え?ほんとに?
    ネタバレ
    2025年10月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ うわぁぁぁぁ続編出てること知らなかった!!!
    思いっきりネタバレです。

    単行本の続きの小冊子でもエチなかったし、これ以上の続編ないんかな?って勝手に思ってました。
    いや、全然なくても名作なんですけど、上野くん色気あるし絶対あっちも上手いだろって妄想してたから、本番ないのもったいないな~って思ってたんです。

    それが!なんと!!!ふっふ~ん、やっぱりうれしい!!!ありがとうございます!!!!
    今から本格的に恋人編が始まるんですね・・そう考えたらあの小冊子でワンクッションの過程大事でした。
    もう神田くんの成長著しい・・・いや、下着・・え?うそ?上野くんの想像簡単に超えてくるやん、読者の想像もあっさり超えてくるやんって思って大興奮!!!かわいいな、ほんとに。
    そして相変わらずの上野くんのちょっと重くて不器用な感じと、相対する色気よ・・・こちらも健在ですな。
    また2人に会えた~!って思えて嬉しかったです。先生に感謝!!!
    単行本待てなかったからここからは単話追っていきます!!
  • ストロベリーキス・メルト

    佐倉リコ

    とってもかわいい姫フォーク!
    ネタバレ
    2025年10月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ちょっと糖分摂取したくて本棚を物色。
    ケーキバースはこれまでに何作かは読んだのですが、この作品が最初でいきなりフォーク受けというイレギュラーだったので、他作を読むまでフォークが危険視される感覚がよくわからなかったんです。
    朱羽弱そうだしめちゃくちゃかわいいし。朱羽みたいなかわいらしいフォーク、タルト生地にもミルフィーユにも負けそうな姫フォーク・・まず襲えないと思うので永遠に犯罪者にはなり得ないですよね。

    可愛くて流されるようで案外自分の意思をしっかりもってる朱羽と、自分の独占欲と朱羽の為を思うゆえの行動が少し幼くもあるけど素直で正直な楓。かわいいがメインかと思いきやエチシーンは思いのほかエロいです。プレイは激しくないけど特に受けの朱羽の表情とか、ケーキバースだからキスシーン多いし、涎たらりん率高いし、汗ペロリとかもあって可愛いとエロ甘糖分を思い切り摂取できて満足です!2巻の恋人編はより甘かった!
    一番のお気に入りは1巻終わりワンモア・キスの甘イキ後何かを確認する朱羽です。死ぬほどかわいい。

    遅ればせながら電コミ大賞2026エントリーおめでとうございます!
  • 髪と罅

    7区

    ☆5で足りないよ。名作でした。
    2025年10月20日
    【読み放題にて】

    癖のある作品が好きな自覚があるので普段は作品愛を叫ぶばかりですが、これはBLを愛する皆様に本当に読んでみてほしい。心からお勧めしたいです。

    決して悲しい話でも不憫な話でもないけれど、あまりの尊さに涙が止まらなかった・・・
    お互いの少しの打算とそれを遥かに上回る攻めの優しさと受けの純粋。
    若い頃だったらさほど刺さらなかったかもしれないですが、それなりに経験を積んできたからこそ心にくるのかもしれません。
    「尊い」という言葉を本気で使いたい作品です。

    時間と共に変化していく2人の心の描写もタイトルの表現も秀逸です。寝る前に読んでしまい目が腫れてエラいことに。でも辛い涙ではないので幸せでした。

    他にいくらでもいい所挙げられるけど、ネタバレなしに是非読んでみてほしいのでこの辺で。
  • ロマンスとジェラシー

    重い実

    考えちゃダメだ、考えちゃダメだ、考えち…
    ネタバレ
    2025年10月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ひとまず一旦つっこませていただきたい。

    ねぇ何のウイングなの?飛行機?サッカー?ラグビー?ねぇウイングだったから何なの?
    誰か教えて!しょっぱなから面白いけどわけわかんねぇょぉ・・・
    で、京田の〇〇〇〇高校それなんの授業なの?参加したい。
    そのライオン絶対立てへんよ。
    たかはしファミリー強烈すぎない?長男好き。でもなんでチョコレート?

    考えちゃいけないってわかってますよ。ツッコんじゃいけないってわかってます。
    色々再確認したくて3回読み直したんです。結果・・・わっっかんないよ!!!(cvは緒方恵美さんで)
    でも面白い!読んじゃう!!クセになる!!!

    わからんが四ツ川はかわいいし、京田はストーカーだし、まさかの2人とも30オーバーで年下攻め×年上受け。溺愛だし激重だしエッチいし名台詞吐くし所々深いし、完璧にツボを押さえていながらのこのシュール・・・さすがとしか言いようがないです。大好きです。

    最後の最後まで2人がちゃんとした熱愛CPだということ以外わからんかった。まいっか。
    幸せそうだし。読んだ私も幸せだし。このレビューもカオスだし。まいっか。
  • チョコストロベリーバニラ 新装版小冊子付き 【電子限定特典付き】

    彩景でりこ

    自分で自分にプレゼント!
    ネタバレ
    2025年10月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ちょっと前に誕生日だったという免罪符を手に私の自制心は無事に天に召されました。

    表紙がとても美しいです!
    三角関係大好き国の民にとってはバイ ブル(oh不適切ワード)のような作品。3人の関係、特にミネとタケちゃんの関係たまりません!
    特に3Pカプって幼馴染とか攻めが双子だったりとか、元からお互いを良く知ってて仲良くてラブラブ!な感じのものが多い気がするのですが、彼らは特殊で歪だしお互い本音は口にしない。なのにちゃんと3人混ざり合う不思議。3者3様の説明のつかない感情と絶妙な関係の描かれ方が最高に上手くてあれよあれよともっていかれてしまいます。

    でりこ先生が描かれる「一見不幸そうで実は最高に幸せなんじゃない?」な関係性ってもう本当にすごい中毒性があって、どの作品もその世界観にガーっと吞み込まれていく不思議な感覚があります。読んだ後ボーっとしてしまう。アホっぽいオノマトペ失礼いたしました。

    特装版の小冊子分はたっぷりで、本誌より全体に雰囲気甘めでなんか3人ともかわいい!
    あと、本誌のほうのタケちゃんのメガネ姿好きです。ちょっとしか出てこないけど。
  • HOUSE

    奥田枠

    圧巻!!!
    ネタバレ
    2025年10月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 朝一で新刊のお知らせが目に入って速攻購入。夜にゆっくり読もうと思いましたが我慢できず職場で昼休みに一気読みしてしまった・・・上下巻分かれてるのがとても効いてるけれど一気読み不可避です。

    以下完全ネタバレなしでお伝えする技量がないのがもどかしいですが、できればネタバレなしで作品をお読みいただきたい!!

    内容は違いますが『Kの支配者』の雰囲気、主従の流れをくむ短編。
    かなりDEEPな主従BLです。インモラルの極み。商業なのに振り切っておられます。
    もう作品全体が地雷の宝庫、地雷という言葉がもはや意味をなさない様相だけどやはりそこは奥田先生!単にインモラルなだけではないので、さすがとしかいいようがないのです。

    人間の支配欲、被支配欲の際限のなさにクラクラします。一度歯車がかみ合ってしまえば誰にも止められない。
    抗えない行為のその奥に潜む深層心理はなんなのか?軽々と一線を越えてしまう理由は抑えきれない欲ゆえか、愛ゆえか。

    龍蔵の鬼気迫る圧倒的強者感がすさまじく生物としての頂点に立つ雄を感じます。
    そしてあぁ龍彦・・・私の頭の中は龍彦でいっぱい。何をしてもどこか品を失わない不思議。
    無駄なプロットが一つもないうえに思考の余白がある分、もう深読みしだしたら自分勝手な妄想と考察がとまりません。

    タイトルが「HOUSE」なのもなんかすごい。
    家庭を匂わせない”お屋敷”という雰囲気がありながら、もはや人が帰るための場所というより犬のしつけとかに使うほうの意味かな、とも思えてしまう。闇も地雷も突き抜ければ光が見える。人間ってすごい。そんなBLでした。先生と編集の方々へ尊敬と感謝を!!
  • 放課後のYくん【特典ペーパー付】

    重い実

    ズブズブと重い実沼に落ちていってます
    2025年10月14日
    こちらは『ビ○チな〜』とはまた違ってすごくコミカルでかわいくて、多少のシュールさと笑いを散りばめながら淡々とステップアップしていくDK2人・・・・・なんだけど、皆さん仰るようにやはりラストですね。先生の真骨頂があのラスト数ページにぎゅぎゅっと濃縮されていて一気にもっていかれました。あの数ページがあることで凄く深みが出て作品の印象がガラっと変わりました。

    最後の吉岡くんの視線が胸にささる。あの表現は凄いです。知ってる吉岡くんじゃない。
    しかも幸せの中でのこの描写・・先生すごい。

    先生の作品は読むたびにほんの少しの毒が一滴、また一滴と沼の入り口を溶かして広げていきます。
    好きだけどこの感覚は何だろう?と思って気づいたら片足つっこんで抜けられない状態。
    別の作品を読むたびにもう片足、腰・・と順番にじわじわはまっていく感覚です。
    万人受けするかどうかはわからないけど私はとても好き。
  • ビッチなスズキくん

    重い実

    稀有な才能
    ネタバレ
    2025年10月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 読むたびに号泣してしまってなかなかレビューが書けなかった作品なんですが・・・
    作品のトーンがシリアスじゃない分余計にずっしり重い。
    先生特有のちょっとシュールで軽い会話や心のツッコミ、楽しくてほんとに大好きなのです。

    でもスズキくんの絆創膏を見るたび、幼い頃に冷凍保存されてしまったスズキくんの祈りをぺたぺたと貼り付けているように感じてしまいもうダメなのです。
    須崎君が他の女性と寝る事よりも時計を見ることの方が地雷なのも、須崎くんが好きだとかいう以前にただ置いていかないで、という願いがそこにある気がして胸がえぐられるのです。
    さらに描きおろしの「女の人にはお花でしょ?」無垢で打算のないスズキくんがいじらしすぎて最後まで容赦なく涙腺を攻撃してくるのです。

    スズキくんの最期の時まで離れなかった須崎くん、きっと死ぬまで恋愛してたかな。須崎くんの純愛が凄まじくてヤリ⚪︎ンでもビ⚪︎チでもノンケでも、ほんとにそれどうでも良くない?レベルまで霞んでしまう。

    そしてあまりにもインパクトの凄すぎる店長について言いたいこと沢山あるのだけどきっと文字数足りなくなってしまうので端的に。
    どこか壊れてしまった人の危うい美しさがクセになります。この人にハマったらヤバい。なんとなく堺くんは北海道に帰って正解だったように思う。

    陳腐なセリフに頼りがちな、いかにもな題材をこんな切り口でもってこられると私には拷問です。とても紙では読めません。泣いてしまうけど本当に圧巻な作品でした。
  • ユキちゃん愛してる!

    千年藍乃

    ユキちゃんのもちもちプリプリ💖
    ネタバレ
    2025年10月11日
    このレビューはネタバレを含みます▼ オジ構文みたいなレビュータイトル・・・もうユキちゃんのプリプリのお尻とむちむちボディが至宝!
    冒頭の裸にタバコのシーンでうおぉぉぉっ!って感動してたら、あの色気でダーリン呼び!かわいい甘えたなの反則だよ~口から珈琲ダァーってこぼしそうなくらいギャップ萌えしました。

    ハルちゃんもかわいい顔してエロいのずるい・・・最初から最後までずっと幸せでした!他人が介入しない分、ストーリーはさらっとしてるけど薄っぺらさは全くなくて2人がとにかく優しくてかわいいし、揺るぎない愛情が端から端まで感じられてなんならポロっと涙が・・・え?私泣いてる?2人の人間性が五臓六腑に染みわたるのです。

    ハルは自分の事をかっこ悪いって思ってるけど、落ち込むユキちゃんをまるッと包み込むその包容力は誰もが持ってるものじゃないし言動の端々に他者への優しさがあふれてる。かっこいいよ。ユキちゃん見る目ある!
    そしてユキちゃんも魅力的!ユキちゃんがモテないわけないだろうに一途にハルだけを見てきたんだろうなって想像できるし、リクへの接し方をみても優しくて誠実です。そんなハートフルストーリーに対してのエチのエロさはなかなか!セクシーなユキちゃんに対してSッ気のあるハルと修正の甘さ!『ユキちゃん愛してる!』このどストレートなタイトルも大好き。

    各書店の特典を集めた小冊子(2巻)も良かった~!本編より修正厳しいのは悲しいけど有償の特典2作ついててお得です!!
  • 東京似非紳士倶楽部

    里つばめ

    相関関係図書いちゃった。さぁ次は誰の番?
    2025年10月10日
    なんですかこの夢の倶楽部は!!!!!推しの派閥生まれちゃいません?みんな素敵なんですけどどうしましょう・・
    イケメン&イケオジの供給過多で幸せな窒息死をしてしまいそうです。
    一気にメンバー出てきたので思わず関係図書いてしまった・・・あぁ2次創作ではなく正真正銘のBLでこの夢のシチュエーション!!!先生、腐をどこまで喜ばせるおつもりで・・・紙本も買ってこの本抱いて眠りたい。誰か夢に出てこんかな。
    表紙見ただけで即買いです。そして見開きの1話目表紙が失神しそうなくらいみんなカッコいいのですが!

    1巻はそれぞれの紳士のちょっとずつ紹介(伏線)と、表紙のお2人のストーリーです。少しずつメンバーの誰かのエピに変わっていきそうなのでまだまだ続くはず!!次はだれの番ですか?彼ですか?それとも彼の方ですか?
    私はあの兄弟がとてもとても気になります・・・妄想が暴走しているので今日はもうご飯作りキャンセルしたい・・・
    エチはないけどやんちゃな紳士たちに私の幸福中枢は十分に刺激されました!次巻を楽しみに待っています!!
  • ピットスポルム

    三上志乃

    表紙の変遷が2人を物語ってる
    ネタバレ
    2025年10月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 2人の距離がどんどん縮まって熱を帯びていっているのが表紙の変遷からわかるのが凄い。
    1葉から順に追って今回の5葉の表紙を見ると、もう本当にお互いの存在が替えのきかない恋人同士になったんだというのが感じられます。

    クセ強な大人BLばかり読んでいた過去の私にDKBLの素晴らしさを教えてくれたとても大切な作品。
    最終葉が出てからレビューしようと思っていたのですが、またしばらく間もあくし、久哉の苑への矢印が思いのほか大きくなっているのが感慨深くて・・・
    もう修学旅行の1秒も離れたくない2人がね・・・苑はわかるけど久哉もっていう・・・はぁもう何といったらいいか。2人を見守ってきた自称苑の第2の母としては胸がいっぱいなのです。でもこれから1人部屋さみしい!エチできん!でも卒業したら絶対同棲するやつ!!って思って読んでます。

    久哉の黒髪、健気で真面目なところ、案外エチが好きなとこも全部本当に大好きなのですが、このお話は主に久哉を通した苑のための救済ストーリーのように感じてます。
    1葉のトイレのシーン、大丈夫だよって背中さすってあげたい。そしてあのお母さんとの電話のシーン・・・苑のこれまでの苦しみが報われた瞬間に思えて毎回号泣してしまう。

    甘いラブとびっくりするほど煽情的なエチ、と同時に切なくて決壊しそうになる2人の気持ちが胸にズキューンと迫ってくる感覚がすごい。DKだからこその自分のセクシャリティへの向き合い方や家族との関わり方、自分らしく生きていくために何が必要なのか、この2人は自分たち自身に誠実に生きていこうとしてるから説得力があります。やっぱりすごい名作!!最終葉まで2人をしっかり見届けたいです。
  • やらしく躾けて愛してあげる-Dom/Subユニバース-【単行本版/電子特装版小冊子付き】

    安里

    超王道Dom/Sub!陽さんスピン希望!
    ネタバレ
    2025年10月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ これ以上王道のDom/Subみたことないというくらい王道かつ最高にエッッッッッロい!
    糖分摂取したかったので最高でした。ありがとうございます!
    とにかく2人のプレイが刺激的でした~
    Subの愛斗がグズグズにされてるんだけどむしろ完全に堕ちたのはDomの聖也のほうとか・・・最高です。
    仕事じゃないから!で規則違反くそくらえの溺れっぷり・・・職失っても最高です。
    甘々→ドSへの変貌ぶり・・・言うまでもねぇです。
    年下溺愛ドS攻め、はい好き!美人でエロい受け、はい好き好き!!もっとやっちゃって頂戴!!!って思いながら読んでました。

    そしてやっぱり魅惑の陽さんですね。個人的には1回くらい彼が愛斗にプレイするとこ見たかったかも。で、陽にガルガルする聖也を見たかったかも。彼はなんだか色っぽいプレイしてくれそう・・・
    Switchの彼には攻めであれ受けであれ絶対的女王様であってほしいです!オラついた見た目でエグイ攻めしながらデロデロに甘やかすDomもいいし、女王様受けで相手をいいなりにしながら最終的にはワンコタイプにグズグズにされるSubっていうのも捨てがたい・・・Switchは夢が広がるなぁ。天野くん相手でも面白いかも!!スピンプリーズ!!!
  • 俺のやさしくない先輩【新装版】

    さきしたせんむ

    俺のものなのに!!わかるよ、先輩
    ネタバレ
    2025年10月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 薫をひとり占めしたくて駄々っ子みたいになってる・・・夏目先輩も大概かわいい。
    独占欲丸出しセッのフッてなってる顔最高すぎる!!

    薫のいかつそうな表情に反して泣き虫なギャップと、実はコミュ障なだけできめ細やかな気配りができる職場での有能さ。ほんとはポワっとしたかわいいところ。
    こんなギャップのオンパレードとその健気さ可愛さを自分だけが知ってたのに・・・くっそバレたー!!!ってなってる先輩の心中お察しです。自分だけの薫だったのにね。たとえ仕事でもみんなの薫にはしたくないよね~

    先輩の泣き顔フェチわかる!私も好き。
    相手が傷つくのを見たいわけじゃなくて「あ~たまらん!こんなことで泣くなんてなんて可愛いやつ」って感じかな・・そして夏目自身気づいてるであろう、やきもち妬くと暴走する危うさが先輩の魅力のひとつ・・・でも本気で暴走すると傷つけちゃうし実際に相手だったらちょっと怖いけど。夏目の想像以上の独占欲の強さにドキドキします。そんな激重感情向けられてることにいまいち気づいてない薫くんがまたいい!!この2人大好きです。

    先生、複数の連載を同時進行されるしそれぞれ作品の毛色が違って全部面白いから待てなくてつい単話追いが増えてしまう・・そして単行本も買うんですけどね。推しに課金は惜しまないスタンスでやらせてもらってます。
  • collar【合冊本】

    沼オブ沼作品 ※進度訂正あります
    2025年10月3日
    読み放題で追っていますが合冊版が出たので購入しました(進度同じです)これは私的には買わざるを得ない・・・
    多分Dom/Sub苦手な方の要素が詰まってるし地雷たっぷり感もありますが、そんなことお構いなしにどんどん心に入ってきてその沼にズブズブと引きずり込まれました。

    絵がとにかく美しくストーリーにも毒があって(好き)うっすらと陰鬱な雰囲気が漂うのですが(好き)読む手は止まりません。最後には光が差してほしいと祈りながら読んでいます。
    絶対的強者の思わぬ脆さと弱者と思われた者の意外な逞しさ。答えはそこにあるのに・・・

    単話ごとの表紙に書かれている誰かのモノローグや静の中にある感情の変化の表現が秀逸です。
    この先生の作品に出会えて良かったです。読み放題でも読めますが描きおろし可愛かったです!

    ※ごめんなさい訂正します。進度同じじゃないデス。分冊(読みホ)のほうが進んでます。この合冊1巻は分冊の5巻まででした。
  • ワンダーラブは真夜中に

    熊猫

    2人がいる世界に入りたい
    ネタバレ
    2025年10月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 最強チートカード!枕に敷いて寝たらトーマ様くるの?推しに会えるの?最高!
    夢の中でみそ汁の具になってる場合じゃないわ(夢の中で豆腐になる気分味わったことありますか?不思議と熱くはないの、これが)でも一色係長もセットじゃないとトーマ様出てこないか・・・

    やっぱりヒツジ角好き~イケメンとの相性が良すぎる。
    先生の絵も攻め&受けのビジュアルも性格も全部大好き!!!
    中世をモチーフにしたアート作品のように細かく描き込まれた模様やポップな小物類、心をくすぐってきます。
    作中のファンタジー要素と先生の絵の雰囲気がすごくマッチしていて、唯一無二の世界観。
    遥のどこか飄々とした魔性キャラも大好き。魔性受け最高です。
    ほんでトーマ様に嫉妬してる一色がいい!自分に妬いてるようなもんなんだけどな・・・かわいい。

    夢から醒めても最後にもっと素敵な現実が待っていました。蓋をあければ最上級の再会LOVE&救済ストーリー!
    ストーリーの組み立て方もめちゃくちゃ上手くて天才的です。
    神作連発で作品数の多い先生は別途先生の棚を作ってますが熊猫先生もそのおひとりです。

    そしてもうこれからの作品はこのレベルの修正の甘さで出すのは難しいのかもしれないけれど・・・もろもろ最高すぎる!先生の画力によるところも大きいですが、エロそのものの表現というより、”白抜きでない”ことってこんなにも作品の世界観を壊さないんだな、と改めて感じました。ほんと全てにおいてパーフェクトに大好きな作品です。
  • 何でもいいから消えてくれ

    ひなこ

    歪さの奥にある愛が痛い。神作棚行きです
    ネタバレ
    2025年10月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 洋二はきっと陸のためなら死ねる。
    それくらい洋二の人生にとって大切なものは陸だけなんじゃないだろうか・・・違うとは言わせんよ。陸は自分に向けられる執着が紛れもない愛だとだんだん気付いてきたかな・・

    あまりにも複雑な洋二の人物像。初めから陸だけのくせになぜ他の人にも手を出すのか?
    勝手な想像だけどこれ、愛着障害のある子供が愛情を向けてくれる人にお試し行動するような感覚と同じなのかな?って思いました。陸しかいらないし陸にしか興味もないからこそ、どうすれば陸をつなぎ止め続けられるのか?本当に心から自分を愛してくれるのか?ずっとずっと試してた。裏を返せば心の底から自分だけを愛してほしいんだろうな・・

    陸は自分を好きだと言いながらそんな行動をする洋二を当然信じられないし・・・でも放ってもおけない。
    そりゃそうなんだよ・・・きっと洋二の声にならない叫びをその裏側に感じ取ってしまっているだろうから。
    無意識に毛をむしり取る洋二から陸は何を思っただろうか?自分しか知らない洋二を知ったら、自分にだけ向けられるその執着がどれだけ歪でもだんだん愛おしく思えてくるのはごく自然なことだと思うのです。
    お互いに傷を作りまくってきた2人だけどやっと光が見えてきた!
    もう試さなくてもいいし、ちゃんと信じてあげていいと思う。

    ひなこ先生作品の中で一番大好きな2人です。
    何度も何度も1巻から読み直してもう涙があふれてとまりません。本当は次の最終巻が出てからレビューしたかったけど、もうこんなん、こんなん無理!!!こんな素晴らしい続きが読めた嬉しさと2人の関係のフェーズが明らかに上がった感動で書かずにいられなかったです。ひなこ先生が次は最終巻と断言されていたので心してお待ちしております。
  • 吾心を食む紅 【電子限定特典付き】

    五月女えむ

    妄想が現実になったー!
    ネタバレ
    2025年9月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 幽巌×紅丸がもっと欲しい!!!この色気漂う義兄弟CPのお話をもっとおくれ!!!と星に願っていたら本当に出た!!いや出してくださりありがとうございます!!!!!地面に頭こすりつけて感謝いたします。クーポンなんも適用できなかったけど問答無用で購入ボタンパァァーン!しました。

    美しい鬼というだけでも惹かれるのにそこに紅丸の腹の底の見えなさと色気。どこまでを自分の手中に搦めとるつもりなのだろう?紅丸の中には善も悪もない、ただただ兄の幽巌に対する興味しかないのだとつくづく思い知るこの上巻。純然たる鬼の大将はむしろ紅丸なのではないだろうか?幽巌のほうがよほど無垢で人間らしいとさえ思えてしまいます。あの黒い婚礼衣装・・・美しいにも程があります。完成した着物は下巻で拝めるでしょうか?

    今回初めてわかった母、躑躅と紅丸父との出会いから別れまでの全て。彼女が愛する人に自分が鬼と知られたくないが為にとった選択はあまりに純粋な乙女心からくるもので、悲惨な結果になったとはいえ誰が彼女を責められるだろうか。どこまでも鬼でどこまでも純粋で・・・幽巌・紅丸は間違いなくこの母の血を引いてるなと思いました。

    ちょっと下巻がどのような形になるのか想像もできませんが、もう私の中では神作棚にお迎えすることが決定している作品です。『我が恋は~』を読んでいなくとも話の内容は十分に堪能できますが、前作CPや旅館が出てくるので知っておいた方がより楽しめるかな、という感じでした。
  • 我が恋はしのぶれど

    五月女えむ

    一度で二度おいしい
    2025年9月29日
    この黒風(龍)×良夜(狐)CPは2人?2匹?ともピュアで美しく優しい。龍と狐なんて普段から大好物でしかない組み合わせだし白狐なんてそれはもう美しいに決まっている。勝ち確なのです。三毛猫旅館も素敵だし黒風が作る料理も美味しそう!そりゃ狐も肥ゆるし肥えた狐がまたかわいい。四季も丁寧に描かれていてとても美しく良い話です。

    だがしかーし!それを軽く凌駕してしまうもう一組の幽巌×紅丸の鬼の義兄弟CP!
    色気が!執着の重さが!!私の本能はこちらのほうに釘付けになってしまいました。
    作者さまの仰る通り”人間の道理や良心が敵わない圧倒的生き物”が怪しく美しく描かれています。
    紅丸さん?え?えぇぇぇ?そうなの?うおぉって声出たよ。
    ありだ、ありすぎだし綺麗すぎだし鼻血でそう。下巻カバー下圧巻です。
    想像以上に紅丸が良かった・・癖のあるキャラが好きな人は間違いなく鬼の義兄弟CP好きだと思います。
    ピュアなアオハルCPと色気ムンムンインモラルCPを1冊に収めた感じで一度で二度おいしいお話になっています。

    で、実はこちらはずいぶん前に読んでいて、幽巌×紅丸の鬼CPだけでも上下巻いけそうだな~なんて妄想してたらなんと!!
    先生ありがとうございます!!!次でレビューさせていただきます。
  • さよならソルシエ

    穂積

    ゴッホ兄弟のifストーリー
    2025年9月27日
    この兄弟に無限の星と愛を捧げたい。
    ノンフィクションではなく史実にある出来事をもとに創作されたものですが、彼らの心情までは史実からわかり得ないのでこういう部分があったかもしれない、という目線で素直に楽しめましたし、ひとつの作品としてとても感動しました。

    主役はゴッホではなく弟のテオです。ゴッホの才能を世に出すために奮闘した弟。
    それぞれ一流の才を持って生まれ、彼には画商の才があり、当時特権階級のものだった芸術を庶民の文化として開花させた立役者として描かれています。ゴッホを一生涯支え続ける財力があったことを考えても画商として相当優秀だったのは事実だと思います。

    彼らの史実がどうであれ、実際のゴッホがどういう人物であれ、テオのゴッホに対する愛情は本物だったのだろうと、その1点だけは疑いようがないと思いました。でなければ今私たちはきっとこんなにも彼の絵を目にすることはできていないはず。
    実際はゴッホが亡くなった半年後に亡くなっているテオ。享年ゴッホ37歳、テオ33歳です。こんなに若くして亡くなったにも関わらず作品はかなりの数・・・ひたすら描いていたんだろうな、テオがその環境を整えていたんだなと思うと彼らの芸術に対する功績はとても大きいなと思います。もちろんテオの遺志を継いだ妻と子の功績もめちゃくちゃ大きいです。

    2人並んで埋葬されているので本当はフランスに行ってお墓参りをしたいけれど、さすがに難しいので今開催されている大ゴッホ展に遠征しようと思います。
    ※BLではないです。あくまで兄弟愛の話です。インスタにマンガの紹介が流れてきて読みたくなったのですが、すこし前の作品のようですしこの大ゴッホ展と関係あるかも。ホイホイされて良かったです。
  • ヒツジの睡眠推進委員会

    シギ乃

    もう涙が・・・大好きです。
    ネタバレ
    2025年9月26日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 角と瞳に目が釘付け。画力の高さとそれに合うファンタジー世界の繊細な美しさに感動し、改めてヒツジ角の破壊力を思い知りました。
    アート性では猫耳を凌駕するかも・・できれば可愛い系ではなく冷たそうな美女とか氷のようなイケメンについていてほしい。
    でもあれです、こういうクルンとしたやつです。ビッグホーンの魔王みたいのではないです。クールな美しい人にクルンとしたかわいい角がついていてほしいです。ここに出てくるヒツジたちは超絶キレイなのでほんと目の保養!

    以下ネタバレです。

    ひつじ手足りないの想像つきますけど・・・4桁数えられないと呼べないのか。呼び出すの中々ハードル高いですね。
    テンポの良い会話の軽さとシュールさに埋もれそうだけど割と事態が深刻な吉沢くん。生活の全てが他人への気遣いと自己犠牲で回ってしまっている彼の日常や母親との関係性。なんでこんな母親からこんないい子が?いや、違うな、こんな母親だから自分を出せないんだ。

    ヒツジとして不完全なジアが大好きです。完璧でないジアだから吉沢くんを救えたし、2人(1人と1匹?)の優しさがお互いに共鳴していくのが本当に心に沁みていきます。吉沢くんと共に過ごす数十年の為に永遠の無を選択するジアの決意とそれを知らず歳をとっていく吉沢くんの後ろ姿・・あぁ優しくて苦しい・・こんなに泣かされる作品だなんて聞いてないよ・・・

    彼らの純愛に粋な計らいをしてくれたヒツジ界に拍手です!
    私はこの作品全体のちょっと捉えどころのない雰囲気と少しの毒がかなりツボでした。大好きです。言葉で説明するのは難しくて読んでみないとわからない良さがたくさんありました。
  • ピンクハートジャム beat

    しっけ

    涼くんのお宝絵が!もう好きすぎる!!
    ネタバレ
    2025年9月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 気になる登場人物が出てきた!!!あのイケメンスタッフくん、スピンじゃなくてbeat3でくるのかな?今回も半分はマキさん回だったから・・・にしてもちょっとしか出てきてないのにあの存在感。そしてイケメンすぎない?何となくマキさんいろいろ抱えてそうだと思ってたけど、面白い展開になっていきそうです!他に伏線ぽいのもちらほら・・・涼くんにアタックしてきてる仕事関係者とかもそうかな。2巻でたばっかなのにもう3巻が待ち遠しいです!

    クールな涼がじりじりと迫って、ちょっと待って待って→がばあぁっ!無理とまらない!になってる灰賀君が相変わらず最高ですね。一度でいいから敬語忘れて理性もぶっとんで自分から雄味全開で涼にがっつくワンコ灰賀も見てみたいような気もするけど・・・でも涼のこと死ぬほど大切にしたいから無茶しないしこの子永遠に敬語なんだろうな。で、涼はそんな灰賀が死ぬほどかわいくてジト目で迫っちゃうんだよね、で逆に抱きつぶされる・・・うん、改めて文字にするとやっぱいいです。ジト目の涼くん最高すぎるもん。

    で、なんですか?あのメイドコス!!ほんとわかってらっしゃる!!美人はロングに限る!!!似合いすぎてぶっ倒れそうだった・・・だめだよ~涼に白のサイハイソックスはかせたら・・破壊力が過ぎるのよ。エロ過ぎて視覚で殺られます。(いや、エロじゃなくてもガーターつけて拳銃忍ばせてブラックラグーンのロベルタや黒執事のメイリンみたいのもたまらない・・ごめんなさい、メイド暗殺者好きすぎて妄想がとまらないです)

    優しいだけじゃなくしっかり芯があって自分の気持ちに誠実な灰賀はワンコ攻めの鑑だし、抱えた独占欲や嫉妬をあんまり表に出さないようにじっと我慢してるちょっと控えめな涼がかわいくてかわいくて!やんちゃそうな外見とキャラとのギャップがもうたまらない!続きも楽しみです!!
  • おあずけは、悪い夜の合図

    黒城

    取るべき手はそこにあるんだよ
    ネタバレ
    2025年9月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 単行本化を待ってたけど我慢できずに単話で購入していたらなんと!電コミ大賞エントリーおめでとうございます!NTRとか普通はあんまりいいイメージないけど、もう優季先輩には一刻も早く真琴を救い出してもらいたい!!ちょっと今佳境なので(9巻現在)あまりくわしいネタバレは避けたいのですが・・・してしまったらごめんなさい。

    クズモラハラ彼氏の亮平はもちろん最悪なんだけど、イケメン優季先輩もすぐ体にモノ言わすようなせまり方だし(だからNTRなんだが)、真琴もびっくりするくらい迫られると弱くて・・・正直最初はえ?心惹かれるキャラいるのか?って思って読んでました。
    それでも!それでも!!優しい真琴は優季先輩にあれくらいの勢いで囲われないとダメ男に尽くしてもっとボロボロになりそうだし、優季先輩も興味本位だけで手を出してるわけでもない。むしろ好きな子が辛い目に合ってるのを見てられない、自分のものにしたい!っていう庇護欲と所有欲からくる行動だというのはわかるし、いろいろしてるけど実はまだNTR完了してない。最後のところで本気で大切にしてるのがわかる。だからなんとしても2人に幸せにくっついてほしい!って思うのです。
    真琴の過剰に自分で自分をダメだと思う部分がモラハラ男のアンテナに引っかかってしまったのだろうけど、もう身体からでも何でもいいから優季が救い上げて真琴の心にたくさん絆創膏貼ってあげてほしい。

    でも亮平は真琴がとられると思ったら必死に取り戻そうとするんだろうな・・・モラハラ男になった背景はあるのかもしれないけれど今頃気付いても遅いのよ。そして頑張れ真琴。君の取るべき手は優季先輩なんだよ。愛を知らないモラハラ彼氏より愛を与えてくれる間男。本当の愛を知ってくれ。こんなNTR応援するしかないのです。
  • 抱いて欲しけりゃ啼いてみろ【単行本版/電子特装版小冊子付き】

    さとう蜂子

    需要と供給が一致しすぎるとこうなる!!!
    ネタバレ
    2025年9月21日
    このレビューはネタバレを含みます▼ もう最高でした~!ドMがドSを引き寄せ、ドSはドMを手離さない!
    独占欲丸出しでガツガツ攻めるドS小田切と責められるほど心も身体も反応する深山のドMっぷり。
    そしてそれを一瞬で見抜いて新たなドSムーブかましてくる当て馬、梶!!全てのバランスが完っ璧でした。

    小田切にMを開花させられてからは深山からはきっともうそういうフェロモン出てたに違いない。
    ドS男たちの本能をくすぐり、梶というハイスペック当て馬までホイホイしてしまう深山はもはや無自覚女王蜂。
    いやいや、小田切に梶・・・どっちも最高すぎやしません?いい男たちすぎる・・・
    奴らはただのドSじゃない。独占欲という特大バフがかかったドSなの。
    となると彼らがやることのひとつといえば!!!小田切は深山は俺のだ!といわんばかりに齧るは吸うわ、梶なんて体の関係ひとつもないのに腕にくっきり痕つけたうえに、壁ドンからの「振り向かせるから」ですってよ!彼氏いても関係ないんですってよ!!壁ドンした時の顔みました?あ~もう梶好き!小田切ごめん。

    でもね、やっぱり小田切のドSの裏に隠した純愛がたまらないのですよ。隙はあれどフラフラしない深山も素敵!あの小田切に「好き」と言わせたのすごいと思う。
    りぼんとか花ゆめ読んでキュンキュンしてた頃の自分のなかの少女が再起動して暴走しかけました。あぶないあぶない。あんな素敵な当て馬登場にも負けず磁石のようにピッタリ離れない2人はおかわりして何度でも読みたいです。
  • 新装版 秘め婿【電子限定特装版】

    芹澤知

    超絶美しい・・
    2025年9月20日
    設定も素晴らしいですがとにかく画が美しすぎる!
    シキの美人さに圧倒された・・・ずっと眺めていたいです。
    黒髪で中性的な美人が好きなのは子供の頃から。私のDNAに組み込まれたプログラムなので、シキは懐かしさすら感じるほどの美しさでした。
    ヤマトのかっこよさにも鼻血が出そうです。古代のタトゥーはそこに生き物としての強さや祈りが全身で表現されているのが本当にかっこいい。生きてるんだなぁと。今ほど長生きじゃないから一生かっこいい状態でいられるんだろうな~なんて想像してしまう。

    先生がありとあらゆる資料を調べて創作されているからこそファンタジーなのに違和感がないのだろうと思います。
    それもBLのジャンルに落とし込んでくださった事に尊敬&感謝しかないです!
    どんな背景があっても人間は今も昔も普遍なんだなぁ・・・苦しみも喜びも与えられるのは人とのつながりがあってこそ。本来神様が直接何かをしてくれるわけじゃないけれど、人より神様が優先される世の中にあってはままならないこともあっただろうな・・・とも。

    ちなみに学生時代一番人気のなかった古代史をとっていて、その先生も”邪馬台国は九州”説をとってました。人気はなかったけどこれが結構面白かった。畿内説と九州説、未だ決着はついてませんがそこを追い続けるのもずっとロマンとしてあるんでしょうね~

    衣装や装飾品、建築物の描写も素敵でとても目の保養になり美しいものを見せていただきました。ありがとうございます。
  • ラブ・チェイン・ラブ・ジーン

    ヱビノびすく

    遺伝子と心の戦いだ!
    ネタバレ
    2025年9月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ Dom/Subをここまで心と近づけて戦わせた作品を読んだのは初めてですっごく面白かったです!
    本能を否定したい作品は数あれど、その部分とこんなに真っ直ぐ向き合ってる作品は初めてじゃなかろうか・・・梗一郎のアンチダイナミクスと、愛弥のそれを受け入れたい、でもSubとしても一緒にいてほしいという気持ちのせめぎ合いが、かわいくてせつなくて尊いし、愛弥の誠実さが梗一郎にじわじわと届いていく様子がめちゃくちゃ良かったです。

    ほんとうに愛弥大好き!見た目の幼さに対して、相手の事をしっかり考えて受け止めようとする器の大きさ、そしてなんといってもDom受けであること!!梗一郎も然りで、え?年上Subなの?Sub攻めなの??最高すぎん??と思って読んでました。解釈一致で大興奮です!!!堅物でかたくなな割に、時々愛弥にメロメロになるのかわいすぎます。
    美人受けに「待て」されてお預けくらう攻めとかもうね~完全に女王様&しもべ攻めの構図が!しもべ攻めはあえて右に書かせていただきたい。精神的受けだもん。大好物すぎて脳から鼻からいろんな汁物が生成されそうなんだもん。あ、ごめんなさい。それくらい2人のプレイが最高でした。

    何よりこの作品の一番好きなのが愛弥のコマンドの言葉。通常のDom/Subものと違って愛弥が出すコマンドは「見せて」「来て」「なめて」って全部日本語で雰囲気も命令というよりお願い口調なんですよね~だから甘くて優しいし嫌悪感が全くないから、Dom/Sub苦手でもかなり受け入れやすいのではないかなと思います。高評価なのは当然!と思える最高のDom/Sub作品でした。
  • 一途なふしだら

    たらふくハルコ

    晴生がアンニュイで色っぽくて一途すぎて
    ネタバレ
    2025年9月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 好きなタイプとは逆なはずなのに、短髪&褐色&筋肉質ムチ受け晴生の滲み出る色気にノックアウトされました。
    男性的な見た目とつかみどころがなくてアンニュイな雰囲気のギャップ。そりゃ絶対モテるよね~って思います。

    でもあの色気は晴生が想いを秘めてるからこそ纏えるんだと思う・・・「好きになった瞬間から諦めてたよ」うぅ~子供の頃からずっとそんな気持ちを抱えて生きてきたのかと想像すると泣けてきてしまう。
    陽に彼女がいた期間でも何でもない顔して一緒に過ごしてきたんだよね・・・辛いよね。
    決して口にするまいと決めた陽への気持ちと、いつか離れることを覚悟しながら一日でも長く一緒にいたいと願う一途さがもう!もう本当にいじらしくて愛おしすぎて、これこそBLの醍醐味!BLを愛する理由なんだよ!!って心の底から叫びたい。

    「一途なふしだら」がほんとうにすごいタイトルです。特に3Pの場面、頭の中では陽を想ってどこを見てるのかわからない晴生の表情と行為のギャップにタイトルがぴったりすぎておぉ~っと感動しました。

    個人的見解なんですが、晴生が陽のために〇ェラまでで止めようとしてたけど、性別関係なく性的に無理な相手とああいう場面で濃厚なディープキスはできないと思う。だから彼はたぶんイケる・・・それでも「雰囲気に流されてるだけだ」って最後まで陽のことを第一に考えてしまう晴生だからこそ陽は手放したくなかったんだろうなぁ・・その後の嫉妬&独占欲はなかなかだもんねぇ・・あれだけ晴生がモテちゃうと今度は追いかける番になっちゃうかもしれんよねぇ~とだいぶ過保護に成長してくれそうな陽を後方保護者面で見ておりました。子供の頃の晴生が救われて本当によかった。尊さん見守ってた甲斐があったね!
  • 嘘憑きキツネツキ

    熊猫

    こっくりさんやりましたね~
    ネタバレ
    2025年9月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 今の子もするのかな?
    小学生の頃よくやってました。でも絶対誰かが動かしてるなって思ってた!
    漢字で書くと「狐狗狸」なのかっこいい。

    先生の絵がほんとに大好き!癖になります。
    夢望がもういちいち色っぽくて、紙タバコ持ちながらの「視えてるよ」が最高だった!
    いきなり怪異と致して大丈夫なんか?という心配はしたけど怪異より怪異な先生やからきっと大丈夫ですね。
    い~な~死ぬまでに一度でいいからあんなきれいなお狐さんに会ってみたいな。あの尻尾をモフりたい!
    いや、会った時は死ぬときかもしれん。

    飄々とした人間×お狐さんなんてちょっと安倍晴明みたいでキュンです。
    伏見稲荷があるせいか京都と狐って相性抜群ですよね・・・
    他のレビュワー様も書かれてましたが私も間違いなくあの『ふたば』からだと思って読んでた…食べたい。
    日常の中に溶け込んでる物の怪たちがちょいちょい出てくるのがまたいいです。
    オカルトとはいえとてもかわいいファンタジー。そして何気に修正ちょい甘くてガッツポーズでした!
  • 愛しのXLサイズ

    重い実

    多幸感でいっぱい。心の避難所BL
    ネタバレ
    2025年9月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ どこを読んでもノンストレスで何度読んでも幸せを感じられる貴重な心の避難所BL。
    穏やかなラブとエロで満たされたい時に最適です
    2人とも一途だから当て馬がたいした仕事できてないので当て馬NGの人も安心だし、私は普段は当て馬にも少々暴れてほしいタイプなのですが、この作品は2人の空気感を手放したくないのでこの感じがすごく安心して好きです。

    モテる自覚なく一途な山本君がとにかく最高です。
    さりげなく優しくて誰にでも心を開ける柔らかさがうらやましい。小林君のアナコンダをそのコンプレックスごと包み込むお尻の包容力も素晴らしいです。優しいばかりじゃなくてけじめをつけられる意志の強さもとても魅力的。味覚が鋭いのに下戸でちょっと天然なのもポイント高い!もう山本君に対する賞賛が止まらない!!

    そして小林君はイケメンなはずなのにそう思えなくなるほど山本君にズブズブなの可愛い。
    繊細なセンサーを日本酒&山本君に全振りしてるがゆえに、自分に関することがまるでポンコツなのも好きだし、なんといっても山本君への独占欲が凄いのも完璧です。永遠にみていたい2人だ。

    私もそこまで強くはないけど日本酒大好きなので三重のモデルの酒蔵があるのかな?といろいろ物色してしまいました。2人がまだ大学生の頃は出羽桜とか久保田とかまだ手に入るお酒が並んでたのに、職人になった後に利き酒してたのが而今(多分)や十四代だったのがうらやましい・・どちらも定価では入手困難なもはや幻のお酒なのだよ~飲んでみたい!!
  • いとしのミスターチェリーボーイ 【電子限定特典付き】

    南国ばなな

    消えよ私のほうれい線!
    ネタバレ
    2025年9月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 盛大ネタバレです。ギャグコメ好きな人は是非ネタバレなしで!

    もうなんで飛ぶの〜!盛大に笑って盛大に癒されました、あ~幸せ!そして明日のほうれい線が怖い。
    何でしょう、あの印籠のようにスッと出てくる右手。
    誇り高き賢者、いやすっとこどっこいなチェリー伊鶴が面白かわいくて仕方ない。

    あともう色々反則~全部ツボ。完敗です。
    おチビな頃の2人がちょいちょいシンクロしてくるのずるいし、優人の〇ェラで全力でノックアウトされてる伊鶴面白すぎて反則だし、パンツ履かせてもらってる優人かわいいし。
    ほかにも面白大好きポイントが多すぎて最後の方、あれ?そもそも何でこの2人くっついたんやっけ?ってなってました。

    伊鶴のお母さんいい仕事してましたね。
    おばあちゃん大好きな優人が名前のとおり優しくて、彼の良さは昔から伊鶴のお母さんにもきっとしっかり伝わってたんですね。
    先生の絵の綺麗さと畳みかけるギャグに夢中で気付けば読み終えてしまってたよ・・・うぅぅもっと読みたい!
    欲を言えばR18が欲しい…先生の作品はもはや私の中でR18のイメージしかないので真っ白なのがもったいないです。待ってたら出るかしら?
  • 同居人シンドローム

    勇の字

    『かわいそうなひと』→本作。セットで
    2025年9月11日
    『かわいそうなひと』『同居人シンドローム』どちらも読み放題で。
    合冊3巻は分冊12巻までなので分冊の方がちょっと進んでます。
    いや、なんというか凄かったです。『同居人~』私的にはここ最近の中でかなり上位に入る作品でした。

    『かわいそうなひと』を紹介文を読まずに読んでしまいダメージを負っていたのですが(落ちてるときはおススメしません)こちらがその後の響の話だと知ってすぐに縋るように読み始めました。ほんと読んでよかった。
    でも『かわいそうな~』を読んだか読んでないかで評価が分かれるかも。
    もちろん『同居人~』単体でもいい作品なのですが、あちらを読んでからだと響の真実を知ってる状態の話になるので見える景色が違います。

    でもびっくりすることに過去編まだ完結してない!
    『かわいそうな~』は響の過去の話なのにまだ完結しておらず、あちらにないエピソードがこちらで先にうっすら伺えてしまうという不思議な仕様・・・もうとにかく響と天馬、がっつり幸せな2人を堪能したい!
    気になりすぎて先生のSNSフォローさせていただきました。

    まだしばらく話は続きそうだし次のお話が更新されることを楽しみにしています。
  • 葬送のフリーレン

    山田鐘人/アベツカサ

    説明のないセリフ一つで心の奥をついてくる
    ネタバレ
    2025年9月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ アニメから入ってすぐに引き込まれて、そこから一気に原作も読んだ勢ですが、大人のための漫画であり子供にも触れてほしい話だなと思います。

    「善く生きる」とはどういうことかを説明するでも説教するでもなく、色んなエピソードを通して教えてくれる作品。
    「なんでもっと知ろうと思わなかったのだろう」勇者ヒンメルが死んだときのエルフのフリーレンの涙から始まって、気の遠くなるような長い年月を生きてきて初めて知った感情とヒンメルの言動が、その後のフリーレンの道しるべになっていく・・
    ヒンメルだけでなく、ハイターやアイゼン、フランメなど過去にフリーレンと共に過ごした彼らの愛や生き方を記憶の中から一つ一つ呼び起こして、あの時流した涙がなんだったかを知るための旅路。設定やプロットが凄いです。

    もうこの世にいない彼らの心に触れその本当の意味を理解するたびに、当時それを理解できなかった自分を悔やんでしまいそうだなとも思うけど、フリーレンは今同じ時を生きているフェルンやシュタルクに「ヒンメルならそうした」って言いながらその行動でもって伝えていく。きっとフェルン達もそれを次の世代に伝えていくのだろうな・・誰かの中に残る「大切な何か」こそ彼らが生きていた証になるのかもしれないですね。何よりヒンメルの想いがフリーレンに届いていたらもうこれ以上の喜びはないです。

    色んな人と出会いゆるゆるとくだらない笑いで時間を紡ぎながらも、魔族との戦いなどの戦闘シーンとのギャップは本当に凄い!
    心理戦、近接戦、高度な魔法、戦闘の種類も様々で原作も面白いですがアニメの戦闘シーンはまた息をのむほど素晴らしいです!どのシーンも是非劇場で見たいと思うほど。
    ただ、田中敦子さん亡き後のフランメは誰が担うのだろう…彼女の導く声が大好きだったからアニメを見返すたびにウルッとしてしまいます。そして15巻お待ちしています。

    大変長いレビューになり失礼しました。
  • 射干玉の夢

    ジヨンヌ

    退廃的で美しいです
    ネタバレ
    2025年9月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 単話配信された時にまとまったら絶対買う!と思ってお気に入りにいれていたので読めて嬉しいです。

    耽美でタイトル通り艶やかな黒をイメージする作品。
    干塚先生美し…攻めも受けも子供の頃から満たされてないからこその共依存関係で小説いつ書いてるの?というくらい致しています。
    先生は一目見るからにまるで未亡人かのような退廃的美人受けで、冒頭の編集者×先生なのかと思ってたけど、弟子×先生のお話でした。闇深き年下弟子の霧島が先生に引けを取らないイケメンで若干狂気が入った激重攻めなのがとても良かったです。

    当時から男性用の貞操帯ってあったんだ…拷問用?って思っておもわずウィキってしまった。
    現在では金属製のは海外でしか製造されてなくてお値段なんと10万前後だとか。高っ!
    ちなみに拷問器具として使った歴史も多少あるもののやはり射 精管理が主だったようで・・・性へのあくなき欲は普遍だな、なんて感心してしまいました。
    特に受けにとっては前につけたとて貞操は守れないから完全にプレイ目的ですね。たもとからするりと貞操体(箱入り)が出てきたのにはちょっとびっくりしました。着物の袂は何でもしまえるね。

    エチは満足でしたが、実生活でも執着ましましデロアマべったりな続編を是非!
  • 朝が来たら、ふたりは【単行本版(シーモア限定描き下ろし付き)】

    81

    まさかの読み放題にあった・・・
    2025年9月8日
    今のとこ期限も記されてません。
    ええ、それに気付いたのは購入した後でした。
    右端の「読み放題あり」とても親切に表示してくださっているのに、私の瞳にうつったのは値下げされた赤字のみ・・条件反射でとびつく腐1名。ごはんにまっしぐらなネコならかわいいが・・・勘弁してくれ、この節穴はもはやどんな眼鏡でもカバーできまい。
    とはいえ、この作品を値引きで購入させていただいてありがとうございます!と素直に思えるとってもいい作品だったのでまったく後悔はないのです!!

    絵はシンプルですが、ストーリーも攻め受け両方のキャラクターも好きで読後感もすごく良かった!
    重すぎないけどプロットはとてもしっかりしてて、エチシーンも思いのほか多いですしタイトルにもグッときます。
    これが読み放題で読めるなら得しかないな~と思いました。
    ぜひネタバレなしで!おすすめです。
    続編の『夜をこえて、ふたりで』が先日新刊発売されましたが、こちらも購入予定でございます。
  • バカで弱くて無様でも

    千代崎

    うそやんっ!!!!!!
    ネタバレ
    2025年9月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ まじか・・・まじですか・・・・・
    最後にびっくりしすぎて語彙力爆死。BLにこの設定をぶっこまれた先生に敬意を!
    こんなん絶対ネタバレNG案件じゃないですか。言えない、さすがに言えないよ・・・

    終始ミステリアスな元№1ホスクラ経営者攻め×モデル→ホスト→モデルにジョブチェンジする光属性受け。
    なぜホストを題材に?って思ったけど読んでいくと、たしかにカタギの昼職では難しそ…
    女性が絡んでくるのでアウトな人もいるかもしれないけれど、この女性陣が大分重要だからはずせないし…
    攻めも受けもどちらも正直そこまで魅力的なキャラではないかなと思って読み始めたけど、そのメンタルのタフさと人間臭さと奥にある一途さや誠実さがわかるにつれてだんだん魅力的に思えてくるんです。邦さんはもちろんのこと、菊丸の想定外な強さが響きました。

    タイトルと表紙がこの話の全てを物語っているんですよ・・
    上下巻であることにすら意味がある・・・いや、ないかもしれんけど。
    特に2巻の表紙、全て読み終わったあとにこの表紙みたらもう!邦さんっ!!!菊丸が聖母のようだ・・
    ヒリヒリざらつきながら読む手がとまらず最後にドカンときて心に何かが加わるも、あぁ良いお話だったなって思えるのは彼らがピュアさや誠実さを手放さなかったからかな・・・私にはバカにも弱くも無様にもみえないよ。もがく男はかっこいいよ。
    特にハピエン厨というわけではないけど、信念もって生きてきた人は報われてほしいしやっぱりハピエンであってほしいのですごく良かったです。そしてマヤ・・・そうだったの?頼む幸せになってくれ!
    あゆみもユリちゃんもマヤもみんなかっこいいよ!!登場人物全員の将来に幸あれと願います。
  • 目眩はまどいのつがい

    早寝電灯

    新たなαの愛で方
    ネタバレ
    2025年9月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ オメガバのネガティブな部分にあえてスポットをあて、そこを超えた人間本来の力や優しさを表現していらっしゃる・・なんて素敵な作品なんだ。

    どれだけブレーキをかけようともαとしての本能は意志に関係なく反応してしまうのに、何とかΩのハトのために踏ん張ろうとするα岸さん。2人ともαやΩという立場を受け入れた上で、相手のために流されるのではなくコントロールしようとする。でもそれはどんなに大変なことか・・どちらにも強い意志と相手に対する共感力がないとできないですよね。

    4話の屋上での会話、オメガバの中でも屈指の名シーンじゃないかと思いました。
    運命に流されたほうが楽に決まってるのにこの2人は絶対にそっちを選ばない。
    何より彼に選ばれたい、執着を許されたいと願うゆえに苦しむαの素敵なことよ・・・うなじを噛むのも庇護も独占もしようと思えばできるのに、あくまでハトの意志を最優先に自分を抑えて苦しむ岸さん・・・さりげない風を装ってこっそり待ち伏せしてた岸さん・・・なんてこったい。ヨシヨシしてあげたくなります。

    一歩も外に出さねえぜっていう勢いでΩを独占して愛しまくるαも大好きですが、実際Ωにとっては岸さんみたいなαが幸せだろうな。必要なのは同情じゃなくて共感。庇護でなく共存。人間関係のお手本のような素敵なオメガバでした。
  • 恋が満ちたら

    上田アキ

    脳から溶ける恋がしたくなる
    ネタバレ
    2025年9月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 画業10周年おめでとうございます!!先日10周年記念の紙本『恋をしたなら』購入しました!
    電子出るかなって待ってたけどカラーイラスト集もあるとのことだったのでやはり紙で購入させていただきました。どこかに隠しておかねば…
    冒頭のイラスト集が菱本×伊瀬CPと蘇芳×白川CPのどちらも全部ポストカードにしたい程の美しさでしたので、いつでも眺められるように今後是非電子でも発売されてほしい!

    私を手袋脱がしの沼に落とし、手指フェチにした男、菱本さん。
    腕時計をはずす仕草、ネクタイをゆるめる手、背筋がピンとのびたスーツ姿からあふれ出るエロス・・・・・シリーズ読むたび脳が溶ける。
    こんなフェロモンだだもれスーパーイケオジなんてこの世に存在しないことはわかってます。
    存在したとしてもきっと別世界の男です。それもわかってます。
    でもこんなイケオジと話したい、恋したい、ノウミソ溶かされたい、と思っちゃうくらい先生の作品読んでるとホルモン補充される気がするんですよ~

    そしてそんなイケオジの嫉妬!こちらの続編は私的にはこれに尽きます。
    スマートな男の嫉妬ほど生々しくエロティックなものはない・・・
    そして菱本さんのキスは毎回なんであんなにエロいんだ・・伊瀬くんキスされるたびメロメロやないか。
    この滋味と濃厚な色気はオトナの恋愛からしか得られませぬ。で、これ読んだらすぐに蘇芳×白川さんに会いたくなって『恋も過ぎれば』に行って、また『恋が落ちたら』の手袋脱がしのページに戻って堪能して満足して終えるのが、いつものパターン。
    あ~ほんとに満たされる!!
  • ノっぴきならぬ

    こふで

    ☆5以上の傑作。全細胞フル稼働
    ネタバレ
    2025年9月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ あまりの作画の美麗さと2人の感情の動きの隅々までを見逃したくなくて何度も何度も読んでしまう。

    寅次と八兵衛に現代風髪の毛をかぶせて脳内シミュレーションしてみたんです。
    何を当てはめても美しいことに変わりはないのですが、この2人やはりどうあっても髷が最上級なのです。結い上げられた髷が乱れ、いく筋かしどけなく落ちている姿の艶っぽさの上をいく髪型は見つかりませんでした。
    入墨姿の寅次の色男ぶりにうっとりするし、衿元ゆったりとこなれた着流し姿の八兵衛の滲み出る色気にも見悶えます。いと美し・・

    1巻での茶室での2人のやりとり、泣く八重辰(寅次だけがずっと八重辰と呼ぶことにも色を感じます)の手を取りながらの寅次の「俺のいとおしい男」のあの一連のシーン、全身の毛穴が開いたかと思いました。はあぁ~と感嘆なのか切ないのかわからない溜息と涙があふれてきて、寅次と同じように八重辰がいとおしくてたまりませんでした。ほんとどこかにこの2人実在しませんかね。

    八兵衛のように名のある商人にとって嫁をとって子を為すことはおそらく家にとっても最重要課題だったと思います。
    でも男しか愛せない我が身と、ありのまま生きられない現実をわかっていて一切を明かさず寅次の前から消えた八兵衛はどれほど辛かったか・・きっと自分の全てをそこに置いてきたというくらいの想いだっただろうと・・・あ、また涙が・・
    そして八兵衛を想いすぎてボロボロになる寅次・・・寅次が諦めないでいてくれて心の底から良かった。

    お互いに離れようとしても結局引き合ってしまうこの2人。7年という年月には重みがあります。
    その想いも関係ももう避けることも退くこともできないはず。まさにのっぴきならぬ。
    これから何が起きてもこのまま死ぬまでひっついていてくれますように!
    今秋に3巻発売予定とのこと。うずうずと想いを募らせてお待ちしておりんす。
  • 先輩

    瀬戸うみこ

    俺の中出禁!は名言だと思う
    2025年9月2日
    フォロー様のレビューから。『カスタマスカレード』シリーズの瀬戸先生の作品だったので絶対面白い!と思って購入しました。ありがとうございました。予想通り面白かったです!
    キャラの反応がだいたい斜め上、かつ面白ワードセンスで畳みかけてくるのであっという間に読んでしまう・・・
    先輩も後輩もたいがいヤバい人たちです。1話目とかおや、これちょっと地雷な人いるかも??からの~まじで??です。
    すみません、意味わかりませんね。なんとかネタバレなしにと頑張っております。

    少し独特なのでハマる人とハマらない人と分かれるかもしれませんがギャグコメ好きな人、後輩攻め×先輩受けが大好物な人は読んで損はないと思いますよ~。あ、アンソロ内に1作ホラー混じってるのでご注意です。シリアスなのもあるけど最終的な印象はやっぱり面白かわいい!先輩受けは正義です。個人的には『先輩の呪い方』『先輩の見つけ方』が好きでした。本編後の「春ちゃんネットワーク」も大好きでした。結局瀬戸うみこ先生作品が好きでした。
  • なつめさんは開花(ほころ)びたい

    マミタ

    ひっさびさに堪能しました~
    ネタバレ
    2025年9月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ もう何も言う事はあるまい、というくらい『開発かれたい』が大好きでこちらのレビューをしていなかったのですが、久々になんとなく読んでみたらやっぱりいいわぁ~となり、レビューしたくなりました。

    ナツメさんね、きりっと明後日の方向に突っ走ってくのいいですね。もうめちゃくちゃかわいい。
    アジェンダにアジェンダを重ねて”改”ってドラゴン〇ールじゃないんだから。
    あんなに一生懸命なナツメさん見たらもういたたまれなくなるくらい愛おしいです。

    胡桃くんがどうやらノンケで良かったです。
    彼も相当ですよ~もしバイとかゲイだったら胡桃が相手でも全然おかしくないくらいのポテンシャル。というよりDK時代に確実にラブ始まってしまう。でもマミタ先生当て馬苦手って仰ってるのであくまで親友枠でしたね。上質すぎるスパイスでした。
    前作では終始余裕と色気をふりまいていたコウだけど、ナツメに本気になるにつれてだんだん人間臭くなってくのもすごくいいです。スパダリだけどあくまでナツメの前で頑張ってただけだし、嫉妬しちゃうし、部屋汚いし。規格外のイケメンが受けを想ってボロボロになってく姿見てるだけでモヒート3杯いける。

    そして何度見てもエチシーンが素晴らしい!体のラインはもちろんのこと、ナツメの仕草とか表情とかポーズがほっんとうにエロくてかわいい!恥ずかしがってるのがよりエロい。何人も相手してきたはずのコウがズキューン!って堕ちるのわかります。
    同棲編とかでないかしら??でももう「アジェンダ」パアァーン!(キーボード叩く音)は見れないか。
  • 夢中さ、きみに。

    和山やま

    和山無双!
    ネタバレ
    2025年8月30日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 一気に2本アニメ化とかまさに和山無双ですね。
    先生の勢いは止められない。
    いや、たぶん先生はマイペースで変わってないけど周りが一気に盛り上がったような感じがします。
    近所の本屋に「これからくる!」みたいなコーナーがあって、ジャンプ系の最新作など10作品が並ぶ中、3作和山先生でびっくり!結構前に発売されているこちらも入ってました。
    少女マンガ、少年・青年マンガは基本紙購入なのであまりレビューしてないですがもともと大好きなので時間の許す限り読んでいます。

    和山先生作品の”ゆったりシュール”なあの感覚の中毒性たるや・・・
    ゲラゲラゲラ~!じゃなくってクックックッ→ぶはぁっニヤニヤ~になる感じ
    なので先生の作品を読んでいる姿はなるべく人目にさらしたくはない。

    こちらは林も二階堂も目が離せない!
    網にかかった林、職質される林、インする二階堂・・・夢中さ、君たちに。

    若い頃にサブカル全盛期を経験した世代のせいかこのシュールさを前に読まないという選択肢はないのです。
    でもシュールだからと言って一部のマニアにしかわからないような面白さではなく、その面白さは全方位に開かれているので、ふだんあんまり漫画を読まない職場の人にちょっと薦めてみたらまんまと沼ってました!フフフ・・

    ※和山先生のシブのイラスト大好き!プロの二次創作ヤバいですわ。画力すご。
  • 憧憬のアトリエ 合冊版【電子版限定特典付き】

    ヒロハルヨシ

    先生のちょっと独特な作風が好き
    ネタバレ
    2025年8月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 先生ご自身も美術系出身の方なのかな?
    他の作品でも思いましたがちょっと癖のあるキャラ(特に受け)が独特で、ずるずるとなし崩し的な面と信念の強さが同居していて、そういう部分が芸術家ぽくて特にこのテーマの世界観に馴染んでました。

    雅章は想いを相手に伝えるのが苦手、というかそもそも伝えようという概念がなさそうなとこがアーティストだなと思う。
    そのかわり作品一つで何もかもを伝えてくる圧倒的才能と感性。
    同じ芸術を志す身だと嫉妬心すら生まれてしまいそうだし、この2人分野が違って良かったかも。
    劇中劇ならぬ、イラストレーションの中の雅章の作品が完璧に芸術作品でぞわっとしました。しっかり質感が伝わってきましたし慧の衝撃が良く分かります。この時の慧のモノローグが凄いです。やっぱり彼もアーティストなんだよな…

    作品の為、という名目で始まってしまった2人の関係だからどうしてもその疑いが晴れないし、お互いに惹かれあってる感覚があるのに「これなんなん?」って思いながら拗れていくのがもどかしくもあり、何かわかるな~というのもあり。
    あと先生が描く体がすごく好き。『ないしょの~』でもそうでしたが、特に受けの雅章が小柄で細いのに脚がむっちりしてるのがちょっとリアルで煽情的なのがとてもいいです!
    この2人の見分けは確かにちょっと難しかった…自分から見て右分け→慧、左分け→雅章で判別してました。

    私が通っていた高校にも美術科があって本校舎と別に小さな美術棟があったのですが、汚い部屋にデッサン用の石膏像がごちゃっと床に固めて置かれていて、独特な匂いがして落ち着く空間だったな~懐かしい。
  • 拈華を待っていた 【電子限定特典付き】

    吾瀬わぎもこ

    手折られたかった美しき僧侶
    ネタバレ
    2025年8月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 『アフターグロウ』に衝撃を受け、わぎもこ先生にドハマりして他の作品も一つずつ読み進めていたところに、一番気になっていたこの作品が単行本になったのでクーポンなしの丸腰で購入させていただきました。
    生と死が隣り合わせの世界に卓越した画力とエロスを乗せてこられるので読み始めたら一気に沼に落とされます。

    叱られるかもしれませんが、僧侶、袈裟、喪服ってエロスの深淵だと思いませんか?
    ましてやただでさえ綺麗な唯真、3話目の袈裟を脱いでる?着ている?中表紙がとんでもない色気で目が釘付けになってしまった・・・とても美しいのです。
    そんな上品で気品あふれる唯真の性への貪欲さに発狂しそうなほど萌えます。あかん、好きすぎる!生臭いという言葉が一番遠そうな男が激しく抱かれている姿はギャップなんてもんじゃない。対極なんですよ。そこに追い打ちをかけるホクロ(先生いわくえっちポイント)もう凄いとしか言いようがないです。わぎもこ先生、これ以上は溺れます。助けてください。

    何者にも代え難い人を失ってその辛さを吐き出すこともできず生きていた唯真の心にぐいぐい入ってくる田鍋。いとも簡単に唯真の秘めた想いを吐き出させる田鍋の大きさと優しさは本当に暖かく太陽のようで、もしやこちらが僧侶では?と思うほど。
    2人の博多弁がすごく沁みて、このイントネーションを浴びてしばらく暮らしてみたいなと思いました。

    輪袈裟の紋から見るに浄土真宗でしょうか?
    死んだら唯真にお経あげてもらいたいな。生臭でも高潔でなくても唯真がいいです。
  • おしゃぶり先生 おかわり

    シュウキ

    あかんってぇ!もうおもしろい!
    2025年8月25日
    読み放題にて。

    あの~あれですよ、一旦倫理と地雷どっかにおいてもろて。
    様子のおかしい変態攻め教師×教え子の話ですがPCで読んでて良かった。
    紙なら確実に笑った拍子に本投げ飛ばしてる。

    こちらは続編なので『おしゃ ぶり先生~ワケあり優等生…~』のほうをお先に!
    こっちも読みホで読めます。ばりばり現役先生×生徒の2人が致しておりますので絶対アウトの人はやめておいたほうがいいかもですが、なんせ先生が様子のおかしい変態なのでワンチャンファンタジー感覚でいけるかもです。

    エロもギャグも満載で、読者の地雷を踏みぬきながらも突き進んでいく作者さますごいです。
    実はストーリーもしっかりしてて、気付いたらみんな愛すべきキャラに!
    7話以降から本番ですよ。
    前作含めて一気に読んでしまい、2周しました。

    ちなみに私どうしても抗えない爆笑ポイントが2か所ありまして、頑張ってこらえてたんですけど我慢できなくてプルプルしていたら危うく息子に覗かれるところでした。皆様くれぐれも背後に人がいないことを確認して読んでください。
  • タイトル未定のプロローグ

    夜更宵

    若者のすべて
    ネタバレ
    2025年8月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 夏の終わりを感じさせるあの名曲が脳内で鳴り響いてました。

    とても切なくて透明で幸せで残酷な高校最後の1年。
    そんな高校時代のひと夏が2人のその後の人生を変えたんだと思うと、
    ちょっと息が詰まるような愛おしいような何とも言えない感情が。
    1話1話がまるで本当の小説のように組み立てられていて、
    そのまま映画か舞台の脚本かなにかになるんじゃないかと思えました。

    あの時「離れたくない」って言ってたらどうなってたのかなって思うけど、
    言えなかった2人だからこんなにも愛おしいんだな。
    あの後小説が読めなかった七海の気持ちが痛いほどわかりすぎて辛かったです。
    もしかしたら会えるかもって祈りにも似た想いを小説に託した叶にも泣かされました。

    あの夏の続きがあって良かった。
    心もいい涙で諸々潤いました。夏嫌いなくせに夏の終わりのちょっとせつない気分は好き。
    レビュー少ないのがもったいない名作です。
  • グッドナイト・ルーティン【電子単行本】

    丸木戸マキ

    そう、ソファに座るか否かが勝負の分かれ目
    ネタバレ
    2025年8月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ お風呂入るのも体力いるからね。
    限界社畜リーマンにとっては1日の最後の高難易度ミッションかもしれない。
    一説によると寝落ち=気絶らしいです。

    そんな和葉の前に現れた奇跡の男、ビジュ変化系後輩ミカ。
    ほんとに奇跡。高身長、筋肉ムキ、家事オールOK、一途で強独占欲、写真うまい、朝走る、マッサージしてくれる、断捨離してくれる、全自動俺洗い機になってくれて、ヘアケア肌ケアぬかりなく、童貞の絶倫。あぁこれはもはやダメ人間製造機・・・頑張って養うから私にもミカをください。

    先生の時間の飛び方があまりにも自然で上手すぎます。ちょいちょい過去エピが入ってくるのに全く話が途切れず、いつの間にかさらっと今の時間軸に戻ってくるのが一流ドラマを見ているみたいで職人技だなと思いました。
    特にミカがなぜ和葉なのか?の終盤の過去エピへの持っていきかた!
    最後にジーンときたし諸々回収もされて鳥肌ポイントでした。
    数少ないエチが濃厚なのも最高。なんせDT絶倫なので。ここぞとばかりに「やめられないとまらない」を発動してくれてます。

    和葉、ミカ、大河のおまけのプロフも萌えの詰め合わせ。ミカと和葉の身長差に萌え、和葉と大河の年齢差に萌え、大河実はかなりいい男じゃない?に萌えキュンしてました。何度でも読めるとてもいい作品です!
  • 成長痛

    さきしたせんむ

    狂気の世界への扉が開かれました
    ネタバレ
    2025年8月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ たまらんですね。ヤンデレ好き界隈へのご褒美作品開幕です。
    亮平どゆこと?って思ってたけどそ~いうことね。読み返しました。
    確かに亮ちゃん言ってないんだわ。
    完全にみだり(漢字名が妄想の”妄”なのすごい)の勝手な思い込みなんだわ。
    多少の違和感を覚えつつ、うっかり私もそう思い込んでました。
    とはいえ友達という概念がないみだりにとってあの亮ちゃんの受け答えはそうとしか思えないよねぇ。概念あっても勘違いするよ。でも亮平が普通にノンケだったら?
    ひょえっ!やばいよ~みだりに思い込ませた罪は重いぞ、亮ちゃん。
    でもまだ単話1巻。亮ちゃんの人となりがつかめない。
    自分に対する好意は全部受け止めちゃうタイプなだけ?それをわかっててわざと利用してる?
    脳内の名探偵でないコ〇ン君が勝手に暴走してしまうので一刻も早く執着愛&狂気重量MAXのみだりの供給をお願いします。もうどんな展開でもついていきます!

    でも作品内容の紹介文が怖すぎて震えてもいます。
    これ以上単話買い増やしたくないのになすすべもなく、さきしたせんむワールドに引きずり込まれました。真っ赤な表紙はだいたいディープで過激な作品の証だと思ってる。好き。”immoral”で作ってる本棚見たら赤いのたくさんありました!
  • オリバーの心臓【シーモア限定版】

    丸田ザール

    神作棚へ。☆5では到底足りない
    ネタバレ
    2025年8月21日
    このレビューはネタバレを含みます▼ おそらく間違いなく神作。まだ1巻ですがそうなる予感しかしません。

    「真実」とは?「学び」とは?「本当の愛」とは?
    優しく尊敬する王の愛人として平和の中で生きていた純粋無垢なオリバー
    その王を失い敵方の将軍バンドレンに攫われ囲われる日々の中で初めて知る様々な真実。
    外の世界を知ることで初めて自分の置かれていた環境がどういう世界だったか、
    それを正しく知るためにも学ばなければ。知識を、自分の武器を身に着けよう。
    その気づきを与えたのは他でもないバンドレン。彼自身も貴族と奴隷の間に生まれて自分自身の力で将軍にまで上り詰めた男。

    冒頭、倒れる王のそばに駆け寄るオリバーを一目見て、電流が走るごとく彼を求めたバンドレン。わたくし彼に膝から崩れ落ちるほど魅了されてしまいました。そしてバンドレンを一瞬で虜にしてしまったオリバーのあの瞳。その目に潤んでる涙が宝石のようできれいで痛々しくもありその透明感と画力にも圧倒されひきこまれます。

    自分自身を無価値だと感じていたオリバーに生きる意味を与え、無知なお飾りではなくオリバーをオリバーとして愛するバンドレンと、もともと純粋で素直なオリバーがその言葉をスポンジのように吸収して強くなる決意をしていく場面に涙があふれました。本当にオリバーが美しくて可愛くて愛おしいのです。そんな彼を深く愛して慈しむバンドレンもまた人として気高く美しい。

    オリバーのために王の子供を生かしたことで何が待ち受けるのかわかりません。この先のプロットもどう転んでもおかしくないな、と思います。でもここからは無理やりではなく本当に2人が幸せに結ばれることを祈りながら次巻を待ちます!
  • いろのあじ

    端丘

    ウブな受けのフルフル赤面はこちらです
    ネタバレ
    2025年8月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 『制服脱ぎたい』『バイトの宮川君~』のはたおか先生の作品。すごくいいです。
    表題作とそのスピン的作品の『なれのはて』が1冊に。
    スピンぽいけど表題作と繋がっていて一つの作品としてまとまってます。すごくいいです。(2回目)

    ここからネタバレです

    弟たちを養うため売り専バーで働こうとする初心者ハジメと彼を気にかけるヤマト
    ちょっとオドオドふにゃふにゃしてるのにやたら度胸あるところとか、たまにドキッとする表情を見せるとことか、ハジメは『バイトの宮川君~』の店長と少しかぶるところがあります。本作の方が先ですけど・・・
    一生懸命で不憫で放っておけなくて、そのくせ的確に人の心のツボをついてくるので、きっと沼的な何かを持っていると思われる。そしてヤマトはそれにはまったと思われる。
    ウブな受けのフルフル震える赤面を見てると、気持ちがあふれそうになっているのか恥ずかしいだけなのかわからない感じがして、この子の本性を引きずり出したい衝動を感じてしまいそうです。あの赤面と独特の間合いがそうさせるのかな?先生の創り出す空気感を語ってるだけで一晩飲めそうなんだな~めざしはおにぎりよりおつまみがいいです。

    2作目はハジメとヤマトが働く売り専バーマネージャーのキヨハルと常連、遠藤さんのお話。
    語りたい。むしろこちらが好きすぎていくらでも語れる。
    でもネタバレなしで是非読んでほしいです。
    とても愛が重い。そして声を大にして言いたい。キヨハルが美しいのです!
    現場からは以上です。
  • 呪いのせいにしておこう【コミックス版】

    伝子まねゑ

    どうしようもないけどクズのほうがいい
    2025年8月18日
    め~っちゃクズです。フォローのしようもございません。
    ふつうに犯罪ですからね。

    そこは大前提としても、何でここまでクズのリアルを追求したまま魅力をひきだせるの?とびっくりしました。
    葛藤の中、社会性や倫理観がはがれて本能のまま堕ちていく様が何とも煽情的で、人間の本性が垣間見えた瞬間、それを自分には見せてくれたという優越感を感じてしまったら、それに抗える人間はいるのかな?って思ってしまいました。私はきっとあぁ愛おしい、もっと見せて!って思っちゃう。自分の中のクズが共鳴してしまいそうで怖い。

    自分がクズだって自覚のあるクズはいいんです。
    一番厄介なのは正義感で突っ走って悪意なく他人を傷つける人だと思っているのですが・・・はて、一番怖いの誰だろう?それが倫理の内か外かという違いはあれど、みんな何かに呪われて生きていると言えなくもないな~

    フォロー様のレビューで出会えた作品でした。ありがとうございました。
    スリルある話の展開も心理描写もエロの描写もすごく良かったです。試し読みで大丈夫だった人にはおススメです。
  • 俺はヒロインになれません。

    サノアサヒ

    オタクの呼吸使い
    ネタバレ
    2025年8月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 型何個あるんですか?
    息するように出てくるわ出てくるわ笑える名言とパワーワードの数々!
    「アイラブユー、ウォーアイニー、サランヘヨ、ジュテーム」あたりでうわっすごい出し切ったな、からの「好……」油断してた。他にも好きなシーンが多すぎてほんとPDFにして先生に愛を伝えたい。
    いろいろ挙げると1000文字で足りなさそう。

    しかも面白いだけじゃなくてやっぱり泣かされるの。
    そんなに頑張れないけど生きてていいんだなって全肯定してくれるんだよ・・・葵や加瀬の中に少しずつ自分と重なる部分を見つけて笑いながら泣いてる自分を俯瞰で見てまた笑う、という涙と笑いのエコ循環システムここにもあります。

    読んだ後は葵や加瀬が大好きになっていて、自分のマイナス部分が救済される。
    『ズタズタの~』の時もそうだったけど先生の作品は究極の笑いと癒しを与えてくれます。大好きです!

    ※青い袋~だんだん小さくしてカバンに隠さなくてもいい時代にはなってきてるけど、まだあのカフェグラッテ注文する勇気ない仲間はいらっしゃいますか?一度でいい、あのプリントラテ生で見てみたい。でも綺麗で飲めなさそうなんだよね・・・
  • リブート

    いちかわ壱

    感情、迷子センターにて救出される
    ネタバレ
    2025年8月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ あ~もう何してんの?とやきもきさせてくれた蒼×冬真でしたが、なんだかんだ蒼は蒼でそれほど変わってなくて、ヤンデレそのまま粘着度マシマシの冬真まっしぐらイケメンでした。そんな蒼が冬真を想い自分をセーブして仏頂面の1年半を過ごしてたかと思うとめちゃ可愛いじゃないか!と思えてきます。
    でも結局あきらめるはずもない冬真への激重執着をみせてくっついてくれたので、それでこそのヤンデレだよと私の感情も迷子センターで拍手喝采、無事救出されました。

    変わったのは冬真のほう。受け身で相手を信じられなかったのは自分自身を信じてなかったから。そこに気付けたからこそ自分からずれた歯車を直しにいけたんですね。開き直ったら案外男前なとこあってそのギャップも良いです。もともと真面目で考えすぎてドツボにはまるタイプだけど、素直になればこんなにかわいい受けもいないなっていうくらい大好きな黒髪美青年受けです。
    ちゃんと蒼と恋人同士になれてからはアンニュイな色気を漂わす小悪魔美青年と化しました。下着にロング彼ニット(多分)が似合いすぎてその下にあるであろう無数のキスマを妄想してしまった。やだもうエロいよ冬真!

    そして誰よりもいい仕事をし続けていた光属性の槙くん!君がいなければこの2人はリセットすることもリブートすることもできなかったよ。幸せになってほしいサブキャラNo1です。
    また的確なアドバイスでスパイスを提供していたチャラ男水無瀬パイセン!さすがに経験値が違います。素敵です。2人ともすごいキャラたってるし、それぞれスピンきてもおかしくないな~と思いました。
    『リセット』『リブート』両方読めて本当に良かったです。先生、担当様ありがとうございました!!
    『リセット』の番外編も良かったです!
  • リセット

    いちかわ壱

    ここで終われない!感情、迷子センターへ
    ネタバレ
    2025年8月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 表紙に3人いる時点で三角関係もっとくれ国在住の私がウズウズしまして・・・シーモアさんのありがた~い100%還元祭を利用して続きの『リブート』まで一気に購入させていただきました。

    三角関係バッチバチで美形受けを激しい取り合いの末、最終的にヤンデレ執着攻めとくっつくというのが個人的な理想なので、ほんとは槙君にもっと色々頑張ってほしかったのですが、槙君いい子すぎて思っていた三角関係とは違ってました。
    蒼と冬真は恋人として一緒にいるしお互いすごく好きなのに常にどこか心が噛み合ってなくて、こんなに寂しそうなCP中々みないなと思って読んでたけど、一度歯車が狂うとというよりそもそも最初から噛み合ってなかった。おん?そう終わるの?とびっくりしましたがその感覚自体がとても新鮮で面白かったのと、完結のさせ方が既定路線ではないところにも先生のこだわりが感じられました。

    ただ続編の『リブート』なかったら私の感情は迷子のままになるところでした…担当さまが仰る通り「ふつうに続き読みたい」の終わり方です。攻め受けがバチっと噛み合って終わってくれないと気持ちが悪い方にとっては若干拷問に近い作品かもしれませんが、それに耐えられるほんのちょっとのM気質があれば大丈夫。そして『リブート』あるので大丈夫。一気にいきましょう!
  • ジュリエットを撃て

    桂小町

    これは名作!!続く?続きますよね??
    ネタバレ
    2025年8月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ うわ~なんかめちゃくちゃ泣いた!縁のない世界のお話のはずなのにぐさぐさ刺さってくるのなんでしょう?痛いよぉ~でも素敵なんだよぉ~
    朱里の崇めたくなるような美しさ、プロ意識の高さと、全てにまっすぐ向き合う暁の潔さ。
    もう2人とも激推せる。ベルキスどこにありますか?

    以下盛大にネタバレしてます

    朱里がナンバーワンな理由は姫たちの痛みを知ってるから・・・
    1巻冒頭、自分の客を貶めるホストに静かにきれた朱里だったけど、あれ内心めっちゃくちゃ腹たってたんだと思う。ホストを語れるほどの経験はありませんが、色恋営業がどうとか女の子を不幸にするとかそれはそうなんだけど、それら全てを呑み込んでしまうマリィの「ホスクラいる女ってのは多かれ少なかれ病んでんだよ」のセリフが刺さる。その奥には程度の差はあれ朱里のようなマリィのような人がたくさんいて、あの場所を必要とする人たちがいて、その痛みを知らない人から一般的正論をぶつけられたところできっと何にも響かない…

    あのマンションドア前の本音を言いあうシーンがすごく好きで何度も読み返してしまう・・さらに終盤の暁の朱里への告白、雄としてかっこいい。覚悟を決めた暁は朱里を守るに値する男です。
    「恋も愛もお金に変わる世界」だからこそ2人の純粋な恋心がより透明感を増して胸に迫ります。これはもちろんフィクションだしファンタジーなお話かもしれないけど、リアルでも夜の歌舞伎町は少なからず道化の世界。だからこそそこで生まれる真実の恋がたくさんあったらいいなと想像してしまいます。

    最終的にスパダリの本領を発揮してきた暁に家を乗っ取られつつある朱里ちゃん!もう可愛くてしかたない。そのポーカーフェイスをはがしてもいい相手に出会えて朱里自身の本当の幸せはきっとこれから。2人の第2部開幕をお待ちしています!
  • 狐のよすが

    ミナヅキアキラ

    「よすが」の意味が深くて泣ける
    ネタバレ
    2025年8月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ わかってるようでわかってない言葉かもと思ってつい調べました。
    意味はイメージ通り「頼りにしている人やモノ」や「手がかり」で漢字で書くと「縁」「便」「因」だそうです。まあそうだよね~くらいに思ってたら、由来が【寄す処(よすか)】という「身を寄せる場所」というのがわかり、万葉集では「故郷」、源氏物語では「夫や妻」という意味で使われていたそうです。

    それを知った上でもう一度読み直すと、九重はピー助のために”よすが”と名付けたけど、無意識下に自分の心が帰る場所や愛を分かち合う対象が欲しかったのだろうかとも思えてきて、同じ種族の家族や仲間を失くした彼がどれだけ寂しくて孤独だったかを想像してしまいました。それなのにまた今度はよすがのために孤独を選ぼうとする九重よ・・・もう泣く。

    そしてピー助がプリンティングのままに九重を「とーたん」だと思って懐いてたのに「おまえは狐じゃない、鳥だ」と告げられた時のガーンの顔大好き!そう、あなた鳥なのよ。おててがちゃんと羽なとこリアルで良いです。チビよすが可愛すぎて叫びたくなるので要注意です。
    成人?成鳥?してからのよすがの中性的な美しさとその衣装も最高に好き。大きくなるにつれて鷹の文様らしい着物になっていくの素敵すぎます。鷹の師匠のいで立ちも格別でした。鷹なのに鷹匠なかんじの衣装が似合っててとてもかっこいい!

    ミナヅキ先生の切なさや優しさ、暖かさがじんわり沁みるところは他作品とも共通してるし、この作品は人外なこともあって特に先生の画力が存分に発揮されているように思います。鳥の羽、蛇の鱗の精緻さやケモ耳に馴染む髪の描き方とかも本当に大好きです!
  • 手中に落としていいですか 番外編 ~彼の名が知られる前について~

    くれの又秋

    あ~これは落ちる
    ネタバレ
    2025年8月11日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 短編なのに盛大ネタバレですが巳鹿島愛を語りたかった・・・すみませぬ
    まずはネタバレなしで短編読んでみてくださいませ。

    巳鹿島さん若い頃から丁寧な言葉遣いなところエロさを倍増させてる。
    相変わらず糸目をうっすら開けた時の色気が半端ない・・からの「咥えて」だって。
    ぎゃあぁぁぁぁぁぁ~っ!!失礼、取り乱しました。
    あの1ページだけで男優ちゃんだけでなくきっと我々読者の多くを手中に落としとるよ。
    全部もってかれるわ…

    そして首(喉)いってましたね・・・相手役の攻め方に物足りなさを感じてる新人君の一瞬の表情から、彼が求めてるものを一発で見抜いてる。もしかしたら本人も気づいてなかった癖をこじ開けている可能性すらある。怖い!
    あのほっそい糸目には一体何が映ってるん?隠してた心の奥底まで見透かされちゃ誰も太刀打ちできないし!本編に出てきた生い立ちにも関係するんだろうけど人を観察するのがクセなのかもしれませんね。だからスカウトがうまかったのでしょう。

    何考えてるかわかんない魔性なのに根が真面目なのもずるい。一度でも関わったら一生記憶に残る人だろうな。もっと若い頃にこんな人に出会ってその沼にはまりたい人生でした。来世頑張ります。
  • 体感予報

    鯛野ニッケ

    ☆なんぼあっても足りない。2人が愛おしい
    ネタバレ
    2025年8月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 単行本が出るまで待てない作品の一つ。今回の9巻ずっと泣いてました。
    8巻の瀬ケ崎さん可哀想すぎてダヨちゃんそれはいかん、マジであかんって思ってちょっとしんどかったけど…ほんとにこの子はハラハラさせる。でも瀬ケ崎さんはそういうダヨちゃんが大好きで放っておけないんだよね。前回みたいなことあったら下手したら離れて行ってもおかしくない展開なのに、傘持ってお迎えにきてる!!もう瀬ケ崎さんが健気で愛おしすぎて・・・

    ダヨちゃん基本的に自分でいっぱいいっぱいだから瀬ケ崎のことをそこまで理解できてるわけじゃない。でも不器用だけどダヨちゃんなりに瀬ケ崎のこと大好きだし、一生懸命に釣り合う人間になろうとしていて、寂しい過去を持つ瀬ケ崎にしてみればそれだけでも愛おしくて誰にも渡したくない存在なんだよね。瀬ケ崎にとってダヨちゃんは替えが効かない存在なんだと改めて感じました。もっと伝えていこうよ、ダヨちゃん。あなたそのままでもめちゃくちゃかわいいんだから。

    あと鈴鹿の言う事は正しい。仕事だけじゃなく瀬ケ崎に対しても同じことが言えるだけにダヨちゃんの衝撃は大きかったと思う。性格はちょっとアレだけど、ああでも言われないとダヨちゃん気付かないから。彼もダヨちゃんの良さに気付いてるからああいう厳しい事言ってくれるんだと思う。なんだかんだ2人を取り持つスパイスになってくれるといいな。性格はアレだけど(2回目)。彼は『君香シャーレ』の高階みを感じるので嫌いではない・・・

    そしていつも先生は魔術師だなって思います。他作品でもそうですけどペンに催涙効果仕込んでるんじゃないかって思うくらい、ちょっと微笑む表情みただけでぶわっと泣けてくる。些細な表情の変化で感情を揺さぶってくるのがすごいです。あと背中ポンポンとか洋服ぎゅっとつかむとか丁寧な動きの描写でも心情が伝わってきて心が掴まれます。これだけの人に支持されるの納得しかないです。
  • ご利用は計画的に 【電子限定特典付き】

    にやま

    ポイントのご利用も計画的に
    ネタバレ
    2025年8月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ この表紙、PCの起動時画面にしたいな。
    あの顔で見つめられてゲリラだからって購入ボタンじゃんじゃんポチってんじゃねぇよって五代さんに叱られたい。でもどうせ言うこと聞かないからお仕置きしてほしい・・・あ、気持ち悪いですね、すみません心の声が・・・

    闇金融関係のお話としてはかなりファンタジーでそんな訳あるかい!とも思うけれど、魅惑の筋肉ボディ五代さんがネコだったので☆10です。すみませんアホなんで。もう良い!とても良いです!!髪おろしてる五代さんもイケメン。
    ザ・いい人代表の金蔵くんみたいのに限ってエチの時は言うこと聞けない雄になるのも、普段抑制されてそうな若干の狂気を感じていいですね~抑え効かないガタイのいいワンコ、五代さん好きそう。”金蔵”なんてお金持ってそうな名字なのに借金設定?って思ったけど終盤しっかり名前が生かされていたのは先生の計算なのでしょうか?
    そしてわたし金蔵弟が好き。彼が一番取り立ての才能ありそうで将来が気になるよ。

    五代兄のスピンがあるようなのでそっちも行ってきます!
  • 君の総てを壊すまで

    牛男

    衝撃的。SNSで紹介されたらザワつきそう
    ネタバレ
    2025年8月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 安易におススメできないけど、剥き出しの人間の姿から目を背けられない。
    地雷をもぶっとばす勢いにのまれて一気に読んでしまいました。
    全員人生のどこかのタイミングでぶっ壊れていて、彼らの世界の中ではおそらくあれが幸せの最適解だったと思う。

    ネタバレなしで読むことをお勧めしたいのに、以下盛大にネタバレしてしまっています。
    プレイのみならずメンタル系地雷もあるのでご注意を。

    双子の妹の瑠璃の「自分はお兄ちゃんの宝箱」表現にゾワっとしました。宝物ではなく宝箱。
    お兄ちゃんが受け止められないものを保存しておいてあげる、はやく私の宝箱に入れと言う。
    でもその宝箱はゴミ箱でもあるわけで。それは恨みなのか愛なのか…やはり瑠璃も壊れている。どちらなのかもはや私にはわからないですが・・・

    そしてアキラにとっては人生で一番の衝撃であったであろう光瑠との最初の行為。
    地獄に叩き落され精神が崩壊した青春時代を経てなお、光瑠への愛と執着は消えるどころか増していったことは容易に想像できます。そして最後のシーンのイチゴみるくに未だ止まない光瑠への想いを感じました。アキラの人生も光瑠に囚われ続けて彼を支配しているようで支配されてもいる。共依存、溺愛、それでは足りない何かがそこにあります。

    1人の人間が管理され身も心も壊されていく様は怖いけど、当の光瑠が不幸そうには見えない。
    それを言うなら家族や社会的な立場に支配されていたそれまでの光瑠のほうがよっぽど不幸そうなんですよね・・清く正しく生きるのが正解か剥き出しで心のままに生きるのが正解か、どっちが正しいかなんてわからないけど、幸せだと感じられる方がその人の正解だと信じたい。ただもはやその幸せすら推し量れないほど光瑠が壊れすぎていて・・・それでも私はこれはハッピーエンドだと信じたい。
  • 【18禁版】憐れなβは恋を知らない【コミックス版】

    屋敷シマ

    おや、どなたか私のストッパーご存じない?
    2025年8月6日
    購入ボタンを押す指。
    いつのまにか本棚に収まるR18の凌介と瀬乃ちゃん。
    え?クーポン使い切ったのに?
    なぜ同じ本を買うのかって?
    そこに凌介の凌介があるからです。

    結構前に出たことは知ってはいたのです。一応自制はしていたのです。
    ”いつか買う”のカートに入っていたのですが、みなさまのレビューでなんと本編になかった描きおろしがあるということを知り、え?どゆこと?と思い・・・冒頭に戻ります

    そして私気付きました。いや、みんな気付いてる。当たり前ですがセッのときは受けのtn見てる方が多いのに(攻めのtn中に入ってるから)先生は何としても凌介の凌介をお披露目したかったに違いない。浮き立つ血管…カットインする凌介のtn&おまけの見えるはずのないものが見える仕様まで・・ありがとうございます。

    本編の良さはそちらに素晴らしいレビューが山ほどあるので、こちらはこの作品のエロがどれだけ素晴らしいかをお届けしたいだけのレビューとなっております。規制の厳しいこのご時世「内容良し、エロ申し分なし、価格変更なし」の3拍子揃った名作でございます。迷われてるなら是非R18版を!
  • 及ばぬ恋は馬鹿がする ~まひろ×海斗のハナシ~

    ますだみく

    大人の片想い。身動きのとれない想いの先に
    2025年8月5日
    ボディーブローのようにじわじわくる名作でした。
    過去に同じような経験がある人にとってもない人にとっても、ぶんぶん頷いてしまうであろうストーリー。

    身動きのとれない想いの先には進むか留まるかの2択しかない。
    テーマはよくあるけどとても丁寧に心情を追っている作品です。
    時間の流れ、空気感があまりにリアルで喉奥がキュッとしまって胸がジクジクする・・
    でも誰かを想って楽しくも切なくもあったあの頃の感覚が懐かしい。
    現在進行形の方はちょっと響きすぎるかも・・

    「馬鹿になってなんぼ」まさに一条さんのいう通り。
    でも馬鹿になるにもいろんな馬鹿のなり方があるんだね・・勉強になります
    2人の行き先を見届けたくて読む手が止まりませんでした。
    でも何といっても一条さん素敵。私は断然一条さんがいい。
    1巻完結になっているけどなんかフラグたってるしスピンきてほしいな。

    前にフォロー様がこの先生の別作品のレビューをあげてくださっていて、それを読んだときにどこかで見たことのある絵だな~ってずっと思っていたら判明しました!
    SaucyDog『シンデレラボーイ』のMVのイラストを担当されていた作家さまでした。
    先生の作品の雰囲気とあの曲が見事にリンクしていてコーディネートされた方天才?と思います。
    (ここで大声で薦めていいのか疑問ですが、曲もかなり有名ですしそちらでも先生の世界観を是非!)
  • ワンルームエンジェル

    はらだ

    この関係に名前はつけられない
    ネタバレ
    2025年8月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 感情に匹敵する言葉がみつからないんです。一応紙でも電子でも購入して何度も読んではいるのですが、何回読んでも絶対泣く。なんなら読まなくても思い出して泣く。自分の涙腺が弱いことを差し引いても涙を回避できない作品です。

    以下は相当なネタバレが入りますので未読の方はネタバレなしで是非!

    天志のカラッとした明るさと口の悪さ、幸紀との会話のテンポの良さのおかげで笑いながらページはどんどん進んでいく。ほんとに楽しくて笑えます。そしてその日常が後悔の中で生きていた幸紀を救っていくし、天志もまた忘れていた過去の孤独感や寂しさが幸紀の不器用な優しさによって癒されていく。あるといえばある相互救済のお話なのですがそれだけで終わらせないのがはらだ先生。

    突如人間のクソみたいな負の部分見せられるの辛いし、天志の真相も理不尽すぎて息がつまる。幸紀の弟のことも目を背けたくなる。でもそれよりも何よりも、幸せな時間の中でふっと消えてしまう、宝物のような存在の喪失がきつすぎるのです。たとえそれが薄々わかっていた結末だったとしても。
    あんなに憎まれ口たたいて楽しそうだったじゃん!はらだ先生、こういうのやめて、マジで。って思います。こういうのが一番堪えてしまうのです。

    その後で描きおろしとQRコードで2人の幸せな姿に完全に気持ちを持ち直させられるのもたまらない。天志の笑顔とページの余白の空気感が美しくてまさに浄化されます。最後は幸福感に満たされながらもそのたびに目は腫れあがりティッシュの残骸に驚くのです。はらだ先生にしか描けないお話だと思います。
  • バイト先の生田くん【デジタル特装版】

    会川フゥ

    想像より深い作品に感じました
    ネタバレ
    2025年8月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ すごく好きな作品ですがレビューが難しい・・
    一言でまとめちゃえばバイト先の小悪魔な生田君に大学生の狛江君がハマっていって2人が恋人になるまでのお話。でもたったそれだけのストーリーの中にリアルな社会を断面から覗いているような深さもあって少し複雑な気持ちになります。

    生田君は自己肯定感が低いと言ってしまえばそれまでなのですが、そんな単純じゃないような…それは彼自身が歩んできた背景のせいももちろんあるし、それによって疎外感を感じさせる社会的な構造の問題のようにも感じました。
    あの喫茶店は生田君いわく「こっち側」と「あっち側」の緩衝地帯のようなものだったのかもしれない。
    生きる世界が違うと感じている周りの人に対してもああなりたい、うらやましいとかはなく、ただ違うから長く関わらない方がいいと判断してしまう。一種の防衛反応なのかな。だから根が深い気がするし生田君がコマを受け入れるのって雲の中に手を突っ込むような、未知の世界に足を踏み入れるような勇気のいることだったんじゃないかと思うのです。

    そんな生田君や彼にハマっていく自分自身を客観視して、最終的にありのままを受け入れようとするコマも素敵です。恋に溺れるのではなくしっかり相手と向き合おうとする所がとても恋愛初心者とは思えない。逆に言えばそれだけクールなコマを夢中にさせた生田君は凄い。でも恋って冷静なままではつまらないと思うし、我を忘れるくらい夢中になる時期があってもいいと思うのでこれからどんどん溺れていってほしいなって思いました。その予兆はあるけどね~ムフフ。コマは束縛溺愛攻めの素質あると思うんだ~

    そしてみんな気になるミナトくん・・・彼も素敵!生田君はミナトも”あっち側”の人と思ってたけどミナトは生田君を”同じ側”の人と思ってたからこその「いつでも返してくれていいから」なのかな。少なくともただの友達でないことは確かだけど、恋愛感情の有無はよくわからないままなのがいいのかも。コマにしてみればそれでも十分なライバルだね!
  • 聞いて、俺の恥ずかしい音 【電子限定特典付き】

    吾瀬わぎもこ

    ずっとちゃんと恥ずかしいのが良い!
    ネタバレ
    2025年8月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 音を出すことにも聞くことにもすぐ慣れてしまいそうなものなのに、何度やっても毎回ちゃんと恥ずかしがる安藤君がすごくいい。他の人が知らない本当の性格もとにかくかわいい!性格も癖もあんな姿自分だけに見せてくれてるって思ったら寺崎も興奮しちゃうよ。2人の肉体美も素晴らしいです。安藤君の綺麗なお顔はすぐ赤面するし、寺崎は筋肉もりもりでセクシーだし、tnはどう差し引いても立派過ぎるし(R18おねがい)腐心くすぐるフェチてんこもりでした。

    恥ずかしい性癖ってすごくコアな部分だと思うから、それをさらけ出せることができたら正直もう怖いものはない。
    でも羞恥が完全になくなって一歩行き過ぎれば、ただの発情した動物になってしまう所を甘い雰囲気とエロさをずっとキープできるのは、安藤がちゃんといつまでも恥じらっているからだと思うんです。
    あとそれを可能にしている寺崎のキャラと手腕。安藤の性癖を受け入れる(なんならはまる)度量の大きさと、彼を煽る甘い言葉でぐずぐずにしながら音で魅せるエロスは寺崎にしか出せないと思う。身体にハマるのと比例して安藤自身にはまっていく様子がたまらない。

    微スカだし読んでるこちらが恥ずかしくなるくらいだけど、そこを先生がどうよ!これどうよ!ってくる感じ・・伝わります?寺崎も安藤も可愛くて最高なんですが、自由研究と称して液体の研究しながらこの作品描かれてるわぎもこ先生が最っ高です!面白すぎる!濃厚エロウェルカム!な方に大変おススメです。
  • 后宮のオメガ

    露久ふみ

    先生ありがとうございます!嬉しい想定外!
    ネタバレ
    2025年8月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 上下巻で完結したものと思っていたのでまさかの続編が出るとは知らずびっくりして3巻慌てて購入しました!下巻の終わりは時代が飛んでいてもうちょっとハーリドとイリヤの後日談が欲しいな~と思っていましたが、今回の3巻で2人が再会し正式に結ばれてから1年後の話がたっぷり描かれていました。
    新しいストーリーが加わって改めて2人の有能さとイリヤの美しさ、ハーリドの色気に圧倒されます。

    以下3巻ネタバレです

    あまりにもΩが不憫すぎる国に生まれたイリヤ。
    Ωを虐げることが当然のように育ってきた兄ソーンからしたら大層目障りだったのだろうけど・・にしてもね、あれはない。
    仮にも同盟国の后宮ですよ?ハヌ国をも下に見て侮辱する行為なわけで。
    でも彼の息子が優しい子だった。未来の王の器がちょっぴり垣間見れました。
    そして実の父である国王。ハヌ国へ嫁がせたこと自体が愛だったのか。
    それほどの想いがあったのならばその前にもう少し愛を示してあげて欲しかったけど、イリヤが少しでも愛されていたと実感できたのは良かったです。何より2人の新しい家族!子供たちが可愛すぎるし、タルジュにまさかのパートナーができたの面白い!

    個人的にこの作品の一番の魅力はイリヤが神々しいほど美しいΩという設定ながら、αのハーリド同様に有能で勇敢な一人の男として魅力的に描かれている所だと思っています。
    異世界ファンタジーで出てくるようなチート能力があるわけでもなく、様々な理不尽を自分自身の能力と人望で突破していく。雰囲気はおとぎ話のようなのにバディもののような信頼関係と愛の深さ。それが繊細な線と素晴らしい画力で異国情緒とともに美しく描かれているのが本当に圧巻です。
    そしてさらに男の色気を増したハーリド!
    為政者としての貫禄と能力に加えてあの下がり目でおねだりするように見上げられたらもう・・・さすがのイリヤも陥落する雄のエロスにあふれている。あえて言うなら…こんな美しい2人、もうちょっとエロがあってもええんやで、と心の中で呟いております。電コミ大賞も納得の名作です。
  • 男子高校生に憂鬱

    日乃チハヤ

    その瞳に完敗
    ネタバレ
    2025年7月31日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 無意識であればあるほど雄弁なこともあるんだ。
    吸い込まれそうな瞳でじっと見つめられたら誰でも勘違いしてしまうかもしれない。
    でも見られてることに気付くのは同じく自分も見てるから。
    もはや先生の方がその瞳に囚われた瞬間恋に落ちていたんですね。

    ほんとにたまにいるんです、こういうジッと見てくる子。きっと視力悪かったり、それこそただのクセだったりするんだろうけど。その洗礼を毎日授業で浴びていたら・・そりゃあ勘違いしてもおかしくないし、先生の中の少女も駆け出します。先生かわいい。

    視線や雰囲気とは裏腹にさっぱりはっきりした性格の早乙女くんのギャップがとてもいい!
    受けだと思って読んでたのに、あれ?あれあれ?ムフフ~ンってなりました。
    少年の面影を残して微かにショタみのあった早乙女くんが先生の身長追い抜いて、少し色気を漂わせるようになる画の変化がグッときます!先生がより可愛くなってしまう。しっかりエチシーンもあって良かったです。

    ところで2作目すごくないですか?かなり好きです。
    『片道~』のようなサブカル感があってもう何というか・・・好き。オラに短文レビューできる語彙力をおくれ!
    2作ともとても良かったです!
  • Bar猫のおしながき【単行本版】

    夏目くも

    猫には猫の世界がある
    2025年7月30日
    この世界では10年も生きると人間になれるらしい。
    猫だけが行けるバーだなんて!かつおぶし寄附するので働かせてもらってもいいですか?

    ほんのりBL味匂わせてる猫ファンタジー
    三毛ちゃんの雄なんてレアな子も出てきます。
    そして作品タグが”斬新な切り口”オンリーなのがじわじわきてます。きっと他にもあるよ…がんばれAI。

    猫も人になりたい、なんて思うのだろうか?私はいつだって猫になりたいって思ってるけど。
    人間とのちょっと切ない関係とかしんみりする場面もあるけど、そこは猫なので。
    読んでるこちらを勝手にしんみりさせといて案外ドライだったり・・
    そしてグルメ漫画のようになぜか沢山でてくる「人間にならないと食べられない猫用料理」の数々。絶妙においしそうなんだな、これが。作者様の猫愛感じます。

    昔飼っていた初代の姉妹猫が他界して数年後、2匹が猫の姿で2本足で立って楽しそうにバドミントンしながら私に人生のアドバイスをしてくれる、というシュールな夢を見たんですけど死後の世界があれならこの本の世界みたいで楽しそうだな、と思いました。
    幸せでいておくれ。BLというより猫好きの方におススメです。
  • 最終電車の恋人たち

    ダヨオ

    オジBLの金字塔だと思ってる
    ネタバレ
    2025年7月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ イケオジが出てくるBLの名作はたくさんあるけど、この作品は特別イケオジというわけではなく等身大のオジさまのお話。スーツをビシッと着こなしてフェロモンふりまく美しいイケオジや、若い子と恋愛できる若々しいオジたちとはもはや別ジャンルかも。フィクションじゃなくておそらく「ちゃんと私たちの周りにいる人たち」がとても素敵に描かれています。
    最初はさらっと読んでしまったけど時間をおいて読み返してみたら、等身大アラフォーの恋をこんなに魅力的に昇華しているこの作品はもしやオジBLの金字塔では?と思えてきました。

    以下ネタバレです。

    ちょっとくたびれてて、自分の職場にいるかもしれないくらい等身大のアラフォー春江さん。恋愛経験のないクローゼットゲイで自分から現状を変えようという気などないし、若い男の子にときめくような情熱も持ち合わせていない。
    この春江さんがとても可愛い。美形でも魔性でもあざとくもなくて、計算のない自然体の彼の可愛さが何だかリアルです。攻めの藤嶋さんはいわゆる現実的なイケオジ枠には入ると思うけど、地位も名誉も何でも手にしてきました、なキラキラエリートという訳でもないし、色々失いながら寂しさを抱えて生きている。経験はあるしモテるし若い子からの需要もあるけど、春江さんの魅力に気付いた後はもう必死に恋してるだけの男で・・あ~もうこちらも可愛くて。

    お互い口にできない2人の心の声が一つ一つ刺さってきます。
    10代、20代ならあっさり声にだせるのかもしれない。でも違うんです。呟くの、心で。
    恋に落ちかけてるときの「ジャンプしたい」こんなかわいいアラフォーの心の声聞いたことないです。
    余計なお世話かもだけど、この作品を読まれたまだ若いみなさん、アラフォーになったらもう一度読んでみてほしいなと思いました。きっとまた違う感覚や感動があるんじゃないかな。

    描きおろしで電車に乗る2人のバッグから出ているバゲットと猫じゃらし。
    じわ~っと沁みます。きっともうほんとに最後の恋人なんだな。まさに最終電車の恋人たちです。
  • ひっぺがして、こころうらはら 【電子限定特典付き】

    幾田むぎ

    まさに半分、青い。焦れキュン大学生BL
    ネタバレ
    2025年7月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 毎回一瞬ひっぺがしてころころ、に見えてしまう…恐るべし夕方の乱視。
    なかなか噛み合わないな~って思ってたけど、先生モダモダ展開がお好きでしたか~

    受けの猪田くんのクールビューティー感がすごく良いです。ダメかもってなった時に騒がずスッと引いてしまうタイプ。それでは相手に伝わらないからほんとは良くないんだろうけど、そういう受け好き。そしてそんな受けを必死に追いかける攻めであってほしい…優作はそういう攻めだったので、実はモダモダ展開あんまり得意ではないのですが没頭して読めました。
    優作コミュ強なのに亀が唯一本音を言える相手だったかと思うと案外心開かないタイプ。かなり勇気出して頑張ったよ~

    この何とも言えない焦れキュンな感じ。DKのTHEアオハルな眩しさではなく、少し世界が広がってちょっと穢れたりしながらもまだ瑞々しさが残ってるのがDD特有という感じがします。まさに半分、青い。つい朝ドラのタイトルぱくってしまった。
    セ フレなんて言いながら本音は最初から好き同志だからエチがとても優しくて甘々。
    攻めも受けも余裕のないエチが若くて大好きがあふれてる!回数多めだし。そんな顔と反応見てればもはや言葉にしなくても伝わるでしょうに、って思っちゃう・・破壊力すさまじいクールビューティー猪田君の笑顔は確かに誰に向けてもいいものではない!可愛くて心配過ぎるよね。
  • アフターグロウ

    吾瀬わぎもこ

    こちらのカラー版とR18はどこですか?
    ネタバレ
    2025年7月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 天授の背中全部フルカラーで拝みたい。そして立派なtnはR18で堪能したい。
    だって構図が!見なよおれのtnを!!って言わんばかりの構図がそこらじゅうにあるのに~ナマゴロシ?

    「カタギで生きるには厳しくて、ヤクザであるには優しすぎる」
    天授の背中にある観音様はとても似合っている。
    彼の背中はあらゆる意味でとても綺麗だと思いました。
    彫り物は体に刻む分、思ってるよりずっとその人自身が反映されてしまうのかもしれない。

    ヤクザと医者、しかも聖高は本来外科医。真逆だけど2人とも死と距離が近いという意味では似てる。そのため天授は聖高を離そうとし、聖高は寄り添って救急医になろうとする。そして天授ほどの器の大きな男でもやっぱり心が帰る場所は必要で、その場所となりうる聖高も同じくらい慈悲深い男。覚悟を決めて一緒にいることを決意した2人に、少しでも長くこの幸せな時間が続いてくれと願わずにいられないのです。

    そして真面目なレビューを書きつつも、どうしても脳に居座ってしまった聖高のモノローグが気になって仕方ない。
    「尿道が切ない」なんちゅうパワーワードですか?何となくわかりますけど…医者であるがゆえ?情緒があるのかないのかわからないこの言葉が面白いです。あぁエロの方のレビューに戻ってしまった。
    だって触れない訳にはいくまい、天授が終始優し気な博多弁でセッの実況中継しながら煽っていくエチシーンの数々。あれはたまんないです、聖高がかわいくて仕方ないのが溢れてる。そしてぐずぐずになりながら確実に天授のツボを押さえていく聖高の才能よ!お兄さん開花しすぎよ~
    この際少々お値段高くなっても文句はいいません!ぜひR18と1枚でいいから天授の背面全身フルカラー絵をお願いします!!
  • 特級αの愛したΩ

    神波アユミ

    文句なしの神作です
    2025年7月24日
    別でうっすら追っていて確実に辛い展開であろうことが予測できたので正直かなり躊躇してたのですが、フォローさせていただいている方々のレビューで、これはもう絶対に読まねばなるまい!と決心して購入しました。

    心の底から読んでよかったです。
    確かに胸糞展開はあります。でも読後のこの幸せな感覚はそれなしでは得られなかったかもしれないです。
    思い返しただけで死ぬほどムカつくけど。
    それくらい愛のスケールが大きく、また決して軽くないテーマなのに所々軽妙で作品全体に重苦しい感覚がないので、没頭してあっという間に読んでしまいました。何を躊躇っていたのだろう?

    攻めの特級α有磨はどこからどう見ても雄の中の雄。ビジュから行動から全てが特級です。
    そして彼が愛したΩの司。見た目もフェチど真ん中ですがかえって陳腐な言葉しか出てこないくらい魅力的。
    司のことだけで1000文字書ける。
    彼しか愛せない有磨の気持ちがよくわかります。

    読み終えた感動の勢いそのままレビューしてしまっていますが、ぜひ読んでいただきたい素晴らしい作品!きっと考察してしまうと私の場合1000文字では足りない感情垂れ流しレビューになりそうなのでこのまま投稿させていただきます。
  • 泣かせたくてどうしよう【電子限定描き下ろし付き】

    車谷晴子

    ぜったいなかちゅ!可愛くてどうしよう・・
    ネタバレ
    2025年7月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ かわいい絵とかわいいキャラにピュアラブDKBLかと思って読み始めると・・
    そうくるかい!となります。変態執着攻め×天然ピュアピュア受け。
    攻めの癖が解釈一致すぎて笑うしかない。
    他の作品読んでも思いますが、先生かわいい受け泣かすのお好きですよね?
    しかも話が進めば進むほどヤバさとエロさが増していくという・・もう大好きです。
    あの変態攻めと先生の描く受けの泣き顔にはどうしても抗えないのです。

    何よりいいのが、一ヶ原の手により二番は籠の鳥状態なのですが、それを二番本人がうっすらわかってるというところ。長年拗らせた性癖と一ヶ原の人生が乗っかった愛情は確実に二番に浸透していて、実は少し共依存的になってるところも萌えポイントでした。

    涙って感情の種類によって味が変わるんですって!
    どんな時に流す二番の涙が一番おいしいのかな?一ヶ原に聞いてみたい。
  • 手中に落としていいですか【単行本版】

    くれの又秋

    4巻は特に神懸かってる!☆5では足りない
    ネタバレ
    2025年7月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ハマりすぎる作品というのもレビューが難しいもので・・・
    性癖もフェチも一気にぶち抜かれてしまって頭抱えてます。
    読み終えた瞬間に神作棚へ移動しました。そして即おかわりしました。
    特に4巻!もちろん1~3巻あっての4巻なのですが、先生神懸かってます!

    視線も指先も身体のラインも、熱と湿度が伝わってくるような行為の描き方の丁寧さ・・・ただエロいのではなく性描写でこれほどの色気と説得力がある作品は数少ないのではないでしょうか?

    巳鹿島の糸目の奥には、計算、自信、新田に対する溺愛と欲望、何より誠実さが隠れてる。いつも飄々としてるけど嘘は言ってない。本来百戦錬磨で心の機微に敏い彼であれば、相手が誰であろうと自分に心を向かせることは簡単なはず。
    でも本気で手に入れたい新田に対してはじっくり待つ姿勢で誠実であろうとする巳鹿島に撃ち抜かれました。新田くんから来てもらわないと意味ないんですよね。

    そして時折うっすら開けられる眼差しの色気にぞくっとします。
    リアルでも細目の色気しかないような蛇っぽい人が好きなのに、2次元でもこんなどタイプど真ん中で来られたら読んでるこちらの身がもたない。即落ちしない新田君が意味わからない!有馬君のほうがむしろ普通!!
    だからこそハマるのは思い通りにいかない新田君なんだよな~あ~もう。童顔ムキの新田君ずるい・・巳鹿島さんより背高いのも萌えポイントです。巳鹿島さんの下の名前もずるくないですか?「滝」なんてかっこよすぎでしょ!!

    少年漫画でも糸目ってわりと敵味方関係なくチート級に強いイケメンが多くて、糸目が本気出すときはその目を開くと相場が決まっている。(と思ってる。)だから巳鹿島さんが目開けた時は、あ、スイッチ入った!と思って読んでました。止まらないのでこの辺で。長文失礼しました。
  • 犬も喰わない

    彩景でりこ

    この愛の世界に溺れそう
    2025年7月22日
    もうたまりません。癖と感情を激しく揺さぶられました。
    王道とは程遠いけれど好きな人はめちゃくちゃ好きであろう作品だと思います。

    愛する人とつながる形は一つとは限らない。
    歪ではあるけれどそこに秘められた狂おしさが眩しくて震えます。
    泣ける類の話でないのかもしれませんが涙が・・・ぼろぼろ泣いてる自分にびっくりしました。
    空木の存在が一見不純物になりそうなのに彼の存在が物語に奥行きを与えていて、そう来たか!と思う展開でこちらが為すすべもなくでりこ先生ワールドに連れていかれる感覚。凄い!!

    もう一つ短編が入っていて、こちらも表題作に負けず劣らず素晴らしい。
    正毅の気持ちがやりきれなくて・・・もう涙腺おかしい。
    短編とは思えないほど深い、深すぎる大人の歪な純愛。

    どちらも説明されているようでしていない感情が多くあります。
    だからこそより深く響いてくるそれぞれの愛の深淵と精神的エロスに感動!
    こういう感情の動き方は久しぶりで、やっぱりこういう作品好きなんだと再確認できました。

    読後に他の方のレビューで10年近く前にアワード異色ランキング6位だったと知り納得しました。お気に入りに登録したまま中々購入しなかった期間が悔やまれましたが、きっと読むべきタイミングがあるのかな・・出会えてとても嬉しい名作です。
  • イノセントにくちづけ 【電子限定特典付き】

    さきしたせんむ

    はぁ~もう、すき!だいぶ面白い
    ネタバレ
    2025年7月21日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ネタバレなしでいけるかと頑張ってみたけどダメでした~愛があふれて伝えきれなかった。

    ストッパー無きさきしたせんむワールドにずぶずぶ引き込まれてしまう・・・
    え~とりあえず旭くんは国の重要無形文化財ということでいいでしょうか?
    様々なハンターに狙われるといけないので国で保護した方がいいんじゃないでしょうか?
    何を食べさせたらあんなにナチュラルに人間ホイホイ(おもに変態)できる生き物が育つっていうんだ?反応が可愛すぎていちいち頭抱えてしまう・・蓮さまの心中お察しですよ。

    表向き何でも持っていて完璧に見える人間ほど案外空洞抱えてる、の典型攻め蓮さま。
    すごいイケメンなんだけども、隠しきれない狂気とポンコツぶりがこれまた可愛くて。
    初手からの癖強感に「こいつはやべぇ」アラートが鳴り響きました。
    と思ったら同じくらい癖強アラート発生させる殿様出てきた。
    そしてもう一人、誠限定セコム発動する時だけ殺し屋になる泉くんもおもろい。
    先生の作品に出てくる”やべぇ”枠の人大好き過ぎてほんとハマります!

    ただの変態じゃなくてみんなめちゃくちゃ愛が強いのがまた良い!
    しっかり純愛してるの!愛しすぎて変態になってるだけなの!!
    この面白エロかわワールド永遠に続いてほしい・・と思ったらまだ続きがあるとのこと!嬉しい!!しっかり新刊自動購入ポチって待ってます!
  • 恋をするならひれ伏して

    ハルモト紺

    世界一愛のある「ひれ伏せよ」だよ・・
    ネタバレ
    2025年7月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 早瀬の「ひれ伏せよ」「ごほーししろよ」
    この言葉のおかげできっと時藤はすごく救われたんだろうな・・・
    歪な状況から始まった早瀬との関係がいつの間にか自分の居場所を作ってくれていて、唯一自分自身でいられる場所になっていたんだろうと思います。親に対する葛藤や御曹司のプレッシャーにさらされていた時藤にとって、自分の全てをさらけ出せる早瀬はそれこそひれ伏してでも傍にいてほしいだろう・・

    エリートリーマンの社内ワンツー&負けず嫌いって擦られてる設定ではあるけれど、陳腐さは全くなく、早瀬の負けず嫌いもとても愛おしい。彼は彼で時藤という甘えられる存在ができて救われたと思うと相互救済のお話でもありました。

    そんで何より2人とも美しすぎる・・笑顔の破壊力すごいな。お顔も綺麗ならエチシーンも美しや。身体の角度が匠で修正があまりない。(※編集:見直したらなくはなかったですね。あるけど上手すぎて、ないかと思うほど気にならなかった…すみません)修正の部分も素晴らしい補正技術です。とある先生が「tn描くの大好きだけど入れちゃえばどうせ見えないんだよな~」って仰ってたけど確かに。見せようとも見せなくともエロく描ける先生方はすごいんです!!
    これぞBLの醍醐味!の良さを全部詰め合わせてくれているようなこの素晴らしい作品。2025年上半期のランキングになぜ入っていないのかな~と不思議に思ってます。
  • 赤松とクロ

    鮎川ハル

    こういう作品からしか得られないものがある
    ネタバレ
    2025年7月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 沁みるBL。大事件は起きないけれど心の中はそういうわけにはいかない。
    ノンケとゲイのじんわり進んで行く恋物語。ノンケ赤松くんのおおらかさと広島弁が、キュッと構えたクロの心を溶かしていくのがすごく良かった。心が穏やかになれます。

    以下ネタバレです

    友達と一緒にごはんを食べてるだけでも相手がどう思っているか、周りにどう思われるかつい気になってしまうクロの日常が切なかった。なんてことない日常の中にちょっとした生きづらさがあって、ノーマルの人間であれば考えることがないような些細なことも彼らにとっては小さな棘のようにチクチク刺さってくる。
    これが積み重なれば初めから諦める癖がつくかもしれないし、いろんなリスクを予め避けてしまいたくなる気持ちにふと共感してしまいます。

    そんなクロを自前の明るさとおおらかさで「そがいなこと気にせんでもええわ」とばかりクロを包み込んでいく赤松にはきっとクロでなくても惚れてしまう。
    赤松もすごく大人なわけではないけれど、自然体で愛されて育ってきた人の底力すごいなと思いました。ノンデリというほどではないけど、それ口にしちゃう?な素直さも魅力のひとつ。個人的にはひねくれの先輩も嫌いじゃないです。きっと彼はリバいける・・

    淡々と続いていくようで微妙に変化していく2人の関係とその空気感がじんわり心に響いて、なんだかめちゃくちゃいい作品だな~って思える単館シネマ系の名作でした。
  • 舌先から恋

    百瀬あん

    百瀬先生の作品はつらくてもやっぱり甘い!
    ネタバレ
    2025年7月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 完結おめでとうございます!
    さすが百瀬あん先生!どんな設定でもBLのど真ん中突っ走っていらっしゃる!
    ケーキバースの中でもかなりバース性の問題に向き合ってるお話かなと思います。
    THE理系の稔世の存在とキャラがあって成り立つエピソードが多い気もするので、先生最初から練られてるんだろうな~と。やっぱりすごいです。
    バレたらそのコミュニティにいられなくなるくらいフォークが不憫な世界で、達成といういかにもモテそうなイケメンをフォークにしたり、一見クソ真面目で融通のきかなそうな理系男子稔世に実はとんでもない行動力があったり、そんな2人のギャップの積み重ねがキュンキュンきて夢中で読んでしまう。

    あと、先生の作品エチがとっても多い!白抜きは残念だけどご時世もあるし仕方ない・・・となるともはや脳内でR18に変換できるスキルを極めるしかない。先生の作品だと『ナカあい』の初期が修正甘いのでそれをさらっと『舌先~』へスライドしてサイズ変換して・・・ほらできた!

    絵もずっと綺麗だし、達成も素敵だけど特に稔世が好き!普段笑わないキャラの笑顔の破壊力たるや尋常じゃないです。
    人嫌いじゃないけど人を選ぶし、撫でて~って寄っては来るけどあんまりデレない。自分から膝に乗ってくるのレア。佇まいは静かで美人。でも実は寂しがりや・・・わたしの稔世イメージです。ちなみに我が家の猫そのまんまなので謎の既視感と親近感を覚えます。先生の猫の絵めっちゃかわいい、好き!
  • 抱いて終わりにするわけない!【単行本版】

    歩田でこた

    こういうのこういうの!!
    2025年7月17日
    深くて重い深海BLに心地よく揺られていた反動で、ちょっと軽めでかわいいの読みたいな~って思ってたらもうドンピシャ!可愛くてコミカルで程よくふわっと軽い!でも浅いわけではありません。

    体育会系イケメンの武藤先輩×そんな先輩に高校時代から片思いしているスポーツカメラマンのみなと君の再会ラブ。
    ほんとどっちも面白かわいいんだけど攻めの武藤先輩が特にヤバい!おもろい!
    もうネタバレなしで武藤先輩を堪能してほしい!
    そしてみなとくんのキャラのギャップもいい!

    あと何といっても筋肉ですよ!筋肉!ムキっとした筋肉と厚みのある体。
    受けのみなともしっかり男性体型で描かれているので筋肉好きのご腐人方必見です!エロが映える~

    コミカルだけどストーリーもちゃんとしてるので、ただエロかわなだけでもなく読後の満足感もあります。おススメ!
  • 東京-臨界点-

    ハル

    臨界点を迎えた想いとその結末
    ネタバレ
    2025年7月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ IQ値測定範囲外、ギフテッドだった幼い神宮寺にとって家庭は地獄、図書館が天国。
    頭脳は桁外れでも情緒や心の部分を養われることがないまま成長し、初めて自分のものにしたいと望んだのが恭平。近くから遠くからじっと恭平を観察し続け、その心の変化を一瞬でつかんで絡めとっていくさまは獲物を狙う鷹のようにみえるけど、きっと彼自身それらすべてが愛ゆえだということに全く気付いてない。

    一方自分自身でいっぱいいっぱいの恭平も神宮寺の心や意図は汲めないまま、目的を達成した後に関わりを絶ってしまう。あまり詳しく語らないで心情を想像させるので、チョコのシーンは特にグサッときました・・蓮と同じように恭平も傷ついている。何重にも罪を犯す毒親に腹がたつものの、愛を知らないからこそ孤独な神宮寺の魂に共鳴できたのかもしれません。
    そして神宮寺の存在が恭平の中に何も残さなかった訳じゃないんだなというのが後の劇的な展開で表現されていて、いやほんとにこのプロットすごいなって何度も思いました。

    愛を知らない2人が初めてそれを感じた時の気持ちってどんなだっただろうか・・免疫のない大人が麻疹やはしかにかかると大変だけど、免疫のない2人が初めて感じた愛ならばそれはとてつもない幸福感で満ちていてほしい。

    最後に3CPの全てがつながる結末は興奮しました。その先はいよいよ!と最大限匂わせて終わるストーリーに、ページの先がないか何度も進んでは戻って確認してしまいました。読者に委ねる形で終わっていますが、いつかどこかでこの先のお話を読ませてほしい!と切に希望いたします。
  • 東京 ─四季─

    ハル

    これまたすごい・・
    2025年7月15日
    あらすじやネタバレ情報を入れずに読みだしたとはいえ、蓮の兄ちゃんの話だと気づくの遅すぎやろってセルフつっこみしました。名字で気付け、私。
    ストーリーのみならず修正も甘々で・・どちら様?あぁ~大洋図書さまでしたか~と太陽礼拝のごとく深々とお辞儀いたしました。気付いたら本棚の半数以上は大洋図書由来なのではないかと思うくらい大好きな作品、作家様が多いのでよくある現象です。

    『4月の東京は・・・』の八神さんが出てきてはじめてスピンだと思い出すくらい、それぞれが別物でクオリティーの高いストーリー展開でした。
    1CPは蓮の兄恭平とギフテッドサイコ神宮寺。高校時代の同級生のお話。
    蓮も辛かったが、兄の恭平も大概しんどかった・・それはそうか。頭や感情が理解できなくても、意図しない形でお互いの魂が救い救われていくようなそんなCPでした。サイコ神宮寺大好き。興味深い彼に関しては『東京ー臨界点ー』でより深く描かれてます。
    もう1CP蓮の話の時にでてきた八神さんのスピンは意外過ぎでびっくりな結末。イケメンで気になるキャラだったので嬉しい再登場。こちらも相手の博通さん含めてとても深いお話。ネタバレなしで書こうと無謀な事をしているので何も言えねぇ状態に陥ってます。

    うまい具合に『4月の東京は・・・』の2人も途中で入ってくるのと、シリーズ全部通して読んで初めて見える景色があるので全部読んだ方がいいとしか言いようがないのですが、それぞれのCPがそれだけで上下巻いけそうなほどしっかりしたプロットがあって読みごたえがありました。絵も綺麗!エチもいい!!読む順番はみなさまのレビューがとても参考になりました。
    先生ほんとすごいです・・このお話たちだけで三日三晩は飲めそうです。
  • 4月の東京は…

    ハル

    もうびっくりするくらい泣いた。
    ネタバレ
    2025年7月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 言葉が詰まる神作でした・・レビューの多さと評価の高さから名作であろうことは予想してましたが、その分しんどそうかなと躊躇していて購入に少し勇気がいりました。でもどうせならとシリーズ含めて一気買い。ほんとに読んでよかった。とても切なくて苦しくて抱きしめたくなるような純度の高い愛の話。ティッシュ1/2箱分無くなりました。

    以下ネタバレ入ります。

    全てをたった1人で背負った蓮はどんな思いで電話をかけ続けたのか・・
    何も知らされなかった和真はどんな思いで蓮を探し回ったのか・・
    もう想像するだけで胸がつまって涙が止まらない。

    2人とも一途すぎるのだけど、再会後も過去を明かさないまま和真に接する蓮の愛が本当に深くて・・・あれ以上和真を傷つけることも自分が傷つくことも耐えられないであろう蓮の気持ちが、一連の和真に対する行動に表れていてとても切なかったし、全部知った後の和真の気持ちも痛いほど伝わってくる。

    「あれほどの愛を私は知らない」読者の思いも和真の母親のあの台詞に投影されていたのではないでしょうか?やっと彼らが報われたような気がしました。
    そもそもあんな引き離し方するなよって憤りはもちろんありますが、人生がひっくり返るような出来事やトラウマがあっても結局2人を離すことはできなかったんだと思うとほんとにすごい・・奇跡のようであり2人で引き寄せた現実でもあるのだと思います。
    あのとき傷ついた15歳の2人に「君たちの未来は大丈夫だよ」と言ってあげたい。

    ほんとうに滝のように泣きましたが、それほどの愛の話。出会えて良かったです。
    永遠に幸せに過ごしてほしい2人でした。
  • バイトの宮川君は店長が好き 番外編集

    端丘

    きゃ~っ!!待って待って大興奮!!
    2025年7月12日
    ちょっとちょっとちょっと、興奮しすぎてる自分にビビります。
    2ndシーズンのお知らせは見てたけどこんな素敵な番外編集電子で出してくれるの知らなかった!
    そして姫川くんきた~~~!!
    あまりにびっくりして番外3冊ノールックで私の指が一気買いしてました。
    もう番外1くそかわいいし、2はたまんないし、3なんて言葉にならん!!
    言いたいことは山ほどあるけどネタバレしない!!これは読んでください!

    3段構えでやられて朝からテンションあがって、普段は朝書かないレビューを尋常でないテンションで書いちゃってます。
    シブとかでうっすら追えてた話ではあるけどより明確に読めるので『バイトの宮川君~』ハマった人は絶対買い!!
    同人誌なので高いけど火力全開の強火で推します。
    あぁ~やっぱりこの雰囲気好きだぁ~たまんない。
  • そんな激情で殴られたい【単行本版】

    紫比呂

    これはきつい。きついけどハマる。
    ネタバレ
    2025年7月11日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 読み始めて一瞬購入したことを後悔しましたが、読後感の良さが不思議でもう一度読みに行ったら2人の事がちょっと好きになっている自分にびっくり。暴力やいじめ、DVなど心がざわつく描写がかなりありますので地雷の方はNGか・・・それでも玄野という男をちょっと見てみてほしい気もします。

    以下とてもネタバレしてます。

    じめっとした空気と焦燥感をかきたてる騒々しい蝉の鳴き声。
    不気味な存在感を漂わせながら暴力を受け入れ興奮する攻めと、気に入らなければすぐ怒鳴り殴る受け。
    2人の負の感情にえぐられながらも読む手がとまらない。

    人間の痛みや弱さは色んな形で表面化するものだし、受けの七瀬の”弱いからすぐ暴力へ直結”というのはわかるんです。
    でも攻めの玄野は闇が深くとても難解で理解の範疇を軽く超えてました。彼の痛みは何に形を変えたのだろうか?自分に向けられる負の感情を受け入れ、ねっとりと性的にやり返す無表情の玄野が不気味だけど本当に目が離せない。
    玄野が虫を食す行為も過去を考えればむしろ忌避して当たり前だと思うのだけど・・・その過去ごと飲み込んでいるの?
    一見奴隷のように見えて実は全く服従していない玄野がだんだんかっこよくさえ思えてきます。

    2人は可愛いとか愛おしいとかそんなんじゃなく、でも2人にしかわからない何かで繋がっているのは確か。相手を欲する形にはいろいろあることに気付かされます。
    玄野のように怒り、恐怖、殴るなど剥き出しの負の感情を向けられてはじめて心が動き欲情する人も実際に存在するのだろうな・・・嫉妬が嬉しいのもその要素が少しある気がして人間の心理は奥深いなと思います。
    幸福感はなにも正の感情から生まれるとは限らないということか・・・読んでいるわたしも不思議と最後はこの2人に満たされてました。
  • ネオンサイン・アンバー

    おげれつたなか

    琴線に触れる感情描写
    ネタバレ
    2025年7月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 繊細な心の動きの表現に喉奥がきゅっとなります。
    おそらく誰でも想像できるであろうノンケとゲイの壁。心は惹かれてても身体を受け入れることができるか、というのはまた別問題。その部分をここまで鮮やかに切なく残酷に表現した作品にはなかなか出会えないと思いました。

    以下ネタバレしています。

    「へんなかお」サヤの喜びと絶望が一瞬で伝わってきてほんとに辛い。
    表情筋が死んでる勇介の微妙な感情の変化を一瞬で見抜いてしまう敏さが自分自身に刃のように刺さってくるのに、そう言って勇介に理解を示そうとするサヤがあまりに切なくて泣いてしまった。

    先生の描くキャラはいつも琴線に触れてきます・・サヤはおバカなように見えてすごく優しくて痛々しいし、勇介の正直な感性も凄くリアル。脆いような強いような人間像が鮮やかに描かれるので、読んでいてちょっと苦しくなるけどめちゃくちゃ惹きつけられます。画もすごいが感情描写が天才すぎます。

    終盤は読んでいてほんとに幸せでした~サヤおかえりの後は甘々で勇介の表情筋も生き生きとしててふり幅がすごい!
    勇介よ、ずっとサヤをふわふわのギャル男でいさせてあげてくれ・・・ふと思ったが料理が上手くて人懐こくて優しいギャル男ってすんごい希少生物だよ・・かわいい💖息子にほしい。
  • 年下上司は褒められたい【単行本版】

    みなもやかづき/.Poika編集部

    スーツについて語るレビュー
    ネタバレ
    2025年7月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 前に別のレビューでも言及したことあるんですが、様々な衣類が脱がされるBLにおいて、私は手袋の中に手を滑らす手袋脱がしが一番エロいと思っているのですが、その手袋もスーツを着ることによってエロさ100倍!ジャムおじも驚きのエロさへ変貌します。
    つまりイケメンが着るスーツは無敵のバフです。さらにリーマンがシャツだけの時は1年中長袖で袖をまくっててほしい。前腕から手の甲にかけてのスジはマストです。この2人なにげにずっと袖まくってるのに気づいて萌えちらかしてました。

    そんなスーツの似合うイケメンリーマン2人の「年下上司攻め×年上部下受け」というこれまた鼻血でそうな組み合わせ・・年下雨宮君もそれはかっこいいのだけど、やはりここは何といっても34歳絶妙な年齢の柏木さん!!まだまだ若いがちょっと諸々諦めた感が出てる力の抜けた色気。人を褒めることはできるのに褒められることは苦手なネガティブさ。そして綺麗なお顔のやたらエロい場所にだけあるホクロ。こんな人にかわいい笑顔向けられたら・・・雨宮君の心中お察しいたします。ご愁傷さまです。

    この作品はなんといっても本番よりスーツ脱がす描写がめちゃくちゃ丁寧でエロい・・もしや先生筋金入りのスーツ好きでいらっしゃる?
    年下攻めにスーツ脱がされる年上受けはエロス100%
    雨宮が後ろから柏木さんのネクタイゆるめるのエロ過ぎて好き
    ベルト引き抜かれただけで声でちゃう柏木さんかわいくて好き
    柏木さんがズボンのファスナーゆっくり下ろされるの腰砕けそう。
    どうしよう、癖の暴露が止まらない・・キモくてごめんなさい。

    つまり受けのスーツは脱がされてなんぼということです!

    ※タイトル違う続編教えてくださったフォロー様、レビュワー様ありがとうございました!そちらも無事堪能させていただきました
  • せんせいの金曜日

    ダヨオ

    時田先生の目が、目がぁ~!!※追記!
    ネタバレ
    2025年7月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ もうバルス!!滅ぼしてごめんなさい。
    取り乱しました。というかここでレビュー書かれてる方だいたい取り乱してる!同志!!

    以下ネタバレしてます。

    時田先生の飄々とした色気、大人の余裕、表に出さない優しさ・・
    そしてあの目と体型!なんか目が合う!あの人に堕ちない生物この世に存在するのでしょうか?
    あんなにかっこよくスリーピースのスーツ着こなす体育教師に出会ったことありますか??
    時田先生、いやダヨオ先生に骨抜きにされてしまう・・危険
    私、自称受け厨なんですよ。返上せなあかんかしら・・

    もちろん受けの花村先生もとっても大好き。”スケベうぶ”がパワーワードすぎます。余裕ないけど一生懸命で誠実でほんとにいじらしくてなんかほっとけない。お顔もかわいくて数学教師っていうのにも萌える。お互いにずぶずぶにハマりかけてますよね~

    絶対単行本まで待つ!って思ってたけど、最終巻からちょっと時間開いちゃってるな・・・と思って読んでみたらもうアウト。4巻終わりすんごい寸止めで思わずバルス!!叫んでしまった・・
    だって「今日抱いたらダメ?」これですよ~次巻の妄想が捗りすぎて脳内での花村先生がえらいことになってるよ・・ごめんねキヨシ君。5巻楽しみに待ってます。単行本出たらそちらも買います!この課金は全く惜しくないので!!

    ※5巻追記!・・・ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁ!この5巻の為に生きてたといっても過言ではない。時田先生が優しくてかっこよすぎる!もう堕ちた、花村先生と一緒に時田先生に完っ全に堕ちた!花村先生かわいいね…寝ぼけて言うの反則だよね、時田先生も惚れるって。ぎゅってするってぇ!!これ何度読み返すかわからないわ。幸せ過ぎる!ありがとうございます!!
  • 純愛熱烈ポルターガイスト 【短編】

    口無羊

    あほエロ系真夏の怪談BL
    2025年7月6日
    おもしろ短編作品です。
    シブに前談が少しあって21歳攻め(大也)×23歳受け(奏空)の幼馴染CPのお話。
    おもしろい、かわいい、エロい、ホラーがこの短い中で全部仕事してる!
    先生の受けのキャラが癖強で大好きです。

    羊先生の他の作品はなかなかハードでエロくてディープなので闇系好きな人か地雷皆無です!な人向けだなという感じ。私は普通にモブレとか地雷ありますが、それでもつい自ら殺られにいってしまう・・・うへぇ~ってなるんだけど、何気に深い心理背景と病みメンタル描写の上手さと斜め上をいくキャラたちに惹き込まれてつい読む手が止まらない・・・そんな先生の短編なので即買いしました。

    もちろんこの作品は闇要素ないのでご安心を!あほエロでとても楽しかったです!
  • 四谷ゴーストナイト【単行本版】

    しろゐチョコ

    常に防水シート必須だな
    ネタバレ
    2025年7月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ”あとで買う”に眠り続けてましたが、画も好きだしレビューされてる方の高評価で購入しました。何といってもホラーの季節だし!怖くないけど。

    以下ネタバレてます。

    ページ開いてぷはぁっ!初手から私も吹き出しました、違うものを。
    四谷くんエロ苦手なくせに才能ありすぎる・・・しかも涙ポトンポトン採取してる画のシュールさよ・・ツッコミどころ満載のクセ強キャラがみんな面白い。

    めちゃくちゃエロいし面白いんだけど、もともと除霊のためのはずが心も身体もお互いに惹かれあう純愛なストーリーもしっかりしてて、ちょっと救済的な要素もありました。そこも掘り下げてみたいところではありますが・・・
    夏なので。とりあえずエロ&スプラッシュ堪能してもろて・・・
    しっかりしたことレビューしようと頑張った結果がこれだった自分にがっかりしてます。

    おまけマンガすごく良かったし、2巻目の小冊子もエロかわでたまんないっす!
    てくちゃんは猫又になって一生そばにいてほしいよね!
  • 美しい彼

    凪良ゆう/北野仁

    あぁこの時をずっと待ってた!
    ネタバレ
    2025年7月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ちょっと感動して泣きそうです・・今日一日この5巻読むために頑張った!コミック完結したら原作も絶対読むつもりですが、それまではまっさらな状態でこの2人を見たいので先を読むのを耐えます。ネタバレ長文です。

    人工的に植えられた色とりどりの百合を見た平良の「これってそんなに綺麗か?」
    1巻冒頭のこのシーンからして印象的。たくさんの人の目に映る”清居の美しさ”と平居にとってのそれは本質が全く違っていることを最初に塗りつぶした百合で示していたのかな?と思いました。

    平良はどれだけ変態でもキモくても圧倒的攻めでしかない。
    1巻から絶対的に平良攻め×清居受けの構図しか見えなかったし、そう思わせるキャラ作りが天才的だなと感動・・高校時代から平居の中の清居はずっとキングで崇高な存在なんだ!っていう部分が揺るがな過ぎて清居に”俺様”とまで言わせてしまっている。ヤバいほど頑固なしもべ攻め。そのヤバさが平良の良さで清居への想いの源でもあるけれど・・・

    そしてキスも言葉の意味も全く理解してくれない平良に振り回されて、自分で自分をコントロールできなくなっちゃう不器用なキング清居が本当に愛おしすぎた。見た目は完璧で強く美しいキングだけど、実は繊細で優しく孤独。深層ではずっと平良みたいに無条件に愛してくれる人を求めているというのが伝ってきて痛々しくて・・・平良頼むぜ!ってず~~っと思ってたんだよ!
    そしてやっと!やっと!!平良に届いた清居の本音と、平良が抱えていた想い・・素の清居が尊くて可愛くて愛おしいし、平良の「清居かわいい」たがのはずれっぷりにそれまでの想いの深さと強さがみえてもう・・こちらの情緒がやばかった・・

    己が心から欲するものを無意識に補完しあってしまう2人のそれは単純な恋心よりも強烈なもの。
    色んな人と関わりあって新しい環境も生まれる中でそれでも揺るがない関係は唯一無二です。これから何があっても2人で幸せになってくれ!と心の底から願います。
  • ハレとモノノケ

    次のハレの日は七夕・・そうめん、イケる!
    ネタバレ
    2025年7月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ こういうの読むとほんと年中行事大事にしようって思う。思うんですよ、すご~く。
    ただ日常のケが枯れすぎててハレを祝う元気がない・・・良くないね、良くないよ。
    この本読んで今年は半夏生にタコのお刺身と水無月を食べよう!と思いつつ、結局2日後にゲソのから揚げと大福食べたんですけどそれで良しとしていいでしょうか?

    以下すごくネタバレあります

    まだ高校生なのに人生を俯瞰で見ているような八潮。離れて暮らす両親の事もごく普通に受け止めていて無理してる感じは全くないし、実際そうなんだけど、山でだけ迷子になるのは彼の無意識の寂しさだったのか・・・トキはそれを祓いたかったし、ミツもそれからずっと守ってきたんだと思うと何だかとても切ない。

    日々不平不満を言わず黙々と一人で生きてるこんなかわいい男子を放っておけるわけもなく・・八潮の魅力は若いうちは響かないかもしれないけど、大人になるとすごくよくわかる。それこそ何百年も生きたモノノケたちを虜にしてしまうのも納得です。
    でも恋をするとほんとに辛いのはトキの方・・愛が深ければ深いほど残される方はしんどいはず。八潮もそれに気づいてるからこその終盤の描写がグッと胸にきます。泣いてしまいました。

    2人の会話のテンポの良さとツッコミのセンスの良さでどんどん惹き込まれていくし、一緒に過ごす空気が少しずつ熱をはらんでいく感じがめちゃくちゃ良い!もしや最後までしないのかなと思われたエチも回数多くはないけど空気感がエロくて情緒がありました。大好きな名作です!
  • ボクたちはまだ青く【コミックシーモア限定特典付き】

    黒井つむじ

    まさにアオハルBLの名手!
    2025年7月2日
    どなたが名付けたかほんとそう!『不意打ちの春雷』でも感動しましたが、先生のもう少し前の作品。
    またこんな名作を読み放題で・・ありがとうございます!

    DK達の繊細な感情変化の表現がものすごく上手くて惹き込まれます。
    はぁ~そうか、そうなんだねって思いながら、2人の進展に身もだえること間違いなし。
    DKからしか得られない透明感・くすぐったい甘酸っぱさ・尊さ・・
    まだ青いけど、その青さは今だけのもの。まぶしい!

    頭でも感情でもなく無自覚な魂にズドンとくる衝撃は大人になってもきっと忘れないですね。

    期間限定、7月末までの読み放題です。
  • スモーキーネクター

    ミナヅキアキラ

    かんでていいからキスしろよ!
    ネタバレ
    2025年7月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ いや無理だけどね、物理的に。でもなんか可愛くてツボりました。
    先生の画の美しさはもちろん、キャラ、ストーリー、全方位ハイレベル。特に2巻!!もう溶けた~セロトニン出まくってた気がする。

    以下、ネタバレ注意です

    吸血亜人種(バイター)アンナ×極上の血液の持ち主(ネクター)ミツル
    バイター×ネクターの血が混ざりあうと共生となり、どちらが死んでももう片方は生き残れない。生殺与奪の権をお互いが握り合ってる状態・・・これ究極じゃないですか?両方に愛がないと絶対に受け入れられない。
    さらにバイターと共生契約状態のネクターが他のバイターにかまれると死ぬ、とかもうスリルしかない設定が緊張感を高めていてドキドキしました。

    わたし、先生の描かれる意志の強そうな眼差しの黒髪受けが大好物。(ミツルの前髪横、もみあげちょい前あたりの一束のレイヤーに萌える・・マニアック)
    そして今回の”ネクター”って名称がもう・・・ネクターってとろ~っとして甘そうだしなんだかエロくないですか?ハイ、スミマセンデス・・アンナのぶっとい犬歯に噛まれるとろとろのミツルにうわ~っエロっうわ~~ってなりながら読んでました。
    修正甘い、というよりみたことない角度・体/位?だったりで修正が必要なくて、みえないのにめちゃくちゃエロい!なんだこれ!先生天才!!って思いました。セロトニンさらに大放出、働け私の細胞。

    ネクターだからではなく大好きなミツルだから、ずっと守りたいアンナの献身にもグッときます。幼少期のアンナがまたいじらしくて・・・ぷくっとした幼い2人が可愛すぎて萌え死しそうでした。
    「スモーキーネクター」2人が混ざり合ったようなタイトルも秀逸で素敵です!読んでよかった!!
  • 「二重螺旋」番外編集【電子限定版】

    吉原理恵子/円陣闇丸

    か~わ~い~い~💖
    2025年6月29日
    ナオが可愛すぎる!個人的ナオくん激推しの理由の全てがここに詰まってる!
    そして相変わらずナオしか見えてない雅紀も裕太もかわいい~

    あのエピの感想やこのエピのレビューを書きたくてうずうずしちゃうけど
    こちら番外の短編なので是非ネタバレなしで!
    本編読まれてる方は損なしどころか得しかないです!
    しつこいようですがとにかくかわいい!マジかわいい!!語彙力瀕死!!

    特に最後のエピのナオにわたくし魂抜かれました~ナオが諸々極まっていますよ!
    本編わくわくして待ってる中でのご褒美でした!ありがとうございます!!
  • ズタズタの腕にキス 【コミックス版】

    サノアサヒ

    なんてかわいくて愛おしい2人なんだ!
    ネタバレ
    2025年6月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 読後みなさんのレビュー読ませてもらって、その一つ一つに首もげそうなくらい頷きました・・・ほんと自分含め何者にもなれてない全ての人への応援歌みたいだなと思う。読み始めの印象と違いとても深くてすごくいい作品でした。

    人見の努力は誰が何といおうと間違ってないし、茅ケ崎も自分の癖を客観視した上でどう対処すればいいかちゃんと考えてる。2人ともある種のコンプレックスを抱えながらも、どうにかこうにか前を向いて生きてる。
    弱くてもいいしダサくてもいいし受験も就職も失敗したって人生終わりじゃないんだよ。
    とはいえ、先生の「人生2回くらいならやり直せる」これほんとリアル。さすがに何回も、ではない。でも絶対にやり直すチャンスはある。そもそも自分が失敗だと思ってたことは失敗でないこともあるし・・

    苦しんだ分もう2人が健気でかわいくて!テーマは深いけど全然重くない。
    むしろ面白いし、しれっと結構エロいしなんかバランスがすごいです!茅ケ崎のキューアグ解放後のエチは特に・・・背徳感マシマシだった~一重の人見も色っぽいし好き!!

    そして先生のあとがきに感動しました。そうか、リスかは生きたかった痕なのか。そう思うとどんな傷跡も愛おしく思えますね。「生きててえらい」っていう言葉正直あまり刺さったことなかったけど、この作品は本当にそう思わせてくれます。
  • PUNKS△TRIANGLE【電子限定描き下ろし付き】

    沖田有帆

    星5以上!!こりゃ大好きだ!!!
    2025年6月26日
    全てがツボ!!パンクファッション、へそピ、くちピ、タトゥー・・治安の悪さの裏側は臆病でまっすぐな子である確率がまあまあ高い・・・恋愛はもちろんファッション関係の作品としてもレベルが高くて面白いです!

    疑似三角関係って??って思ってたけどそういうことか~って腑に落ちた時かわいくて萌えました。
    私はもっさり江永くん大好きです。もっさり仮面の下がイケメンでいい匂いなのはギャップ萌え死不可避・・

    ファッション系大好きで語りすぎてしまうのでやめたほうがいいのはわかってる、わかってるけど・・・パンクって奥深くって程度も様々だけど、ゴスロリとかともすごい相性良くて、あ、ゴスロリは日本発祥なんだけど、最近若い子にまたヴィヴィアンウエストウッドの人気リバイバルしてるし、なんかそんなとこまで歴史繰り返してるなって10代の時UKパンク大好きだったからこういう作品嬉しいんです!!ハァハァ・・・ウザがらみ失礼しました。

    あと、他人にピアス開けてもらう行為、あれはエロい、エロの極み、フェチです。『PUNKS△TRIANGLE stitch』もさらに面白かった!
  • 秘密のいばら

    ちふゆ

    ギャグコメ最高!ヤコパイ大好き!!
    2025年6月25日
    シブで単話追っていますが、疲れた時にまとめて笑いを補給したくてこちらで全巻課金です。
    ギャグコメ好きで笑いたい方でまだ読んでない方!もう全力でおススメいたします!
    もともとバース・3P・リバ・いん魔なんでもござれのBLオールラウンダーちふゆ先生が描かれているギャグコメ少女マンガ。舞台が男子校でメインカプ以外BLしてますがれっきとした少女マンガです。

    イケメンすぎる星々ぴ(♀)×へたれすぎる夜光パイセン(♂へたれなのに時々雄み出してくる)の掛け合いが最高に面白い!あまりに星々ぴが王子力をカンストしているため、私は今少女マンガを読んでいるのか、BLを読んでるのか?と脳に混乱と遅れが生じます。実際BL以外の棚にいれたはずがBL棚の一つに納まってた・・無意識

    私がゲラのせいもあるでしょうが、これ読んで大笑いしてたら我が家のこわっぱが読みたいというので・・・うっかり秘密の本棚を見られるよりは、と紙本まで再課金するという・・・先生のBLはエロ多めなのでまだ童NGですがこの作品はOK・・・え?大丈夫だよね?童も大笑いしてたし・・これは少女マンガです!
  • なかないひばり

    ミナヅキアキラ

    読めば読むほど好きになる
    ネタバレ
    2025年6月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 1回目より2回目、3回目と読むたびに好きになっていってます。
    皆さん書かれてますが、ひばりの吸い込まれそうな瞳と清澄の手の表情が本当にすごい!先生の作画が素晴らしくて、言葉よりも2人の想いが強く伝わってくるような気がします。

    大切な人だからこそ自分に嘘をついてでもひばりを守りたい、という清澄の大人としての想いが切ない・・
    ひばりも亡くなった兄に対する罪悪感から自分は清澄を求めてはいけないって思っているのが健気すぎて「いいから!君たち幸せになっていいから!」って何度心で叫んだことか・・・

    寝ている澄にひばりがこっそりキスするシーン、未熟で壊れそうなまだ10代のひばりの寂しさと抑えきれないくらい澄のこと好きな気持ちが伝わってきて・・これくらい許してっていう台詞が聞こえてきそうな大好きなシーンで、とても美しいです

    でも2回目のひばちゃんちょっと興奮してるし・・澄にとってはもはや拷問だし・・それで君のtnは大丈夫なん?って若干下世話な心配してた・・ごめん、いいシーンなのに。
    そして澄くん、幸せな終盤でひばちゃんのとどめの一撃により無事あっけなく陥落。もうtn全くだいじょばなかったです。ずっと我慢してたもん、そうなっちゃうか~

    2人の留まりたい気持ちと超えてしまいたい気持ちで揺らいでいる期間を絶妙に切り取った、すごくいい作品でした。
  • 新宿69へヴン【単行本版】

    ウノハナ

    何読んでも期待以上のウノハナ先生!
    ネタバレ
    2025年6月21日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 『気まぐれなジャガー』好きすぎて先生の作品でこれ以上のあるかな~なんて買うのためらってましたが、失礼しました!!ためらう時間がちょ~ムダだった。ウノハナ先生は全作品迷わず買いで間違いない!

    直線的な線から醸し出される男の色気がやっぱりいいです!攻めも受けもどっちも違う種類の色気があるんですよね~
    歌舞伎町で体張って生き抜いてきた孤独感やプライドが滲み出るヒロムと、人間の裏側を見てきてるせいか、包み込むような優しさと誠実な漢気のある慶太。とってもかっこよくてセクシーな野良猫2匹だった!

    底なし沼にハマっていって嫉妬で理性ぶっとんだエチとか、慶太の「窒息覚悟で沈んでやるよ」のモノローグとか・・いや、あんたらに窒息させられそうなんこっちなんですけど!って脳内で鼻血出しながらサンバ踊ってたよ。
    もっとくれても大丈夫。鼻血は気合で止めるからR18でいかがでしょう?

    ※番外編もめっちゃ良かったです!可愛くてむふふでした!!
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