姫野くんはときめきたい
」のレビュー

姫野くんはときめきたい

ハルモト紺

スピード感がとんでもない

ネタバレ
2025年3月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 編集から少女マンガ転向を勧められるも、そもそも少女マンガが分からない姫野と、同じクラスの文字通り王子様的存在の王子のお話。

最初少女マンガをバカにする姫野の印象がすこぶる悪いです。
提出物を出すようにお願いする王子に対する態度も、意味不明なレベルで攻撃的で酷い。
その後可愛くなっていくのですがあまりに酷くて、じっくりツンデレを愛でるとか、キャラの成長を見守るとかもできませんでした。

王子は亡き父の教え通り人に親切にし、家族を守ろうと奮闘するも、出来ない自分を知られたくない臆病さを抱え、少女マンガに癒されている男の子。
彼の性指向は描かれていませんが、元々ゲイだったのでしょうか?
あまりにもアッサリ姫野のことが好きなり過ぎてビックリしてしまいました。

マンガにスピード感は必要ですが、全てが早過ぎました。
とくに後半は猛スピードで駆け抜けていってしまいました。
ちょっと待って待ってと思う間に両想いになるわ、敵対女子と和解するわ、少女マンガ描いて投稿するわ…。
そして次のページではもう3年後!
ときめきレッスンどこ行ったレベル。
私の気持ちが追い付かないまま終了してしまいました。

正直、この話がBLである意味が見出せませんでした。
受けが女子でも成り立つ話。残念。
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