おとなりコンプレックス
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おとなりコンプレックス

野々村朔

なにげにオガもいい

ネタバレ
2025年3月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 真琴の表情が好き。
正義のヒーローなんだけど、穏やかでずっと優しい。
よくよく見ると、表紙のイラストなど、女装してても真琴の手はあきらより大きかったり、二人で並んで座ってるシーンで、真琴は片方の足を上げて股を開いて座っていたり、並んで歩くシーンでは、あきらより小柄なんだけど、ちゃんとかっこいい男の子だったり。
セリフに「、」があるところも、意味があって好き。
「隣の家には3歳から幼なじみがいる」という同じ場面が繰り返され、話し手が入れ替わっているのも好き。
告白のあと、電車の中で「意外と普通だ」とあきらが思って口にするシーンも、あきらサイドと真琴サイドの場面があるのも好き。
ずっと真琴が変わらない気持ちでいるのに、「俺余裕ねえな」と感じ始めてから、あきらに思いを伝えるまでの心の動きも自然だし、そこから意識し始めるあきらの描写もとっても素敵。
真琴が女装してる場面から始まるオープニングも導入として素晴らしいし、その背景が家族が有名なメイクアップアーティストという設定も自然で納得がいく上に、お隣さんとの仲良し設定も素敵。
ほんとにハートウォーミングストーリー。
そうそう、オープニングの場面も、女装してない真琴が登場するバージョンが告白のあとに出てくるのも心憎い演出。
ひとつひとつのシーンに伏線があって回収があって、オマケの4コママンガも丁寧に盛り上げ役に一役買ってて文句無しのお気に入り作品です。大好き!
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