スモークブルーの雨のち晴れ
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スモークブルーの雨のち晴れ

波真田かもめ

しっとり流れる時間

ネタバレ
2025年3月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 序盤からの流れで、久慈(攻)のほうが先に吾妻(受)に恋をしていたというのが意外でした。黒髪長髪(癖)いかにも攻め!なのに、後々の展開でも、奔放でゆるゆるな性格の吾妻になにかと振り回され、結局世話を焼くのにサマになる!二人共に優しい、かっこいい、元はMRという高スペックリーマン、そして傷を抱えている。違うように見えてめちゃくちゃ似ていて、でもゆるい適度な距離を保っていて気持ちよく癒やされます。作中でしっかり時間が流れていて、二人も周りも老いていく、というのも特徴的だと思います。二人は人生の次のイベントに向かって進んでいくのですが、そこも時間の経過とともに描かれています。またタイトル通り雨のシーンが印象的で、読んでいると潤いがあって、でも少し寂しくなる、そんな空気感です。6巻まで一気に読みました。続巻を楽しみにしています。
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