明日こそ絶ッ対、縁をきる!【単行本版(電子限定描き下ろし付)】
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明日こそ絶ッ対、縁をきる!【単行本版(電子限定描き下ろし付)】

きむらきむ(木村きむ)

不器用に愛を求める不遇な二人

ネタバレ
2025年3月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 心に悲しみや寂しさを抱いてる人は、そこを埋めてくれる本音の優しさとか、情を人から感じた時に、化学反応するみたいに心が刺激されて幸せを感じたり嬉しくなったり、素直になりたくなったり、その人に愛して欲しいと純粋に感じたり。表面的な態度がぶっきらぼうとかは無関係に、根の人の良さや優しさが感じられる人と出会うと、心が触れ合う。オネスティの歌詞みたいにそういう人にはほとんど出会えないから、愛に飢えてる三好がマモルの愛を無様になって求める姿が切なすぎて泣けてきました。不遇で孤独な、武装をして生きてきた三好が不器用に、時に激しく痛めつける程にマモルを求めて追いかけて、そしてマモルも傷ついたように自分を求める三好を不器用に受け入れて、二人の苦労人が幸せを感じていく姿が沁みてきます。好きな作品です。話のテンポも展開も面白くて読みやすいのに、心の核に触れてくるような作品でした。
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