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今月(10月1日~10月31日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • 【単話】嫌だと言ってモラトリアム

    Hiカロリー

    甘くて熱いやりとり
    ネタバレ
    2025年9月30日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 先生の作品の中でこの作品が一番好き。ナナとミツを永遠に見ていたい。。続きもお願いします。
    ナナの格好良い色気と、ミツの可愛いさがありながらも男ぽさがあるキャラがすごく良い。ナナのミツへの重めの愛情と、受け止めるミツの包容力や、幼馴染で元からピッタリ馴染む二人の関係性が幸福感があってすごく良いです。絵も綺麗。
  • その男、天然危険物につき。【合本版】

    キサラ

    2作目がすごく好き
    ネタバレ
    2025年9月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 2作品入ってます。どちらも良いですが、2作目が特に好きです!キサラ先生の作品は強目な執着を持ちながらもコミカルで可愛いさのある話が多いと思いますが、2作目は割とシリアスで、同じ男に本気の恋をしてる2人の男が、一方は手を出すのは早いけど周りの目を気にして優しく出来ず、一方は何よりも本気で相手が欲しいから心も大事にして時間をかけてもそばにいる、そんな彼らの恋愛顛末が心を打ってくる作品。二人を同時に相手するような三角関係ではないです。純粋でまともな恋をしてる平野の気持ちが2人によって動かされていく時間の帯がリアルに描かれていて、彼らの恋心の展開に引き込まれます。ジンと来る話でした。
    表題作は、キャラが生きてて面白いです。不思議ちゃん妖精キャラの三国の誤解から、恋人の江坂とすれ違い、二人とも悲しみつつも、友達も巻き込んでコミカルな展開。アレがデカい江坂の攻めがありつつも、やはり天然で危険な三国には敵わないなってお話。
  • ひなは蜜色の恋にとらわれる

    椿野イメリ

    本気で惹かれてしまう恋が良い
    ネタバレ
    2025年9月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ シノブがすごく魅力的でした。恋した友人に失恋し、傷付いて苦しかった心を、コウとの新しい出会いが温めてくれて、コウを愛したのに裏切られ、、。シノブの人を深く愛する心や、傷付いても自分を律して痛みを抱えて乗り越えて行く強さとか、それでも好きな人の手を取ってしまう愛情と優しさ。何というか、繊細な美しさと強さがあり、優しさと健気な真っ直ぐさがあり、心が綺麗で、人として美しくて魅力的でした。そんなシノブだからか、人を本気で好きになったことがないコウが彼の虜になってしまい、恋に翻弄される気持ちに抵抗して、いつものように軽く流そうとしたのに流せず、その抗えない情の絡みあう恋愛が見られて、すごく面白い作品でした。無自覚に惹かれながらも、一度はいつもの一時の遊びとシノブを扱ったコウですが、そうしてるそばから、いつもと違う心の中の感情を感じていて、シノブをずっと求めているコウも可哀想で憎めず魅力的でした。そして自覚してからの謙虚さと本気さが良い。店やオフィス等、大人の日々の中にある恋愛劇で、心配する同僚がいたりと、周りに見守られながら、恋に傷ついたり浮かれたりして歩む彼らの姿が良かったです。二人の本気の愛情が報われ、幸せが胸を打ち涙腺を刺激する、引き込まれる作品で面白かったです。
  • キング・オブ・アルファ【コミックス版】

    三月未来

    二人のキャラが良い
    ネタバレ
    2025年9月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 王道のお話という感じで、αがαらしく格好良くて、中でもキングofαのレオはビジュアル最高で堂々としてて格好良さの塊。それでいて優しくて恋人に甘い。Ωのスグルは、ツンツンしてても、どこか抜けてて可愛い。子供の頃の素直なスグルもめちゃ可愛い。すれ違いで仲違いしてたけど、誤解が解けて相手の気持ちが心に届き、求め合うお話。深く重いとかは無く、読みやすく楽しめます。
    読んでて心地好い作品で、困った時は自分を犠牲にしても助けてくれるαのレオと、レオの愛情に支えられた上で踊ってる不器用で可愛いΩのスグルのキャラが良く、幸せな二人をずっと見ていたい感じ。同じアイドルの冬樹君も良かった。
  • 隣のオトコ

    香鳴やこ

    キャラの気持ちが伝わってくる
    ネタバレ
    2025年9月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ とても好きなセンスの作品集。5CP出てきます。どの作品もすごく良いです。初コミックスとのことですが、相手を好きな情感とか、恋する気持ちの絡まり方、抑えたり熱情をぶつける強さや切なさが伝わって響いてきます。キャラの情が感じられ、展開もドキドキして面白く、どの作品もその先の恋の行方が気になり、まだ続きが欲しいです。表情も良い。星5です。センスが好きな作家さんなので、また作品を読めたら嬉しい!
  • 好奇心男子の憂鬱

    秋山花緒

    ドキドキする恋の良さを感じられる
    ネタバレ
    2025年9月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 試し読みのドキドキ感の続きが読みたくて、購入して読みました。綺麗な蒼真が公介を好きで、突然の告白に思考が追いつかない公介を何とか落とそうとする気持ちを隠しながら、抱きしめて触れる姿にキュンときます。クールを装いながら、好きな相手にドキドキして、公介の言葉一つで幸せの絶頂を感じられる蒼真の熱い恋心が伝わってくる作品。蒼真の熱に応えて意識していく公介の変化も良いです。他の短編も、同じく恋のドキドキ感と色気があって、作者さんのセンスが感じられて魅力的でした。君主様シリーズの番外編も少し読めて嬉しい。
  • 二川くんはもっともっと恋したい!―二川くんシリーズ3―

    間宮法子

    シリーズ3作目 二川が可愛い
    ネタバレ
    2025年9月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 性格の違う二人が、お互いを好きで好きで、相手を思う気持ちで一緒にいることで影響し合って、人間的にも成長して強さや優しさを持っていくので、見ていて心地好くて幸福感を感じるCP。同僚の馳に好意と嫉妬を持たれ、ちょっかいを出されている事に気づかない二川が、隅の態度が変わった事を悲しんで暴走。我を忘れて隅だけ見てる二川と、二川を抱き止める隅の良さにジンと来る一冊。繊細な隅に二川が翻弄され、暴走に発展しては隅が止めるやり取りは、いつも二川が可愛くて、常識的隅が二川の起こす恥ずかしい状態を乗り越えて二川を包んでいて、どっちのせいだ、とも関係なく、二人がお互いをものすごく好きな様子が描かれてて、可愛くてキュンときてすごく楽しいです。
    どんな事態でも、恋人に対して誠実なCP。隅が喜んでることを喜ぶ素敵な恋人の二川くん。真っ直ぐな二川が可愛いくてたまらない。
  • 二川くんは恋したい!

    間宮法子

    性格の違う二人の幸せな恋
    ネタバレ
    2025年9月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ すごく良い。面白くて温かいシリーズ。
    モテない二川君と、モテ過ぎる隅君の恋のお話。高校時代、見栄っ張りの彼女に嘘ばかりつかれて失恋した隅くんが、思った事を何でもハッキリ口に出してる二川君に出会って好意を持って、その思ってる事自体も面白くて楽しくて恋に落ちてしまって、二川君にくっ付いてたら、相思相愛に。
    二人が素直で善良なので、キャラがすごく良くて、二川君の恥ずかしい程明け透けだけど、まったく悪意のない感情には、悩んでることが馬鹿みたいに思える真っ直ぐさがあって、見てると元気になります。この突き抜け方は、愛しき存在。隅君の控えめで常識的だけど、ここぞという時は表に立ったり好きで迫ってくる感じもすごく良い。
    二川君のぶっ飛んだキャラと、普通に羞恥心を備えた隅君の対比も素敵なCP。お互いに好きな気持ちが強くて、相手を思って優しいので、いつも温かい幸せCPで、すごく楽しかったです。想像よりずっと面白い作品。続編あるシリーズで、どんどん二人の仲が深まっていき、魅力的な二人に多幸感を感じる好きなシリーズです!
  • 身近な恋だと思うけど

    木下けい子

    キュンとくる隣の大人と、可愛い大学生
    ネタバレ
    2025年9月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 気付いたら恋に落ちてしまってた二人が、距離が近付いて付き合って、かわいいなぁと見る度感じたり、優しくて格好良いなぁと折々感じながら、お互いに相手にトキメイてる、恋人同士のキュンとくる恋模様を楽しめる作品。
    恋愛経験の乏しい若い悠真が、大人の享の、何もないかのように嘘をついたり女といる行動をちょっと理解できない、年下が経験を経た年上に感じる寂しさのような気持ちがあったり、ウブな悠真が可愛くて大事な享の気持ちが感じられたり、恋してる感が幸せに伝わってきます。苦しい展開はなく、恋の進展をドキドキと楽しめて、二人のキャラの可愛さと格好良さを堪能できる作品。享が優しくて素敵で、恋してる幸せな二人の続きをもう少し見ていたい。
  • ないしょのストーカーさん

    ヒロハルヨシ

    助けたい二人の気持ち
    ネタバレ
    2025年9月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 日々残業でフラフラ、ゴミ屋敷になってたサラリーマンの家が、いつの頃からか、帰ったらいつの間にか綺麗に整えられてて、ご飯も用意されてて、という、ミステリアスな展開に惹きつけられ、話が面白いです。読み進めると、個性の異なるキャラクター同士が助けて助けられてて、ハートフルで響いてくるお話で、補い合う魅力的な二人に惹きつけられました。大人になって会社でこうなる状況や、忙し過ぎて家が壊滅的になる状況も分かるな、というような二人。お人好しだけど、全然物事をスマートにこなせない、頼りない角谷。何でも器用にこなすけど、心が動かなかった八雲。二人の望みが合致した、歪なナイショの時間の共有。そんな風に求め合う、足りないけど温かい二人の大人に愛しさを感じます。困っても、頑張ろうと無理をして生きてる人だけど、でも、八雲を追う角谷さんは必死で意地らしくて可愛い。助けたいのに頼ってもらえない八雲の思いも理解できて切なさもあり。互いに向ける情に溢れたお話を、終始楽しめました。絵もとても良い!続編が出て楽しみです。
  • 溢れて零れて、我慢できない overflow 【電子限定特典付き】

    やまち

    可愛いさ倍増しの二人
    ネタバレ
    2025年8月31日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ずっと見てられる二人!前作よりさらに零司が綾にどんどん惹かれていって、綾を好き過ぎて可愛いさが倍増しです。綾に触ったり傷付ける人間から守る強さも雄ぽく格好良い。No.1ホストだし家事も出来て、空手も強くて、零司のポイントが高まり過ぎて魅力が溢れてます。綾も経営者として敏腕なのに、家事が不得手で零司の手料理をいつも喜んで食べてるのが可愛過ぎて、綾の可愛さも倍増の作品。綾を追いかけて甘える零司、綾を見てると情熱が抑えられない零司、そんな零司が無茶をしてきても何だかんだいつも受け入れてくれる優しい綾。二人とも良い〜。
    相変わらずエチがエロくて癖がブレずに楽しめて、二人の色香が溢れています。まだ続きをずっと読んでいたいです!
  • 溢れて零れて、我慢できない 【電子限定特典付き】

    やまち

    性癖もキャラの魅力も楽しめる!
    ネタバレ
    2025年8月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ やまち先生作品はどれも面白くて、すごく好きです!本作は初コミクスだとは信じられない完成度です。おもらし性癖がなくても、見ててこの癖が面白い!「ドラスティック…」のフグリ好きな作品が一番好きですが、本作もかなり好き。零司が綾に好き放題してるようでいて、逆に綾の方がそんな風に自分にガッツいてくる年下の零司を大きく受け入れてる感があり、全然悲壮感がないのが凄い。しかも零司が綾に強烈に惹かれていって暴れてる様が可愛くて、綾は犯されながらも犯されてる感がなく、零司の情熱にほだされてたり、さらには発散にも利用してて、綾の方がむしろ上手な格好良さがあり、この二人の組み体操は両方が魅力的!エチも全然飽きず、最後まで魅せられます。話の流れも良くて面白く、畢竟、惹かれた相手への執着で動くキャラの可愛さ、格好良さ、色気が溢れてて、全部が好みな作品。続編が出たので嬉しいです!
  • カンチガイラバー

    木下けい子

    恋が花咲くトキメキ感
    ネタバレ
    2025年8月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 割と軽めのタッチで、重いとか切ないとか、胸に引っ掛かって消えないキツいエピソードとかはなく、前に読んだ先生の他の作品でドシンときたものがあったので、個人的にちょっとホッ。。とした作品。大人の格好良い男が恋にドキドキして可愛くなる姿が見られて、先生らしい人物を描くセンスが光った、恋のトキメキを素直に堪能できる作品でした。
    白鳥さんの内心のウブな可愛さと、反応の可愛さ、佐伯くんの普段の自然な格好良さと、白鳥を意識し始めてジッと見つめている恋してる感じ、どれもすごく良くて魅力的。恋が芽生えて花咲くトキメキが、心地好く届いてくる作品でした。白鳥さん、すごく可愛いです。
  • 極道さんシリーズ

    桜城やや/佐倉温

    史が可愛い過ぎる!
    ネタバレ
    2025年8月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 史が可愛い過ぎる!この作品は、史、佐知、賢吾の3人のキャラがすごく良く、3人の関係を見てるのがすごく楽しい。なので、3人がメインで出てる限り、ずっと読んでいたいです。特に1〜3巻が関係が密で最高です。
    賢吾の父親(組長)の隠し子の史(5才)を、賢吾が戸籍上の父親となって引き取り、ずっと恋焦がれてる幼馴染の佐知と夫夫のように一緒に住んで史を育てる話。初めて会った時から二人が史に溢れる愛を与えたことで、母親を亡くした寂しさと大人の男達の中での遠慮で言葉をあまり発しなかった史が、どんどんと元気になり、幸せで甘えたり佐知と賢吾を求める姿が可愛い過ぎて、たまらないです。表情もやる事も、みんな可愛い。その裏で、母親を亡くした寂しさが吹き出して泣いたり、無意識に母親を呼ぶ史が切ない。そういう気持ちも全て受け止めて包み込む佐知と賢吾が温かい。賢吾の佐知への愛情も深く、ずっと変わらない強い気持ちで佐知を守ってる描写も読んでて幸福感があります。ヤ◯ザの家なので危険もあり事件も起きたり、賢吾の家事情が別世界の佐知(医者)を悩ませたりと、話もダイナミックさと、恋愛の繊細さと、家族愛の感動もあり、面白くて止まらず、世界に引き込まれます。とても好きな作品です!
  • 恋のカタチは四角形【描き下ろしおまけ付き特装版】

    塩田キョウカ

    優しくて温かい恋の話
    ネタバレ
    2025年8月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 「大好きな…」がすごく好きな作者さん。本作も、優しい恋心が描かれていて、ホロっときます。
    主人公の充也が良い意味ですごく普通で、普通の男の子が初めて本気で恋して、ぶつかっては玉砕し、玉砕してもまた頑張って向かっていって、その度にまた泣いて、相手のことを慮りながらも一途に想う姿が、健気でとても心に響いてきました。同性を好きな事で気遅れして生きていたけど、仲の良い家庭で真っ直ぐに育った心根の優しい普通の男の子で、好きになった人を不器用に追いかけて、相手の心の傷が垣間見える度にそれを自然に優しく肯定して癒していて、そういう充也の相手の気持ちを受け取れる優しさや、一生懸命で、不器用でもちゃんと心を伝えてくる素直さが、冷め切っていた心の気持ちを段々と温かく溶かしていく。充也の心のこもった行動が随所に散りばめられていて、気取らない人間的な温かさがすごく良かった。こんな事してくれる人が恋人なら、相手は幸せだろうという感じ。充也の笑顔を振り払った後悔を感じる心の気持ち等、作品中に、ぐっとくる場面がいくつもあり、読み応えがあって心に沁みてくる作品でした。
    付き合ってからの二人の描き下ろし10pも良かったです。幸せそうで嬉しい。
  • ねがい結んで恋【電子限定描き下ろし付き】

    熊雪ふる

    可愛くて温かい恋
    ネタバレ
    2025年8月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 「明日も…」が大好きな先生。温かいキャラ達が魅力的。本作も、優しさが滲み出ているキャラばかり。そして、神様の徒和がすごく可愛い!不器用でやる気がないように見えて、人の愛情を喜べたり、人が喜ぶと嬉しがったり、素直さが可愛い過ぎます。そして何より、遥貴の願いを上手に叶えてくれて、遥貴の気持ちを大事にしてくれる優しい神様。
    「明日も…」に比べて、本作は明るくて読みやすいタッチですが、二人の境遇には切なさがあり、互いを思いやる優しさと悲しみが節々でジワっと溢れてくるので、読んでいて響いてくるものがあります。頑張って務めを果たそうと努力しながら、でもいつでも遥貴の元に行きたいと望む徒和、、真っ直ぐに遥貴へ向ける想いがすごく良い!最後はハピエンで良かったです。
    幸福感があって、今回も温かい作品でした!
  • faker[フェイカー]

    千代崎

    リアルな人物描写と真剣恋愛
    ネタバレ
    2025年8月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 改めて読んでも、読み応えがあって面白い作品。デビュー作だったんですね!絵も話もプロットも、素晴らしいレベル。新人で入社して、仕事のできる憧れの先輩から手を出されて、ズルズル別れられないのに、そんな自分がずっと嫌な気持ち、初めから信じてなかった関係、誠実にしないと誠実にされない恋愛等の心理描写がすごく丁寧に描かれていて、それぞれの登場人物がリアルだと思いました。不誠実に真っ白な若い新人に手をつける人とか、根はちゃんと人に向き合おうとするタイプ程なかなか別れられない瀬川のような人、三上みたいに本気になれた相手が今までいなくて飽きてたような人、一筋縄ではいかない彼らの細かい行動もすごくリアルで、人物描写が自然で、フィクションでも、腹立たしかったり共感したり同情出来たり、話に引き込まれて面白いです。そして、この相手とは諦めたくないと思えた者同士が、最後は真剣に向き合おうとする恋愛がすごく響いてきました。
    不信感から始まった阿部と瀬川がしょっちゅう揉めてるのも分かるという感じ。そういう関係にやつれて憂いを帯びた瀬川の一人の姿とか、絵的にも真実味があって、作者さんの表現力がすごいです。
  • liar[ライアー]

    千代崎

    埋め難い隙間を埋める強い愛情が良い
    ネタバレ
    2025年8月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ かなり好きな作品です。
    人物像の描写も話も充実してて読み応えがありました。親に捨てられた子供が、幸せで愛に溢れた家に引き取られ愛情に包まれても、なかなか埋められない空虚な心の隙間。それを、幼い春が、圭が笑ってても笑ってないんだと気付いたり、悪夢を見ないように支えてあげたいと思ったり、敬遠せずに理解しようとする気持ちがすごい。手を差し出す方にも難しい事だから。初めからか次第に変わったのか、春が圭に恋心を抱き、そして大切にする気持ちや、他の家族の温かい気持ち、圭が人からの本当の好意に気付いて心の隙間が埋められてく過程が丁寧に描写されていて、心に響いてきました。色々な人の心理が埋め込まれていて、沁みてきます。その中でもやはり、瑠璃子に話をしに行った春の気持ちが一番ぐっと響いてきました。強い特別な愛情だけが、心の奥まで届いて、圭を気付かせて変えられる力を持っていて、そこまで諦めずに想い続けて促してくる春の気持ちの強さがすごく素敵。
    心を持ったキャラ達がすごく良くて、展開も面白くて絵も綺麗で、すごく好きな作品です。
  • 道頓堀フライングジーザス【電子限定特典付き】

    櫻川なろ

    面白くて可愛くて感動する話
    ネタバレ
    2025年8月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 1巻は、道頓堀で仕事のストレスで酔って嘆いていた北斗が、木下一家に出会って助けられる事から、関係が深まっていく話。主役の北斗が独特の可愛さを発揮していて、すごく良い!兄貴気質の優しい大和は、可愛い北斗の恋愛のお悩みまで受け止めてくれます。みんな味方の家族もいつもワイワイ温かくて、関西の面白くて家族仲の良い日常と、北斗と大和の若くてご盛んな恋人関係を飽きずに楽しめます。1巻は、当て馬が分かりやすい悪者だったり、展開が分かりやすい所もありますが、それでも面白い!
    そして2巻になると、ぐっと話の深さが増し、すごく良い話。それぞれのキャラが深く描かれていて、節々で目頭が熱くなります。付き合ってからの恋人同士に発生する色々な問題にも直面し、繊細な北斗の悩みが、過去の傷を受け止めて真っ直ぐに全て背負って生きてる大和に大きなパンチを与えることに。大和の気持ちに、こちらまでホロッときました。大和の過去の後悔と家族への想い、そして北斗への強い愛。それを受けての北斗の決断が、すごく胸に響いてきます。
    道頓堀で、変わった出会いをした二人が、お互いをすごく好きになって、とても良い関係の恋人同士になる姿をじっくり堪能出来る作品。2巻まで読むと、読み応えがあって、話にぐっと引き込まれます。北斗と木下家族との関係も濃くて感動もあり、すごく好きな作品です。この先の続編も読みたい!
  • 番になるまで愛でてかじって【単行本版】

    倉田イツ子

    頼り甲斐あるトラ大我
    ネタバレ
    2025年8月11日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 倉田先生の作品、前作「噛んだあとから…」も「アンバー…」も好きです!攻めキャラに愛情深さや善良さを感じて、作品の世界が温かい感じなのも好きですし、読みやすくて流れも良くて、展開を楽しんで追えて面白いです。
    本作は、前作のスピンオフに当たると思います。話は、受けの狸塚(タヌキ)の行動の理由や関係が段々と分かるように描かれているので、ネタバレせずに読まれる方が楽しめるかと思います。ハピエン。
    攻めの大我(トラ)が、困ってる狸塚を放っておけず気にして世話を焼いたり、店でも自然といつも守っていてすごく良い。表の評判とは違い、根はちゃんとしてて頼り甲斐があるのが魅力的です。狸塚は、噛み痕の秘密を持ったまま、ひたむきに相手を想ってるのが切ない。狐のフェロモンが出る理由にもキュンとします。
    そして、前作でもそうでしたが、弱って獣化する時のキャラがすごく可愛い!特に攻めが獣化した受けを守るように抱いてるところにすごく温かさを感じます。
    前作に出てきた灰尾君も少し出てきて嬉しい。
    絵も綺麗で好きな作者さんです。
  • 杏介くんの初恋はまだ【単行本版】

    生方うぶ

    真摯に相手を思う素敵な恋愛
    ネタバレ
    2025年8月11日
    このレビューはネタバレを含みます▼ すごく良かったです。
    親と折り合いが悪く、大人を信じられなかった中学生の時、親にあてがわれた家庭教師の誠にも心を開かず反抗的だったのに、誠が勉強だけでなく、気持ちまで包んで、信じて寄り添ってくれたお陰で、素直に成長できた杏介。教師志望の誠は本当に教師らしく、素で相手の心を大切にする誠実な人。それなのに現実は上手くいかず、再会した杏介に情けない姿を沢山見せることに。
    作者さんの心理描写がすごく丁寧で、二人の気持ちがすごく沁みてくる作品でした。憧れて恋した誠に再会したら、顔色悪く辛そうで、でも昔と変わらず優しい。そばにいて誠を助けたいと思う気持ちや、漠然とした憧れは消えていき、苦しくても藻がいている姿も含めて愛しくなっていく気持ち。誠の、頑張り過ぎて空回りする姿や、逆境でも生徒の成長を喜べたり、ただ杏介の将来を思う優しさ。
    大人でも、上手くいかず心が暗く沈むこともあるし、まだ社会に出てない若者は、大人の余裕に憧れを抱くこともあるけど、そんな二人が表面的なものでなく、一番大事な人間性を感じて、愛して寄り添うところが良かったです。
    展開も面白くて、大学生と中学生での出会いで杏介が誠に心を奪われるくだりや、再会後の誠の境遇と杏介が誠を思う気持ち、誠の気持ちの変化や失望されたくないと思う気持ち、付き合ってからの二人、全部、とても響いてきます。
    キャラも良くて、杏介から心を向けられる時の誠の素直な可愛さがすごく良い。杏介の、誠の弱さも含めて愛する大きさもすごく良かったです。元々杏介にはそういう器があったのだと思うけど、それを開かせたのは大学生の誠の導きだと思うと、真っ直ぐな誠の心根がすごく素敵だと感じました。
  • 后宮のオメガ

    露久ふみ

    二人の恋の情感が堪能できる
    ネタバレ
    2025年8月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 2巻のその後が読みたい!と気になっていた作品の続編が出て、すごく嬉しいです。3巻もすごく良かったです!
    Ωというだけで蔑まれる国で育ったイリヤが、大国ハヌに政略結婚として送られたけど、ハヌの王ハーリドに愛され、共に国を愛して支え合って生きていく話。全てを諦めてたイリヤだけど、心根の優しさや肩の力が抜けた素の美しさが冒頭から際立って感じられ、まだ少年だけど王としての資質を備えたハーリドがそんなイリヤに心惹かれ、照れながらも真剣に愛を語り、妃としてそばにいて欲しいと語るシーンは、イリヤの心を動かしたように、こちらの心にも響いてきました。この時小さな少年王と交わした約束と、ハーリドが望んだ国を守りたいという思いが支えになって、イリヤに生きる力を与えて強くさせ、その後の困難な中で民を守るための行動も、再会した時の喜びや、王位への尽力も、全てハーリドへの愛から来ているのが感じられて、終始熱いトキメキを感じさせてくれる作品。この、出会った時に生まれた小さな恋が、その後の全てを作る力になるというロマンチックさと、そして互いを求めながらも共に生きられるまで長く引き離される切ない情感とが作品全体にずっと漂っていて、それに酔いながらキュンとして読める作品。イリヤの幻想的なΩの美しさと、ハーリドの真っ直ぐで王者らしい清らかさが、二人の純粋な恋をより際立たせていて、その恋情が読んでいて心地好いです。
    3巻は、イリヤが捨てられたと思っていた故国で、思わぬ愛情に包まれる話で、感動的な一冊。ハーリドの揺るぎない愛情に支えられてる安心感も堪能出来ます。
    話の面白さ、キャラの良さ、美しさ、恋のトキメキ、全てが感じられるオススメの作品!まだ続きが読みたい好きな作品です。
  • 艶色遊戯

    タカツキノボル

    タイプの違う二人が惹かれ合う恋
    ネタバレ
    2025年8月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 「カフェ…」も好きな作者さん、本作も、絵も話もキャラも中身があって面白かったです。片瀬は潔癖症と嫌がられてる描写がありますが、汚い手のまま物を触らないとか、不衛生な場所やその疑いのある物を好まないとか、物理的な汚さや、だらしなさを嫌がってるだけで、人に対して嫌悪感があるわけでもなく、普通に衛生観念のあるキチンとした性格で、良かったです。この型を破ろうとは考えもせず、決まりを忠実に守り丁寧に仕事をこなす性格の片瀬の前に、自分では思いつかないような発想とセンスで素敵な配色をし、あっという間に仕事を覚えていく藤浪が現れ、全く違う二人が出会って惹かれ合う面白さを堪能出来るお話。どちらかというと、藤浪の方が、真剣に仕事をしてる姿の片瀬に惚れて、真っ直ぐで熱心な求愛で片瀬の世界を広げて変えていく話。二人の仲が深まる過程で、藤浪の、細かいことを気にせず大らかに新しいことに飛び込むようでいて、伝統を重んじ挑戦する良さや、相手の生活スタイルも尊重して合わせる器の大きさが感じられ、一方の片瀬も、自分とは違う藤浪の良さを感じ取り、初めはイライラしてきつい言い方をしても後から謝ろうとする素直な良さが感じられ、そして最後には恋の熱情の前には潔癖が引っ込む熱さも見られて、タイプの違う大人同士の距離が縮まり仲が深まっていく過程が面白くて良かったです。話の流れも良く、プロットもしっかりしていて、伝統芸の背景や人間の描かれた作品の世界を楽しめました!
  • 年下の隣人に世話されてます

    大和名瀬

    熱情で誠実な二人
    ネタバレ
    2025年8月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ほんとに面白くて、、キャラが最高です!
    素直になれずツンツンしてる可愛い編集者の明利を、全て見透かして、いつも大きく包容してる上手な年下の恋人の寛治。仕事は出来て美人で落ち着いていて、社会的にはすごく有能なタイプに見えるのに、家はすぐに散らかって壊滅的で、本当に好きな相手にはドキドキと緊張して、考え過ぎて空回りしてる明利。そんな明利の考えてることも状況も全部お見通しの理解者の寛治が、優しく、時にモダモダしてる明利を奪うように愛して包んでる関係。このツンツンして難しい明利が、何を意地張ってても、どうせ寛治には全てバレているので抵抗しても無駄だと陥落するまでの顛末が最高に面白い。そこまで寛治が待てるのも促せるのもすごいし、落ちた後の明利の可愛さ、本気と誠実さも良い。お互いの過去と決別し、二人の幸せな道を見つけていく過程も丁寧に描かれていて、恋人同士がくっ付いてから確固な関係になるまでも、熱情と共に堪能出来ます。キャラがすごく良くて、キャラ同士の攻防が面白くて、話がキャラによって作られてる感じで、読み応えがすごくあります。作者さんのキャラ作りや人間の描き方に脱帽。
    「ダンディな…」のスピンオフで、前作もすごく面白いですが、今作はさらに好きです。前作から出てくるキャラなので、そちらから読まれた方が話がよく通じます。(前作と本作1巻は今なら読みホ有り。)
  • ヤンデレひとつ屋根の下【電子限定特典付き】

    赤根晴

    可愛い受けと溺愛の攻め
    ネタバレ
    2025年8月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ すごく面白い!!
    3CP出てきます。全員、少し変態?というか、突き抜けてるけど、溺愛で、思いやりや優しさがあって、受けのダメさや困り事を助けて支えてくれる、最高に頼り甲斐のある攻め達。この受けにはこの攻めじゃないと成り立たない!という、最高のCP。なので、お互い皆んな幸せ。傍から見るとギョ!という所があっても、当人達が幸せだから見てて幸せな作品。コミカルで、だけどどっぷり愛情があって、受けのキャラがめちゃくちゃ可愛いくて(これがかなり大きなポイント)、攻めが頼り甲斐あり過ぎて格好良く見えて、すごく良かったです。私はかなり好きです。
    ①大学からの同級生CP。同棲中。
    ②ホテルマンの同期CP。同じ支店。
    ③社長と元取引先の息子CP。
    どの話も面白くて、すぐ話に入っていけました。先生の絵は可愛いくて、キャラに人情や温かみがあるので、相乗効果で愛らしいのも魅力。攻めもエチで雄っぽくて良い。キリッとした顔は格好良かったです。絵も好きです。
  • あいしていると言ってみろ!

    高峰顕

    理系男の真剣な恋情
    ネタバレ
    2025年7月31日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白い!!し、メイン二人がどちらもすごく魅力的です!
    話も人物もかなり好きです。攻めの成瀬が優秀な大学研究員なのに、潮時だと別れを決めた宇佐見と連絡が途絶えがちになったせいで大学を辞め、毎日会って求婚するため宇佐見と同じ高校教師として赴任して来る始まり。
    理系成瀬の求愛が真剣で本気ですごく良いです!生物学に精通してる成瀬の面白い理論的セリフが沢山あって、それが話をコミカルで面白くしてるけど、話の核はそこでなく、理論が相乗効果になりながらも、自分の内の感情に正直に、何よりも宇佐美を求める成瀬の求愛がすごく良い。恋や愛の核心を突いていて、真剣でまともな姿に心を打たれるような作品でした。個人的にはすごく響いてくる作品。
    人や物事に誠実で、愛を知ってる成瀬がすごく良い。自分勝手な女を一喝して黙らせられる宇佐見、ありのままに相手を見て幸せを考えられる宇佐見もすごく良い。こういう二人、すごく好きです。一緒にいることで、新しい世界が開かれていき、幸せを知っていく二人。
    面白くてテンポも良くて、中身の濃さに読み応えがあり、入り込んで読めてしまう作品。理系脳男が理系男(受けはそこまでではない)を口説く面白さも堪能できます。
    「お姫様だっこ…」もすごく好きな作者さんでしたが、本作はそれ以上にさらに良かったです。絵も上手くてキャラが格好良いのも魅力。
  • レムナント -獣人オメガバース-【コミックス版】

    羽純ハナ

    ジュダとダートの最高の恋物語
    ネタバレ
    2025年7月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ これまで読んだ獣人漫画の中でも、かなり好きな作品。絵が上手くて心情描写が丁寧で、物語に引き込まれます。
    前作「ペンデュラム」で出てきたクセがあると思われたCPジュダとダートが主役ですが、彼らを深く掘り下げた今作を読むと、全然問題人でなく、情愛豊かで人として素晴らしい優しさと強さを持っていて、とても素敵な二人でした。キャラが魅力的なので、話を追うのが楽しいです。惹かれ合う魂の番なのに、二人とも生い立ちから自立心が強く、意地っ張りで、なかなか心を相手に解放できないせいで、色々なすれ違いが起きるけど、気持ちが通じた二人の結束は何より強く、最後の方はそんなラブラブな二人を見られて最高でした。最後まで飽きることなく、ずっと読んでいたい位に面白いです。
    絵がとても良くて、ダートの顔と体型に色香が溢れてて、少年から青年に変わる容姿にも惹きつけられます。お話も小説原作があるかのようなしっかりとした骨組みで、α、Ω、βの苦悩、名家と貧しい家庭の苦悩、生き抜く強さ、弱さ、愛情、恋等、沢山の要素が詰まっています。周りのキャラも立っていて彼らの背景にも深さがあり、展開がドラマチックで面白く、心情描写の濃い読み応えのある作品。かなりオススメです!
    7巻までジュダとダートの話がメインで続くので、7巻まで全て読まれることをオススメします。
  • ペンデュラム―獣人オメガバース―

    羽純ハナ

    情感溢れる人と獣人の恋物語
    ネタバレ
    2025年7月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ すごく面白いです!
    人間のΩからしか獣人が生まれないという少子化の設定から、獣人の切ない交配事情や人間の欲深さが生まれ、それに巻き込まれる切ない恋の話。Ωのため幼くして親に捨てられたカイが、獣人の名家で当主ルアードに愛情深く育てられ、ルアードしか目に入らなくなり、この先のΩの運命に苦しむカイと、全てを知って運命に抗おうとするルアード。
    絵が上手くて、心理描写が巧みで、場面の描写力があるので、カイの幼い無垢な可愛さや、運命を知って抗おうとする気持ちの強さ、Ωと獣人の情交の臨場感に、愛と悲しみが感じられ、情感ある物語の世界に引き込まれます。すごく面白くてオススメです!
  • ごめんね、おじさん!!

    カサイウカ

    若者と46歳
    ネタバレ
    2025年7月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かったです!
    それぞれ個性的なキャラが立ってて、会話も独特で面白い。おじさん好みで、便利屋で来た46歳の鉄晴に惹かれて、お金を理由にデートやエチを提案して会う機会を何とか得ようとする若くて裕福でモデル並みのルックスの伊月。自分とは違い万年お金に苦労して何でも仕事を引き受けてる鉄晴だけど、若い時から苦労人で色々経験して心が温かくて、一緒にいると伊月の心も温かくしてくれて、初めて本気の恋に落ちてしまった伊月。伊月は、鉄晴に振り向いて欲しくて失敗したり誤解して失恋に打ちひしがれたり、鉄晴は、自分みたいなおじさんに伊月がそんなに好意を向けてくれる事に戸惑ったり。若者とおじさんの恋の顛末を、温かく堪能できる作品。
    弟も兄想いだしお母さんも理解があり、嫌なキャラがいなくて人情を感じて気持ちが良い。鉄晴も、冴えないおじさんみたいに言ってるけど、何でも出来るし空手は黒帯だし、伊月に翻弄されるだけでなく自分を持ってる大人で、伊月の気持ちを大事にしてくれる、心優しい魅力的なキャラ。表紙の印象より、中身が格好良かったです。展開を楽しめて面白い作品でした。今なら期間限定で読みホで読めます。
  • 結婚しようよ!~幼馴染はネコ科獣人~【コミックシーモア限定特典付き】

    西山アラタ

    3CPの、獣人達の恋
    ネタバレ
    2025年7月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かったです!ちょっとコミカルで読みやすく、でも真剣な人間と獣人CP達の恋愛が心に響いてきます。
    そして人間も獣人も、皆んなキャラの性格が際立ってて、楽しめます。1作目の猫獣人エッちゃんの、ちょっと暴走する奏太に対する穏やかで包み込む言葉や対応が、スマートでちょっと気品があって格好良いし、「お嫁さんなのに…」と拘ってる奏太は何とも可愛い。2作目のハーフ虎獣人の大らかな態度も虎ぽさが少し出てて面白いし、鳥の繊細な優しさも良い。人間の大空先輩の、相談に乗ってくれる姉御なサバサバした性格も好感が持てて、とにかくそれぞれのキャラが立っていて、情愛も感じられ、話の展開も面白い作品でした!
    獣人が、外見的にも獣の特性をかなり活かした姿で登場し、それも面白い世界観で気に入っています。猫のスマートな体型とか、鳥の肩や背中の丸みとか足とかはまさに鳥!という感じ。それでいて可愛い。他にも、虎の御し難い力強さとか背の高さとか、それぞれの獣の特徴が大いに出ていて魅力的でした。好きな作品です。
    今なら読みホ(期間限定)で読めます。
  • ハイスペケモ ハイスペックな獣人と家族になりました【コミックシーモア限定特典付き】

    doji

    心温まる家族の話
    ネタバレ
    2025年7月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 家族のお話。家族の愛に恵まれず、寂しさを抱えて大人になった野宮の気持ちが、リアリティと説得力ある描写で、涙を誘う。親に愛されたかった気持ち、家族が欲しかった気持ち、捨て犬を大事に世話して心情を吐露していた子供時代や、捨て犬だと思っていた獣人が迎えに来てくれても心のジレンマがあって素直に受け入れられない気持ち、、。じれったいようで、そう簡単ではないその心情の過程がリアルで、よく描かれていて、そんな野宮を愛して理解して辛抱強く傍で支える獣人の大きな愛情が良かった。家族を求める人、家族になってあげたい人、色々いるけど、互いの気持ちが合って、幸せになっていく顛末が良かった。途中から家にやってきた幼獣人のシロがすごく可愛くて、シロを通して家族になっていく三人の、優しくて温かい時間に、心が持っていかれる作品。
    シロが可愛すぎて、賑やかで楽しい面も堪能出来ながら、温かい獣人の優しさが心に沁みてきて、すごく良かったです。
    最後にわかる、獣人の種族!独立心が強くて一途な特性は、そこからきてるのかな、とも思えて面白かったです。今なら読みホ(期間限定)で読めます。
  • 神様はひとりじめしたい!【コミックシーモア限定特典付き】

    鳥葉ゆうじ

    座敷童の温かい愛
    ネタバレ
    2025年7月26日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かったです!
    鳥葉先生の独特な個性が好きで、本作を今なら読みホで読めて嬉しい。本作はいつもより、メイン二人が可愛い感じのキャラで、座敷童の並々ならぬ愛情が沁みてくる良いお話。話の設定がしっかりしていて、読み進めるにつれて段々と深い背景が分かってきて、座敷童の切ない想いと出会えた喜びが感じられて最後まで面白かったです。二人の性格が素直で可愛い。そして周りの人達の優しさが温かくて良かったです。
    攻めの溺愛が心地よい先生の作品が好きです。本作も良かったです。
  • レンアイ時限爆弾【SS付き電子限定版】

    楢崎ねねこ

    別れても忘れられない相手
    ネタバレ
    2025年7月26日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 目の前の恋人しか世界にいないような、心底好きな相手と別れたくないのに別れを決意し、思い出を作ったり、別れの言葉を決めて、そして決意したことを守りながら、それまでの愛や遊興に満ちた生活、交友関係も全部捨てて生きていた時に、別れた恋人が会いにくる話。好きな相手を自分から振って、他の人との人生を選ぶよう手放す気持ちと、すごく好きで真剣に付き合って、愛情も惜しみなく注いでいた相手からキツイ言葉で振られて縁を切られる気持ち、両方の心情が丁寧に描写されていて、ぐっと胸を打ってきました。そして、振られた直後はショックで、真剣だったからこそくやしくて引き留めなかったけど、大人になっても忘れられず、冷静になると相手の別れに違和感を感じて会いにくる気持ちと、今でも好きな相手から会いに来られて、また同じように突き放そうとして突き放せない気持ち、時の経過を感じて苦しくなる気持ち等、色々な心情が描かれていて、切なく、涙がジワリと滲んでくるシーンのある読み応えのある作品。
    悪気がないていで息子の恋路に言葉を投げかけてくる母親については、息子の表情や様子でどうしてそこまで分からないのかな、と思うところです。自分の中の別の何かで目が曇ってしまっているのかな、と残念です。
    切ないけど相手を大切に思う恋人同士の温かい愛情が感じられ、最後はハピエンのお話。心理描写が丁寧で、話の展開に惹きつけられる作品で、すごく面白かったです。
  • サハラの隻眼狼【コミックス版】

    五月女えむ

    ビャクが意地らしく可愛い
    2025年7月24日
    「サハラの黒鷲」を読んでから本作を読むと、キャラの深みを感じてすごく楽しめました。「黒鷲」は、不安や緊迫感のあるストーリーでしたが、本作はイングルに恋するビャクの恋がメインで、ビャクの報われない恋心がすごく切なく可愛らしく、見守る周りの仲間もすごく温かくて情愛があり、それぞれのキャラの良さも滲み出て感じられる作品。ビャクのキャラがすごく良くて、イングルの態度に涙を堪えて忍ぶ長年の恋心が胸を締め付けてきます。「黒鷲」でも出てくる呪い師も登場し、その事に対し共に関わり共犯にもなりながら、少しずつビャクに気付いていくイングルとの恋の展開を楽しめます。子供の頃のイングル、黒鷲、トールの描写もあり、三人の関係性もわかり、より作品の世界を堪能出来ます。
  • サハラの黒鷲

    五月女えむ

    愛し合う二人の熱い話
    ネタバレ
    2025年7月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ とても面白くて、素晴らしい作品!
    不穏な始まりで、衝撃が走るシーンもありましたが、それも含めて、敵味方が争い支え合う厳しい地で、互いに激しく求め合う姿が、力強く描かれていて、話に夢中になります。始まりで止めずに、最後まで読まれることをお勧めします。
    悪意、愛憎、屈辱、生活苦が渦巻く世界で、安定や平穏と無縁で、常に何かが襲ってくるような不安が漂っているので、逆に、その中で強く惹かれ合うアルキルとロキが、心と身体を激しくぶつけ合い、愛し合う姿が際立って、強く作品に惹きつけられます。
    先生の表現力が素晴らしいです。熱を感じる作品で、話の濃さや展開、アルキルとロキの、愛する人の悪夢を払い幸せにしたいという苦悩や焦燥、幸福感等の心情描写や、キャラの強い存在感が印象に残ります。
    そして絵がすごく上手くて、血肉の通った肉体表現が巧みで、色香で交渉や商売をする人達のリアリティ、房事の色気が素晴らしく、作品の世界観を見事に表現していると感じます。
  • 夢で会えたらシてもいい? 【電子限定特典付き】

    小丸オイコ

    翔太朗が可愛い!
    ネタバレ
    2025年7月21日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 夢の中で出会えるファンタジー要素のある、高校生男子の純愛。幼稚園から高校受験頃までずっと仲が良くて一緒にいたのに、ある時から大成に距離を置かれた翔太朗。体育で倒れたことをキッカケに、大成と久しぶりに話が出来て喜ぶ物語の始まりが、今後の展開を感じさせてワクワクします。しかも、悪夢にうなされる夢の中で大成に出会って以来、何故かその後も日々夢の中では大成と過ごせることに。大成に素っ気なくされた過去など関係なく、ただ一緒にいられることを素直に喜ぶ翔太朗が可愛すぎて、もう夢でも会えないとなった時の翔太朗の反応もたまらない。濁りなく純粋に大成を求める姿にキュンとします。翔太朗がとにかく可愛いです。大成も、本心を隠して夢に現れ、現実で結ばれては感動する姿も可愛くて、二人ともキャラが良い!
    程よくコミカルで、絵に色気もあって、エチさも話の面白さもバランス良く詰まってる作品。面白いです!
  • 欲情

    鳥海よう子/岩本薫

    強く優しい綺麗なお兄ちゃん
    ネタバレ
    2025年7月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ シリーズ2作目。長男×敵対組織の組長。
    長男迅人は、いつも優しくて穏やかだけど、一族の役目も自分の責任も、他人の状況や気持ちも、聡く理解して自分の身を捧げられる芯が強い人。次男とは違う魅力のある素敵なキャラで、そんな優しく強いお兄ちゃんが、ついに生涯の番に出会う本作。自分の身をていして伴侶を守り、一族を敵に回してまで一緒に生きようとする迅人。これまで見たことのない迅人の姿に、何も言わずに支える弟と、止められないと分かって見守る父。激情や冷静さも、全て描き分ける作者さんの絵も素晴らしく、本作もすごく面白いです!!オススメです。
    「発情」→「欲情」→「蜜情」→「色情」の順。
  • 発情

    鳥海よう子/岩本薫

    すごく面白いシリーズ1作目
    ネタバレ
    2025年7月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ シリーズ1作目。次男×先生CP。
    すごく面白かったです!狼らしい、強くてブレない、そして愛情と器が大きくて、恋人だけでなく一族も守れる次男が一番好きなので、本作は特に面白かったです。また、シリーズの始まりでもあり、ミステリアスな神宮寺家の人達、一族の秘密や、狼に変わる迫力、月明かりの中雪原を走る幻想的な姿等、素晴らしい絵にも魅せられ、ワクワクして作品に強く引き込まれました。番に出会えば強く惹かれ合い、離れられない狼。獣のような心身の強さを伴って伴侶を愛して守り抜く人狼一族。話も絵も良く、とてもオススメの作品!シリーズはこの先も続き、全部面白いです。
    「発情」→「欲情」→「蜜情」→「色情」の順。
  • はじまりはワンナイトリグレット 【電子限定特典付き】

    小丸オイコ

    続きが読みたいです
    ネタバレ
    2025年7月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 後腐れない遊んでるタイプを選んで待ち合わせたら、大学時代の後輩がいて、お互い遊んでる者同士とバレて、という話の始まりだったけど、後半になるにつれて軽薄な関係や印象が変わっていき、どんどん面白くなり、最後はさらに続きを読みたくなる程に。
    ストーリーの芯は、純愛の恋心をいまだに心に抱いていて、肌を合わせれば遊び相手では得られない化学反応を起こして心まで呼び覚まされてしまう、一途で健全な恋愛ものでした。再会後は、本命を諦めて始まった遊びの関係を精算したり、脇の男にもまた真剣さがあったりと、登場する男達にケジメや誠実さが見えて、絵にも清潔感があって、後半は特に良かったです。読後が気持ちの良いお話で、二人(と大塚さん)の続きがまた読みたいです。
  • タカラのびいどろ[コミックス版]

    鈴丸みんた

    続編が欲しいです!
    ネタバレ
    2025年7月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ めちゃくちゃ良いです!
    鈴丸先生の描くキャラ、攻めも受けも、どちらもすごく好きです。「キューピッド…」がすごく好きですが、本作もすごく良い!!ずっとやり取りを見ていたい。続編が欲しいです。
    大進のビー玉みたいな綺麗な目でじっと相手を見つめる可愛さ。素直で心も綺麗で無防備で、でも、好きな人に溺れちゃいけない、好きな人に怖さや寂しさを感じさせちゃいけない、と、ケジメをしっかり持って行動できるまともさも有り、すごく素敵。普段はクールなのに、好きなものはずっと大事にする性格や、大進に惹かれて独占したがる宝の可愛さも良い。
    鈴丸先生独特のキャラの良さは、言葉に出来ない魅力があって、キャラの良さで話や作品の世界の良さが倍増しになってる気がします。すごく良かったです!
  • 富美菊さんのお気に入り【単行本版】

    ナツマサキ

    異なる世界の人との熱愛
    ネタバレ
    2025年7月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 富美菊さんからは、普段何をしてるか全貌が分からない世界の人の闇が滲み出ていて、しかも体も使ってその世界で上手く渡り歩いてるのが分かり、他の男の影がちらついていて、そういう人と一緒になる怖さみたいな雰囲気を感じつつ、それでも朝陽が追いかけていく意思が感じられて、展開が面白かったです。異なる世界で生きてる同士で、生い立ちも感じ方も違っていて、朝陽の望みが富美菊には地雷だったり、富美菊の独占欲や突然の別離を理解できず朝陽は翻弄されたり、溶け合えない背景を持つ二人。そんな危うい香りと、それでも惹かれて一緒にいたいと願う熱さがずっと漂っている、雰囲気のある作品。流れが良くて読みやすく、面白かったです。
  • Qの婚姻

    小石川あお

    言葉では表せない傑作
    ネタバレ
    2025年7月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 先生の作品は良過ぎて言葉では表現できません。
    生涯をかけて求婚する勇者の気持ちは、ただ純粋な彼への愛。苦難があっても迷うことのない真っ直ぐな愛に心打たれて、なかなか叶わないことに胸が苦しくなります。魔王の気持ちも切なくて苦しい。この先はネタバレせずに作品で堪能して欲しいと思います。
    絵もすごく上手くて、表情から切なく強い気持ちが伝わってきます。絵、ストーリー、情感、創造性、あらゆる面で群を抜いた傑作。星が5個では足りない作品。
  • イイ関係で困ってる

    町屋はとこ

    4CPの短編集
    ネタバレ
    2025年7月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 町屋先生は短編でも情感があって面白いです。
    表題作がかなり好きです!はっきり付き合ってるというわけじゃないけど、波長が合うというか、そこにいれば近づきたくなるし、一緒にいて楽で楽しくて、手料理もエチも最高で不満は一切なくて、うっかりやみつきの関係。実際は恋人以上に関係が濃厚で、気付いたらもう人生にかけがえのない大事な存在だった二人。束縛が強いわけでないけどしょっちゅう一緒にいる相性の良さ。めちゃくちゃ良い関係だなと思いました。
    2CP目は、大智が健気で可愛くて強くて良かった。無垢で純粋な心は実は強い。お前がいなくなるとおかしくなりそうで、今のうちに離れたいと逃げ出すヒサシを追いかけて包み込む大智に、愛と幸福を与えられて大事にしあう二人が良い。
    図書館の話は、始まりの若い時の熱い関係までが良かったです。
  • 愛しい理由をおしえて

    さがのひを

    寄り添い合う温かい話
    ネタバレ
    2025年7月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ やりたい事が特に見つからないまま続ける就活は上手くいかず、バイト先ではパワハラ社員に駒扱いされ、誰にも必要とされてない無価値な気持ちで心が落ち込んでいた夜空と、親戚の間を厄介扱いでたらい回しにされ、自分は誰からも嫌がられる出来損ないだと落ち込んでいた、大学受験生の晴真。
    二人のキャラが良く、特に夜空が、自分も社会で傷付きながらも、心は腐らず、晴真の様子をいつも気にかけ、見に行ったり面倒見たり、傷付ける相手からは力強く守ったりと、いざとなったら行動できる良心と優しさと強さがあって、すごく良かった。根は真っ直ぐで愛情を欲していた晴真が、夜空の温かい気持ちに触れて、嬉しくて、閉じていた心を開いて、夜空に居場所を見つける姿にジンときました。パワハラ社員みたいな人間はすごく不快で、それでも晴真には笑顔を向けたり、雨の中空を見上げて歩みを止めてしまう夜空の姿は印象的でした。
    晴真は剥き出しの心を持った傷つきやすい子供という感じで、そんな彼が夜空に愛されて守られて、幸せを感じてるのがすごく可愛くて、夜空もそんな晴真に癒され、愛する彼のために目的を見つけて楽しく前に進んでる姿が見られて嬉しかったです。心が温かくなるお話でした。
  • 恋愛プリズム

    円屋榎英

    悩んで成長する高校生の恋
    ネタバレ
    2025年7月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 人のオーラが見える事で、相手の色が曇ると無駄に気疲れするからと、初めから人と深く付き合えなくなっていた香原。ある時学校で、目の保養になるほど澄んだオーラを持つ北川に目を奪われるが、自分の前に現れると、彼の色がオレンジや鮮烈な赤になる。よくある題材のようで、作者さんの作品は、キャラの心情がしっかり描かれているので、読み応えがあります。色が見えても理由は本人に聞かなければ分からないのに早合点していた香原が、クラスメイトや北川とぶつかり合うことで相手の本音を知り、心が動いて人間関係を学んでいく姿や、オーラの色だけでは分からない恋人の気持ちからドキドキ、ハラハラして逃げたり追いかけたりしながら仲を深めていく顛末に内容が詰まっていて、面白かったです。良心的な優しい香原君が恋する姿は純粋で可愛く、特に北川君は、オーラの事を知った当初は恥ずかしい思いを抱いたものの、すぐにそれを越えて、全部見せてやるよと迫っていく潔さと器の大きさが格好良くて、(普段の武道に打ち込む冷静沈着な姿も含めて)魅力的なキャラでした!
  • ここはやさしい庭【SS付き電子限定版】

    エンゾウ

    苦しみを溶かす温かい話
    ネタバレ
    2025年7月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ すごく良かったです!
    心を何度も打ってくる、苦しくて可哀想で、温かくて幸せなお話。人の気持ちを蔑ろにする人達や、人を大切に温かく見守る人達がいて、その中で、苦しみを抱える主人公二人の人情の機微が丁寧に描かれていて、歪な日々を乗り越えて、相手の想いと温もりで心の隙間を埋められていく幸福感、、。本当は真っ直ぐでまともな人間が、傷付けられたり、不器用で傷付いて、苦しみの中で息が出来なくなっていたけど、愛情を与えられて心が癒されて、息を吹き返して、救われてく、そんな温もりを感じられる作品。
    作者さんの描写力が素晴らしく、作品に引き込まれて、感動しました。過不足ない展開で流れも良く、内容があり読み応えのある、幸せな涙が流れるような作品。二人はこれから、うんと幸せを感じて欲しい!
    いいね
    0件
  • 夢で逢えたら覚悟して

    ドンドン

    子供の望の優しさと温かさが良い
    ネタバレ
    2025年7月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ユニークな設定の、現実とファンタジーが行き来する世界。人が見たい夢を見せることが出来る夢魔の望のバイト先である夢屋に、望が記憶の彼方に封印した、夢魔であるが故の過去の辛い記憶の当事者である黒曜が現れ、望の記憶を呼び覚ましていく。
    望は小学生の時に、夢魔の力で事故を起こしたことで、心に傷を負ってしまう。人を楽しませたい、救いたいと純真に思っていた優しい心が傷付き、大人になっても夢魔である自分に向き合えず、苦しんでいる姿はとても切ない。その一方で、夢魔の望に心を救われた少年がいて、ずっと感謝を伝えたくて望を追いかけていた事実。作品全体は笑いもあり、幻想的な夢の世界へ誘われたりと、終始目も楽しめて展開も面白いのに、そこにハートフルで感動的な人情が染み込んでいて、心に響いてきました。すごく素敵な作品。
    夢魔の幻想的な力、エチな可愛さ、他にも底知れない存在の夢魔は魅力的ですし、キャラの人間的な熱さや善良さも感じられ、特に子供の頃の純真な望の優しさには心打たれます。そしてコミカルな面白さも楽しめる、沢山の良さが詰まった作品。ユニークな世界と内容の濃さを堪能出来ました。
  • 君が大人になる前に

    サガミワカ

    3CP、どの話も良い
    ネタバレ
    2025年7月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ どの作品も相手の考えや気持ちを推測しながら展開を楽しめて、そして大人や若者等、それぞれのキャラの味が恋愛模様に表れてて、ドキドキとして面白いです。先生の作り出す世界や雰囲気が魅力的。
    【1CP目】大人の先生の対応に翻弄されながら、若者なりに答えを見つけて追いかけていく姿が健気で可愛い。先生の、大人の顔の下に隠れた熱情も良い。
    【2CP目】会社の事情で、隠れて付き合っている学生時代からの先輩後輩。表ではスマートに振る舞う会社のエース2人が、相手の窮地には熱情的に助けたり、仲の良い姿がすごく良い。
    【3CP目】短いけど、こちらの再会ものの作品が一番好きです。長く切ない熱い恋情がぐっと響いてきます。
  • イケメン大爆発

    ケビン小峰

    恋情大爆発
    ネタバレ
    2025年7月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 好きな先生の作品。こちらはコメディ色がかなり濃くて、かなりぶっ飛んでいる誠市。面白いけど、相当はちゃめちゃ!という感じ。でも、そんな中でも、恋愛関係はしっかり芯を持ってまともに進展していくので、恋愛漫画として読み応えがあります。危険人物のようでいて、実際には相手の気持ちを大切に扱い、自分を本当に好きになってもらえるまでは手を出さずに辛抱強く待つ誠市には、まともさや本気の愛情を感じてすごく良いです。そんな誠市に、恋愛に疎い国枝君が、少しずつ傾いていく様子が丁寧に描かれていて、親に尋ねてみたり、自分の心に問いかけながら、最後は好きだと気付く姿にキュンとしました。二人の恋心が高まっていく後半につれて、特に面白かったです。
    コミカルだけど、恋愛の大事な要素を押さえた作品。好きな人への誠実さや真剣な姿、好きな人に振り向いてもらえる喜びが、しばしば心を打ってきます。
  • 太陽の貴公子

    円屋榎英

    内容の濃い、素敵な恋物語
    ネタバレ
    2025年7月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かったです!
    絵が綺麗で、見目麗しい国の華である後継レオの姿が、その通り光り輝くように描かれていて、美しい国の神秘性と共にすごく印象的で存在感があり、作品世界に引き込まれます。一方で日本人の光はちゃんと日本人の姿、行動で、国のしきたりに縛られていたレオを一対一の人間として心で接し、素晴らしい言葉を沢山レオに贈るので、読み応えがありました。光から与えられた言葉がレオの中で沢山の気付きと変化をもたらし、自分の心や立場、出来ること、何より自分が真に望むことを見つめ直し、一歩前に出る力を与えて羽ばたかせる物語で、内容がすごく響いてきました。出会いから、キャラ達の心情変化、学び、恋の芽生え、成長、そして道を選ぶ所まで、プロットがしっかりしていて、熱情が心に響いてきて、贈る言葉の中身も濃くて、読み応えがあり、それを素晴らしい画力で表現された作品。表面的なだけでない、キャラのリアリティもあって良かったです。とても面白かったです!
  • 過去の棲む部屋

    乙國えん

    良い!
    ネタバレ
    2025年7月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白い。読者に余韻と想像の余地を残す描き方や、初めから最後まで、どうなるのか、どうしてなのか?と気になる描き方。全体に漂うミステリアスな空気と、二人以外の登場人物がエキストラに近いボヤけた雰囲気も、閉じ込められたような二人の閉鎖的世界を感じて良かったです。
    コミカルな作品も、シリアスな作品もある作者さん。どれもプロットがしっかりしてて、完成度高い。
  • 先輩とエッチできないワケ

    乙國えん

    愛しい関係
    ネタバレ
    2025年7月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 「サービスしたら…」が好きな先生。本作も、コミカルなのに、話の軸がちゃんとあって面白い!そういう事なんだ!て結論がユニークで、短編でも読み応えがあって、まとまりが良いです。コメディのようでいて、純愛で、双方の気持ちがちゃんとキャラに備わっていて、愛しく感じます。読みやすいテンポですが、作りがちゃんとしてる作品という感じで良い。
  • クリムゾン・スぺル

    やまねあやの

    面白くて止まらない作品!
    ネタバレ
    2025年7月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ すごく面白いです!
    壮大なファンタジーで、最終巻までの間に色々な旅や景色やいざこざ、人間関係等、様々な要素を楽しめます!続きが気になり、止まらないので、一気読みをオススメします。
    作者さんのキャラセンスが良く、どのキャラも魅力的。特にメイン二人がすごく良い!王子バルドは、清廉で王者らしい高潔さがあり、そんな彼が魔力により妖艶になる姿は色香が凄く、相反する両面が相乗効果で魅力的。そして育ちの良い素直さはとても可愛い。魔導士ハヴィは、何者にも捉われず頼らず、自由で自分を持った生き方が力強く、その強大な魔法の力をバルドを守るために使う優しさにはキュンときます。
    初めは魔導の循環のために、剣の呪いに翻弄されるバルドと体を合わせていた関係が、いつの間にか離れがたい濃いものとなる二人を見てるのがすごく楽しくて、目的のための冒険だけでなく、その過程での二人の関係の深まりに目が離せず、作品世界に没入出来ます。
    真剣一辺倒な展開でなく、そんな緊迫した冒険の中でも、コミカルな可愛さが多々描かれていて、作者さんのセンスが光る作品。壮大な世界観と迫力と、可愛さとキュンとくる関係を堪能できます。オススメです!
  • 苦いのテーマ

    阿部あかね

    苦い話
    ネタバレ
    2025年7月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 感情を動かされる作品で、評価は星5の良作と思います!
    読後の余韻としては、苦々しい思いでいっぱいです。
    中学の頃からラブラブで、高校卒業後、進学とともに同棲を始めた恋人同士。なのに、、。
    ここで起きた事は、始まり、行為の態様、発覚した時のシチュエーション、台詞的に、アウトだと個人的には思いました。心も持っていかれてるので、、。新が夏樹を愛していて離れられないから、事後はああいう対応になってるけど、愛していても幸せになれるかは別問題。。元には戻れない禍根。この先も一緒にいて心配したり助け合いは出来るだろうけど、曇りなき幸せな日々は壊れてしまって、心の楔を抱えながら、どうなるのか。
    作品としては、作者さんの描写が上手いので、衝撃的な感覚を受ける、面白い良作と思います。
  • 恋の占い横丁

    阿部あかね

    作者さんのセンスが良い
    ネタバレ
    2025年7月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 阿部先生のセンスが好きという感じで、欠点ある、どちらかというとダメ人間でも、キャラに嫌さが無いというのがすごく良い。しかもダメな中にも魅力があって、一面では色気や格好良さを感じてトキめいたり。脇キャラも味があって、十人十色。本作は、話の軸ありきというより、そんなキャラ達が物語を動かしているような、味わいのある話でした。キャラとその世界を楽しめる感じ。
    ハッキリしないけど芯は曲がってない西森と、ミステリアスな雰囲気とヘタレ若者な面を持つ槙野君の、ゆっくり進むイチャイチャ生活が、恋の進展はありつつもほのぼの温かくて、見ていて楽しかったです。
    槙野君のキャラが好きです。人を好きになる情の深さがあるし、それで思い悩んだり、いざとなると行動出来る人間性が愛おしい。そして占いや小道具はじめ、興味で何気なくやってる事が色々とある感じで、奥行を感じて面白い。ミステリアスな魅力も素敵⭐︎
  • 好き嫌いは言わないよ

    阿部あかね

    可愛くて面白くて、本気の恋
    ネタバレ
    2025年6月30日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かったです!
    小中高の厳しいサッカー練習の日々から脱して、女子との恋等、大学生活を満喫したいと思っていたのに、先輩の直にサークル勧誘されて以来、ウザ絡みされる日々に。絡み方が度を越してて爆笑。体育会系の陽向の容赦ない拒否力も気持ち良くて面白い!作者さんのセンスが良くてすごく笑えました。キャラ作りも上手いので、その気のないノンケ男にあれだけ迷惑に絡んだり、不健全な男関係を見せつけられても、直に汚れた感じがしなくて、寂しがりの可愛さと、陽向に恋してる可愛さがチラチラ見えて、むしろ健気さが可愛く感じました。直にとっては、今までと違い、本気で好きな相手に出会ってしまって、陽向を思って浮かれたり、自分の意識が変わっていく戸惑いと、それまでの悪い習慣に流されそうになるジレンマで錯乱した行動をしてしまったり。直の姿は、ただただ恋する若者そのもので、直の押してく恋力に陽向の優しさと包容力が反応して、一本筋が通った陽向が直をまともに躾けていきながら距離を縮めていくやり取りにキュンとしました。相手に誠実に向き合う陽向は、ガタイだけでなく、中身も格好良いです。表面的な印象に反して、内容は本気で好きになった相手との恋する姿を見られる作品。この先も二人の続きを見たいです。
  • 奥様はα

    夏下冬

    夫夫の愛の形
    ネタバレ
    2025年6月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 帝城学園と違い、明るいタッチの作品。
    両家の思惑での結婚でも、当人達は愛し合ってる夫夫。問題はどっちが攻めになるかだけ、、。譲れなくて、カウンセラーの下に駆け込んだら、相談だけでなく開発されたり、義母がとんでもない手出し口出しをしてきたりと、ユニークなキャラがいて展開がダイナミックですが、夫夫の問題を二人の愛情で解決していく温かい話。
    義母が厄介な問題を起こすけど、まともな倫理観の隆臣のガードがちゃんとしてるし、「お前の嫌がることはしない」と、いつも一昌の気持ちを思いやる愛情深い隆臣が特に素敵。考えが足りず隆臣を傷つけてしまっても本当は隆臣を思ってる一昌と、大事にしあう二人の夫夫の姿が描かれていて、面白いです。そして、際どい治療をしたり常に冷静過ぎるカウンセラーとの関わりも面白い。
    帝城学園の1巻と2巻に、続きが少し掲載されています。
  • 好きの先のキミのこと

    佐倉しいね

    高校生の震える本気の恋心
    ネタバレ
    2025年6月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 結婚して子供は3人、なんて将来設計もなんとなく頭に描いている、同性には恋愛的に全く関心のない男子高校生の悟が、突然同学年のモテる同性に好かれて毎日毎日、人前でも好きだとアプローチされる。周りの女子からは嫌な目で見られるし、振り払ってもくっ付かれる。もうやめてくれ、となるのも当然で、キツい言葉が口から出てきたり。そんなリアルな難しい状況から、簡単に絆されるでなく、相手の本気の恋心が心に響いてくるまでが、違和感なく描かれていて、二人の恋に落ちる顛末に引き込まれる作品でした。
    本気で好きで、悟の言葉に傷付いても簡単に心変わりするような気持ちではなく、悟の心も大事にして、好きだから迫ったり、好きだから怖くなって尻込みしたり、そんな一途な姿が悟の心に流れ込んで、振り向かせていく。藤堂くんの真剣な気持ちが悟の心に変化を与える過程がすごく良かった。触れてしまったら、明日別れようて言われても出来なくなるから怖いと震える、ノンケと一時的に寄り添えた喜びと苦しみも切なくて、藤堂くんの気持ちが沁みてきます。色々な心の波立ちを経て、ハピエンになった二人のこれからを読みたいです。
    藤堂くんが悟に恋した始まりも、巻末に描かれていて、人が恋に落ちる描写もリアルで良い。。
  • ナンバーワンの飼われ犬

    いさき李果

    想像と余韻を感じさせる作品
    ネタバレ
    2025年6月26日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 店のNo.1ホストの椿は、客に逃げられツケ代の借金に動揺していた冬ニに金を貸し、部屋においてくれると言う。しかし、代わりの椿の頼みは、リハビリセ◯クスの相手。しかも椿は、仕事の顔とプラベを完全に分離し、仕事以外に無気力で、異常な程に生活力を失って部屋は散らかり放題。プラベが破綻してる素の椿の姿に冬ニは驚き、その上すぐに機嫌の変わる分かり難い態度に戸惑いながら、家事の世話と椿との色事を繰り返す日々が始まる。
    この作品は、冬ニの気持ちはずっと分かりやすく描かれているので、椿のこうなった原因の過去がチラつきながらも全貌の見えない戸惑いと謎を孕んだ生活を、冬ニと共に感じながら追っていけて、とても面白い!リアルな二人の生活に対して虚構の夢の店内では、椿の視線や非日常の雰囲気が印象的に描かれ、見えない人間像や背景に味わいや余韻が感じられ、感覚にも訴えてくる作品。
    椿に振り回されながら、徐々に惹かれていく二人だけが共有する世界が面白くて、話に惹きつけられて読む手が止まりませんでした。
  • 暗闇の龍は蜻蛉を抱く

    いさき李果

    すごく雰囲気がある
    ネタバレ
    2025年6月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ いさき先生の作品は、いつも作品全体に独特の雰囲気があって、それを感じながら読むのが楽しい。特に、底知れない考えを持ってるようなデキる渋い男に先生特有の魅力と雰囲気があって、本作はそんな男達が勢揃いした作品で、すごく良かったです!キャラ達を見てるだけでも楽しい。
    固い意思と実行力を持って、手に入れたい大事な存在を守ろうとする煌の執着には冷静さと熱さがあり、そんな煌に翻弄されながらも自分の気持ちを見つめて進むべき道をきちんと見つけている利世。彼らの生きる世界には、いつも危うさがつきまとい、冒頭から最後まで、不安と緊迫した空気が常に漂っている。その中で、覚悟を決めて気持ちを与え合う彼らがどうなっていくのか、終始ハラハラとして、すごく惹きつけられる作品。すごく面白くて、覚悟を決めて地に足のついた潔い男達がとても魅力的で、好きな作品です!
  • 純雄穴交遊 純情ポリネシアンセックス編

    nocori

    恋人同士の甘い密着
    ネタバレ
    2025年6月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 前作(寮舎の…)は完全版【単行本版】で読みましたが、こちらは同人誌なので、黒線修正でさらに迫力があって良いです。ポリネシアンで我慢してる日々がとてもエチでした。
    このシリーズは、肌の触れ合い方や色々なエロさが、素晴らしい表現力でドキドキ楽しませてくれますが、エロだけでなく、いつも愛があるところが好きです。逆に愛ある触れ合いだからエロい気がします。溺愛同士のポリネシアンなので、触れたらそれ以上を望むのに抑えて、その熱を言葉で補ったり。なので本音や可愛さが引き出され、快感を求めるだけでなく相手への気持ち自体が高まって溢れてきて離れがたくなってくる感じが、触れ合いの中で表れていて、見ていて多幸感を感じます。最後はポリネシアンとは別に、舞浜の本音も描かれていて、猿渡への愛を強く感じられてすごく良いです!ぜひ作品で見てほしい。
    肌の熱さまで感じるような密着エロと、舞浜と猿渡の恋人同士の甘くて本気の気持ちを感じるシーン満載で、読み応えのボリュームがあって満足感高いです。続きも読みたいです。
  • 神矢さんと丹羽くん

    秋雨るい

    多幸感ある二人と、男達の人生模様
    ネタバレ
    2025年6月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ アウティングされ恋人だと思ってた人に裏切られ、人付き合いにも恋愛にも臆病になった男、父親と折り合いが悪く、二世と扱われる会社にも居づらくなった男、その他、子供を心配する男、子供のような年の仕事相手に人生の道筋を見せてくれる男、仕事や恋人に裏切られて投げやりになった男、色々な男達が登場し、淡々と進む物語のようで、味わいが深い作品。
    様々な人生を抱える大人の男達が、その生きてきた年数なりのそれぞれの持つ傷や愛情で互いに絡み合い、傷つけたり、ぶつかり合って修復したり、愛で癒したりする姿がよく描かれていて、穏やかに進む作品展開の中でも、彼らの仕事や恋愛の事情をよく感じることができ、飽きることなく終始惹きつけてきて、面白かったです。
    繊細で優しい丹羽くんと、温かい神矢さんが、惹かれ合っていく始まりと恋の進展もドキドキと楽しく、大事にし合う二人の多幸感ある時間を見てるのも楽しかったです。
  • 完璧社長はアレがデキない

    斎藤屑

    吠えるキャラを包むデキる男
    ネタバレ
    2025年6月21日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 常にプレッシャーを与えられて、頑張り過ぎて、無自覚に息苦しく生きてきた結果、アレがデキなくなった社長の礼智。そんな礼智の前に現れた、家事も100点、人柄も良く、アレの世話までしてくれる完璧な使用人の島崎。吠えるけど心に傷があり、疲れてる礼智の嫌味に島崎は動じもせず、居心地のよい環境を作ってくれる、ただなんか胡散臭い、、。
    二人のキャラが過去を含めてよく描かれていて、礼智がどこか引っかかった島崎の裏の顔発覚等、人物像が分かる前も後も含めて二人の絡み合いが面白く、また二人の関係がどうなっていくのか、話の展開がとても面白かったです。
    島崎が、「礼智様」と丁寧に呼ぶのに、ちょっと抜けてる礼智を手のひらで転がすように飄々と世話して、しばしばブロークンな言葉遣いになるのも、親しみと敬意が混じってて、彼の性格を表してるようで面白いし、それを越えて本当に優しいケアで礼智を大事に扱ってる姿はキュンとします。他の人では代わりになれない島崎のやることなす事が、礼智をどんどん惹きつけていき、彼の不在に心が空白になる礼智の姿も可愛い。絵も綺麗で読みやすく、二人の人間的で魅力的なキャラと、呼応し合う関係の進展を見てるのが楽しかったです。今後の二人がどうなるのか、続編も見たいです!
  • ボクの旦那様

    直野儚羅

    心が温かくなる獣人の世界
    ネタバレ
    2025年6月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ すごく楽しい✨ものすごく面白い!
    貧乏男爵の借金のカタに五男のユニは侯爵の元に送られる。実家に捨てられたユニに目をかけて、愛して番にした侯爵。侯爵のように強力な力を持つ神獣アヌビスや、この世の全てを幸せにするという「愛し仔」であるユニ、その他、魔法、湖や水龍、城等のファンタジーの世界は、見てるだけでも楽しい。加えて、実家に捨てられて心底悲しんだり、侯爵に慈しまれて幸福の感動に涙したり、守られるだけの自分を甘やかさず自立しようと頑張ったり、意地らしくて可愛いユニを見てるのがすごく良かったです。そんな愛し仔のユニが皆んなの幸せを望むことで、人の心の悲しみや反乱が解決していき、ユニをいつも愛して守る力強い侯爵や凄腕の執事等のキャラも見応えがあり、血がつながらなくても支え合う絆を持つのが家族だという侯爵家の温かい関係は、多幸感に溢れています。可愛いくて力強くて優しくて心に響く温かい作品で、ずっと読んでいたいです。話の展開も面白くて、次々と読めてしまいます。とても好きな作品で、すごくオススメです!
  • 俺のストーカーがスパダリだったんだが。【電子単行本/限定特典付き】

    キサラ

    すごく面白い!!
    2025年6月10日
    ものすごく面白いです!!
    キャラが立ち過ぎてて(突き抜けてるから)最高なのと、やってる事、会話の内容、手紙の文面、ストーリーも全て面白い。それでいて感動的な厚い情、恋愛の大事な本質も感じることが出来、読み応えがあって、様々な面で素晴らしいです。
    ネタバレせずに作品で楽しんで欲しい気がします。冒頭から最後まで、ずっと面白くて引き込まれました。
    キサラ先生のハートフルな良さと、コミカルなセンスの両方が活きていて、すごくオススメです!!
    牧田さん可愛い!須田くんも好きです。
  • この恋は手に余る

    篠崎マイ

    すごく良かった、、
    ネタバレ
    2025年6月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 先生が生徒から好きだと言われても、簡単に付き合おうと思えない始まりから、生徒の想いに落とされるまで、説得力ある展開で描かれていて、先生の気持ちも沁みてくるし、特に生徒の榎本君の気持ちがとても心を打ってきました。榎本君の真剣で、熱情だけでない冷静さを伴った本気の気持ちが切なくて、そして伊住の教師だからでなく、一人の色々経験してきた大人の人間として目の前の誰に対しても真面目で、榎本君を傷つけたくなくて手放そうとする気持ちや、過去があるから臆病で傷つきたくない気持ちもあり手放す気持ちが、切ない。榎本君は子供ではなく、二人の互いに共鳴し合う気持ちには確かに恋愛が成立していて、自分の気持ちに気付きながら教師の伊住の取る選択と、生徒の榎本君の取る選択に、心打たれる作品でした。篠崎先生の作品は心情が沁みてきて、引き込まれます。とても良かったです。
  • キラキラの日々

    サガミワカ

    キラキラの恋
    ネタバレ
    2025年6月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 作者さんの描くセンスが好きで購入。本作も良かったです。表題作+他CP1作。
    【表題作】湘南の海。七波は犬の散歩中に、誰よりも格好良く波に乗る修の姿に魅せられていたら、突然犬を話題に話しかけられる。兄のクラスメイトでサーフィン以外に関心のない、格好良いのにいつも無愛想だという修は、七波にだけはいつも笑顔。突然のキスやそれからの二人にドキドキする、波と青春がすごく面白い。好きな相手には真っ直ぐ迫る修にキュンとします。表題作の方が好きです。
    【他CP作品】猫嫌いなのに、会社の気になる女の人が猫カフェ行ってみたいと話すのを聞いて猫カフェ予習に来た夏見。理由がバレて猫カフェ店員の光とガミガミやり合う関係なのに、次第に惹かれ合ってしまう。ノーマルな夏見相手に素直になれない光だけど、光が可愛いくてたまらず、力強く真剣に迫る夏見が良い。
  • イきすぎフレンドシップ

    さがの

    涙がジワリと滲む一途な恋愛
    ネタバレ
    2025年6月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ すごく良かったです。心理描写が巧くて、片想いの切なさと、思いが通じた時の震える感動が伝わってきました。ずっと好き過ぎて、でも相手は全く自分のことを感知してなくて、対象にも入っていない。同性だし友達だから。目の前で、自分の土俵外で、人生を進めていく想い人を見ている苦しみ、それでもずっと傍にいたい気持ち。それを責められた時の切なさがグッときました。そういう全てを理解してくれる同士との切ない協定や、その気持ちや痛みに気付いて駆け寄っていく相手の心情も響いてきて、「遡ってあの時の彼も抱きしめたいよ」という想いも沁みてきました。重くなり過ぎず、読みやすく、でも恋愛のエッセンスがすごく詰まっている良い作品。心に響いてくる好きな作品です。友達の存在もすごく温かかった。
  • 食べてもおいしくありません

    山田2丁目

    設定が面白くてラブラブで楽しい
    ネタバレ
    2025年6月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ すごく面白くて、ラブラブで多幸感ある、楽しい作品!
    鬼が9割占める世界で、希少で滅多に会えないヒトは「鬼を惑わす」とも言われ、迷信で気味悪がられてるため、ヒトの七生はバレないように過ごしていたのに、鬼の中でも鬼みの強い巨ツノの穂高にバレてしまう。以来、ヒトが発する甘くて良い七生の匂いが、鬼みの強い穂高を惹きつけ、味わいたい強い衝動で穂高にいつも迫られ、触れられるとヒトの防衛本能でメロメロになるのを繰り返す日々に。食べたい本能なのか、好きだから食べたいのか?鬼独特のヒトと違う性質や異種同士の共生の世界で、葛藤や追いかけっこが繰り広げられながらも、終始ラブラブでスキンシップが多くて、コミカルで温かいお話。鬼圧、鬼ごみ(人混み)や鬼前(人前)とか、鬼世界の設定も色々面白い。負けず嫌いでちょっと迂闊な七生は可愛く、強い鬼で巨ツノの穂高は割と理性的な所があり頼り甲斐があるのも格好良く、他のキャラも皆んな個性的で楽しくて魅力的。ずっとこの世界を堪能したいくらい面白くて温かい作品。オススメです!
  • 星屑のデビュタント【単行本版】【コミックシーモア限定特典付き】

    やん

    独特な魅力ある二人の熱い恋
    ネタバレ
    2025年6月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 独特な魅力のある作品!すごく良かったです。
    βだったはずの伯爵セオドアが、社交界でαのヒューゴにぶつかった途端、突然香りに当てられΩの発情期になってしまう。危機的状況でも、周りの良心的な人達等の中で、嫌な感じが全くしないお話。介抱してくれたヒューゴの金色の目と山羊座のホクロや、伯爵の顔のホクロ等、特徴的な記号がチャーミングで、且つ迫力あるガタイの良さで色気がありながらも男臭くなく、可愛らしさを感じる表情や性格等、キャラがとても魅力的で、見ていてすごく楽しい作品。愛らしさと少しのコミカルさを交えながらも、身分違いのαとΩの恋愛には切なさがあり、その行方に少しハラハラしながら進んでいく展開で、引き込まれて面白いです。情熱的に迫ってきたり、恥じらいながらも強く相手を求める姿にドキドキして多幸感のある作品。セオドアと結ばれるために決意するヒューゴが格好良かったです。
    この先の二人の続編もすごく見たいです!
  • 野良犬の夜【電子限定描き下ろし漫画付き】

    渋江ヨフネ

    キャラが魅力的で面白いサスペンス
    ネタバレ
    2025年6月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ あらすじだとエロ主体に感じますが、実際は話の筋がきちんと通ったサスペンス。怪しい催イン剤を打たれて夜道で行き倒れるαの刑事エリックを、通りかかったβの医師リーンが偶然助け、家で介抱する所から謎に満ちた物語が始まる。催イン剤自体が物語のkeyとなっていて、これに起因するエリックの母の謎の死や、死亡事件が相次ぐ。養父や突然現れた医師リーンへの疑惑が深まる中、リーンを見張る目的以上に彼との関係を切れないエリック。捜査及び彼とのセ◯クスに溺れていくことで、真の黒幕が二人を襲うことになる。
    エリックに執着する異常性が垣間見えるリーンと、異常性を感じながらも、その体温に中毒のように溺れて離れられないエリックもまた少し異常性を帯び、誰が白で誰が黒なのか、謎解きの物語にゾクゾクする緊張感を与えていて面白いです。
    ラストは、スッキリ事件全解決ということでなく、エリックの心に迷いがなくなり、ある意味幸せな余韻の残る終わり方でした。
    絵が綺麗で、夜の闇のような物語の雰囲気を巧みに表現されている作品。
  • 甘美な咬み痕

    金子アコ

    展開が面白い恋愛ストーリー
    2025年6月3日
    短編集。どの話も展開が面白くて、次々と読んでしまいました。SM要素や兄の恋人等、重めの要素があるようで、どれも愛がある、恋愛上の話。どの話ももっと続きが読みたくなりました。続編欲しいです。絵も上手くて、楽しめました。攻める雄らしさと、男として男を受け入れる感じの魅力や色気が感じられて良かったです。
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  • ライカン ―黒狼子爵に囚われた貴族―

    山本ティナ

    心身美しいノエルと、叩き上げカイザー
    ネタバレ
    2025年6月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ シリーズ2作目。こちらも切なさと温かさがあり、面白かったです!先生の作品は不穏な始まりでも、それ以降は人情や恋愛の情に溢れてて、恋人を何を捨てても守る強さに多幸感を感じて、ずっと読んでいたくなります。
    獣人ライカンが統治する国で、子爵カイザーも人間を下等と思い込み、没落貴族の人間ノエルを雑に扱っていたが、ライカンの貴族よりも貴族らしいその振る舞いに敬意を感じ、ノエルへの謝罪と恋心を抱く。虐げられた元貴族ノエルの、腐っても鯛な実力と誇り高さと、誇りを傷つけられる苦しみが切なく、ライカンの中では小さな体の人間の身で不遇に耐える姿がいじらしい。実力で今の地位を勝ち取ってきた努力人カイザーが、愛するノエルのため万難を排して実力で添い遂げようとする強さに守られ、幸せになる二人のハピエンがすごく良かったです。
  • ライカン【極】

    山本ティナ

    キャラが魅力的で面白い!
    ネタバレ
    2025年6月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 3巻は【極】版で買いました。
    ライカンシリーズ、すごく面白いです。獣人ライカンが統治する国の片隅にある貧しい人間の集落で、生きるために昼は針子、夜は男娼として必死で働くソラ。男娼の店主にはピンハネされ、殴られたりする境遇に偶然居合わせたライカンの伯爵ナヴラスに救い出される。人から優しさも暴力も受け、ライカンの中では受容と差別を感じる中で、色々な人がいるから、と種を憎むことなく事実を受け入れ、前向きに生き、他者への慈愛に満ちた善良なソラ。そんな強くて優しいソラの、過去を含めて全てを包んで愛するナヴラス。ナヴラスの愛に支えられ、ナヴラスの愛を疑うことのないソラの真っ直ぐで強い姿がとても魅力的で、健気で可愛くてすごく良かったです。お互いを大切に想う二人が困難を乗り越えていく展開が終始面白くて、惹きつけられます。その先の続編もずっと読みたいです。
    (普通版でも白線修正甘いと思いますが、極版の方は更に。)
  • タテガミに愛羅武勇【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】

    鯨田ヒロト

    続編、読みたいです!
    ネタバレ
    2025年5月30日
    このレビューはネタバレを含みます▼ キャラが魅力的で、最初から最後まで面白い!喧嘩強い小柄なリオが、冒頭から喧嘩してるけど、肉まん食べながら幸せそうで可愛いく、荒々しすぎず進んでいくので読みやすい。何度も果たし状を出してくる黒澤も爽やかな男前で、リオと何度も喧嘩してるのに、勝った見返りに「俺とお付き合いして下さい」と、突然礼儀正しく照れながら申し込む姿に、ドキッとしてキュンときました。割と振る舞いが上品で爽やかな黒澤と、小柄で可愛いけど弱きを助ける心は男前なリオ。窮地には躊躇うことなく助けに来る男のハートを持つ二人が、ぶつかり合いながら惹かれていく顛末がすごく良い。熱い恋で、離れる切なさや追いかける情熱に駆り立てられ、離れられない二人に見ていてトキメキます。話の動的な展開と、可愛さと格好良さがありながら中身は雄々しい二人の恋愛に惹きつけられる作品。二人の今後もすごく見たいです。続編お願いします!
  • 耳元にファンコール【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】

    鯨田ヒロト

    同じ熱量、同じキモチで隣に
    ネタバレ
    2025年5月30日
    このレビューはネタバレを含みます▼ メルヘンチック・バズーカの二人が好きなので、こちらのスピンオフでも少し出てきて嬉しい。前回当て馬的にちょっと出てきた巳柳さんのお話。芸人で売れるのは大変で、やり始めた若い熱意のある時から30代になる過程に、自分の熱意から離れていく周りをずっと見てきた寂しさ、悔しさ、悲しさ等も描かれた、少しシリアスさのあるお話。腐らず、でも自分らしさを出せなくなってきた時、自分の内のその熱意を揺さぶって、それを出すためなら何だって力になります、という若者が現れる。昔の巳柳の優しい心や熱い心を知っていて、本気でぶつかってくる万里に、巳柳の熱意が行き先を見つける。
    作者さんは絵が上手くて表現力が高いので、展開が面白くて読み応えがあります。情熱的に迫ってくる万里くんにキュンとするシーンもあり、芸人として頑張る話と恋愛を両方堪能出来る作品。
  • メルヘンチック・バズーカ【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】

    鯨田ヒロト

    面白くてキュンとくる
    ネタバレ
    2025年5月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 随分前に読みホで読んで好きな作品!スピンオフが出たので改めて読んで、やっぱり好きな作品。
    絵が上手くて、キャラの表情が良くて魅力的。相方を好きな気持ちが少しずつ漏れてて、愛する相方を大事にしてる優しさや、恋に悩んで悶々としてる姿がキュンとします。普段は理性的なのに、アキのハル好きが止まらず、時に暴走気味になるのも可愛い。二人の恋愛模様に惹きつけられます。話のテンポが良く、お笑いと恋の進展が面白い!
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  • 鳩の王

    河合あめ

    人との交流が温かい
    ネタバレ
    2025年5月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 年上のひと(特にsecond)がすごく好きな作者さん。
    本作は、鳩、雀、カラスの話があります。どの話も面白いです。
    鳩の話は、コミカルさが強めで、楽しく読めます。鳩になった時の表情が太々しくて愛らしい。
    雀は、好きになった人への健気さと可愛らしさがたまらないです。
    カラスは、人を好きになって会いたくて出てきた気持ちがいじらしいです。
    鳩の話は人間の方の恋心が、雀とカラスの話は動物側の恋する切なさが沁みてきます。
    絵も上手くて、作者さんのセンスが出てて、コミカルさと恋心を楽しめる作品!
  • 痴話ゲンカは犬も食わない

    ケビン小峰

    男と男の体当たりな恋
    ネタバレ
    2025年5月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 表題作+1作。どちらも面白い!
    【表題作】ちょっとだらしない太市だけど、必要以上に太市の世話を焼き続けて傍にいる汐典に、固執し過ぎだ!ただの幼馴染なのに!と言ってしまった事で、汐典が本音を告白、同時に別離を決意してしまう。告白した汐典の気持ちも真剣で切なく、告白された太市も、それからは本気で考えて悩んで答えを出す姿がすごく良かった。二人とも自分らしさを失わず、男として男の相手に向き合ってる関係も良く、特に太市の、決断したことへの潔さが格好良かったです。逆に長年の恋煩いで臆病になったり可愛さも見せる汐典も新鮮。汐ちゃんと言って愛でる太市が益々格好良く見えました。ドキドキして恋する気持ちが伝わってくる面白いお話。
    【2作目】幼馴染が好き過ぎて動揺しまくってしまう達也。大きな包容力で受け入れてくれたアズに、その後もコントロールが上手く効かず。溢れる若さと愛の力に翻弄される達也にハラハラする展開が楽しいお話。
  • 俺と彼氏と兄ちゃんと

    ケビン小峰

    3人のキャラが立ってる
    ネタバレ
    2025年5月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 表題作はタイトル通りで、俺と彼氏に邪魔をしてくる兄ちゃんの話。大輔が、可愛い恋人の優に手を出そうとしても、優の親代わりを自負する兄に頻繁に阻まれていて、それにブチ切れた大輔が、優の兄にぞんざいな態度で接し、それにまた優の兄がブチ切れる。間に立った優の気持ちが割と切なくて、キャラの心情が感じられるので読み応えもあり面白いです。
    2CP目の作品は、男同士の本気の恋愛を怖がっている相手に、本気の気持ちで求愛する話。深い愛が心に響き、もっと続きも見たくなる良い話でした。
    作者さんの描くキャラはいつも魅力的で、性格の出た一挙一動が面白い。キャラが動かしていく動的な展開がとても楽しいです。
  • 殿とつばめ

    小石川あお

    心の底から望む幸せを掴むまで
    ネタバレ
    2025年5月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 胸が苦しくなるようなお話。でも、本人達にとっては、何を失っても欲しいのものが手に入るならと、その想いに突き動かされた、切なく幸せなお話でした。二人の互いを想う気持ちの強さとすれ違いと、それに起因して起きる物事に、心を締め付けられるようなお話。その先はネタバレせずに、動きを感じながら読んで欲しい作品。
    非常に読み応えのあるテーマを、見事に描ききった傑作で、作者さんの力量を感じます。抜群に素晴らしく、作品が良過ぎて表現する言葉が足りません。星100⭐️
  • ビックリするほどドジな恋

    ケビン小峰

    ビックリする程ドジで可愛い恋
    ネタバレ
    2025年5月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ タイトルが的を射てて、ビックリするほど(ハラハラドキドキするほど)ドジさんで、不器用で、剥き出しの恋心が痛々しくて可愛い。その十六くんのドジさ加減が絶妙に良く、癖になる感じで、プッと笑いながら、素直で可愛いなと思いながら読めて、すごく楽しい。溢れる恋心が伝わってきます。
    2作目CPもすごく良い!こちらも表題作と同じく、片方がものすごく相手を好きなパターンですが、その恋心がたまらなく愛しい。こんな可愛い人に好かれたら落とされるのは納得。
    デビューコミックスとは思えない完成度。キャラの魅力やお話の展開等、ユニークで動きのある面白さに惹きつけられます。「涙の音」(こちらはシリアス)がすごく好きな先生ですが、デビューコミックスから魅力的で面白いです!
  • 食べないの? おおかみさん。

    小石川あお

    星10⭐️
    2025年5月23日
    森に捨てられた子供と育てた狼。大事に大事に、大事に慈しんで、全てから守って育てた狼。
    ずっと、ジワジワと涙ぐみながら読んでしまうような、愛しさと切なさと温もりと寂しさを感じる傑作。話に込められているエッセンスは濃く、それを楽しくて読みやすいタッチにして描いている作品。主題がしっかりしていて、絵も上手くこのお伽話のような世界を表現するのにぴったりな描写。可愛くて切なくて、情感に満ちた、あらゆる面で素晴らしいレベルの作品。作品が良過ぎると言葉で表現出来ないです。
    抜群に素晴らしく感じられる、読み応えのある良作に出会えて嬉しいです。
  • 嫌いな奴とくっつく魔法にかかる話

    タロ名

    可愛いくて面白い!
    ネタバレ
    2025年5月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 口数が少なく、感情をあまり出さない五十嵐君だけど、はじめから久我を見る目や態度から好意が垣間見えて、二人の行く末にワクワクしました。でも久我は全然気付いてないので切ない。久我は根が素直なので、五十嵐の表面的な言葉にすぐ怒ってはじめは勘違いしてたけど、一緒にいるうちに五十嵐の優しさや気遣いに触れ、徐々に気付いていく過程がキュンとしました。手がくっつく魔法も二人の関係に上手く絡んで話が進み、ユニークな設定と恋愛のドキドキ感が相乗効果ですごく面白かったです!
    二人とも喧嘩ばかりでなく、ちゃんと謝れたり自分の気持ちを伝えようとする素直さがあり、彼らが恋に傷ついたりする所も含めて、その真っ直ぐな心の、若い彼らが愛しく感じました。印象的なキュンとくるシーンも作中に散りばめられていて、すごく良かったです。
    キャラがすごく可愛いく魅力的で、話もユニークで、テンポも展開も惹きつけられる面白い作品!オススメです。
  • イノセントを穢すキス【単行本版】

    五月女えむ

    心に響く幻想的な作品
    ネタバレ
    2025年5月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 親の死、力でねじ伏せられる悔しさや無力感、愛しさと寂しさ等、様々な感情を孕んだキャラや激動する状況を、表現力の高い絵と作者さんの巧みな描写力で描かれた作品。
    すごく心を捉えるシチュエーションが満載で、それぞれのキャラのそこへ至るまでの心情や、次に何が起きて何を選ぶのか、ハラハラする展開で惹きつけてくるのに、仔細を語るのでなく闇夜の灯火のような印象的な描き方でもあり、まるでどこかの国のお伽話の一つを語られてるような幻想的な感覚も受ける作品。ファンタジックで面白いです。
    作者さんの絵がとても上手くて、心に傷を持ちながらも穢れることのない強くて綺麗なシリウスの笑顔や、オンブラの激しく深い絶望感と寂しさ、臨場感のある場面が強く伝わってきて、物語を堪能出来ます。
    キャラが魅力的で、特にシリウスの強くて優しい可愛さが心に響きました。
  • 恋をするならひれ伏して

    ハルモト紺

    優しくて頑張り屋で可愛い二人
    ネタバレ
    2025年5月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 営業トップ2の二人で、負けず嫌いと御曹司。と言っても、二人とも生い立ちや境遇から、悲しみや寂しさを知っていて、根がすごく優しい人柄。それぞれ心の棘になるような負担を抱えていて、惹かれあっていても、境遇が壁になっている。恋して相手を求める気持ちと、相手を思う優しさ故に欲しいと言えない、選べない怖さ等の彼らの心情が丁寧に描かれていて、読んでいて心に響いてきます。そんな彼らが、酒で隙が出来たり、相手の言葉に思わず喜びで笑顔がこぼれてしまったり、普段は好きと言えない理性よりも気持ちが溢れて言葉が口から出てきてしまう瞬間があり、その展開にキュンとしたりドキドキしました。人に頼らず甘えず、自分を律して頑張ってきた男達が、その荷物をおろせる相手に出会い、幸せになるお話。普段は理性的でお兄ちゃんな二人が、甘えられる相手に出会えて情熱的になったり、可愛くなる姿が魅力的でした。
    そして絵がすごく綺麗!スーツのハリまで感じるような男の体や色気を感じ、柄もお洒落で、見ていて眼福。表情も良くて、絵だけでもすごく楽しめました。
    20代半ばを過ぎた彼らが心の奥に抱える心情描写に読み応えがあり、面白くて引き込まれる作品!
  • 王様の休日(分冊版)

    サガミワカ

    加倉井さんのパートナー
    ネタバレ
    2025年5月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ くち嘘のスピンオフ。和智や槙尾の良き友人、加倉井さんが、パートナーに出会う話。作者さんの漫画表現は魅力的で、冒頭から読みやすく表情や台詞も良くてワクワクします。施設育ちで、これまで良い大人に恵まれなかったケイが、まともで親切で優しく、自分を一人の男として見てくれる大人の加倉井と出会い、喜びと共に惹かれていく。将来がぼやけて描けないケイに加倉井は槙尾を引き合わせ、槙尾(と、くっ付いてくる和智)に刺激を受けて、加倉井とどう生きていくかを見つけていく。加倉井さんの人物像、和智の恋愛観や嫉妬、槙尾のサバイバル能力等、くち嘘キャラの新たな面も見られて面白いです。重苦しさはなく、くち嘘より軽いタッチで読みやすい作品。
  • くち嘘 Memories collection‐くちづけは嘘の味完結記念‐

    サガミワカ

    ボリュームがある!
    2025年5月12日
    色々なシチュエーションや設定の小話や、キャラ同士の会話、子供の頃と若い頃の話も見られるので、本編にプラスしてより深くキャラの生い立ちや性格を知る事ができます。若い頃の槙尾と杜江との関係も垣間見ることができます。ページ数も多く、本編を補うような内容量だと思うので、本編が好きな方にはオススメです!
  • くちづけは嘘の味

    サガミワカ

    難しい間柄の二人の熱い恋
    ネタバレ
    2025年5月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ すごく面白いです!!
    詐欺師どころか、裏の関係や抱えてるバックグラウンドは一般人には想像もつかず、且つ許容範囲を超える世界の住人の槙尾。でも、そんな槙尾に後に戻れない程、恋に落ちてしまった広告会社社長の和智には、槙尾は何を捨てても欲しい存在。一緒にいても謎が多く、和智の知らない世界に度々消えてしまう槙尾の帰りをいつも待って、捜して、嫉妬して、また会えたら安堵に心が震えて、、。今まで誰にも執着することのなかった和智がハマった槙尾との切ない恋愛関係と、見えない闇の不安感が強烈に惹きつける魅力のある作品。次々と起こる槙尾周辺の事件に緊張しながらもその度に深まる二人の恋仲に、一時の幸福感を感じ、危険を越えても離れられない強い感情が響いてきます。「あの人は俺を守ろうとする時にも嘘をつくんだ」という台詞が印象的で、嘘の多い槙尾の、切ない嘘も全部含めて愛する和智の心が沁みてきます。
    ストーリーもよく練られて読み応えがあり、裏の世界のハラハラ感を感じながら次々と展開を追って読み進めてしまいます。絵も魅力的で、色っぽく、恋人を見る表情に、恋する喜びや切なさ等、沢山の感情を感じられる作品。(絵が最終巻まで変わらず崩れないのもすごく良い。)
    6巻以降はスリリングさより、過去の精算や二人の形を見つけていく展開に。魅力的なキャラの性格とそれぞれの持つ背景に、最後まで魅了されて楽しめる作品。好きな作品です!
  • 脳内チキンバースト! 【電子限定特典付き】

    児島かつら

    好き過ぎて悶える若い恋
    ネタバレ
    2025年5月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 「サースティ・ハイ」が面白かったので、こちらも購入。本作はガラリと違い、一貫した熱いストーリーがラストに向かって進んでいくというよりは、両片想いの二人が学校に通う日々の中で、脳内の相手への想いが溢れて止まらず暴走する度に距離が少しずつ縮まっていき、段々と好きが漏れ過ぎてバレバレになるという過程を楽しめる作品。男同士の葛藤や暗さはなく、ヤカラと書かれてる割に中身は真面目なキャラ達。自由で自分を持っていて、良き友がいて、好感の持てる二人が恋に脳内を占領され、大好きな人の好きな人は誰なのか悶々と悩みながら、好きな人と目があったり、触れ合う度にドキドキしてる青春。好き過ぎて行動にそれが表れてしまってる、若い恋の描写が良かったです。恋が成就するまでのトキメキとその先も堪能出来る作品。本作も作者さんのセンスが出ていて好きです。
  • 今日からΩになりました。

    舞木サチ

    自分の片割れ
    ネタバレ
    2025年5月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 2巻が出たのでレビュー。何でも出来るαの宗近は、ちょっと頼りなく見える幼馴染の奏を、昔から過保護気味に世話してぴったり傍にいる。1巻は、そんな両片想いの二人が、奏の突然のΩ転換により、戸惑いながら恋愛感情が伝わるまでのキュンとする展開で、ドキドキする恋愛顛末を楽しめます。そして2巻では、甘い関係の二人に訪れる試練と、二人の幼い頃の関係が描かれていて、更に面白かったです。奏の素直で色々な事を楽しめる性格は、宗近の世界を変えていき、二人がどれだけお互いが好きで離れるのが辛いか、心理描写が丁寧に描かれているので、より深く二人の心情を感じる事ができます。好き合う同士がお互いを一途に大切にする中での切なさと幸福感を堪能出来るお話で、相手に対して常に愛情溢れて誠実な所が魅力的でした。読み応えもありテンポも良く、キャラも格好良くて可愛い。続編を楽しみにしています!
  • いかさまメモリ

    夏目イサク

    恋愛のトキメキを楽しめる!
    ネタバレ
    2025年5月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ すごく面白かったです!
    恨んで会いたくなかった気持ちは、好きで辛かった気持ちの裏返し。相手の言葉を誤解して離れたことも、相手のためを思って離れたことも勘違い。すれ違いの両片想いの二人が再会し、今でも好きな相手を逃したく無くて、必死のアプローチをしたり、ドキドキ高鳴る心に焦って逃げたり。大人になった二人が、昔のままの好きな気持ちが溢れて、追いかけたり逃げたりしながらも、今度は相手にそれがちゃんと伝わっていく過程がすごくキュンときて面白いです。作者さんの描き方がすごく良い!恋愛のトキメキをストレートに感じてとても楽しめる作品。
    すごく好きだったのに離れて悲しかったからこそ、今また触れられる喜びを感じて幸せを噛みしめる二人の気持ちが、こちらまで伝わってくるようなハピエン。清々しい読後感で、二人をずっと見ていたいです。
  • 君はパーフェクト

    未散ソノオ

    誰でも良いわけじゃない相手
    ネタバレ
    2025年5月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 人の性格や個性が細かく鋭く描かれていて面白いです。全体的には明るくて楽しく、軽やかなタッチなので読みやすいのですが、エッセンスは濃くて深い。こういう関係良いなぁ、職場てこれが理想だなとか、教科書通りでない実際的な人間関係や真理に触れていて、とても面白いです。
    われ鍋にとじ蓋の存在の貴重さが描かれる一方、それでもそれぞれに寂しさや疲れを抱えてしまう時もあり、相手のそれに気付けない時もあり、別々の人間同士が理解し合う難しさと、そうしてまた幸せな形を見つけていく温かさが描かれていて、読み応えがあります。
    【相手がいなくても生きられるが、いた方がよく生きられる】【完全に世話を焼かれることに、いやがらず慣れず飽きず増長せず、感謝を忘れない人はそうそういないんだ】というのが素敵でした⭐︎
    読むほどにキャラの魅力を感じられる作品。オススメです。
  • 相方こじらせとんねん

    赤根晴

    覚悟を決めた男
    ネタバレ
    2025年5月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 「笑う門には…」のスピンオフ。
    前作同様、コミカルで面白いのですが、それ以上にグッときて泣けるシーンが多い、感動作品。期限を切られた活動期間に、日本一にならねば、なりたい!と焦りながらも頑張るお笑いコンビ、弾マックス。司の感じる、アズを引き入れた責任感と後がない不安と緊張。一見ボケっとして頼りない印象でいながら、そんな司を心底愛して理解し、可愛いボケの合間に、覚悟の意思が見えるアズ。二人がお互いを想ってしていく事が、次第に二人の恋も将来の道筋も形作っていく。アズの本気と潔さ、司を理解し心も包み込んで支える男気が、心に響いて泣けてきます。
    恋の切なさと幸せも堪能出来、且つ、先輩の思いやりや息子を叱咤激励する母親等、温かい人情も感じられる作品。読後感も心地よく、この先もずっと見ていたい好きな作品。オススメです!
  • 笑う門にはクズ来たる

    赤根晴

    相方見つけた!
    ネタバレ
    2025年5月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ お笑いネタが作中にいくつも出てきて楽しめますし、コミカルな中にキャラ達の熱い人情が絡みあっていて、それがジンときて、すごく良かったです!
    ベテラン田名部を芸人として尊敬していた若手芸人の慧が、チャンスが舞い降り、彼の相方になることが出来、それ以来、田名部の性欲のお世話や衣食住の世話に奔走しながらも、田名部のネタに感動し、初めて舞台で客にウケた事に感動し、漫才が楽しくて喜びを感じる慧。いつも必死で駆け抜けて頑張っている可愛い慧。そんな慧を優しく見つめる田名部。ベテランと組む事で周りから色々な目で見られたり不安になる慧の心情が丁寧に、且つ可愛いく描かれ、ライバルでありながら慧を叱咤激励してくれる先輩達の気持ちも温かい。先輩の助言で田名部と自分を見つめ直し、大事な処に戻っていく慧と、そんな慧を迎える田名部。最後にわかるコンビ名の由来に、田名部の心がこもっていて、ジンときました。
    随所に見える田名部の気持ちにキュンときて、心に響くストーリーなのに、終始コミカルで面白い作品。オススメです!
  • 終われなかった恋の話

    小木カンヌ

    忘れられない綺麗な彼
    ネタバレ
    2025年5月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 10年経っても忘れられない人との恋が実る話。お互い相手が好きでも、心の葛藤を消化できずに離れるしか出来なかった気持ちや、目を逸らしていたものに、ふっと向き合える気持ちになれた瞬間等、人の抱える負の気持ちも含めて心理描写が丁寧で、そんな辛さや切なさ、その中でも感じる恋する幸せな気持ち等が作品全体から情感的にも感じられて、引き込まれる作品。
    離れていく筒美を追いかけて、壬生が持ってきた、大学生の頃から撮っていた筒美を映した写真の、優しくて綺麗な顔を見た時、じわっと泣けてきました。【写真は撮影者の心を映す鏡】。壬生の目には、どんな筒美でも綺麗に映っていて、「写真見たんだろ、なら俺がどんだけお前を好きか分かれよ」と告げる壬生。写真の表情を見て、それが筒美に言葉より確実に伝わったのが、感動的でした。二人の惹かれ合っている気持ちが行き場を見つけて、嬉しかったです。
    表情から心情が伝わってくるような絵で、物語に説得力のある描写力を持ってる作者さん。ぶっきらぼうな壬生が筒美に愛を告げる時は真っ直ぐで、筒美を見る時だけは恋する顔をしているのも良かったです。好きな作品です。
  • 元チート☆敗けっぱなし

    中川カネ子

    レオンの大きな愛が心を打ってくる
    ネタバレ
    2025年4月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ すごく面白いです!中川先生作品、本当に良いです。先生の溺愛はいつもすごく心地好い。ただの異常な執着と違い、相手のためを想う深い深い愛からくる溺愛という感じで、温かくて生きた感情が流れ込んでくる感じがします。本作は、遥か昔の前世で、因縁を持ったキャラ達が、何度転生しても繰り返してきた呪いが解けてきて、やっと幸せを掴めるお話。なので、長い時間を経ても、ずっと守りたくて愛し続けてきた気持ちが込もっている溺愛なので、その大きな愛情に切なくて泣けたり安堵したり、心揺さぶられる話で、とても面白いです。愛情表現の仕方も好きです。
    独特な世界観があり、キャラもユニークで、話の展開がワクワクして楽しい作品。本作も好きな作品です!
  • ソフレΩは癒やシープ【電子限定特典付き】

    椋太郎

    可愛さと甘さを堪能できる
    ネタバレ
    2025年4月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 獣人と人間が半々いる世界。羊獣人でΩのハルがすごく可愛いです!モフモフの姿や、性格の良さが行動に表れてて素直な笑顔、細かい気遣いをしている姿が真っ直ぐで可愛い。そんなハルに添い寝店で酷い寝不足を癒してもらっていたαのミドリ。ある時ハルが添い寝中に急な発情となり、ミドリがハルの世話をしたことから、両片想いの二人の距離がぐっと近づくことに。発情で甘えたり感情が素直になるハルがとにかく可愛いく、手を出さないように我慢していたミドリをノックアウト。面倒見が良く優しいミドリも、頼りになる素敵なキャラで、恋に悩んだりしながらも、終始甘い空気を醸し出す二人に多幸感を感じる作品。
    内容も面白くて、発情の原因究明や、恋が実る過程や恋人同士の甘いやり取り等、終始楽しんで読めます。描き下ろしもすごく良い♡
  • 「お前がいい」なんて言われたら。【電子限定おまけ付き】

    鳥田ちず

    咲のキャラがユニーク
    ネタバレ
    2025年4月26日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 爽やかでいつも笑顔の咲と、肩の力が抜けた格好良さを感じる太雅。モテるけど自分から好きになった事がない太雅が、咲を気に入り、お前がいい、と誘いをかけて始まる関係。少し気になるだけだったのが、付き合ううちに居心地がよくて、楽しい、一緒にいたい、と変わって行く二人の気持ち。なのに、セ◯クスの誘いでも遊びの誘いでも、区別なく軽く応じてるように見える咲の態度に、本心が分からず翻弄される太雅。咲の方も、自分では伝えてるつもりが相手に伝わってないとなかなか気付かず。思考回路が分かりにくい咲をメインに、悩みながらも二人の恋が進展して行く展開が、丁寧な心理描写で違和感なく楽しめて、面白かったです。絵も綺麗で二人のキャラが格好良くて魅力的。
    後半、咲がはっきりと意思表示して、感情を伝え出す恋する姿が特に良かったです。
    続編連載2ndシーズンが始まるようなので、楽しみです。
  • ごちそうΩはチュウと鳴く【コミックス版】

    はなさわ浪雄

    キャラ良し話良し、魅力満載の作品
    ネタバレ
    2025年4月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ すごく面白くて、BLの中でもかなり好きな作品で、単話でも追っています。
    捕食者(αキツネ)×被食者(Ωネズミ)=天敵×好餌という面白い組み合わせで、餌として本当に食べちゃいたい本能と恋愛が共存してる関係。
    そして、αで大金持ち家系で大手出版社勤務、顔良し頭良しだけど、キツネらしく胡散臭さを常に滲ませるウカノと、陰キャでΩの卑屈さでちょっとひねくれてるネズミだけど、餌界No.1(食糧としては自信あり!)の自負があり、そこを誇らしげにしてる可愛いサチオ。どちらも、格好良さと可愛さだけの単純なキャラ設定でない所がお話の中で活きていて、わぁ胡散臭い、わぁネガティブ、と感じたりしながら、キツネ&ネズミのイメージをコミカルにも楽しめます。
    でもやっぱり、αのウカノさんは大きな愛でサチオをいつも守って、持ち前の頭の良さで面倒見てくれてて素敵で、Ωのサチオは頑張り屋で健気で可愛いくて、深い愛情でつながってる二人を見てると多幸感があり、すごく温かい。獣化した時の絡み方や可愛さも半端ではなく、可愛い過ぎてたまりません。
    絵がすごく上手くてキャラが魅力的で、楽しさと恋愛の甘さを堪能できて、ストーリー展開も面白い作品。はなさわ先生の作品は本当に面白い。かなりオススメです!
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